Zakkaya Weekly No.356
Ryo Onishi                                        
3/9/2003

雑貨屋のひとり言 L.A. 観光スポット さくらの独り言 川 柳 & コント バックナンバー
吟醸みゅーじあむ 教育の方程式 おいしいLA 健康のお話 便利ソフトご紹介 雑貨屋ホーム

今年も“いかなご”の季節がやってきました。日本に帰って来て以来、毎年、どなたかからいただいている状況が続いていました。こうなると変な期待してしまうんですよね。ワイフが今年は買おうと思っていた矢先、土山に住んでいる妹から”いかなご”が送られてきました。(R.O.)

あまり 知られていないL.A. 観光スポット(145)

今年の L.A.お花見情報(2003年)
ロサンゼルスの桜の“お花見”名所である “Lake Balboa Park” に今年も桜の季節がきました。

今年のロサンゼルス地方は異常な暖冬でしたので、桜の開花も、例年よりも早いのではないかと予想されていますが、ロサンゼルスの櫻の心は移り気で、いつ見頃になるのか私にはとても推し量れません。 

 Lake Balboa Park の櫻の見頃について、過去4年間の実績は次の通りでした。 
  *1999年 : 3月26、27日頃 
  *2000年 : 4月 8、 9日頃 
  *2001年 : 3月15、16日頃 
  *2002年 : 3月 9、10日頃 

今年のL.A.東京会、オーロラ基金、千葉県人会、L.A.着物クラブ、Walk & Talkクラブ共催の“合同お花見大会”は3月15日(土)に実施することになっています。

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フリーウエイの#405と#101の交差する北西一帯は、“Lake Balboa Recreation Area”
または、“Sepulveda Dam Recreation Area”と呼ばれ、3つのゴルフコース、スポーツセンターその他があり、EncinoはじめSan Fernando周辺地域の人々にとってリクリエーションの場となっています。

その中の一角にある湖が“Lake Balboa”で、周囲を広く青々とした草地に囲まれた憩いと語らいの場所です。

 湖の周囲には3,400本の桜の木が植えられ、季節になると見事に開花し、訪れる人々を楽しませてくれます。
《添付の写真は過去のもので今年の写真ではありません》 

 これらの桜は匿名の日本企業の寄付によるもので、1990年に計画が持ち上がり、1992年に最初の苗木が植えられました。

 桜を寄贈した日本企業の責任者の話によると、桜の花にとって必要なことは、暖かな春だけではなく、寒い冬、良い水はけ、病害虫が無い・・など、数多くの条件が満たされなければならず、当地ロサンゼルスのような、いわゆる “地中海性気候”では1ヶ所に大量の桜を育て、開花させるのは不可能とされ、また育ったとしても葉桜になってしまうのだそうです。

 ところが、サンマリノ市の“ハンチントン・ライブラリー”には毎年、見事な桜の花が咲くので、そこの研究者からヒントをもらい、関係者が数年をかけて調査研究した結果、“オオシマザクラ”という品種をベースに改良を重ねた“Pink Cloud”という品種にまで辿りつき、それがこの場所に植えられたのだそうです。

 樹木自体はまだ若く、ほとんどの木が15〜20フィート位ですが、これからの成長が楽しみです。

 沢山の水鳥が戯れる湖と広く明るい湖畔は、桜の季節以外でも充分素晴らしい環境です。“貸ペダル・ボート”に乗ったり、湖畔でバーベキュー・ピクニックをしたり、遊園施設で楽しんだり、一人でも、二人でも、家族全員でも楽しむことが出来る、思いきり明るいところです。(但し、アルコール類は持ち込み禁止です)

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●開園時間:日の出から日没まで(毎日)
●入園料 :無 料
        貸ペダル・ボート料:一 般 者 $10(1時間)、$7(30分)
          65歳以上 $ 7(1時間)、$5(30分)

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行き方は次の通り(Torrance方面よりの場合)
(1)FWY #405を北へ。 FWY #10を通り越し、FWY #101(West、Ventura方面)へ入る。
(2)FWY #101(West)へ入って2つ目の出口、Balboa Blvd. で降りる。
(3)Balboa Blvd. へ降りたら右折(北へ)、すぐのBurbank Blvd.を横切りそのまま北上、約1マイル進むと右側に“Authony C. Beilenson Park、Lake Balboa Recreation Area”という看板があり、そこを右折、中へ入る。間もなくLake Balboa湖畔に出る。
(4)全行程 ;(Torrance方面からの場合)約30マイル、ドライブ約1時間。 

