Zakkaya Weekly No.394
Ryo Onishi                                      11/30/2003

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リーガロイヤルホテルで行われた友人、松村勲(シアトル在住)さんと中尾聡世乃さんの結婚式に出席しました。
ご両人が初めて会ったのは今年の6月(そのとき私も同席していました)でしたが、その一ヶ月後に、「結婚します」とメールが来て驚きました。まさに電撃結婚でした。
乾杯のスピーチを依頼されたので、場を和やかにしようと思い、カンペイのこぼれ話をやったら、受けたのは松村さんと一部のひとでした。でも関西人は受けるまでしゃべる・・・
パーティーは、お二人の人格があらわれたすばらしいものでした。写真はニ次会の参加されていた村瀬さんに送っていただきました。(R.O.)

あまり 知られていないL.A. 観光スポット(166)

Great American Train Show
米国には数多くの鉄道ファン、鉄道模型マニアがいます。今回ご紹介する“Great American Train Show”はこれらの人々が毎年待ち望んでいるビジネス見本市を兼ねた展示会です。

このショウは全米60ヶ所にわたる会場を一年かけて廻っている巡回ショウで、既に20年以上の歴史を持ち、ロサンゼルス周辺ではパモナ(Fairplex)、デル・マー(Del Mar Fairground)、ビクタービル(San Bernardino County Fairgrounds)で開催されています。

これから開催されるのは12月6日(土)、7日(日)の2日間、サンディエゴ・カウンティの太平洋に面した風光明媚な地であり、また、競馬場でも有名なデル・マー(Del Mar Fairground)です。

ショウの会場建物の中に入ると、精巧に再現された街並みや山河の中を実際に走りまわる模型列車をはじめ、アンティーク・モデルから最新型までの鉄道模型、マニアの秘蔵収集品、写真、絵画等のアート、各種模型作りのための工具・器具、アクセサリー、信号機、はては微小ネジ一本まで、鉄道と鉄道模型に関するあらゆるものが展示され、販売されています。

鉄道マニアでなくとも思わず圧倒され、引きつけられてしまいます。

鉄道模型の中には1車両千ドル以上のものから、数ドルの模型まで並び、大人も子供も、と言うより大人のほうが目を輝かしているのではないでしょうか。
(注:写真は昨年のショウの時のものです)

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●住 所:Del Mar Fairground,2260 Jimmy Durante Blvd., Del Mar, CA
●オープン日:2003年は12月6日(土)、7日(日)の2日間
●時 間:11:00AM − 5:00 PM
●入場料:$7(12才未満は無料)
●電 話:(702) 252- 0334(事務局;ラスベガス) 
●Web Site :http://www.greatamericantrainshow.com/

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行き方は次の通り(Torrance方面よりの場合)
(1)FWY#405(南)→ Orange County, Irvineで FWY#405 は FWY# 5と合流、FWY# 5 となる。
(2)FWY# 5 になってからさらに南下、San Diegoカウンティへ入り、Ocean Side市、Carlsbad市、Solana Beach市を過ぎ、Del Mar市のVia De La Valle出口でFWYを降りる。
(3)FWYを降りたらVia De La Valleを右折(西へ。海岸方面)、直ぐのJimmy Durante Blvd.を左折(南下。競馬場方面へ)、競馬場の駐車場を横切り、競馬場正面の道路をはさんで直ぐ前の“Exhibit Hall”が開催場所。
(4)ここまでの行程 ;(Torrance方面からの場合)約100マイル、ドライブ約1時間30分。                              
河合将介(skawai@earthlink.netbut_up.gif (232 バイト)

 

さくらの独り言 「同胞」

マロン(栗)の美味しい季節も終わりに近づいた。この季節になると、「マロンのある教育者たれ!」と説いた恩師を想いだす。この「マロン」と「教育者」を結ぶ真(深)意は何ぞやと、級友と寝ずに考えた。いつも明言を吐く恩師の言葉は、当時教諭を志していた教育学部の私たちにとって、長い秋の夜を徹して語れる「秋の実」だった。私たち青い学生は、「鞭の様な鋭いトゲ(茨)の中に、同胞の様に身を寄せ合う甘い栗のつぶには、どんな教育哲学が秘められているか」と、この恩師が愛した言葉でもある「同胞」を意識して知恵を絞ったものだ。数週間後、恩師は教壇から私たちに謝った、「先日私が言った『マロンのある教育者たれ!』の『マロン』は、『ロマン』と言いたかったのだ、すまなかった」と。講義室が笑いの実を結んだことはいうまでもない。今、退院後自宅静養で休職中の私にとって、秋の毎日はあの頃よりとても長い。そんな晩秋を、お見舞いに頂いた栗きんとんをほおばりながら、「同胞」について独り静かに想起しているさくらである。

