Zakkaya Weekly No.363
Ryo Onishi                                        
4/27/2003

雑貨屋のひとり言 L.A. 観光スポット さくらの独り言 川 柳 & コント バックナンバー
吟醸みゅーじあむ 教育の方程式 おいしいLA 健康のお話 便利ソフトご紹介 雑貨屋ホーム

日本はゴールデンウィークに入りました。SARSの影響で海外旅行を予定していた人は困っているんでしょうね。一日も早く解決策ができることを祈ります。休みに入る前は、あれをしよう、これをしようと思っているのですが、いつものようにあっという間に過ぎてしまうのでしょうね。でも雑貨屋はいつものように発行しますのでご心配なく。(R.O.)

あまり 知られていないL.A. 観光スポット(150)


サンディエゴ航空宇宙博物館(San Diego Aerospace Museum)

前回ご紹介したサンディエゴのバルボア・パーク内にあるミュージアムの一つです。

 この博物館は、ライト兄弟の飛行機(実物大模型)から宇宙船まで65機以上の航空機コレクションと関連展示品を持つ最大級の航空宇宙博物館です。
 
もともとサンディエゴ地域はアメリカ太平洋艦隊の基地であり、ハイテク関連や軍需産業が盛んなところです。また海軍の航空部隊が生まれた地でもあり、航空機産業の長い歴史もあるところです。

そのような地ということから、以前から航空宇宙博物館があったそうですが、1978年に焼失してしまい、その後地元の強い要望で再建されました。

正面入口前にはスパイ機として有名なブラックバード(SR-71)とコンベア・シーダート(Convair YF2Y-1 Seadart)戦闘機が私達を迎えてくれます。

入口を入ってすぐ、「スピリット・オブ・セントルイス(Spirit of St. Louis)号」のレプリカが展示されています。この飛行機は“翼よあれがパリの灯だ”で有名な、リンドバーグが1927年5月、初の大西洋無着陸横断飛行を成し遂げた飛行機です。レプリカ(複製品)ではありますが実際に飛行可能です。

ミュージアムは円形の建物で、中央中庭には戦闘機や戦闘ヘリコプターが展示してあり、その中庭を囲むように展示室があり、そこにはライト兄弟から第一次・二次世界大戦や朝鮮戦争で使われた飛行機、ロケットや宇宙船、航空史の偉人・英雄の紹介などの展示品が(複製品も含め)所狭しとならんでいます。

日本の飛行機としてはゼロ戦(三菱62型零式艦上戦闘機 A6M7)の実物があります。

この博物館の地下は、壊れた航空機の修理工場になっているとのことです。

この博物館はサンディエゴ国際空港に近く、また進入滑走路の延長線上にあるため、実物の航空機がいつも頭上すぐのところを通過するのを体験することも出来ます。

広大なバルボアパーク内の動物園、他の博物館、美術館、植物園、花畑を訪れた際には、この航空宇宙博物館も必見のスポットと言えるでしょう。

●住   所 :2001 Pan American Plaza, Balboa Park, San Diego, CA 92101
●オープン日 :毎 日(但し、Thanksgiving, Christmas, and New Years Daysは休み)
●時   間 :10:00AM − 4:30 PM(夏季は5:30まで)
●入 場 料 : $8(成人)、$6(65才以上)、$3(6−17才)、無料(6才
       未満)但し、毎月第4火曜日は無料、またパーク内共通パス(13ヶ所共
       通で$30、13ヶ所+動物園で$55)をビジター・センターで入手可能。
●電   話 :(619) 234- 8291 
●Web Site :http://www.aerospacemuseum.org

行き方は次の通り(Torrance方面よりの場合)

(1)FWY#405(南)→ Orange County, Irvineで FWY#405 は FWY# 5と合流、FWY# 5 となる。
(2)FWY# 5 になってからさらに南下、San Diego市へ入り、San Diego空港を通過してすぐFWY# 163(北)へ入る。
(3)FWY# 163(北)へ入ってすぐのBalboa Park / Quince Dr.出口でFWYを降りる。
(4)FWYを降りたらBalboa Dr.を左折(南へ)し、すぐの El Pradoを再び左折(東へ)すると正面に Balboa Park 入り口ゲートが見える。 
(5)ここまでの行程 ;(Torrance方面からの場合)約130マイル、ドライブ約2時間。

河合将介( skawai@earthlink.net )but_up.gif (232 バイト)

