Zakkaya Weekly No.368
Ryo Onishi                                     
6/1/2003

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5月なのに台風4号が日本に上陸しましたが読者のみなさんには被害はなかったでしょうか?関西も大雨が降ると覚悟していたのですが大きな影響がありませんでした。こんな早い時期に台風が来ると、予想をしていなかったような被害があったと思います。(R.O.)

あまり 知られていないL.A. 観光スポット(153)

サンディエゴのバルボア・パークシリーズのうち、今回は日本庭園のご紹介です。

Japanese Friendship Garden

バルボア・パーク内、中央部にある日本庭園です。正式な名前はThe Japanese Friendship Garden,“San-kei En”と言います。“San-kei En”は日本の横浜にある名園“三溪園”から由来しています。

サンディエゴ市と横浜市は両市が世界に開く港湾都市として 1957年(昭和30年)に姉妹都市として提携し、以来45年にわたって友好関係にあり、定期的な市民交流団の相互訪問を、学生交流、児童画及び図書交換、モニュメントの交換等、人物・文化交流を主として交流を重ねています。

バルボア・パークの日本庭園もその友好の証として“Friendship Garden”と名付けられています。

ここには1915年に開催されたエキスポ(パナマ・太平洋博覧会)で展示された茶室も残されており、また、蓮の花の美しさで有名な鯉のいる池、藤棚、竹やぶ、石庭、道端の草花を鑑賞出来る小路など、いかにも日本庭園にふさわしい落ち着いた調和の世界に浸ることが出来ます。
*オープン日:火曜日−日曜日(月曜日は休園)
*時 間:10:00am− 4:00pm
*入場料:$3(大人)、$2(学生)、無料(6歳未満)。
     但し、毎月第3火曜日は無料。
*電 話:(619) 232- 2721
*WebSite:http://www.niwa.org/JFGarden.html

(注)またパーク内共通パス(13ヶ所共通で$30、13ヶ所+動物園で$55)をビジター・センターで入手可能です。


行き方は次の通り(Torrance方面よりの場合)
(1)FWY#405(南)→ Orange County, Irvineで FWY#405 は FWY# 5と合流、FWY# 5 となる。
(2)FWY# 5 になってからさらに南下、San Diego市へ入り、San Diego空港を通過してすぐFWY# 163(北)へ入る。
(3)FWY# 163(北)へ入ってすぐのBalboa Park / Quince Dr.出口でFWYを降りる。
(4)FWYを降りたらBalboa Dr.を左折(南へ)し、すぐの El Pradoを再び左折(東へ)すると正面に Balboa Park 入り口ゲートが見える。 
(5)ここまでの行程 ;(Torrance方面からの場合)約130マイル、ドライブ約2時間。

【お願い】:私(河合将介)は5月14日(水)から6月8日(日)まで日本で、ロサンゼルスを留守にします。日本へはパソコンを持参していません。この間、私にご連絡いただく場合は私の兄(東京・河合成近)までお問い合わせいただくようお願いいたします。
兄のアドレスは、 nakawai@adachi.ne.jp です。

さくらの独り言 マメでっぽう

輝く星が遠く空の彼方へ融けていく様な、闇が登る陽の息吹を映し出すかの様な、地球の空気が衣替えをしていくような、そんな夜明け前の目覚めは自然でありたい。例えば、デジタルで起こされるよりは、無意識な目覚めでありたい。身体が眼を覚ます前に、心が静かに朝のかほりを感じて、閉じた瞼の下でかすかに瞳が揺れる。そんな朝がいい。やっとひと月ぶりにそんな朝を迎えることができた今朝は、目覚めがいい。台風が去った後の清々しい中で、これを書いている。このひと月の戦いを振り返りながら。

