gr1-2.gif (3115 バイト)

Zakkaya Weekly No.322

Ryo Onishi             7/14/2002

gr1-2.gif (3115 バイト)

雑貨屋のひとり言

パ ソ コ ン の 奴 隷

さくらの独り言

川 柳 & コント

gp-bback.gif (1897 バイト)

教育の方程式

一口コラム

あっこのおいしいロサンゼルス

マキちゃんの健康のお話

ohome.gif (945 バイト)

 dl1-3.gif (2049 バイト)

dtmd2.gif (968 バイト) 雑貨屋のひとり言 dtmd2.gif (968 バイト)

蒸し暑い中、スーツやブレザーを着て通勤するのは忍耐力が要ります。クーラーがよく効いた電車の中はちょうどいいのですが、降りてしばらく歩くとあまりの暑さに上着を脱いで結局持って歩くことになります。夏だけサウスベイに住みたいと思う今日この頃です。(R.O.)

dl1-9.gif (2038 バイト)

dtmd14.gif (968 バイト)パ ソ コ ン の 奴 隷dtmd14.gif (968 バイト)

以下は、「毎日ドット・コム、今サラU.S.A.」に寄稿した原稿です。

先日、私のパソコンのEメール・システムが不調になりました。 なぜか受発信機能がダウンし、毎日必ず何通かは届く筈のメールが入ってきません。また発信も不能になりました。

こんな事故は初めての経験でした。結果的にはプロバイダーに問い合わせ、まもなく無事修復し、何ということもありませんでした。

しかし、この出来事は、今や私にとっていかにEメールが生活の一部になっていたかを思い知らされる結果となり、自分でも驚いています。

パソコン画面の向こう側に誰かがいて、私との連絡や資料・情報の交換をしたり、私の想いや問いかけに応答してくれる。・・・・この事実こそ私が通信端末としてのパソコンに魅せられている真の理由だったのだと改めて気付かされた次第です。

ほぼ一方通行でしかない従来のマスメディア(TV、ラジオ、新聞など)と現在の I.T.の違いがこのへんにあるようです。

人間は本来、孤独では生きてゆけない“生きもの”であり、その上、いつも自分が不特定多数の中の一人に過ぎないことでは満足できず、特定の相手(単数または複数)が欲しいものです。Eメールはこの要求に比較的手軽に応えてくれます。

今や日米両国でテレビをしのぐ出荷台数にまで達しているパソコンの人気の秘密を実感した思いでした。(尤もすべてのパソコンがネットワーク化している訳ではないでしょうけれど・・)

今から7年ほど前、私が住んでいるロサンゼルス郊外のトーランス市に誕生していた、教育ボランティア・グループのJ.R.C.(現在はJ.E.R.C.=Japanese Educational Resource Center と名称変更)がその活動の一環としてインターネット・クラスを開講しました。

当時私は情報機器関係の日本企業の米国駐在員でしたが、パソコンは苦手でした。

定年引退を2年後に控え、ようやくデジタル革命の波の大きさに気付き、慌ててパソコン入門クラスに顔を突っ込んだばかりでした。

私はその時J.R.C.の役員会メンバーの一人でしたが、 やれWWW.だ、ドット・コム(.COM)だ、アット・マーク(@)だと、訳のわからぬ単語を聞かされ、私にとってまるで「宇宙人」か「猿の惑星」の言葉以外の何ものでもありませんでした。

そのうちに、インターネット・クラスの担当者が「クラスの皆さんの為にウエブ・ニュースレターを発行します」とJ.R.C.の役員会で発言があり、私など「じゃあ、紙はどうするの?、印刷、製本は?」と聞いた記憶があります。

それでも当時までの私は、ビジネス上はともかく生活上ではコンピュータなしで何の不便も不自由も感じずに生活していたのです。

それが今では数時間コンピューターがダウンしただけでパニックに陥ちいってしまうとは・・。

そもそもインターネットとかEメールほか I.T.(Information Technology)の急速な普及はどこかの国の(はっきり言って米国の)『陰謀』だと信じ、公言していた私でしたが、その私がその『陰謀』にまんまと乗せられ躍らされて、気が付いたら半分パソコン・オタクになっていたりするのだから、その意味では恥ずかしくも情けない限りです。