さくらの独り言 「投票

葉桜木がひと雨ごとに豊かに緑を深め、高い空へ向かってかほりを放っている。桜木の育まれるその営みが、12階の部屋まで届く。東京のど真ん中で窓を開け放つ幸いを感じることのできる、最高の季節である。ところが、今週は窓を開けれないばかりか、自宅で仕事にも熱中できず、静かに読書や音楽も楽しめない。それは、区長及び区議員候補者の選挙カーの為である。彼ら候補者にとって「必死の叫び」とは理解できるが、時と場所によっては雑音でしかなくなってしまう。人々の生活様式や政治社会も変化しているのだから、選挙運動にももっと工夫があれば、「投票者意識」も変るのではないかと想う。

「選挙とは、自分の意思を示す為選びたい人の名や賛否などを記入した紙を所定の箱に入れること」(大辞林)とある。私は自分の選挙権を貴重に想っているので、最低次のルールを自己保持している。はがき等を自宅へ送ってくる、学校や病院周辺でもスピーカーの音量を下げない、候補者が乗っていない(窓をマジックミラーにして中が見えない)、誌上や演説で、希望ではなく他候補の非難批判を展開する等の候補者には絶対投票しない。候補者は何らかの形で有権者リスト(住民票一覧)を入手している。しかしそれは候補者事務所や参謀の票読に使用すればよく、スーパーのチラシでもあるまいに個人住居へのアピール物郵送は失礼だ。この行為を私は、家庭戸別訪問が禁じられているレベルと同等と考えている。候補者の写真入りはがきを自宅で受け取るより、仮に偽善的行為でもその分の費用を区民センターへ寄付してくれたと聞く方を望む。なぜならそれは信念がなければできないからだ。また、学校・病院周辺での演説やスピーカーの使用は禁じられているはず。こんな選挙運動の基本事項も守れない(知らない)ようでは、議員としても区民としても信頼できない。そして選挙演説はいつも知名人集合型か一方的スピーチで、話の種にもならない。例えば選挙演説者が通りすがりの人に意見や希望を求める様な「声を聴く」姿があれば、「叫び」ではなく「実践」証明のシミュレーションとして有権者の期待を勝ち取ることもできるだろうに。演説に何人の有名人が集ったかどうかが政治を司る者・議員としての実力評価指標ではないことを、私たち有権者も明確に認識すべきだと想う。開票と同時に選挙違反者が摘発されはじめる。選挙違反者を出した当選者は当選しても落選、もしくは活動期間や次期出馬停止期間などを設ければ、選挙運動形態も「一票」獲得の慎重さも増すのではないかと想う。ビジネスの世界だったらとっくの昔にそんな罰則で懲らしめられていることだろうにと想ってみたりもする。

民主主義の足跡とも言われる選挙の歴史は、明治1年の五箇条の御誓文に始まる。後にそれは制限選挙そして男子普通選挙を経て、現在の完全普通選挙の歩みを踏んだ。1890年、日本選挙法が制定された当時、直接国税15円以上を納めている25歳の男子のみに与えられていた投票権が、1925年には25歳全ての男子に、そしてやっと1945年になって、20歳以上の男女全てに与えられ、今日がある。しかし、今日の投票場における照会(有権者本人かどうかの確認)のずさんさ・原始的なプロセスには驚いた。電子投票制のセキュリティーが問題にされているこの頃だが、電子政府スピード化の必要性以前の行政改革を改めて痛感した。とはいえ、投票場における知られざる工夫を2つ教えてもらった。まず、投票用紙は、どんなに折り曲げて投函しても箱の中で開く様な特殊製造してある事実。これは開票時間短縮への工夫・改良だ。そして投票開始時午前刻7時に来て投票箱に入れる最初の投票者は、選挙管理委員立会いで空っぽの投票箱の中身を確認させてもらえ、その直後に係員が投票箱に鍵をかけてから投票用紙を入れる。これは不正行為防止のひとつという。初めて知った、「投票箱の独り言」である。この話を聴くなり私は「空の投票箱の内底にニコニコマークでも張ってあったりしたら面白いでしょうね」と、係員を困惑させてしまった。

