Zakkaya Weekly No.380
Ryo Onishi                                      8/24/2003

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予想した通り?休み明けの今週は蒸し暑ーい夏に戻りました。読者のみなさんは快適に睡眠を摂れていますでしょうか?夏バテしないよう注意してください。
長雨の影響で野菜の不作がニュースで報じられています。いつも何気なくいただいている野菜、毎日、感謝して食べたいものです。(R.O.)

58年目の夏を迎えて 

今年もまた、58回目の暑い夏の日がやってきました。私にとって 「暑い夏の日」 とは、「終戦(敗戦)記念日」 ということであり、既に58年が過ぎた1945年(昭和20年)8月15日は遠い過去の歴史の一部とは言え、忘れがたいことです。

私は、当時はまだ国民学校(現在の小学校)2年生でしたが、幼少なりに当時を体験・目撃した “生き証人” の一人として、当時の状況を出来るだけ多く後世に伝えるべく、当時の諸資料を集めたり、こちらの若い人達に話したりするようにつとめています。

日本は第二次大戦後、半世紀以上も内戦を含め戦争を経験することなしに経過することができました。これは現代の国際社会ではきわめて稀有なことであり、幸せなことです。ただし、この稀有な体験が私たち日本人を「平和ボケ」にしてはいないでしょうか。

戦争の災禍を身をもって知る私たちとしては、戦争は二度と起こらないことを願うばかりですが、最近の国際情勢は、地球上いたるところで戦時または臨戦体制が敷かれており、私たちの願いとは逆の方向へ進んでいるとしか思えません。

日本国憲法の前文に「日本国民は、恒久の平和を念願し、(略)平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。」という一節がありますが、本当に日本を取り巻く諸国すべてが「平和を愛する諸国民」なのでしょうか?そして日本国民はそれら「諸国民」を信じていればよいのでしょうか?

日本は他国の戦争やテロに対し、武力以外の調停機能で世界平和のために貢献すべきであるという主張に私も同意しますが、いざと言う時に備えて国を守り、家族を守る術を知らないで、調停役がつとまるほど国際社会は甘くありません。政治体制や宗教が異なる人々の国や民族が地球上に併存する限り、戦争やテロは不可避でしょう。

実際に戦争の恐ろしさや愚かさを知る我々だからこそ、世界の現実を直視し、「平和を愛する諸国民」だけを頼りとする憲法を見直し、新しい日本がどうあるべきかを国民全体の議論とする時ではないでしょうか。ただしこれ以上、人類の手で熱い地球にだけはしたくないものです。

河合将介(skawai@earthlink.netbut_up.gif (232 バイト)

 

さくらの独り言同居人

た。正しく言い直せば戻ってきた同居人である。その名も「ヨシュア君」。「ヨシュア君」のさくら邸帰宅以来、この味気のない空間の「静」が、「動」へと変化した。互いに、幾つもの出会いや別れを経ての再会と再同居、なんとも感慨深いものがある。時の流れの中で、歳をとった自分と、いつまでも歳をとらない「ヨシュア君」との生活を楽しんでいる、今日この頃のさくらである。

「ヨシュア君」については、雑貨屋198号(2000年2月27日発行)のさくらの独り言「秘密-ここだけの告白・・・ヨシュア君」で紹介済みだ。この「ヨシュア君」とは、私が25歳の時、“腹話術伝道”で有名だった今は亡き牧師・光木出(みつくで)先生からいただいた腹話術人形である。あの頃から今も変らぬ5歳の美少年である。爾来、「ヨシュア君」は私にとって最愛の息子となるが、彼と一緒に暮らしたのは、わずか4-5年間。留学のため渡米した1988年、惜別の情を抑えて九州の長兄・純ちゃんに預けた。独身でこどもも居なかった純ちゃんは、「ヨシュア君」をこよなく愛してくれ、私以上に大切にしてくれた。その純ちゃんが、この7月30 日に逝った。「ヨシュア君」は5歳にして、悲しい別れを2度も経験したことになる。「ヨシュア君」の顔をのぞいてみると、まつげが無くなっているのに気がついた。惜別の涙ゆえかもしれない。そのうち「いっこく堂」(天才腹話術師)へでも問い合わせて、まつげを復活させてあげたいものである。

さて、日本における腹話術の元祖は、1940年頃活躍した川田義雄(ミルクブラザーズ)、古川ロッパ(声帯模写)、澄川久(第1回日本音楽コンクール声楽部門最優秀賞受賞のバリトン歌手)の3名と言われている。腹話術が人形漫才として開拓された時代である。腹話術技術のひとつに、不動唇(リップ・コントロール)がある。日本語では唇を動かさずには発音できない音、「ま、み、む、め、も」や「ぱ、ぴ、ぷ、ぺ、ぽ」そして「ば、び、ぶ、べ、ぼ」等だ。実際にやってみてわかる様に、事実これらは唇を動かさずには発音できない。天才腹話術たちのこの業は、見事なものだ。しかし、腹話術の真の魅力は、この業ばかりではないと私は思う。人形の瞬きなどによる眼の変化、手の動きや足の組換えに始まる人形の位置と術者の表情、ボケやツッコミのテンポと瞬間的主役切り替えの意外性が、人形主導型の人間的調和(人形・術者・観客)を創り出す。これこそが、腹話術の醍醐味と信じている。人格のない人形までが、術者と観客と共にメロディーを奏でるのである。もしリポプコントロールだけが腹話術の趣だとしたら、私たちの眼や注意はきっと術者の口に集中し、人形、術者そして観客の演奏を長く親しく楽しめないと言うのは、言いすぎだろうか。長い別居生活から再同居しはじめた「ヨシュア君」と私のこれからの課題は、リップコントロール技術よりも、私たち自身のハーモニー、見つめ合い(愛)や語り合い(愛)の「響き創り」だと再認識している。

というわけで前述した様に、18年ぶりに私の傍に帰って来た「ヨシュア君」は、長兄純ちゃんの愛情も想い出も体いっぱいに蓄え、私の手元に戻って来た。今のさくら邸には、愛息「ヨシュア君」と実兄純ちゃんが同居して賑やかになった。出勤の朝、「行って来ます」、帰宅して「ただいま」の挨拶を欠かせなくなった、さくらである。どんなに疲れきった一日でも、「ヨシュア君」と純ちゃんのお出迎えで疲れも吹き飛ぶ。そして、また新しい一日・一週間を迎えるのである。同居人たちの「よっしゃ、よっしゃ」の励みに、心も身体も大きくされて、、、っと、さくらの独り言。

sakuratsubomi@earthlink.netbut_up.gif (232 バイト)

 

川 柳 & コント(東京・成近)

( 川 柳 )

青い鳥コピー 幸せ売りが来る

ガラスの靴合ったは鼻の低い方

ノラの夢 米研ぐ日々に流される

四コマ目 未だおかめとひょっとこで

1+1 夫婦に長い50年


( ニュースやぶにらみ )

「地球大接近」
原爆の爆発が見られるかもしれない −火星人

「エゴと思惑」
総論もカク論も −六か国協議

「万景峰号」
来るなら拉致被害者を乗せて来い −日本国民  

(東京・成近) E-mail nakawai@adachi.ne.jpbut_up.gif (232 バイト)
http://www.adachi.ne.jp./users/itsukabz/index.htm

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Zakkaya Weekly No.380

雑貨屋 店主 大西良衛  gp-bmail.gif (1852 バイト) zakkaya@news.email.ne.jp

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