このひと月間、私はノイローゼになるんじゃないかとおののいた。毎朝決まって3時過ぎになると、拷問のごとく起こされた。私の枕元で「鳩」が声色を変えて“うなる”のである。惚れた男の囁きなら癒しにでもなろうが、そうは問屋がおろさない。ベランダの空気口上を住処としたツガイの鳩の声(一挙一動の音)は、ベッド真横を含む室内空気口を拡声器のごとくして私を襲った。その上、外側空気口周辺は上も下も鳩糞で汚されていた。私は鶏と鳩が大嫌い(正確に言うと恐い)。鶏や鳩が足元に近寄ろうものなら、硬直するかピアノの上にでもよじ登る程のものである。鳩のバルコニー飛来を機に、「鳩撃退」の戦いが始まった。賃貸契約書によれば「防鳥・駆除」は借方責任下となり自己負担によるもので、貸方管理は責任を負わないものの借方へのリクエストは多い。例えば落下物及び外観管理が厳しい為、バルコニー手すりへの防鳥ネットやプロテクターの設置は許可されない。豆鉄砲を食らったのは鳩ではく、私の方だった。独りの時は窓も開けられず、バルコニーにもでられない日々が続いた。そしてインターネットを頼りに業者と防鳥方法のリサーチと並行にビル管理側及び地方自治体との交渉を進めた。タイムリミットだったのは、業者による清掃・消毒・防鳥作業が入った日、新婚鳩は巣作りを開始したばかりの時だったらしく、バルコニーに設置されたエアコン室外機の後ろには集め始められた小枝が点在していた。業者の作業中、鳩ツガイはバルコニーの周りを飛び回った。そして業者が去った後の独りぼっちの私を知ったかのように、彼らは私の部屋を覗き(襲い)にバルコニーへやってきた。そのツガイはヒッチコック作の映画「Bird」を思わせるほどだった。彼らがちょっと散歩によそ様をお邪魔している隙に、私は勇気を奮い起こし、数枚のCDをバルコニー手すりにくくりつけた。シクシク泣き泣き、手を震わせながら、そして怯えながら。女性の独住まいをこれほど悔しいと想ったことはない。おかげでこの二日間、鳩のツガイは私の縄張りには飛来しておらず、安眠を妨害されないまま朝を迎えることができた訳である。

鳩やその語源については、雑貨屋351号(2003年2月2日)でも述べたことがある。欧米では「平和のシンボル」とされ、節操、純粋、臆病の伝説を持つ。語源をたどると「埃、煙、雲、息」へとたどり着くと同時に「話す・聴く」というコミュニケーション能力を失う意味の語彙などと同類項でもある。言葉を失ったのは鳩ではなく私であったので、この語源チャートを思い出し苦笑いをした。また日本のことわざで「鳩に三枝の礼あり」とも言うが、鳩にも時代がさって、それはもう彼らにとっても遠き昔のことで、今や死語であろうと皮肉のひとつでも言いたくなる。鳩公害は、単に私の様な鳥類の好き嫌い範囲に留まらないことを訴えたい。鳩は伝染病の病原体の媒介をし、オウム病やサルモレラ菌を人間に齎す。また鳩糞の抗原を吸入した人間は、喘息的発作・アレルギーや抹消ガス交換組織を侵す肺疾患を起こす。さらに鳩に寄生するダニ・シラミが人間に付着した場合、重い皮膚炎や合併症までも引き起こす。鳩害とは、私たちの生活や健康に無関係ではないことを、決して忘れてはいけない。

さて、終わったかの様に見える鳩害戦は始まったばかりだと、油断はしていない。休戦二日目といったところだろう。案山子に代わってバルコニーに吊るされているのはCD、時代も変ったものである。CDに代わる対策リサーチも続けなければならず、憂鬱だ。私の「鳩騒動」を聞いた友人は、「そんなに愛されているのに追い払うなんて、君も冷たいな。毎朝囁いてくれるのは鳩ぐらいなんだから可愛がってやれよ」とちゃかした。テーブルをひっくり返し、握りこぶしでぶん殴ってやろうと怒ったが、お客が一緒だったので我慢した。それほどに私の悩みは真剣だった。世の中の人にはひとつかふたつ、理由なくどうしようもなく、「恐い、苦手、嫌い」な生き物か現象があるものである。専門家に言わせると、1年に4回の繁殖期を迎える鳩の営みの、中でもこの時季はまさしく「春」なのだそうだ。私のところに鳩はこなくていいから、「春よ来い(恋)」とでもいいたいところである。鳩が保護鳥に位置付けられていないなら、豆鉄砲でも入手したいところだと、豆(大豆)を頬張りながらのさくらの独り言。

sakuratsubomi@earthlink.netbut_up.gif (232 バイト)

川 柳 & コント(東京・成近)


( 川 柳 )


網にまた善人の欲引っかかり

身の丈をやつと悟った七転び

両の手のタコに親父の半世紀

一匹狼振ることのない尾と老いる

智恵の輪が解け来し方に苦笑する


( ニュースやぶにらみ )

「二期連続の大赤字」

こんな会社には金を貸さないな  −大手銀行

「規制強化」

将軍様のこの印籠が目に入らぬか −万景峰号

「地震に続いて台風」

次は俺の番かな  −SARS

(東京・成近) E-mail nakawai@adachi.ne.jpbut_up.gif (232 バイト)
http://www.adachi.ne.jp./users/itsukabz/index.htm