河合将介( skawai@earthlink.net )but_up.gif (232 バイト)

さくらの独り言 「楽しむ」

「今日を楽しむものは、花を活けよ。
1年先を楽しむものは、花を植えよ。
30年先を楽しむものは、木を植えよ。
百年先をおもんばかるものは、人を育てよ。」

九州は熊本市でこれを書いている。実兄、「純ちゃん」(愛称)宅を数年ぶりに訪問。半年ぶりの兄妹再会である。52歳で独身の兄の住まいは、「生活を楽しむ」かほりが充満していて、女性の私が恥ずかしい程である。冒頭の「書」は、そんな兄の部屋の壁に、静かに同居しているものだ。誰かから頂いた「書」らしい。他人の生き方や想いを何よりも尊重する兄は、決して人に「強制」をしない。だからこそ、この「書」は、言葉少ない兄から私への「贈る言葉」にさえ想われる。

朝、散歩して野の花を摘む。そしてそれを、一輪ざしに飾る。決して造花は飾らない。また、自転車で町や市場(いちば)を散策し、野山海の自然の産物や生活の歴史や文化のかほりに触れ、自分の一日に取り入れる。少しだけ、俳句の季語にちなんだ美味しい色と味を遊んで食べる。四季折々のかほりを、独りの小さな部屋、生活で楽しんでいる。部屋に飾られた小物や額の一つひとつには各々、物語と想いがある。その説明をしてくれる兄は楽しそう。中には「これはお前のもの(お前からもらったもの)だぞ」という言葉が飛び出すと、ガラクタに高く積もった20年以上もの埃(ほこり)が深い誇りに代わる。こんなガラクタと見えるものでも宝に観えるのは、兄妹という「血縁」の欲目だろうか。

窓辺に雀がやってきて、「チュンチュン」と、私たち兄妹に、挨拶する。兄妹の会話が、ますます和む。雀を久しぶりにこんな間近に見、かわいいさえずりを耳にした私が、「妹」になる瞬間を知る。「兄妹」を楽しむことを喜ぶ時となる。ほんの短い滞在も「楽しむ」ことができる。同時に、独りの生活を「楽」しみ生きる兄の日々を尊敬し、感謝する。兄の何よりも人の道や理や想いを尊び、我侭とは全く違うところの「人の自由」追求は、「生」を「楽しむ」という何気ない日々の兄の生活姿勢にあると、学ぶ。「楽しむ」こと、兄はどんな状況・境遇の中にあっても、「楽しみ」ながら生きつづけるすごい人だと、敬服する。こんな兄を誇りに想う・・・埃だらけのさくらの独り言。

sakuratsubomi@earthlink.netbut_up.gif (232 バイト)

川 柳 & コント(東京・成近)


( 川 柳 )

ときに愚痴こぼして妻と言う専務

悪女願望ちょぴり妻のコンパクト

変身の呪文唱えた妻の乱

亭主には読めぬメールのラブレター

大統領閣下も妻に叱られる

( ニュースやぶにらみ )

「イラク攻撃緊迫」

いよいよ出番だな   −¥の紙鉄砲

「坂井議員に毎月100万円」

彼は当社の国会への派遣社員です −日本マンパワー

「地球温暖化」

信じられない   −就職氷河期

(東京・成近) E-mail nakawai@adachi.ne.jpbut_up.gif (232 バイト)
http://www.adachi.ne.jp./users/itsukabz/index.htm

満腹したら食休み(56) 「リトルサイゴン その2」

2週間も前の話の続きで恐縮です。何の話?とお思いの方はバックナンバー354をご覧下さい。

オレンジ郡に巨大なベトナム人コミュニティーとして存在するリトルサイゴン。気候も風土も本国ベトナムとは違うけれど、自分たちが新しく生きる場所として作り上げた活気溢れる街。ここには彼らが必要とするあらゆるものが存在しており、中でもやはり食の占める位置は大きい。

