Zakkaya Weekly No.330
Ryo Onishi                9/8/2002

雑貨屋のひとり言 構成吟、平和の鐘 さくらの独り言 川 柳 & コント バックナンバー
教育の方程式 一口コラム おいしいLA 健康のお話 雑貨屋ホーム

今日は神戸の須磨海岸を訪れました。海岸のゴミを拾ってきれいにするボランティア活動にワイフといっしょに参加させてもらいました。もう9月なので泳いでいる人はいないですが、蒸し暑い空気の中で汗をかきながら砂浜のゴミを拾いました。ビニール袋や夏のなごりの花火のゴミなどがたくさんありました。気になったのはタバコのフィルターですね。喫煙者の方が捨てているタバコのフィルターはいつまでも残ります。歩道にもいっぱい落ちていますが気をつけてほしいですね。ゴミは人間が作り出すエゴだと思います。ゴミを出さない工夫を一人一人がしていかないと今に地球はゴミだらけになってしまいます。気をつけたいですね。(R.O.)

構 成 吟、平 和 の 鐘

ロサンゼルス夏の名物である、日系社会恒例の「二世週祭(Nikkei Nisei Week)」が今年も華やかに行われました。

その二世週祭の行事の一つである、南カリフォルニア詩吟連盟主催の「吟詠大会」が8月25日、ロサンゼルス・ダウンタウンの小東京メリノール日系カトリックセンターで行われ、連盟加盟の各流派が日頃の詩吟道研鑚の成果を披露しあいました。

会場は詩吟独特の引き締まった雰囲気の中にも、和気あいあいの交流の場ともなり有意義な一日でした。

詩吟の魅力にひかれ4年前に入門した新参の私も今回、披露された構成吟のナレーター役の一人として参加させてもらう機会を得ました。

構成吟とは、ひとつのテーマについて、詩の吟詠と解説のナレーションとで繋ぎあわせ完成させる詩吟の一形式です。

今回のテーマは私の所属する尚道会師範の奥村ご夫妻の作・構成による「平和の鐘」で、真珠湾攻撃から戦後までを14編の詩を中心に構成され、吟舞・画道吟・書道吟をも含む、全編1時間20分にも及ぶ大作でした。

日米開戦の臨時ニュース、開戦の詔勅奉読、終戦時の玉音は本物の録音を再生し、その他のナレーションは奥村師範(夫人)と私が担当しました。

「神風特別攻撃隊」、「硫黄島玉砕」、「姫百合の塔」、「原爆落つ」、「モンテンルパ」、「異国の丘」等々の詩が吟者により朗々と、また切々と吟じられるさまに私は、ナレーターとしての立場も忘れ胸が痛み、まさに“涙滂沱(なみだぼうだ)たるを禁じえない”思いでした。

今年は対日平和条約が効力を発生し、日本が「めでたく」独立した1952年4月28日から数えて満50年という記念すべき年ですが、その間戦争の悲劇は地球上から一向に消え去っていません。それどころか、何やらきな臭い今日この頃です。

歴史は語り継がなければ忘れられる運命にあるものです。私達日本人は戦争と核被害の当事者として、これら悲惨な事実にも背を向けることなく、あらゆる手段で事実を後世に伝え残して、歴史から学ぶ後輩達を育てる義務があると思います。

今回の構成吟は次のような結びで締めくくっています。「平和の鐘は人の心の中にある。されば一人一人の心の中の平和の鐘を打ち鳴らして行かなければならない。永遠の平和の鐘を・・」

河合将介( skawai@earthlink.net )but_up.gif (232 バイト)

さくらの独り言鉛筆たこ

「貴女の手って大きくて男みたいで、かっこ悪いね」、こどもの頃よく姉に言われたセリフだ。白魚の様な姉の手が羨ましかった。そんな姉は手が器用で、高校生の頃からレース編なんぞをやっていた。なんとも美しかった。当時私の右手中指には大きな「鉛筆たこ」があり、姉より大きな手を一層大きく見せていた。「鉛筆たこ」が出来ない様にわざと持ち方を変えたりしたが、箸の上げ下げは勿論、鉛筆の持ち方等の躾が厳しかった我が家では、至難の業だった。昔から今同様、女性らしいことの何ひとつできない、不器用で男みたいなこどものさくらだった。いつしか消えた「鉛筆たこ」との再会は、そんな時の流れを想わせた。