満腹したら食休み(63) 「煩わしいこと」

ショッピングモールの駐車場で車をぶつけられてしまった。駐車場内を移動していたら、駐車中の車が突然バックで出てきたのだ。どうやら後方確認を怠ったようだ。こちらも事前に気が付けば相手の動きを待つなり、クラクション鳴らしたりするが、今回はそれができる距離も時間も無かった。

被害は、右前方タイヤハウスに一撃があってへこみ、タイヤホイールと右側面に引きずった傷が残っている。私もスピードを出していなかったし、良く言えばこの程度で済んだという被害だ。運転への支障は全くないが、何はともあれ私は被害者なのだ。やはり修理をして元に戻してもらわなくてはならない。

相手の車には全く被害は無いようだ。おもむろに車を降りてきた白人男性とお決まりの情報交換。ここで一番大切なのは相手の自動車保険に関する情報だ。だが、彼はまず私がどこの保険会社に入っているのかと聞いてきた。どうして自分の情報を先に言わずに私のことを聞くのだろうかといぶかしく思ったが、あまり深くも考えずそれに答えた。

そうすると彼はその大きな手で、AAA(トリプルA=日本のJAFのような組織)の会員カードを見せた。それは私のAAAの会員カードと同じものだ。ただの会員カードじゃあないのかと聞くと、自分のはこれに保険がついていると言う。確かにAAAの自動車保険もあるからそうなのだろうかと思いその番号を書き写した。

その後、私の加入している保険会社のエージェントに連絡して手続きをしてもらったところ、AAAの保険に相手の名前なんか無いと言うではないか。やっぱりあれはただのAAAの会員カードだったのだろうか。相手は保険に加入していないか、もしくは別の保険に入っていたとしても、私が保険に入っていることを先に確認して、その情報を隠していたのではないかと、ある友人は推測する。最初から弁償なんかするつもりは無かったのではないかと。

相手から全くの支払いが望めないとなると私の加入している保険会社が修理費を負担することになる。だがその契約条件にはかなりの額の自己負担分がある。保険会社はその自己負担分を除いた費用しか払ってくれない。今回のケースの自己負担額は修理費の3分の2以上にもなる。これは困った。

夫からは自分ですべて始末しろと言われているし、まったく頭の痛いことだ。情けないことに私の英語力では詳細な説明をするのはむつかしい。それでなくても性格的に苦情を言うのが苦手なのに、英語で苦情を言うなんて考えただけで心臓が縮まる。とりあえずもう一度保険会社に相談してみようか。

アメリカに住んで丸9年。いずれも大した事ではないがこれで4回目の事故だ。そのうち3回は100%被害者。今までは全てうまくいった、という言い方も変だが、相手の保険会社を通じて滞りなく事が運んだ。滞りなく運んだとはいえ、自動車の欠かせないロサンゼルスの生活で一たび事故に遭うと、それに付随して起こる精神的な煩わしさは、相当な負担となって実生活に影響を与える。保険会社との交渉はもちろん、修理費の見積もりを取ったり、レンタカーをするのに誰かに送迎を頼んだりしなければならない。

今回は特に煩わしいことがいっぱい待っている。被害者の私がどうしてこんな仕打ちを受けなければならないのか。ある朝目覚めたら、万時うまく解決し、車も綺麗に直って快適なドライブができるようになっていたらいいのにと、心から真剣に願うこの頃だ。

さっか あきこ 
akikosk@sbcglobal.netbut_up.gif (232 バイト)

 

吟醸みゅーじあむ

成岡流お酒の楽しみ方 129

杜氏のたまごの来館と全国新酒鑑評会の結果
波瀬さん名古屋国税局と全国新酒鑑評会制覇
みゅーじあむファンクラブ 高 島 淳
館 長     成 岡  卓 翁

 4月の能登杜氏組合自醸清酒品評会で、社長にお会いした石川県加賀市の『常きげん』鹿野酒造(資)から手紙が届いた。
 差出人は製造部の藤田晶子さん。何でも勉強のために来館したいとのこと。折角来てくれるんだったら、常きげんファンに来てもらおうと声をかけ、その時の印象を高島淳さんに書いてもらいました。 後半は第91回全国新酒鑑評会の審査結果が5月23日に発表されたので、そのことを書いておきます。