でも人が孤独に耐えられない本性を持つことを見事に見ぬかれ、こんなシステムを開発されては、兜をぬいでインターネットやEメールの奴隷に成り下がるより他ないようです。

かくしてシニア世代の私もいつしか「アットマーク(@=E-mail)」や「ドットコム(.COM)」などの“ドロ沼”へ自ら身を投じていたのでした。

コンピュータ・ショップに行けば、常に最新モデルのパソコン他の情報機器が並び、数ヶ月前までの最新モデルは店の片隅に追いやられてしまいます。

コンピュータとそれを取り巻く周辺情報機器の変貌には本当に目が回りそうな感じで、私のようなシニア人間はとてもついて行けません。

それ程この分野は技術革新が急速だ、と言えば恰好よく聞こえますが、見方を変えれば、それほど急速に変わるくらいに未完成分野であるとも言えるのではないでしょうか。

現在のパソコンは、まだまだ経験の浅い私達シニア世代には手に負えないことが多すぎるようです。 膨大なマニュアルの冊子は難しくて読む気にならず、かといってキーボードをひとつ間違えても絶対に動いてくれません。

「 まあ、そんな堅い事を言いなさんな 」 となだめてもだめ。 「 このやろう! 」 と睨み付けてはもっとだめ。その上、こちらが急ぎの時に限って画面が狂ったり、時にはフリーズ(画面の凍結)して、 「 スト突入 」 なんて事をしてくれる。

インターネットだって同じこと、どうしても知りたい情報を検索すると “ File Not Found ” とか何とか言って見せてくれなかったり、時々、コンピュータの画面に「不正な使用をしたので強制終了・・」なんて表示が出たりします。――― 私がどんな「不正で悪いこと」をしたというだ!!

とは言いながら、パソコンの魅力にとりつかれ、毒されたシニア世代の私は、空いた時間の大半をパソコンの前で過ごしています。

嬉々として「恋の奴隷」ならぬ「パソコンの奴隷」になりきっているわが身を省みつつ、それでもいつの日か「パソコン」を自分の僕(しもべ)にして使いこなす日を夢見ていますが、双方向通信端末としてのパソコンを駆使し、世界中の仲間と交信する楽しみは何ものにも代えがたい魅力であり、それが出来る時代に生きる自分の幸せをつくづく感じ、今のところは「パソコンの奴隷」の身に甘んじている私です。

河合将介( skawai@earthlink.net )but_up.gif (232 バイト)

dl1-5.gif (2025 バイト)

dtmd11.gif (968 バイト) さくらの独り言 赦し  dtmd11.gif (968 バイト)

「自分自身が多くの人から『赦されている』ことを知っている人ほど、人を『赦す』ことができるんだよ。つまり、『人(自分)は一人では生きられない』事実を真実に知っているからだ。だから本当の意味で「人として憂いをもつことができる。『優しい』とは、そう書くじゃないか。自己の中心ベクトルにそれを持たない人は、『怒り』に至る。『怒り』が生み出すもの、それは『破壊』か『断絶』しかない。孤独と孤立の履違いもここから生まれる。『怒り』への対応は唯ひとつ、『待つ』ことだよ、そしてそれは『赦し』の中心だ」と叔父が話してくれた。「創造と破壊」について互いに論じ合った中での一こまだったが、「赦す」という言葉に含まれた「待つ」ということを印象深く感じた。

