Zakkaya Weekly No.391
Ryo Onishi                                      11/9/2003

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11月1日から始まったICカードを使った新しい出改札システム(JR西日本ではICOCA、JR東日本はSUICA)、私も定期券をICOCAに替えてみました。定期入れから出さずに改札機にかざすだけで通れるのでちょっとうれしいのですが、あまり速く通り抜けるとミス検知してしまいます。(R.O.)

あまり 知られていないL.A. 観光スポット(165)

San Diego Railroad Museum & Train Rides
カリフォルニア南端のサンディエゴを西の基点とする、アメリカ大陸最後の横断鉄道を実現させた 「The San Diego & Arizona Railway」 が完成したのは 1919年11月のことでした。
 
そしてこの鉄道は 1976年、“キャサリーン台風”のため路線が破壊され、廃止になるまでアメリカ南部の大陸横断鉄道の一部として重要な役割を果たしました。(ただし、旅客輸送は1951年まで)

「San Diego Railroad Museum」のメイン施設であるCampo Depot(駅)はサンディエゴ市街中心地から直線距離で東へ約30マイル(ドライブ約50マイル)のところにあります。メキシコ国境にも近いところです。

このCampo 駅から毎週末(土曜日、日曜日)、観光列車が出発しています。現存する駅舎で切符を購入し、列車に乗り込み、Miller Creekまでの往復1時間半の旅を楽しむことが出来ます。

列車は線路を東へ、メキシコ国境近くをハイウエイ#94にほゞ沿った高原地帯を進みます。まさにアメリカ西部版“高原列車は行く”といったところでしょう。
 
尤も“高原列車”と言っても、日本と違い、『♪ 汽車の窓から ハンケチ振れば 牧場の乙女が 花束投げる〜 ♪』(「高原列車は行く」丘 灯至夫 作詞、古関 祐而 作曲、岡本 敦郎 唄)
とはゆきませんが、『♪ 汽車の窓から ハンケチ振れば 牧場の牛達たちが<モオ〜>と答える〜 ♪』ぐらいの趣があります。

途中、岩肌剥き出しの斜面があるかと思うと、“クローバー・フラット”と名付けられた草原を見下ろしたり、またカリフォルニア独特の珍しい“マンザニータ”の生い茂る潅木群もあり、アメリカ西部高原ならではの景色が車窓を走ります。

往復列車の旅が終わり、出発点の Campo 駅に戻る直前で私達乗客は列車を降り、ボランティアの人の案内で「Railroad Museum」を見学します。

ミュージアムには各種機関車、客車、その他、往時を偲ぶ各種鉄道関係の道具・器具などが展示されています。中には、移動郵便局(郵便車)、Segregation Car(人種差別時代に白人、黒人の座席を仕切った車両)など、珍しい展示品もあり、アメリカの鉄道史の一端を学べます。

住   所 :Highway #94, Campo, CA 91906
オープン日 :週末(土曜日、日曜日)のみ
時   間 :列車発車時間、11:00am と 2:30pmの2回
料   金 :$12(12才以上)、$10(55才以上)、$3(3 ? 12才)、$10(AAAメ         ンバー)
電   話 :(619) 478- 9937 / (619) 595- 3030(Business Office)
Web Site :http://www.sdrm.org

行き方は次の通り(Torrance方面よりの場合)
(1)FWY#405(南)→ Orange County, Irvineで FWY#405 は FWY# 5と合流、FWY# 5 となる。
(2)FWY# 5 になってからさらに南下、San Diego Countyへ入り、FWY#805(南)を経由し、FWY#8(東)へ入る。(Torranceから約115マイル)
(3)FWY# 8(東)へ入って約40マイル進み、Buckman Springs Rd.出口でFWYを降りる。
(4)FWYを降りたらBuckman Springs Rd.(S-1)を右折(南へ)、約10マイル進み、#94を再び右折(西へ)。
(5)#94を約2マイル進み、Forrest Gate Rd.を左折したところにミュージアム入口がある。
(6)ここまでの行程 ;(Torrance方面からの場合)約160マイル、ドライブ約3時間。
                      
河合将介(skawai@earthlink.netbut_up.gif (232 バイト)

 

さくらの独り言 縮図

レオナルド・ダ・ビンチの描いた壁画「最後の晩餐」は、12弟子と師なるイエス・キリストの生き様の「縮図」だと云われ、その構造・構成は哲学分野のみならず、科学的分析においてもサポートされている。このような美術作品ひとつとってもそうだが、「道」と呼ばれる茶道や華道、または競技と呼ばれるスポーツの完成や到達点には、まるで人生の「縮図」を思わせるものがある。「ゴルフには義理がある」というテーマで書いたさくらの独り言から数年が経った今回は、ゴルフに見る「縮図」について考えた。