「Phoは食らうもの」この友人の言葉の意味を見出したかのように、私たちは夢中になってPhoを食らう。牛肉、鶏肉、内臓、海鮮など好みの具で注文し、山のように盛られてくる香草と生のもやしをぶち込んでいく。“食らう”とくれば、“ぶち込む”という表現がぴったりくるのもベトナムパワーか。そこにライムを絞れば酸味とさわやかさが増す。思い思いにチリソースや甜麺醤(甘味噌)、ニョックマム(魚醤)を加え、自分だけの味を作り出す。アツアツのスープに白く滑らかな麺は牛骨スープと米粉の麺。本国ベトナムでは、屋台などで気軽に食べられる簡単なもの。昼食などは軽くこれで済ますそうだ。

欲張りな私たちは、さらに河粉麺(きし麺焼きそば)と炒飯を味見。いずれも中華料理の流れを汲むものだが、あまり油を使わずなかなかおいしい。しかし、食べ進むうちに最初の気勢はどこへやら。その量の多さに食らってやるぞという意気込みもスローダウン。いつまでも食べている私たちに、お店の人もいささか呆れ顔。さっさと食べ、さっさと支払いを済ませていくベトナム式お客の回転にどうやら付いていけていないようだ。

Phoを食べ終われば次の話題はもうデザート。同じモールにベトナム式デザートのおいしい店があるというではないか。デザートは別腹とばかりに早速行ってみる。様子を窺いながら、ドアを開けるとそこは行列のできる店。干菓子、餅、おこわのようなものもあるが、人気はどうやら日本でいうあんみつやお汁粉、生菓子の類。アイスクリーム屋のようにケースの中で種類別になっており、好みのものを容器に入れてもらう。20種類位あり、味の見当はつけてみるものの、さっぱりわからない。リストのようなものが壁にあるが全部ベトナム語。わかるのは数字だけで「2〇×△3?%+」とある。「2個で3ドルかしら」、「きっと2個買えば3個目がフリーよ」などと想像の世界。何がおいしいのだろうかと買う人を観察するが、各人色々なものを選んでいる。しかも一人で何種類も買って行く。どれが人気とか、おいしいというのは無いようだ。

私たちが選んだものは3種類。支払いは2ドルだったから、2個買えば3個目フリーが正解。試食の最初は、お茶のような液体に切り昆布と豆類が浮いているもの。切り昆布ときたら、この液体は甘いのかしょっぱいのか。果たしてその味は昆布だしの甘いシロップ。どうしてこうなるか。別の友人は「こんな味は日本にもあるよ」と言うが、私はダメだな。次は、ココナッツミルクに黄色い塊。きっとココナッツミルクとパイナップルの冷たいデザートに違いない。当たったのはココナッツミルクだけ。黄色いのはタロ芋、そして温かかった。でも味は香りもよくデザートらしくてマル。3番目のタピオカにタロ芋は大正解。タピオカはまるで桜餅の道明寺のような口当たりで、コロコロしたタロ芋とよくマッチして試食者一同納得の味だった。デザートだけでも大冒険。

「バケットのサンドイッチがおいしい店」というのを次に覗いてみた。ご承知のとおり旧宗主国フランスの食文化はベトナム食文化にも大きな影響を与え、ベトナム式フランス料理を出す店も多い。だからベトナムのパン屋さんにはおいしい店が多いのもうなずける。ここのサンドイッチのメニューはスタンダードなものから、ベトナム風のおかずを挟んだものまで、数え切れないくらいある。英語の表記と写真もあるので、失敗せずに選べそうだ。でもさすがにもうお腹には入らない。お土産にバケットを買って、苦しいお腹をさすりながら、帰路に付くことにした。滞在3時間あまり、我が家から1時間で行けるベトナムグルメの旅が満喫できた。
さっか あきこ akikosk@webjapan.combut_up.gif (232 バイト)

 

吟醸みゅーじあむ

成岡流お酒の楽しみ方 126 日本酒を持ってタイの結婚式に行く

38時間の滞在を有意義に

 1月中旬、昔みゅーじあむに来ていただいていた、三原さんとおっしゃるお客さんから、「二月二日の結婚式の招待状」が送られてきました。それも式場はタイのバンコクにあるノボテル・ホテル。
 「なぜ私に?」と思ったのは当然と言えば当然。彼の友人のNさんやIさんは、今も当館に来てくださるが、彼はたまに帰国した時に、友人らと来てくれる間柄。経営危機で当館の存亡が問われているのに、タイのバンコクまで行ける訳はなかった。
 
