Zakkaya Weekly No.333 Ryo Onishi                9/29/2002 雑貨屋のひとり言 発想、三つの側面 さくらの独り言 川　柳　&　コント ﾊﾞｯｸﾅﾝﾊﾞｰ 吟醸みゅーじあむ 一口コラム おいしいLA 健康のお話 雑貨屋ﾎｰﾑ 雑貨屋のひとり言 2年以上前、電車で知り合ったスイス人のMattさんに久しぶりに会いたくなりました。彼はJR三宮まで新快速電車に乗っていると聞いていたので、それに乗ってみました。電車の中をキョロキョロと探しましたが、なかなか見つかりません。今日は乗ってないのかな思っていたら、英字新聞を読んでいるそれらしい外国人が立っていました。少し離れていたので本人かどうかわからなかったのですが三宮駅に着く直前、私の近くまできたのでMattさんだとわかりました。声をかけ、久しぶりの再開を喜び合いました。明日もこの電車に乗るからと言って分かれました。でもなかなか会えません。いつも各駅停車に座って通勤していたのですが居眠りしているか、指メールをしているつまらない電車より、座れなくても彼を探すほうが楽しみがあっていいですね。会えたらどんな話をしようか考えていると朝からワクワクした気分になります。（R.O.) 発 想、三 つ の 側 面 【前書き】：雑貨屋ウイークリーが「３３３号」を迎えました。「３３３」とは東京タワーの高さ（３３３メートル）と同じです。至高の３３３号を築き上げた雑貨屋店主・大西さん へ心からの祝意と賛辞を送ります。これからも無限の天空めざし、ますますのご発 展を期待いたします。 河合さん、ありがとうございます。毎週一つ一つの積み重ねってすごいですね。これからもずーっと、よろしくお付き合い願います。（雑貨屋） ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊ 『前向き人生はしゃれたユーモアから』――　これは私が毎週日曜日に出演している当地日本語ラジオ（Radio Pacific Japan）番組「さわやかサンデー」でのキャッチフレーズです。 この番組で、私は『一日一回ユーモアを』というコーナーを担当し、時事ジョークやユーモア性のある小話を取り上げ語っています。 一回１０分ほどの短いトークですが、もう２年半以上続けており、自分ながら良く話題が尽きないものだと感心しています。尤も、時にはリスナーからの投稿もあり、いろいろな方々からのサポートもあるので何とかここまでくることが出来ました。   ジョークやユーモアなどというと、一見「おふざけ」と思われがちですが、（私自身が“おふざけ”感覚で恥も外聞も気にせず気楽にやってますが）でも、私の本心は決して「おふざけ」だけではなく、けっこう“根は本気”で真面目な側面もあるつもりでいます。 　人間は年をとると程度の差こそあれ、誰でも頭脳の回転が鈍ってきます。これは老化現象であり、避けて通れません。でも、老化現象の進行を遅らせることは可能なはずです。それには前向きに頭を使い、積極的・多面的に頭を使うことも一つの方法ではないかと思います。 　一つのニュースなり事実に遭遇した時、それをそのまま一面的に「あゝ、そうか」と納得してしまうのではなく、そのニュースなり事実を別の側面からも見直してみると、頭の訓練になります。私はこれを「頭の柔軟体操」と呼ぶことにしています。 私は、一つの事柄について、出来るだけ『三つの側面』で発想するよう心がけることを提案しています。　 その三つの側面とは、 （１）客観的事実の側面（ニュース、事実などをそのまま素直に受け入れる） （２）逆転の発想（ニュース、事実などを裏側へ廻って発想してみる） （３）ユーモア・ジョークの発想（ニュース、事実などをジョークにおきかえてみる） 　上記について、実例を以下に示してみます。もっと良い例がありそうですが、こんなのはいかがでしょうか。 　＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊ （１） 発想の側面１、客観的事実： 　悪質なコンピュータウイルスが次から次へと創り出され出まわっています。特に最近は、知らない間に自分の名前が使われ、如何にもこちらから発信したか如きのウイルス・メールが友人・知人などに届けられ、こちらが悪者視されかねないケースもあり、困ったものです。 （２） 発想の側面２、逆転の発想： 　他人に迷惑を与える“悪玉ウイルス”に対し、“善玉ウイルス”があっても良いのではないでしょうか。このウイルスに感染すると、これまでトラブルの多かったコンピュータの問題がすべて自動的に解決されてしまうのです。 　コンピュータのフリーズ（凍結）、キーのミスタッチ、“悪玉ウイルス”の排除などを自動的に解決してくれます。だから、“Anti-Virus”ソフトなどインストールする必要もなくなります。 　また『あなたは不正な使用をしたので、強制的に終了します。・・』なんて表示も出なくなります。こんなウイルスを創りだし、発信してくれればうれしいですね。 （３） 発想の側面３、ユーモア、ジョークの発想： 　“善玉ウイルス”の広がりにより、“Anti-Virus”ソフトの売上が激減し、危機感を募らせた“Anti-Virus”ソフト・メーカーは、このほど“善玉ウイルス排除ソフト”を発表し、誰にでも無料で配布することにしたそうです。 　一説によると、これらメーカーは“善玉ウイルスを排除するウイルス”を創ってE-Mail を通じてばら撒くことにしたそうです。 ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊ 　ばかばかしい発想ですが、これで結構『頭の柔軟体操』になります。私はこんなことを考えながら『一日一回ユーモアを』の草稿を考えています。（エッ？「そんなことを言っているようでは、オマエも相当ボケてるようだナ」ですって？。あゝ、ソウナンダ！？！） 河合将介( skawai@earthlink.net ) さくらの独り言 「お香・かほり」 東京の街が一瞬止まった気がした。オフィスの外は暗闇と暁の狭間、午前4時過ぎ。昇る1時間前の太陽が東京の地を照らしている、陽のかほりをみる瞬間だ。オフィスから自宅へ飛ばしたタクシーを降りる頃、空はほんのりうすらいだ。その時、金木犀が香った。「秋の入り口」と、香りに聴いた気分だった。徹夜の疲れが吹っ飛んだ、一昨日の出来事だ。毎週末に焚く「お香」の癒しを想いだした。「香り」とは、祈りに似た力があると初めて知った。 先週のことだった。ドアを開けるなり、二日前に焚いた「香」の残りを感じた。帰宅したことに安堵した。その時、電話が鳴った。「夕食は済んだ？」と始まった電話の主は、故郷で母親の初七日を済ませ帰京したばかりの親友だった。出張先に居るはずの私、帰宅する日でも時間でもない火曜日の20時。夕食を済ませていない親友同士は、「偶然」遭えた。彼の、今は亡き素晴らしい母君や家族の想い出話を傾聴したその夜、週末でもないのに「お香」を焚いた。親友の癒しと平安を祈った。週末に「お香」を焚くということは私の楽しみでもあったが、同時に私自身の癒しのためだった。しかしこの時から、「お香」は自分のためだけでなく、祈りの時も焚くことにした。 「お香」の歴史を紐解くと、それは天地創造の時代にまで遡る。書物では、2000年以上も前に書されたという旧約聖書に「没薬（もつやく）」・「乳香（にゅうこう）」という言葉で登場する。前者は「神」を、後者は「神の子（救世主）」を意味し、紀元前エジプト時代に宗教儀礼のために用いられた。後にインドからシルクロードを経て、古代中国へ到達した。この樹液の塊から作られた香料は、ユダヤ教やキリスト教に限らず、仏教やヒンズー教の全ての宗教に共通し、「神に感謝を捧げる儀式や祭り」の時に、または身体を清める為にも用いられた。『日本書紀』による「お香」の日本上陸は、595年4月、淡路島に漂白した大きな沈水香木を島人が薪と燃やし、その煙が遠方まで薫り、不思議な木として朝廷に献上されたという。その後、奈良時代には仏教の「供香」という宗教色の強い存在が平安時代の楽しむ「香」に始まり、「香り」の精神が説かれ、東山文化の中で「香道」が成立した。そして江戸時代以降現在までは、その変遷に伴いながら「香り」の時代を刻んでいる。私の知る「お香」には、直接火をつけるものと間接的に火をつけるものがあるが、現在は前者のみを使用している怠慢なさくらである。その直接火をつけるお香でも、お線香（スティック）型、渦巻き型、そしてコーン型がある。「かおり」の種類もさることながら、香を楽しむ時間の長短とかほりの強弱バランスなど、その楽しむ状況に応じてそれら3種類を使い分けることにしている。 