「ゴルフには義理がある」(雑貨屋*号)でも述べたとおり、在米時代、クラブセットを某会社社長から頂戴したことを機に義理ゴルフを始め、友人や友人夫妻に手ほどきを受けたのが、私とゴルフの出会いであった。本格的なプラクティスも行わないままに、幾度かコースに出た。地球の穴掘りだったが、それなりに楽しめた。当時のゴルフ仲間の中には、「いかにして上手くなるか」という一打入魂の“学び派”と、「ゴルフなんて、楽しめればそれでいい」という“遊び派”の異なるタイプがいた。云うまでもなく私は、後者に属していた。帰国後の2ヵ年、ゴルフへの取り組は、米国時代の“遊び派さくら”と変わらなかった。それは、ほんの数回、一緒にプレーしてくれたメンバーたちの辛抱強いサポートのおかげだった。その後しばらくは、仕事や病気などの理由でゴルフから遠ざかっていた。昨年の秋、約1年ぶりにコースに出た。若干の不安はあったが、“遊び派さくら“の本領を発揮すればそれでいいのだ、とタカをくくっていた。気心の知れた仲間とのゴルフで、とても楽しかったが、結果は惨憺たるもの。その時初めて、悔しさを実感した。そんな時期、私が敬愛する兄貴こと玉三郎(中條氏)から、彼の友人・N氏を紹介され、ゴルフレッスンを受けることになった。ゴルフの基本how to doは勿論、how to beを叩き込まれるレッスンとなった。

「終わりなき学習(プラクティス)、守るべきルールとマナー、社会(競技者同士)との協調、そして戦略的挑戦と負うべき自己責任、反省する勇気・・・ゴルフとは、まさに人生そのものだ。」とN氏は云う。元来ゴルフにおいて、“遊び派”で良しとしていた私は、「たかがゴルフに人生を重ね合わせるとは、いささか強引過ぎはしないか」と、N氏のゴルフ哲学に多少の反発を抱いた。しかし、N氏の“初心(基本)に戻れ”のアドバイスに同感を覚え、“学び派”への転向を志した。お互いに多忙な身、今年1月から10月までに、練習に立ち会ってもらったのは、わずか5〜6回。だがその短期間(短時間)に、グリップ、スタンス、テイクバック、トップ、ダウンスルー、そしてフィニッシュを徹底的にしごかれた。それまでの私のゴルフは完全に否定(バラバラに)された。「なぜ?」「どうして?」の質問さえも無視された。「ゴルフは身体で覚えるもの。苦しを乗り越えなければ、本当の楽しみはこない」が氏の口癖。時折のムカツキに耐えながら、それでも精一杯素直に氏の言われるがままに。確かに私は、N氏から基本の大切さを学んだ。苦しを乗り越えなければ、本当の楽しみはこない」というN氏の考え方、それは、いみじくも私のモットー“NO PAIN, NO WIN”(痛みなくして勝利はない)にも通じる。成功した時の感激、失敗への反省も幾度か・・・いつの間にか私の脳裡に「これって、まるで人生の縮図だなぁ」という思いが広がっていた。

今年11月2日、前述の気心知れた仲間と一緒に、1年ぶりの温泉ゴルフ旅行に行った。その前日、弟子(私)を旅に送り出す師は、「信じて、ゆったり」と私に一言だけのアドバイスをくれた。ゴルフには、人生の「縮図」と思える様々な事象を見ることができる。ルールやマナー、パートナーや調和、リズムやスピード、逆境やスランプ、努力や克服、苦悩と絶望、楽しみと喜び、チャレンジや戦略、抑圧や解放、ピンチとチャンス、信頼と不信、焦りとゆとり(ゆったり)、反抗と素直、学びと成長、自己との闘い、今(現実)からの出発、そして『99%の失敗と1%の成功』(本田宗一郎の人生訓)等など、枚挙にいとまがない。“遊び派”から“学び派”に転じた今の私にとって、ゴルフはやはり人生の「縮図」だなぁ、っとつぶやくさくらの独り言。

sakuratsubomi@earthlink.netbut_up.gif (232 バイト)

 

川 柳 & コント(東京・成近)

( 川 柳 )

九九よりも寿限無 クラスの人気者

脱サラを九回裏とする気負い

九条に滴が落ちる核の傘

外圧を受け九条のなしくずし

空耳でなく九条が聞く喇叭


( ニュースやぶにらみ )

「政界気圧配置」
声高頭低が続いたなあ −有権者

「欲しい宗教団体票」
神さま 仏さま  −候補者

「FA宣言」
エッ 曙までぇ  −相撲協会

(東京・成近) E-mail nakawai@adachi.ne.jpbut_up.gif (232 バイト)
http://www.adachi.ne.jp./users/itsukabz/index.htm

日本は11月に入ったというのにずいぶん暖かい日が続きました。でも週末の雨でこれから寒くなるかもしれません。風邪を引かないように気をつけてくださいね。
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Zakkaya Weekly No.391

雑貨屋 店主 大西良衛  gp-bmail.gif (1852 バイト) zakkaya@news.email.ne.jp

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