二度目の外国の結婚式

 15年ほど昔に、フィリピン人同士の結婚式に、日本では仲人に近い「証人(承認)」として、招待状に名前を連ねる側の立場で、マニラまで行ったことはあったが。まさか二度目の機会がくるとは思ってもいなかった。
 昔から、結婚式と葬式には万難を排して出席するように教えられていたので、気持ちは飛んで行きたいが、あまりにもお金がかかりすぎる。彼の友人のNさんやIさんらには「行ったげてぇや!」とお勧めしたが、彼らも諸事情で行けそうにない。日本からは誰も行ってあげれないのか。後で教えられたのだが、両親は「宗教上の理由」からか行かれない様子。益々残念でたまらないが、どうしようもないようだった。
 ところが、成人の日の連休明け、昨年の「第八回日本酒と世界の料理との相性を試す会中国編」に肺炎のため前前日にキャンセルされた常連のMさんが来館された時に、状況は大きく変わった。
 実はMさんと私は、中国行きに旅行社に納めたMさんの代金の返金分を基金に、2月18日〜三日間、韓国の釜山に行こうと予約していた。それを、体調が本調子でなく、その日も昼間にシャワーを浴びて風邪気味になったので、寒い時期に寒いところに海外旅行する気が萎えて、キャンセルしようと思ったとおっしゃる。
 そこで、届いた例の招待状をお見せして「タイに行きましょうか?」と暖かい方面への旅行に切り替えることを提案させてもらうと、「3月にはライオンズ倶楽部の関係で台湾に行くことになっている。折角の招待なんだから、そのお金で館長一人行ってあげたらどうや」と勧めてくださる。
 これも何かの縁かと甘えて行く決意をして、旅行社に「最短の便」を取ってもらうように連絡する。

タイまで22万円も?

 数日後連絡が入り、夜行便で往復(機中二泊)は可能だが、それは22万円なにがしのノーマル運賃になるといいう。それはないやろと「どういう方法やったらディスカウント運賃になるんや?」と尋ねると、シンガポール航空やったら一泊、タイ航空やったら二泊したらディスカウントされるとのこと。
 そこで、前日の二月一日(土)に出発して一泊し、翌二日の結婚式の後、深夜便で日本に帰ってくる方法をとることにした。ところが、その時期は丁度旧正月。帰りの便の空きがありませんとの返事。
 しかし、担当のY氏は今まで無理を利いてもらえなかったことがない。何らかの方法で帰してくれるだろうとたかをくくって行く準備に入ったが、それが理由でもう1泊もええかと「嬉しい」返事も期待した。
 タイの北部には「食の研究」のために行っている、同業者と言っても居酒屋ではなく、阿倍野で「スパイシー倶楽部」という、ピリ辛エスニック料理店の元オーナーの伊藤さんがいる。丁度仕事上何か役に立つかと、彼と新郎を引き合わす良い機会なので、メールでバンコクで会おうと連絡。
 最終結果「期待に反して」2日(日)で帰りの便を押さえたと「誇らしげに」連絡があり、チケットをわざわざ店まで持って来てくれた。

不眠不休で機中の人に

 いつもの様に出発前日は賑わう、ましてハナ金。ところが従業員が体調不良で早く帰して欲しいと言い出す。たとえ2日間といえ、留守を預けるので無理も言えず、一人後片付けや留守中の準備で、結局午前2時半までかかってしまった。
 このまま帰って寝ても早朝に起きる自信がない。やむなく行きつけの朝5時まで営業している居酒屋「あっぷっぷ」で「時間を潰す」ことにする。 そして、帰宅して僅かな準備をしようとするが、最高気温が10℃以下の大阪から、32〜3℃のバンコクに行くには着替えはいるし、結婚式に出るには礼服もいる。幸い礼服は以前フィリピンの結婚式の時に作った正装「バロンタガログ」がある。
 そうこうしている間に出発の時間となり、不眠で家を出たのが午前6時30分。55分発の阪急電車で高槻から茨木へ。空港リムジンバスは7時13分に出発して、関空には予定通り8時20分に到着。途中関空渡橋が見えてくると、不思議と懐かしい感じがする。
 さっそくシンガポール航空の受付カウンターで搭乗手続。といっても預けるものは何もないが、久しぶりの個人旅行。折角だから窓側をリクエストし、雲海を見るため主翼から少し下がった席をゲット。意気揚々と、いつも行く階下のセルフ・レストランで軽く腹ごしらえ。時間の関係か不況のあおりか、閑散としている。一人ではすることもなく、食後すぐセキュリティーチェック・ゲートを経て、出国審査カウンターに行く。空港利用料は搭乗券を買う時に払わされているし、出国カードもパスポートのバーコードで読み取るので不要、気分はだいぶ楽になっている。
 免税店でブーメランのお酒(向こうで飲まないで店で使う)を2本買い、シャトルに乗って搭乗待合所へ。予定通り搭乗したが、30分遅れの10時37分に離陸。