「香道」に触れたこともない私は「香」の基本も知らない邪道者だ。「基本形」を大切にする人々にとっては煙たいかもしれない。凡人の私はただ、幼い頃から母が焚いた「お香」を真似て親しんでいるだけである。現在は何かをし続ける自分が、「空」になる瞬間のかほりに聴く様なものである。時間、空間そして想いや世界を超えて、仕事と雑念で我を忘れそうになる自分への「間」であり、癒しの「とき」である。そして今回加わった、大切な人への「祈り」であろうか。キリストの誕生に齎された「乳香」とは、フアンキンセンス、つまり「本当の薫香」という意味らしい。自分も本当の薫香を持ちたいものである、、、とさくらの独り言。 （sakuratsubomi@earthlink.net） マキちゃんの健康のお話 川　柳　&　コント（東京・成近） (　川　柳　) 根の深い話さらりと 生きる知恵 綴じ蓋がピタリ 割れ鍋つつがない 呟いたまさかが苦い一人酒 あすなろのままで人生折り返す 涙腺が緩み頑固も歳を取り （ ニュースやぶにらみ ） 「怖いもの」 原発のお詫び　　　−国民 「鳩山語録・戦う民主党」  党内のことか　　　−国民 「内閣改造は小幅」 留任！　　　−不況、デフレ （東京・成近）　E-mail　nakawai@adachi.ne.jp あっこのおいしいロサンゼルス 満腹したら食休み(43) 「流行るもの2」 最近ちょっと気になることがある。余計なお世話と言われるかもしれないが、とても心配なのだ。私がよく通る道沿いにレストランが一軒ある。最近新規オープンした日本料理の店だ。開店したばかりの今は、店主をはじめ、全員が店の繁盛を願っていることだろう。 ここはその前までは和風中華料理の店だった。中華に和風がつくというのもおもしろいが、それはジャパニーズ−チャイニーズ料理であって、本格的中華料理と区別するための当地ならではの呼び方かもしれない。おなじみの日本人好みの定番メニューを揃え、日本では駅前などによくありそうな中華屋さんといった感じの店だった。 レストラン紹介に採り上げようかなと何度か足を運んだが、何かがいつも物足りない。そして二度と行くことはなくなった。それ以来、側を通るといつも駐車場の車の数が気になって必ず振り返るようになった。そして時間と共にその車の数も確実に減っていった。 その和風中華料理店の前は、イタリア料理を生かしたカリフォルニア料理の店だった。ロサンゼルスの有名イタリア料理店で修業をした日本人シェフが、日本人シェフならではの和の味も融合させた味を創りだし、開店した頃はその評判も上々だった。明るくすっきりしたインテリアも悪くなく、日本語で安心してメニュー選びができ、一皿の量も日本人の胃袋サイズでちょうど良かった。ところがここも、時間と共に駐車場がだんだん寂しくなっていき、やがて、くだんの和風中華料理の店になったのだ。 このカリフォルニア料理の前は、イタリア料理の店だった。私が来米した頃、ここはこのイタリア料理の店で、何度かやはり足を運んだ。まだアメリカの味に馴染んでいなかったせいか、料理の記憶が余り無いのだが、確かレストランガイド本でも割りと高く評価されていたはずだ。そういえばそこもやはりオーナーは日本人で、お客も日本人が多かった。 私が知っているだけでも同じ場所で4軒も店が変わってしまった。長続きしない原因は、数に限りのある日本人客が中心だったからだろうかとも思ったが、やはり日本人が多い店でも、一ヶ所で何年も繁盛しつづけているレストランもある。側を通るたびに駐車場の車の数が気になってしょうがないレストラン。一体何が悪いのだろうか。今度の店の繁盛を願うばかりだ。 さっか　あきこ　akikosk@webjapan.com 一口コラム：「今週の時事ジョーク（49）」 （１）アメリカの空港内「おもちゃの銃でも犯罪」に カリフォルニア州のデービス知事は、空港内に模型やイミテーションの銃・武器類（手榴弾など）の持ち込みを禁止する州法に署名しました。違反者は罰金１０００ドルと（又は）最高６カ月の禁固刑が科せられることになります。  昨年の９・１１後、ロサンゼルス空港などでモデルガンや模型の手榴弾が持ち込まれ、空港の一時閉鎖などのトラブルが頻発しました。こうした悪ふざけは不謹慎な行為でしかなかったのが、今後は刑事犯罪者と同様に逮捕し、悪質な場合は刑務所に送られることになります。 ―――　さて、これからがジョークです。 先日、ロサンゼルス空港で一人の乗客が、ほんの“ジョークのつもり”で玩具（おもちゃ）のピストルを持ち込もうとして逮捕されました。 彼は即座に罰金１０００ドルを言い渡されました。そうしたら、彼は今度はその罰金を『玩具（おもちゃ）の紙幣』で払ったそうです。 【注】偽札使用はもっと重い罪になります。いずれにしても、“ジョーク・冗談”は“前向きで、明るく、罪のないもの”でなければなりません。それこそ、冗談にもモデルガンなどをトランクに詰めて空港へ持ち込まないようにしましょう。 （２）日本の基準地価、１１年連続で下落　住宅地はバブル後最大 日本の国土交通省が９月１９日公表した都道府県地価（基準土地価格）によると、全国平均で今年も前年に比べ、住宅地は４．３％、商業地は７．２％下がり、１１年連続の下落となりました。特に、住宅地の下落はバブル後最大、商業地は２番目の下げ幅なのだそうです。 ―――　さて、これからがジョークです。 日本の基準地価、即ち土地の価格が１１年連続で下落ということになりました。 そこで、このほど日本の代表的国語辞典である、岩波書店の『広辞苑』最新改訂版では、バブル全盛時代「土地を購入・転売を繰り返し、莫大な金儲けの手段」であった『土地転（ころ）がし』という言葉の意味を変更し、『土地転がし ＝ 土地の価格が坂道を転げ落ちるように下落すること』とすることになりました。 （３）ブッシュ政権は「億万長者」政権 　９月１８日付ワシントン・ポスト紙が報じたところによると、アメリカのブッシュ政権の閣僚には大資産家（大金持ち）が多いそうです。 　米国の場合、閣僚の資産公開は、資産の種類別に、いくらからいくらまでの間という大まか分類を記す形なので、正確には判らないのだそうですが、 例えばオニール財務長官（元アルミ大手・アルコアの会長）は日本円に換算して、３１０億円から８２億円の間で第一位。 次がラムズフェルド国防長官（元製薬会社の社長）で、１４２〜７６億円。 ３位が石油関連会社社長だったチェイニー副大統領の１２８〜２７億円、パウエル国務長官の８０〜１８億円と続き、副大統領と閣僚１４人の計１５人のうち、資産が１００万ドル（１億２０００万円）を超える人が１０人、そのうち１０００万ドル（１２億円）を超える人が５人もいることが分かリました。 ―――　さて、これからがジョークです。 このたび、アメリカ合衆国は銀行間などの決済用に一億ドル、一千万ドル、百万ドルという高額紙幣を発行することになりました。 　その紙幣（お札）に登場する肖像画はそれぞれ、オニール財務長官、ラムズフェルド国防長官、チェイニー副大統領と決まったそうです。 【注】高所得者に有利な減税策などから「金持ち優遇」と批判されるブッシュ米政権だけありますね。 （４）鶴と虹にさようなら　新ＪＡＬのロゴ発表 今度は、再び日本の話題です。 １０月２日に持ち株会社「日本航空システム」を設立して経営統合する日本航空と日本エアシステム（ＪＡＳ）は９月１８日、新しいロゴマークと機体デザインを発表しました。 そして日本航空は１９５９年から４３年間も使ってきた赤い丸の鶴のマークは、再来年の２００４年春までに姿を消すことになりました。 新ロゴはＪＡＬの黒文字に太陽を表す赤と銀の弧（アーク）を、新しい機体デザインは垂直尾翼に日の丸のイメージをあしらったものになります。 ―――　さて、これからがジョークです。 記者会見で機体デザインから“丸い鶴”のマークが消えることについて感想を聞かれた日航社長は、言いました。「厳しい経営環境ではとても我が社は“千年”も会社が持ちこたえるとは思いませんので・・」 羅府の庄助 （ skawai@earthlink.net ） 編集後記 今朝、ゴルフの練習中、腰が痛くなりました。家に帰っても痛い状態が続いています。これってギックリ腰ですね。つらいです。だれか治し方教えてくれませんか。じっとしてるのがいいのかなやっぱり。 雑貨屋ニュースレターのバックナンバーは下記のURLでご覧になれます。 http://www.ne.jp/asahi/zakkaya/weekly/zwback.htm Zakkaya Weekly No.333 雑貨屋 店主 大西良衛 　　zakkaya@news.email.ne.jp