Zakkaya Weekly No.383
Ryo Onishi                                      9/14/2003

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先週は真夏に戻ったような暑さで疲れました。今朝は涼しい風が吹いていて気持ちのいい朝でした。朝夕の涼しい風が、秋を感じさせてくれます。
近くに量販店”COSTCO”ができたので行ってみました。中に入って驚きました。ロスにいたときのSAMsのプライスクラブとそっくり同じ。品物の置き方から、臭いまでそっくり同じでまるでアメリカそのもの。ビーフジャーキー、ビスターチオ、SPAMまでなんでもありでした。懐かしさもありますが、ちょっとがっかりしました。(
R.O.)

あまり 知られていないL.A. 観光スポット(162)

Santa Monica Puppetry Center
サンタ・モニカの海岸近く、歩行者天国のプロムナード(サード・ストリート)の隣のセカンド・ストリートとアリゾナ・アヴェニューの角にある、小さな「操り人形(パペット)ミュージアム」です。

ここは糸操り人形(マリオネット)、や腹話術で有名なスティーブ・メルツアー(Steve Meltzer)さんの館であり、メルツアーさんが30年以上前から収集した400体ほどの各種人形が展示されています。

ここに展示されている人形達は、もちろん必見の価値があるものばかりですが、折角この館を訪れるなら、ショウ・タイムに合わせて行くのが最良でしょう。

ここには40席ほどの小シアターがあり、約1時間のショウ・タイムではマジック、腹話術人形ショウ、マリオネット・ショウなど、子ども達はもちろん、大人も楽しい夢のある時間を過ごすことが出来ます。

人形の操作、声、舞台装置、音響その他すべてメルツアーさん一人でこなしています。オープンして5年ほどだそうですが、既に3万人の人がここを訪れているそうです。

ショウに登場する人形達には、それぞれWoodrow、 Ida、Fred、TooLoose などと言った名前が付けられ、これら人形たちとメルツアーさんとの軽妙で愉快なやり取りは、さすがプロの技だと感心させられます。

また、メルツァーさんは人形のからくりなどについての質問に、実物を見せながらわかり易く解説してくれたり、操りの操作を説明してくれ、訪問者を飽きさせません。

ギフト・ショップ(売店)では人形はもちろん、玩具やマジック・グッズなども販売しています。

サンタ・モニカ観光のついでに立ち寄ってみる価値が充分あるお奨めのスポットと言えるでしょう。

このシアターではバースデー・パーティなど貸切りでショウを依頼することも出来ます。

●住   所    :1255 2nd Street, Santa Monica, CA 90401
●オープン日  :毎 日(ただし、人形ショウは水曜、土曜、日曜、祝日のみ)
●時   間      :ミュージアム:4:00PM – 6:00PM
         ショウ・タイム:土、日曜日:1:00PM / 3:00PM(2回)、
         水曜、祝日:1:00PM(1回 のみ)
●料   金  :ミュージアム:無 料、ショウ・タイム:$6.50/人
●電   話  :(310) 656- 0483
●Web Site   :http://www.puppetmagic.com

行き方は次の通り(Torrance方面よりの場合)
(1)FWY#405(北)― FWY#10(西)へ。
(2)サンタ・モニカへ入り、FWY#10終点の一つ手前の出口である 4th, 5th Street出口でFWYを降りる。
(3)FWYを降り、5th Street へ入り右へ曲がり、約0.6マイル進み、Arizona Ave.を左折 海岸方面へ。
(4)Arizona Ave.を0.3マイル進み、2nd St.を右折したところに Puppetry Center の建物がある。なお、その隣のビルが市営の駐車場ビルで、そこに駐車する(2時間まで無料)
(5)ここまでの行程 ;(Torrance方面からの場合)約20マイル、ドライブ約30分。

河合将介(skawai@earthlink.netbut_up.gif (232 バイト)

 

さくらの独り言 「窓際族」

東京の街が、こんなにも美しかったものかと目を見張らされる時がある。それは高層ビルから観るところの活きている東京、そして生かされている東京の姿である。陽が昇るって沈みそしてまた昇る、その時々に生きる東京の息づかいだ。ガラス(グラス)張り31階建てビルの30階、東京は西側に面した窓際の私のデスクから、Tokyoという街の様々な顔を眺めさせてもらう。その時、自分の喜怒哀楽に重なった色とりどりのため息が漏れる。そして想う、「窓際族」は最高だと。