この恩師が愛した言葉「同胞」は、彼が尊敬していた教育者「石井十次憲法」の一節でもある「天は父なり、人は同胞なれば、互いに相信じ、相愛すべきこと」の影響が大きい。事実、この「ロマンのある教育者たれ!」という訴えは、「ロマンに充ちた教育者」と讃えられる石井十次の生涯を明示するものである。フランスの思想家、ジャン・ジャック・ルソーに感化され、「愛」と「祈り」と「奉仕」の精神を貫いた「教育者」のロマンを、恩師は自分の言葉として、ネクスト・ジェネレーションを支え導き出す教育者となるだろう私たちに贈り続けたのだった。そんな恩師に影響を受けた私が、教員採用試験合格通知を手にして、ある旅をした。それは岡山、石井十次のロマンに触れるものだった。

石井十次は、慶応元年(1865年)、宮崎県高鍋に生まれ、明治15年(17歳)で医者を目指し、岡山県の医学校に入学した。明治20年(21歳)、ある村の診療所で実習をしている時、貧しい母親から男児1人を預かったこと機に、明治22年、児童福祉・教育に専心する決意をし、医学書を焼き、医学校を退学した。石井十次23歳の時だった。明治24年、名古屋地方を襲った濃尾地震による被災児93人を救済、明治39年には、東北地方一帯の冷害による被災児救済により、施設児童数は1,200名に達したという。施設内に幼稚園、学校も創り、一貫した養育・教育を行った。後に、ジャン・ジャック・ルソーの「エミール」に大きな影響を受け、宮崎県西都市茶臼原で「自然・農作」教育の実践を決意し、岡山から宮崎へ、塾舎や学校などの全てを解体し船で運び、移住した。しかし残念なことに大正3年、志なかばにして倒れ、他界した。石井十次、享年49。次世代教育者を導いていた私の恩師は、まさにこの石井十次の愛や理念を継承し、その夢とロマンを具現化することが彼のミッションだった。その恩師に多大な影響を受けた私は、特に石井十次の教育理念「@自然主義:日本の自然・風土・文化・農業との触れ合いを通じ、人格と体を養う。自然教育は、情操を豊かにし、『敬天』の感性を育てる。A家族主義:相思・相愛の原点は、家族の絆の中にあり、親を敬い、祖先を敬うことから、心の成長は始まる。B友愛主義:人は皆同胞、自立へ向けて互いにしつけ、教育・支援し合い、そして先人達の築いてきた文化を次世代に伝えていく。」によって、教育と共育の原理原則を学んだといっても過言ではない。

教育界からビジネス界へ身を転じて十数年あまり経った今の私は、毎日が戦い、そして不安と戸惑いに埋まる日々だ。しかし、だからこそ、上司、同僚、部下というチームやクライアントとの縁、絆、支援、教育と共育に恵まれていることに感謝することが多い。特に、次世代を担う若い部下達が、こうして怪我で思うように動けない今の私のために、まるで私がオフィスで一緒に居るかのようにひとつの身体のごとくして、私担当のプロジェクトを推し進めてくれる時、「同胞」の実在に再度感謝するものだ。独りで過ごす秋の日は、長い。しかしまた、自分の生きる時代(青年期から壮年期)や世界(教育界からビジネス界)が変った今も、「同胞」について考える秋の夜は、まるでマロンのようなロマンがある、っと、心豊かにつぶやくさくらの独り言。(kukimi@ff.iij4u.or.jpbut_up.gif (232 バイト)

 

川 柳 & コント(東京・成近)

( 川 柳 )

50年愚直に生きた力瘤

還暦の自称50という化粧

大根に味が役者を50年

50年夫婦茶碗に味が出る

70の手習いもよし長寿国

( ニュースやぶにらみ )

「栃東優勝」
ああ日本の国歌だったんだ ー君が代

「イラク支援」
“ハヘイ”を漢字変換したら“派遣”と出る −日本のパソコン

「投票募集始まる」
テロの心配をしながら  −今年の十大ニュース

(東京・成近) E-mail nakawai@adachi.ne.jpbut_up.gif (232 バイト)
http://www.adachi.ne.jp./users/itsukabz/index.htm

明日から12月です。早いですね。忘年会で飲み過ぎないようにしましょう。
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Zakkaya Weekly No.394

雑貨屋 店主 大西良衛  gp-bmail.gif (1852 バイト) zakkaya@news.email.ne.jp

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