今回「投票」を意識したのは、親友との会話からだった。親友が「俺は投票に行った事がない」と大きな声で自慢しながら、日本政府や政治家の批判・評論をした。私は「政府・政治の批判をするのは、投票に行ってからにして。自分の一票を無駄にする人の政治論なんて聴きたくもないし意味もない」と冷たく言い放ってしまった。実はアメリカ在住の12年間、私は日本人でありながら投票ができなかった。河合主筆や兄貴分玉三郎を始めとするLA在住日本人の方々の外国における在外邦人投票運動の成果で、今では世界中どこにいても「在外邦人投票」が可能になった。だからこそ、日本に居る以上は「清く貴重な一票有権者」としての責任と喜びを感じたいし、友人にもそうあって欲しいと願ったのだった。アメリカ国民や日本人米国移住有権者は、投票権をもっていることを誇りに想い、また投票に行くことは当然だという高い意識が浸透している。だから投票当日は休日や半休のオフィスも多く、またアルコール販売は硬く禁じられるほどで、この様に正しい投票姿勢を重んじる社会風土は羨ましかった。日本帰国後初めての私の投票は今回の都知事選だったので、軽やかにスキップをしながら投票会場へ行った。一週間後の区長・区議選では、散歩でたまたま通った下町にある数名のそれぞれの立候補者選挙事務所が印象的だった。「明るいオフィスには、人も情報も集まる」を信じている私は、その事務所に出入りする人たちの互いに交わす「挨拶、明るさ、活気、年齢の幅、オープンされたドア」の様子を、通りすがりではあったが比較できた。立候補者の年齢に関係なく、オフィスの雰囲気の違いが目を引いた。その成果物が、私の一票を決めた。この執筆が終わったら、投票にでかけるさくらだ。たかが一票、されど一票なのだぞっと呟く、有権者さくらの独り言!

sakuratsubomi@earthlink.netbut_up.gif (232 バイト)

川 柳 & コント(東京・成近)


( 川 柳 )

てふてふが舞ってた遠い日の花野

D51を父の童話が追いかける

貧しかった少年の日の貸本屋

モンローが我が青春と共にいる

君の名はそんな昭和もありました

( ニュースやぶにらみ )

「小泉首相満二年」
だいぶ食い潰された   −米百票

「小泉首相満二年」
石の上にも三年は長過ぎる ―我慢の国民

「エスカレート」
ノドン→テポドン→ピカドン ―北朝鮮のドン

(東京・成近) E-mail nakawai@adachi.ne.jpbut_up.gif (232 バイト)
http://www.adachi.ne.jp./users/itsukabz/index.htm

満腹したら食休み(60) 「進化」

私は23才になるまで飛行機に乗ったことがなかった。生まれ育った場所は山口宇部空港へ歩いていけるほど近いが、空港へはもっぱら送迎で行くばかりで、私自身が飛行機を利用することはなかった。その田舎娘にもようやく飛行機に乗る機会がやってきた。それまで実家を出て暮らしたこともなかったのに、結婚が決まり、海外で暮らすことになったからだ。

結婚式の2ヶ月前、一足先に赴任地の香港へ行った当時婚約中の夫から家が決まったという連絡があり、それじゃあ家財道具を揃えがてら香港を見ておこうと母と2人で行ってみた。そのときが私の飛行機初体験、海外初体験である。当時、海外旅行を楽しむ友人もいたけれど、私には無縁のことのように思っていた。

香港でまず驚いたのは人の多さ。街は独特の活気を持ち、どこもかしこも人でごちゃごちゃ。そしてみんなマイペース。歩く速さもバラバラで、右側・左側通行もなく、歩道は道幅いっぱいに溢れんばかりの人、人、人。交差点では赤信号でも何でも車が来なけりゃ道路を渡る。

こんな街、自分の思うペースで歩けない。もっと早くスタスタと歩きたいのに、前には抜き去る場所もないくらいの人の壁。これが田舎娘には結構ストレスになった。田舎の人口密度ではではこんなことはあり得ないから、なかなか慣れることができなかった。

最近、テレビニュースで香港の様子が度々映し出される。SARS(重症急性呼吸器症候群)蔓延のニュースだ。そこに映る香港は、あの活気ある人々ではなく、白いマスクをつけた人々で埋め尽くされた奇妙な街になってしまっている。

香港に住む友人によると、外出には必ずマスクをつけ、中には医者の手術用ゴム手袋をしている人もいるという。友人一家も、日に数十回も手を洗い、学校は休校になり、子供たちはE-メールで送られてくる宿題をこなしているそうだ。幸いに友人の回りではパニックはなく、食事と運動に心がけ、健康であれば罹ることはないと地元テレビでも言っているとのこと。罹患者の多くは高齢者やたまたま風邪を引いていた人、何らかの疾病によって免疫力の低下した人たちだ。万一罹っても80〜90%の人が自らの持っている治癒力で回復するという。

今回のSARSの発生源は動物にしかなかったウィルスが、何らかの変異で共存する人間に感染するという、ウィルスの進化だ。人の往来が国際的になっている現在、感染力のある新しい病気がひとたび発生すると、その勢いも人々の往来に等しく国際的になってしまう。