陽が昇り、動き出したその街の音を、人の足並みに、信号の変化に、そして車の波に観る朝がある。「動き出したぞっ」と、社会の動きを身体で感じる朝である。活きている街を感じる。時折、鷲に憧れた勇敢な烏が、窓際上空を舞う。東京の街を狙う悪(暗黒)一点、強弱社会の活きている証拠だ。汽笛がまるで観えるかのように、青い東京湾に白波を立てて旅立つ貨物船。そこは太平洋と空の交差点。高い陽に照りつけられた東京の街は、点滅信号の横断歩道を渡る人々のように、汗を描いている。そして何かを動かすために、人が車が社会がそれぞれが、献身的に動いて(働いて)いる様に観える。やがて傾きかけた太陽に照らされた高層ビルが、まるで恥かしそうに頬を染めはじめる。その紅は、人の作った世界の、その黄昏(くれない)時の鐘の如くにさえ聴こえる。逆に東京を囲む関東の山々は、人も自然も全てを悟ったかのように、沈みゆく炎に静かに身体を染める。これらのコントラストが美しく、東京という街を横断する人々や車の速度さえ緩まるような、そんな不思議な瞬間だ。街の灯火(ネオン)とオフィスの灯が、闇に差し掛かる街にともる。闇に包まれる街が迷わぬようにと、月は沈んだ陽の炎で自らを照らす。コンピュータのキーボードにかぶさった私の手を東京の空へ伸ばす、「きっとこの手が月に届く」という錯覚に陥る。その時、「美しい」と唇が微かに動く。活きている街と生かされている街を知る。そして、そこで活き生かされている小さき自分が、窓ガラスに映っていることを知る。「窓際族」もいいものだと、ひとつ感嘆のため息。

「窓際族」とは、「一応の肩書きを持ちながら、実質的な仕事を与えられず遊軍的な立場に置かれた中高年サラリーマンを揶揄的に言った語」と、大辞林には記されている。これは1970年代後半から流行した言葉であり、過剰人員・不要のレッテルを貼られた「企業内失業者」を意味する造語であった。そしてまた某製造業の「窓際族」と呼ばれた技術者の開発した製品が競業他社の製品を打倒し世界規格を作ったことから、「窓際族も会社には必要なのだ」という逆風さえ創出した。1980年代後半から1990年代初期のことだったと記憶する。私は今、窓際オフィスの位置がひとつのステイタスであるUSのビジネス界で、「窓際族」を説明しても理解してもらえなかった慣習の違いを懐かしく思い出す。「窓際族」も今や日本では、死語化してしまっている。だから今、「窓際族」の定義をさくら筆ペンで塗り替えようとも思っている。

異常な四季が巡っている今年の東京。雨の多かった春、雲の多かった夏、雄大な富士山さえ何かを思い悩んでいるのか、この数ヶ月姿を隠したままだった。そんな富士山が、台風の影響で雲の合間から、頭のほんの先っちょだけを覗かせてくれた夕暮れがある。秋の空、夕暮れ時だった。陽が沈むその瞬間だった。一日が終わろうとしていた、明日という日への準備を前に、一日いち日がこうして暮れていく真実を観た。1年間の約束で来た日本着任から、もう3年が経とうとしている事実を知ったのは、その時だった。そして、「窓際」に流れる空間に、事実と真実のギャップを観た。活きているTokyo生かされているTokyo、そして活きている自分と生かされている自分を認証しながら、「窓際」に佇んだ、「これでいいのだろうか」と、呟くさくらの独り言。
sakuratsubomi@earthlink.net
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川 柳 & コント(東京・成近)

( 川 柳 )

裏切りを信じたくない恋一途

傷心を一人残して花時計

公園で一息入れる棒グラフ

しがらみの中一本の葦の鬱

薬より一合の酒 父達者

( ニュースやぶにらみ )

「桃栗3年 柿8年」
トラキチ辛抱18年  −梨

「自嘲」   
はっ はっ 派っ
派っ 派っ   −橋本派 

「総裁選20日に投票」
 熱気冷気も彼岸まで  −自民党 
   

(東京・成近) E-mail nakawai@adachi.ne.jpbut_up.gif (232 バイト)
http://www.adachi.ne.jp./users/itsukabz/index.htm

阪神タイガースは優勝目前で足踏みし、とうとう甲子園まで持ち越しとなりました。
やっぱり地元での優勝が一番かなー。
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Zakkaya Weekly No.383

雑貨屋 店主 大西良衛  gp-bmail.gif (1852 バイト) zakkaya@news.email.ne.jp

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