やはりタイシルクはジムの店

 雲海の上を飛ぶと、懐かしい「ジェットストリーム」を思い出す。寝てなかったので機内で寝るつもりが、機内で読むべく持ち込んだ星野知子著『パリと7つの美術館』をいつの間にか読み終えていた。彼女らしい視点で書いてあり、読み飽きさせないからなのだろう。
 バンコクは−2時間。午後2時15分にドム・ムアン国祭空港に着陸し、6時間の空の旅は終わった。空港には伊藤さんが出迎えに来てくれていて、リザーブしているル・メリディアン・プレジデント・ホテルまで行くのに3時3分タクシーに乗車。バンコクはアジアでも有数の交通渋滞の都市なので覚悟していたが、高速道路を通って3時25分にはホテルに到着できてラッキー。
 チェックインを済ませて部屋に入って情報交換をしていると、新郎の三原信宏さんがロビーから電話を掛けて部屋に来てくれた。久しぶりに見る三原さんは、36歳らしく貫禄がついている。新婦は一回り下とか。(羨ましい!)
 しばらく二人の馴れ初めなどをお聞きして、「これからどうされますか?」ということで、バンコクに来たらやっぱり「タイシルクのジムトンプソンの店」に行かないわけにはいかない。
 三原氏の案内でスカイトレイン(BTS)に乗ってチット・ロム駅から乗車し、サイアム駅で乗り換えて、サラ・デーン駅まで。この辺がパッポンと言われる大歓楽街だが、まだ日が落ちていないので活気はないが、新宿歌舞伎町の雰囲気が漂っている。
 店に入ると、いつものことだが殆どのお客は日本人。時間的余裕がないので、信頼おけそうな売り子さんにニューデザインを中心に何点か選んでもらった中からチョイスするのが私流の買い方。

レストランのマネージャは?

 店の前で、まだ接客が残っている三原さんと別れ、我々はタクシーでチャオプラヤ(メコン)川沿いで、何度か行ってお気に入りのランタイ・レストランに向かった。ここには人なつっこいマネージャがいるはずだったが、たどり着いて早々前回の写真を進呈すべくウエイトレスに彼を呼んでもらうように言うと、今は辞めて映画「戦場に掛ける橋」で知られたカンチャナブリ県に帰ってしまっているとか。理由は聞けなかったががっかり。スタッフも若返っていて、前回の雰囲気はなくなっていた。
 二人ではあまり沢山の種類をオーダーできず、4〜5品で我慢して、日本から魔法瓶に入れて持ってきたブレンド吟醸酒との相性診断を試みた。マッチングはまずまず取れたが、チャオプラヤ川をバックに久しぶりのバンコクの夜を満喫。新マネージャー氏と記念撮影の後、又もタクシーでチャイナタウンへ。ところが思うように目的地にたどり着いてくれず、行き過ぎたりして、ようやく入口に到着。
 さすが旧正月、人人人、の中を目的のレストランに向かうが、もう道路は歩行者天国というのか商売天国というのか、食堂は歩道までテーブルを出して営業しているし、車道には出店で溢れている。レストラン「T&Kシーフード」の路上テーブルに辛うじて座り、自慢の料理、生牡蠣や蟹甲羅詰めフライ、手長エビ焼きなどを注文。飲み物はビールに、タイのウイスキー・メコンをボトルでとって二人とも上機嫌。
 食後、11時というのに活気溢れる通りを闊歩し、安いCDを買ったり、タイ製ワインを土産に買って出口へ。そこからはトゥクトゥクという三輪を、100バーツ(約300円)で交渉してホテルへ。ところがこれまたホテルの周辺をぐるぐる回って、あわや日付が変わりかけ。
 風呂に入り、持ち帰ったメコンを飲みはじめたが、私はソファーで爆睡。その間に衛星放送が、スペースシャトルの事故を報じていたらしいのですがまったく気付かず。