常きげんの蔵生に出会う

館長から「『常きげん』の藤田晶子さん、17日(土)午後6時30分ごろ来訪」のメールが届いたのは前日であった。
17日は久しぶりに家族と過ごす週末を、、、と思っていたのだが、常きげんの「女性蔵人」という響きに誘われ、家内の冷やかな視線を背中に感じながら、6時過ぎにみゅーじあむへ向かった。
私と常きげんとの出会いは2年前の暮れにさかのぼる。みゅーじあむの常連で太鼓センター社長の東さんと月例の高槻ミーティングの後に"蔵生"(本醸造生酒)をみゅーじあむでいただいたのが初めての常きげん体験である。
 そのときの印象は、なんともヤンチャで、蒸留酒かとも思えるくらいの強烈なインパクトのある酒で、いっきにグイッと飲み干せないようにさえ感じたものである。(その後、存在感はありながらも年々マイルドになってきてるような感じがしていて、正直言ってちょっと寂しく思っている。)
東さんはそのとき以来、『蔵生』のことを『チェリビダッケ』(東さんも館長も最も敬愛している6年前に他界された名指揮者)と呼んでいる。

利き酒も温度変化で見る

さて、山形の青菜(せいさい)の漬物を手にみゅーじあむに着いたのは6時30分を少し回ったころ。
常連の井手さんがすでに"差し"で藤田さんと一献交わされていた。藤田さんは、とてもしっかりした顔立ちをなさっていて、"自分というもの"をカッチリと持っておられる方とお見受けした。
交換させていただいた名刺には、"酒造人(さけつくりびと)"の肩書きが。なかなかいい響きじゃないですか。聞けば、今年の春に東京農大の醸造学科を卒業したばかりの22歳。一人娘で東京以外に住むのはこれが初めてとか。
館長から次々とこれはどうだ!と言わんばかりに提供される銘酒の一つ一つをしっかり?き酒し、残りをそのまま目の前に置いてある。温度変化による違いを見るためとのことだが、膳の上に並んだぐい呑の数は10個ではきかない。日本酒を飲むときはやはり仕事モードになってしまうそうで、思いっきり飲むときはビールをガンガンだそうである。彼女へのおみやげにはビール券がいいかも。

飲んでくれる人がいるから

藤田さんからのお土産の山廃純米吟醸と生貯蔵酒をいただきながら、どうして常きげんの"酒造人"になろうと思ったのか聞いてみた。答えは、多くの蔵を回った結果、常きげんのお酒が最も内臓にグッとしみわたる感じがしたからとのことである。
 指導教官からは、「他にも大手の安定した蔵はあるのに何故だ?」と言われながら、彼女は酒の味わいで就職先を決めたのである。さらに、新卒募集がなかったにも関わら
ず、鹿野社長と農口杜氏に手紙を書き、酒造りにかける意欲をアッピール、自己実現の第一歩を自ら勝ち取ったのである。なんとも頼もしい"酒造人"が誕生したものだ。
彼女のような人材であれば採用したいと思う企業は世の中にいっぱいあるのではなかろうか。ただし、その企業に彼女を満足させるだけの魅力と、彼女のけっこう強い個性をうまく活かす力があれば、であるが。
当日同席されていた中尾さんからあとで聞いた話だが、彼女は『お酒は一人で造るものではない。飲んでくれる人がいて初めて造れる』という立場を大切にしていきたいそうだ。彼女の思いは当たり前のことのようだが、そうではない、つまり飲み手不在のお酒造りも世の中にたくさん存在しているように私は思う。

来年の2月には蔵訪問

 彼女が杜氏になれるかどうかは今後の精進次第であろうが、酒蔵の個性豊かな人たちといっしょに、『飲んでくれる人のためのお酒』を造りつづけてほしいものである。
酒造りが落ち着いた来年2月後半ごろに蔵の方へも来てほしいと言われ、井手さんがツアーを組みましょうということで話がまとまった。ぜひとも、東京生まれ東京育ちのパワフル&しっかり者、そして個性的で魅力的な彼女に再会したいと思っている。もちろんあこがれの農口杜氏にお会いしたいのは当然である。
懇親会の方は、常きげんを扱う某酒屋さん夫妻、プライベートビールも造る登川夫妻の、新婚さん2組や、82歳のみゅーじあむ最年長のお客さんと娘さんも乱入されて、大盛況(?)の宴となり、自宅にたどり着いた時は"家族との週末"も曜日が変わり、日曜日となってしまった次第である。       (高島)