8月末から参加した約13日間の研修が終わった。毎日9時30分から5時30分まで、某コンピューターシステムとプロダクト機能詳細に関する講義だった。30人足らずのそのクラス、殆どが20歳台の青年、言うまでもなく私は最高年齢受講者だった。85年からワープロ、90年からコンピューターを使用し始めた自分だが、数分おきに進化するIT技術にはお手上げだ。しかしプロジェクトには不可欠。思い切って研修に挑んだ。講師の話を必死にノートにまとめた。「教科書には書き込まず、自分のノートをまとめて習得する」学習方法で育った自分が再現されていた。まるで受験勉強時代に戻った気分だった。なんと長年行方不明だった「鉛筆たこ」が姿をみせた。一方、出席者の多くは殆どメモを取らず、「教科書に印」をつける程度だった。隣席の人が私の「鉛筆たこ」を見て言った、「僕は一度も鉛筆タコになったことがなく、はじめてみた」と。彼らは問題集にも直接答えを書き込む学習方法で育ち、自作ノートは作成しなかったという。自作ノートをまとめるのは非効率であるといい、「『鉛筆たこ』のかわりに『腱鞘炎』が心配」、メモはノートよりキーボードの時代と言った。時代の流れや文明利器の発達に伴い、「学習の仕組/しかた」も変化している事実を知らされた。

「鉛筆たこ」は、俗に耳にする「魚の目」と「たこ」の部類である。皮膚の小さな部分に繰返し圧迫が加わる刺激によって生じる。これは私たちの身体を外からの圧力や摩擦から保護する為にできる、いわば皮膚表面の角質層が部分的に厚くなったものである。「魚の目」と「たこ」の違いは、前者は中心に芯があるが後者にはない。従って前者はその芯が体内に向かって延びるため痛みを生じるが、後者はその様な痛みは少ない。「魚の目」は別名「鶏眼(けいがん)」と医学会では呼ばれるらしい。「魚の目」にお眼みえしたことのない私は自認できないが、見た目が「鶏眼」に似ているらしい。ある調査によると、「女性のタコや魚の目のできる箇所」は、「魚の目」は37%が指、55%が足の裏、13%が指の間、そして「タコ」は50%の人が指、38%が足の裏、12%が指の間という。治療は多くの場合、市販の保護パットで可能という。久々に再会した「鉛筆たこ」用に、保護パットでも購入しようかと考えているさくらである。かっこ悪いと姉に苛められた手を可愛がってあげなきゃなるまい。何か他にいい方法があったら、蒔ちゃんに教えてもらうことにしよう。

他の研修参加者より歳をとっている自分が、集中力、理解力、そして記憶力等において劣りを感じつつも、彼らと共存していることは嬉しかった。しかし、久しぶりに再会した「鉛筆たこ」と整理された大学ノート、やっぱり勉強は大嫌いだと心から叫んでしまった。試験を受ける度、「これが人生最後の試験でありますように」と願うのに、この歳になっても試験がつきまとう。アラジンの不思議なランプを想いながら「鉛筆たこ」を撫でている、「今度こそ最後の試験でありますように、」っと、勉強嫌いのさくらの祈り言!

sakuratsubomi@earthlink.netbut_up.gif (232 バイト)

教育の方程式

 

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川 柳 & コント(東京・成近)


( 川 柳 )

駆ける癖まだ抜け切れぬ万歩計

逃げ足もここまでだつた万馬券

昼寝せぬ兎 誤算の亀の足

矢印の嘘を駆けてた足のマメ

駆け抜けた昭和よ ライバルの訃報


( ニュースやぶにらみ )

「不審船騒動」

テポドンもあるでよう   −北朝鮮

「訪朝」

不信船で行きたくないのだが  −小泉首相

「貴乃花出場」

待ったなし!   − 相撲協会 

(東京・成近) E-mail nakawai@adachi.ne.jpbut_up.gif (232 バイト)

あっこのおいしいロサンゼルス

レストラン案内

El Rocoto」――アンデスの自然の恵み

1356 W. Artesia Blvd.Gardena  CA 90248 Tel 310‐768‐8768

7日営業 月−木11:00am〜9:00pm 金11:00am〜10:00pm
9:30am〜10:00pm 日9:30am〜9:00pm

ペルー料理というと、畑の作物を中心にしたものかと想像したが、魚介類メニューが多いのは意外な驚きだった。身近な食材であるジャガイモとトマトが南米アンデス地方原産ということは知られたことであるが、ペルーでは魚介類も古代文明の食生活の重要な地位を占めていたそうだ。