神聖でフレンドリーな結婚式

 朝8時過ぎには起床、伊藤さんと私は、9時半にチェックアウトして、一駅先のサイアムまで徒歩で移動。途中、交差点にある仏教寺院を見学したり、タイ中央警察本部で記念撮影をして、本日結婚式が行われるノボテルホテルへ。しかし、時間はまだある。そこで軽く朝食をと、周囲を巡って、麺屋に入った。値段は安い、幾つかの麺の中から中華麺を頼むと、片手鍋で出てきた。しかし、麺がない。ウエートレスに正すと、箸で上のトッピングを横に移動させて麺を示す。確かに麺は有ったが、安いだけの量か。それでも味はそこそこいけた。 11時過ぎにノボテルホテルの4階会場に到着、ここでは10時頃から日曜礼拝が行われているようで、新郎新婦も会衆の先頭で参列している。聞くところによると、彼らが所属いている教団は、プロテスタントでも熱烈なペンテコステ教団らしい。(実は私も3歳から15歳まで席を置いていたのですが)
 礼拝が終わり、しばらくして我々も加わり二人の結婚式が始まった。予定では私が新郎の親代わりになるはずだったのですが、弾みでご夫婦で出席された清水さんがその席に誘導され、結果私はカメラ撮影に専念。
 ベールを降ろした新婦リナ・エリワティーさんは、宣誓をしたあと結婚指輪を交換、牧師さんの戒めと祝福を受けて、ついにベールを上げ新郎と抱擁し、全員の祝福を受ける。言葉は分からないが、しっかりしたお礼の言葉を述べられた。
 その後隣の部屋で祝賀パーティーになったが、どうもアルコール抜きの様子。折角新郎新婦に飲んでいただこうと持っていった長野県「七笑大吟醸」も結果、贈り物として受付に預けることになった。
 新郎新婦が入場し、ケーキ入刀、そのケーキを新郎から新婦へ、新婦から新郎へ、二人同時に、その後一つのケーキを二人が食べ合って、〆は接吻。ここがパーティーのクライマックス。そのあと会衆から順次祝福をうけ、宴もお開きに近づく。何人かがお祝いの歌を披露し、二人もデュエット。

バンコクを満喫!?

 そして、牧師さんのアドバイスで、日本人の出席者8名に新郎がお礼を述べる。インドネシア駐在中に仕事上で知り合った彼女が忘れられなく、文通や電話を中心の遠距離交際が続き、次第に彼女の信仰心に影響され、自らもクリスチャンになり、5年間育んだ愛で、多くの障壁を覚悟の上の国際結婚に踏みきったことが語られた。
 お二人の幸せを祈念して、私は3時過ぎホテルを後に、伊藤さんが「折角バンコクに来たんだから、行きたい所につき合いますよ」と言ってくれたので、先ずは総大理石造りのタイで最も美しいと言われているワット・ベンチャマボピット(大理石寺院)に行き、続いて黄金の丘(プーカオトーン)に建つ、黄金の大仏塔で有名なワット・サケットにタクシーを飛ばした。標高78mの人工の丘に、手荷物を一杯持って登るのはきつかったが、頂上に立つとバンコク市内が一望でき、登ったかいはあった。
 仏教美術品や寺院などに魅了された後は、伊藤さんの案内でトゥクトゥクに乗ってウォンリー(源利是楽園大飯店)へ。時間が早く我々が最初の客だったが、帰る時分には満席になっていた。ここでも食べきれないくらいあれこれ注文して舌鼓800バーツ(2400円)。
 実に38時間の短期滞在だったが、バンコクの活気溢れる姿に接し、素晴らしい結婚式に出席できた歓びを噛みしめ、伊藤さんに見送られて、バンコクを23:10飛び立った。