波瀬さんは二冠制す

 5月23日(金)東広島市にある独立行政法人酒類研究所から、本年度(酒業界では平成14年度醸造酒)の全国新酒鑑評会の審査結果が発表された。
 明治44年第1回が行われ、今年で通算91回を迎える、全国規模で開催される唯一の清酒鑑評会である。最初は東京都北区滝野川にあった国税庁醸造試験所で開催されていたが、移転し小泉「構造改革」の先鞭として、変な民間=独立行政法人になって、その権威を疑う向きもあり、また実際醸造蔵が減少していて、出品点数はここ3年減少気味。
 年 度   出品点数 
平成13年  1,133 
平成14年  1,094 
平成15年  1,065 
 過去には各国税局の審査で合格しないと出品できなかったのだが、今は審査費用を出せば、蔵単位で出品できる。すなわち「お金をかせがなければならない」から、研究所としてはより多くの出品を、希望しているのではあるまいか。
 さて、前号で触れた能登杜氏の波瀬正吉さんが醸す、静岡県の「開運」の審査結果が気になっていたが、見事名古屋国税局も全国新酒鑑評会も金賞に輝き、2冠を達成された。

アッと言わせる金賞酒は

 今年の金賞受賞数を見ても286蔵もあるので、簡単に取れそうに思われますが、下記の表のように10年連続金賞蔵は二蔵しかないように、なかなか難しい訳です。
10回 あさ開(岩手) 
土佐鶴(高知・本社工場 ) 
6回 英 勲(京都) 
加茂福(島根) 
5回 由利正宗(秋田) 
関東の華(群馬) 
参 宮(三重) 
富久娘(京都) 
白 鶴(兵庫・三号工場) 
 いつもみゅーじあむやラジオ大阪カルチャーサロンで、話させてもらう時に野球を例に使います。鑑評会はそもそも「杜氏の技の研鑽」が目的だった訳ですから、ストライクを投げれる酒造りができる杜氏をどれだけ作るかでした。
 ですから多くの金賞酒は日本酒度+4〜5、酸度1.1〜1.2アミノ酸度0.9〜1.0です。そのストライクゾーンめがけて、杜氏は一生懸命頑張って造って出品してきた訳です。もちろん官能検査をする訳ですから、香りや味といったデータでは表しきれない要素もあります。
 いずれにしても「目標値」があった訳です。しかし、多くの愛飲家からは、「もっと我々をアッと驚かす美味しいお酒を造って欲しい。それにお墨付きを与えて欲しい」という声は日増しに強くなってきたのも事実です。

本当の金賞酒を飲もう

 その結果、3年前から醸造米によって山田錦以外のT部と、山田錦のU部に区分けをしたのでしょうが、まだその効果は顕著になっていないように思います。それでも、年々僅かですがT部の金賞受賞酒が増えて、今年は12点になった(昨年は10点)ことは、飲み手の側からすれば、色んな味を評価される傾向として歓迎したいところです。
 全体の傾向を見ると、四国(高松)の40%を筆頭に広島・仙台・金沢局が平均金賞受賞率をオーバーしています。このことは、熱心な国税局鑑定官室や県の担当官いるところで、その指導に対応できる杜氏達がいるところが良い成績を残しているのです。
 審査が終わると市場に「金賞酒」が出てきます。そのような「美味しい」お酒が口にできるようになったのもここ15年。ところが、本当の金賞酒を瓶詰めしてくれているかが問題なんです。
 審査に出して金賞を受賞したタンクのお酒だけが「金賞酒」と名乗れるのですが、その量たるや僅かです。そこで他のタンクや、水増しして増量する蔵もあります。まして冷蔵庫にも入れないで店頭に並べられてあるような「金賞酒」は買わない方が良いです。万が一そのようなお酒を飲まれたら、どしどし蔵元にフィードバックしていきましょう。   (成岡)

今年の出品点数並びに金賞受賞数と受賞率

T部 U部 計 
国税局名 出品点数  金賞受賞数 出品点数 金賞受賞数 出品点数 金賞受賞数 金賞受賞率%
札  幌  2 0 7 1 9 1 ↓ 11.1
仙  台  28 5 168 56 196 61 ↑31.1
関東信越  20 2 229 61 249 63 ↓25.3
東  京 1 0 50 13 51 13 ↓25.5
名 古 屋 4 0 95 19 99 19 ↓19.2
金  沢 1 0 54 16 55 16 ↑29.0
大  阪 5 0 138 36 143 36 ↓25.2
広  島 17 5 114 37 131 42 ↑32.1
高  松 4 0 53 23 57 23 ↑40.0
福  岡 2 0 48 9 50 9 ↓18.0
熊  本 0 0 25 3 25 3 ↓12.0
合  計 84 12 981 274 1065 286 26.9

    
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運動会って秋に開催されるものだと思っていたら最近は、春にするんですね。

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http://www.ne.jp/asahi/zakkaya/weekly/zwback.htm

Zakkaya Weekly No.368

雑貨屋 店主 大西良衛  gp-bmail.gif (1852 バイト) zakkaya@news.email.ne.jp

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