当時の古代文明人が持っていた豊な食文化は、その後入ってきた魚介類好みのスペイン人の趣向に合致するものでもあった。これが現代ペルー料理の源となり、ペルー独自のクリオーヤ(Criolla)料理に引き継がれた。魚介類とトマトやジャガイモをたっぷり使う自国料理のことをペルーではコミーダ・クリオーヤ(スペイン系自国料理)と呼ぶそうだ。

そして、もう一つ忘れてはならないのが、アンデス特有の唐辛子ロコトだ。これが店の名前にもなっている。緑色の辛子アヒー(Aji)と共にペルー料理には欠かせないスパイス。赤いロコト、緑色のアヒーを料理にかけ、自分好みの味に仕上げる。

ここ「El Rocoto」もペルーらしい食材を活かしたメニューが並ぶ。オーナーのチャンさんは中国系ペルー人、ペルー風中華料理もメニューに彩りを添える。ペルーでは中華料理もポピュラーな食事のようだ。

今日はペルー料理からの人気メニューをいくつか紹介。前菜ではムール貝の「Choros a la Criolla」($7.25)、ジャガイモ料理「Papa a la Huancaina」($5.15)がよく出る。肉料理の「Lomo Saltado」($7.95)は牛肉をタマネギ、トマト、ポテトフライと炒めたもの。

魚料理の「Pescado a lo Mocha」($10.95)は白身魚のフライの上にエビ、イカなどを煮込んだトマトクリームソースがたっぷりかけてあり、見た目よりもしつこくない。ペルー料理がスペインやイタリア料理に近いと納得する一品。ライスと混ぜて食べてもよいし、パンにもよく合う。

 94年にオープンした「El Rocoto」は週末ともなれば、近隣のペルー系の人で一日中混み合う。家庭的なメニューはもちろん、明るい店内と、明るいサービスが人気のゆえんか。土、日は午前9時半から11時半までペルー式の朝食も用意。次回は朝食も是非食べてみたい。

さっか あきこ akikosk@webjapan.combut_up.gif (232 バイト)

一口コラム:「今週の時事ジョーク(46)」

トランプ氏、西海岸のゴルフ場を買収

 ニューヨークの不動産王ドナルド・トランプ氏が、ロサンゼルス南西部のランチョ・パロスバーデスの「オーシャン・トレールGC」を買収することで合意し、本格的な開発を進めることになったそうです。地元新聞によると、買収額は発表されていませんが、トランプ氏は「単なるビジネスではなく、世界一のゴルフ場を建設したいという夢を叶えるためのもの。ペブルビーチ(全米オープンなど開催)を超える世界でも有数のゴルフ場にする」と実現へ向けて自信を示しいるのだそうです。

――― さて、これからがジョークです。
 ニューヨークの不動産王ドナルド・トランプ氏が、ランチョ・パロスバーデスの「オーシャン・トレールGC」を買収し、ここを世界一のゴルフ場にする構想を発表しました。

 記者団から質問が飛びました。
  *記者団『トランプさん、今回のゴルフ場の買収は決定ですか?』
  *トランプ氏『そうです。これは決定です』
  *記者団『では、世界一のゴルフ場建設に向って“サイは投げられた”のですね?』
  *トランプ氏『いいえ、私はトランプです。カードが切られたのです』

羅府の庄助 ( skawai@earthlink.net

編集後記

PCの再インストールをしてから雑貨屋ニュースレターをHTMLファイルで創るときにフォントの大きさが揃わず、へんてこな画面になってしまい、ちょっと見にくい画面になっていたかもしれません。気にならなければいいのですが。読者のブラウザーがインターネットエクスプローラーかネットスケ−プかによっても違ってくると思います。まだまだわからないことが多い雑貨屋です。何か起こるたびにいい勉強になっています。感謝。
雑貨屋ニュースレターのバックナンバーは下記のURLでご覧になれます。

http://www.ne.jp/asahi/zakkaya/weekly/zwback.htm

Zakkaya Weekly No.330

雑貨屋 店主 大西良衛  gp-bmail.gif (1852 バイト) zakkaya@news.email.ne.jp

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