”たあしん”の便利ソフトご紹介コーナー

私の使っているちょっと便利なソフト−その4−

今回は、ソフトでなくハードです。胸ポケットに入れて携帯できる40GBの容量持つポータブルタイプハードディスク(以下HDD)です。一昔前に「軽薄短小」という言葉がはやりましたが,今回紹介するHDDはまさにこの四文字を地でいく製品です。製品版とキット版の2種類をご紹介しましょう。
筆者は,会社に1台,自宅に2台のパソコンがあります。会社の仕事の続きを自宅でしたりあるいは会議に出席した帰りの列車で議事録を作成しその続きを会社でしたりすることが多くその都度パソコンを会社まで持ち歩くのは重くて大変です。また車中で使うパソコンは軽くて小型のもの(B5タイプ)を使っていますが,自宅で仕事をするときは表示画面やキーボードの大きなA4タイプ、会社は見やすいデスクトップです。この3台のパソコンのDocument類は常に同じ内容にしておく必要があります。B5タイプはフロッピードライブが外付きですので他のパソコンとはデータのやり取りはメモリーカードまたは今回紹介するHDDになります。その際修正,追加したいくつかのFileを選択してコピーするのは面倒ですのでHDDを使いなおかつ、前回紹介したFileViserの「フォルダの同期」を行います。同期元と先のフォルダを指定すると修正または追加されたフォルダ,ファイルのみを指定先に上書きあるいはコピーできます。
また各パソコンのDocumentを含むドライブ毎のバックアップを定期的にこのHDDにしておけばハードディスクのクラッシュ時にあわてなくてもすみます。

製品版HDD(メルコ製):USB接続only

 

 

 

 

 

 

 

 


外形寸法:W77xH140xD15mm (20GBと40GBの2種類があります)
重量 :約150g 
と大変小型,軽量です。
WindowsMe/2000/XPはそのまま、Windows98/98SEは付属のドライバーをインストールして使用できます。
通常は外部電源が不用のUSBバスパワーですが、USB-HUB(USB端子のマルチ化アダプター)等で電流が不足するときは外部電源が必要になります(別売りのAC ADAPTORがあります)。
すでにFAT32でフォーマットされていますのでそのままファイル,フォルダのコピー,移動が可能です。
USBケーブルが付属しています。
詳しくは下記のホームページをご覧下さい。
URL: http://buffalo.melcoinc.co.jp/products/catalog/item/d/dub2-p/index.html

キット版HDD(株式会社エムエスエイ製で「HDDケース」といわれている) USB接続only
製品版は、なにもしなくてそのまま使えますが、少し高いのが難点です。自分でハードディスクを購入して組み込むのをいとわなければ製品版に比べ2〜3割安くできます。
組み込むといっても非常に簡単で分解して購入したハードディスクをソケットにさしこみ付属している+ドライバーで2本のねじを締めるだけの作業です。下図の白いケースの上に見えるのが付属の+ドライバーとその先の+ねじです。


 

 

 

 

 

 

 

上図の左から2番目の「IBM」とあるのが2.5インチ(厚さ9.5mm)と呼称されているハードディスクでキットには付属しておりませんので別に購入する必要があります。

ケースサイズ: 128(長さ)x 76(幅)x 12.4(高さ)mm 
ケース重量:ハードディスク未装着時約82g,ハードディスク装着時 約180g
付属品:USBケーブル、AC ADAPTOR ,電源コード(別のUSB端子への接続用)、
    Windows98用ドライバー、携帯用レザーケース

製品版と同じく通常は電源は必要がありません。
詳しくは下記のURLをご覧下さい。
http://mf.msa.co.jp/hddcase/GXM_25U/index.html
またハードディスクについては下記のURLをご覧下さい。
http://www-6.ibm.com/jp/oemj/storage/product/25hdd8a/images/25ide200206.pdf

一番の問題は、最初に使うときのハードディスクのフォーマットです。
組み立てを終わり、USB端子をパソコンに接続してパソコンの電源を入れます。パソコンが立ちあがったらエキスプローラを開きマイコンピュータをクリックすると最後のドライブにHDDのドライブが表示されています。これを選択してクリックするとフォーマットの必要性が表示されますのでクイックフォーマットを選んでフォーマットしてください。普通のフォーマットを行うと一日かかります。Windowsのバージョンによりここは異なります。ヘルプ画面を参考にこなしていただきたいと思います。
次回はこれまでと目先の変わったソフトを紹介する予定です。

   たあしん (peg01107@nifty.ne.jp)but_up.gif (232 バイト)

 

先週からまた寒くなり冬に逆戻りです。この寒さは堪えます。無理をしないようゴルフの練習を始めたのですがこの寒さでは、ゴルフをしたいとは思いませんねー。

雑貨屋ニュースレターのバックナンバーは下記のURLでご覧いただけます。

http://www.ne.jp/asahi/zakkaya/weekly/zwback.htm

Zakkaya Weekly No.356

雑貨屋 店主 大西良衛  gp-bmail.gif (1852 バイト) zakkaya@news.email.ne.jp

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