飛行機乗ったことがなかった田舎娘も香港へ渡って、今では国際化してアメリカに住みついている。なんという進化だろうか。ウィルスの進化とSARS蔓延をあえて国際化に例えるなら、海外に出て行く人々も新種のウィルスのようなものだ。それがもちろん悪性でないことが第1条件ではあるが、世界中あちこち散らばって、何かを始める。そこでしっかりはびこる人も居れば、さっさと消されてしまう人も居る。SARSのように迷惑極まりないウィルスにならないためにも、しっかり抵抗力をつけて、国際社会ではびこって、進化していきたいものだ。

それにしても、一日も早いSARSウィルスの根絶が望まれる。

さっか あきこ 
akikosk@sbcglobal.net

”たあしん”の便利ソフトご紹介コーナー

私の使っているちょっと便利なソフト−その10−

このコーナはいよいよネタ切れになってまいりました。最初のお約束通り今回を最終回とさせていただきます。新しいソフトを見つけたときは不定期になりますがご紹介する予定です。
最終回の今回は、市販ソフトで筆者が使って本当に重宝しているものをご紹介しましょう。
CD革命/Virtual(CD-ROMドライブのないパソコンでもCD-ROM/DVDのデータをハードディスクにコピーしてCD-ROMを利用できるソフト、Windows98以上)
筆者は、出張時持ち運びに便利なように1Kgを切るノートパソコンを持っています。小型で軽量のため、フロッピーディスクとCD-ROMドライブは外付きになっています。会議時に必要な英和・和英の辞書、広辞苑や現代用語辞典、あるいは道中の楽しみに手持ちのCD-ROMを使うため外付のCD-ROMドライブを持っていかずに、何とかハードディスクに取り込んで使いたいと探して見つけたものです。
このソフトを使う場合、CD-ROMのデータをハードディスクに取り込むのでハードディスクの容量に余裕がないとできません。筆者の場合、もともとのハードディスクは10GBでしたが、地図ソフトがプリインストールされていたこともあり残り容量が少なくなってました。色々調べた結果、もともとついていたハードディスクを取り替えられることがわかり、30GBのものに取り替えました。最近のノートパソコンのハードディスクは大容量になっておりますのでここまでする必要はないでしょう。現在、CD-ROMを4種類5枚分をハードディスクに取り込んでいますが、残り13.8GB(下図右端)もあります。
 現在使用している「CD革命/Vertual」はVer6ですが最新のVerは7になっており、CD-ROMだけでなくDVDの取り込みも可能になっています。
 インストール方法等は取り扱い説明書に任せてこれをインストールし、CD-ROMをハードディスクに取り込んだあとの状況をエキスプローラで紹介しましょう。



このパソコンのドライブはC,D,Eだけが実際にハードディスク上に存在するドライブでF,G,H,I
は仮想(Vertual)のCD-ROMドライブです。実際のCD-ROMのデータはEドライブに入っております。Iドライブには何も入ってない状態を示しており、CD革命を動作させると実際のCDドライブにCD-ROMを挿入するようにすでにハードディスクに読み込ませているソフトの中から選択して挿入することができます。
 CD革命(Ver.6)を動作させた画面を下図に示します。


仮想ドライブFには辞書、Gドライブにはステラナビゲータ(星座案内)、Hドライブには初段君という囲碁関連のソフトが入っています。
このようにCD-ROMソフトで動作させるためにその都度CD-ROMの中のデータを読み込むもの、CDが2枚上必要なもの等のソフトの場合には、このCD革命でバーチャルCD-ROMドライブを作っておけばハードディスクを読み込むだけで動作が可能になる大変便利なソフトです。
なお、このようなソフトでだけでなく音楽ソフトや映像ソフトも同様にすることができます。
このソフトは一般に市販されています。下記のURLで商品の内容をご覧ください。
http://www1.ark-info-sys.co.jp/

前回は都合でお休みさせていただきました。毎週欠かさず原稿をお出しになっている雑貨屋の執筆者の皆様のご苦労がよくわかりました。冒頭に書きましたように便利なソフト、新しいソフトで有用なものがあれば随時お知らせする予定です。
 たあしん (peg01107@nifty.ne.jp)
 

たあしん、どうもありがとうございました。たあしんの「便利なソフト紹介」の連載は終わりますが、またネタがあるときは投稿していただきます。
今朝、PCがうまく立ち上がらなかったので、一瞬ヒヤっとしましたが特に問題はありませんでした。
でも機械ですからいつどうなるかわからないので、雑貨屋のファイルだけはバックアップをとっています。
雑貨屋ニュースレターのバックナンバーは下記のURLでご覧いただけます。

http://www.ne.jp/asahi/zakkaya/weekly/zwback.htm

Zakkaya Weekly No.363

雑貨屋 店主 大西良衛  gp-bmail.gif (1852 バイト) zakkaya@news.email.ne.jp

but_up.gif (232 バイト)