青年期に、人を愛しまた愛される体験をした。「我が命惜しまるる程の幸いを、初めて知らん相ゆるすとき」を生きたさくらだった。そして婚約をした。しかし出会ってちょうど10年目、私の一方的な意志により婚約破棄、私は渡米した。「怒り」が選んだ「破壊」と「断絶」だった。人を赦すことができなかった故の選択だった。若くて青い、いや、まず自分自身が赦されていることを知らないという、大変愚かな感情的思考と決断だった。「赦す」ということも「待つ」ということもできなかったその若さと愚かさ、それはまた孤独と孤立の混乱だったとも、今は解かる。その人を赦せる自分になれない限り、日本における生活は二度と再びできないと想い、日本を飛び出した自分だった。だから米国生活のどんなことにも耐えられた。そんな自分が今こうして日本で生活していることを不思議に想い、歳をとったのだと分る。そして歳をとったことを、何故か嬉しく想える自分が存在する。

「ゆるす」という日本語は、「緩(ゆる)し」・「緩ふ」を源として派生した。現在私たちはそのコンテキストによって、「許」もしくは「赦」の漢字を使用している。しかし「ゆるす」にはもうひとつ、「聴(ゆる)す」があることはあまり知られていない。「医者から退院の聴しがでない」と書いた。昨年春、すい臓癌検査のため慈恵医大外科に入院中の私が、再三出した帰宅願いを却下された時書いた、入院メモだ。「ゆるす」ということは、「聴く」ことでもあったのだと、今改めて驚かされる。人間が母の胎内で創られる器官で最も完成に近く形成されるもの、それは聴覚だという。人間は「聴く」ことを基本に創られているのだと、再認識させられる。そして「ゆるす」行為は、人や自分自身に「聴く」という姿勢だということも。

暑い夏が近づくにつれ、「戦争と平和」がメディアを媒体に巷に動く。人の「命:生と死」をめぐり、怒りや憎しみや悲しみが映し出される。しかし案外、「ゆるし」について触れられることが少ないと感じるのは、私だけだろうか。平和を叫び続けねばならない私たち、しかし大切なことは、まず自らの心に平和と愛を求め(聴き)、赦されている自らを知る(聴く)勇気がなければ、全ては空しいものだろう。人や国家を批判する前に、まず「赦されている」自分や日本を学び知りたい、、、と、願うさくらの独り言。

sakuratsubomi@earthlink.netbut_up.gif (232 バイト)

dl1-3.gif (2049 バイト)

but_up.gif (232 バイト)

dl1-9.gif (2038 バイト)

dtmd8.gif (968 バイト) 川 柳 & コント(東京・成近) dtmd8.gif (968 バイト)

 

( 川 柳 )

コンビニに 時給いくらという笑顔

六三三四 履歴書で欠伸する

竜頭の うしろの蛇尾が長すぎる

スイッチに 脳味噌の錆追いつかず

抱いた夢 半角キーで打ち直す



( ニュースやぶにらみ )

「落ち目」

ライオン も トラも  ――― 日本の政界 / 球界

 

「韓国でW杯恩赦」

返ってくるのはイエロー免許証かな ―― 免停運転手

 

「大学入試に口利き」

宮地副大臣は不合格 ――― 国民

(東京・成近) E-mail nakawai@adachi.ne.jpbut_up.gif (232 バイト)

dl1-7.gif (2012 バイト)

dtmd8.gif (968 バイト) あっこのおいしいロサンゼルス dtmd8.gif (968 バイト)

満腹にしたら食休み(37)

「ハワイ料理」

ハワイへ一週間行って来た。従妹が結婚式をホノルルの教会で挙げることなり、親戚一同集まるという。私の両親も当然のように出席するというし、その後毎年恒例のロサンゼルス滞在をしたいという。それなら両親を迎えに行くという口実で私たち夫婦も便乗出席させてもらうことにした。ついでに7月4日の独立記念日の休日も利用して、両親とハワイ島へ滞在後、ホノルルで他の親戚と合流という、欲張った計画を立てた。

前回は5年前の春、やはり従弟の結婚式でオアフ、マウイ島へ行った。このときは、父方の従弟の結婚で、集まった親戚は今回とは違うが非常に楽しかった。今回は母方の叔父たちと久し振りの再会。そして、あっという間の一週間も終わったが、今回の再会も非常に楽しいものとなった。美しく成長した従妹の花嫁姿にももちろん感激したが、3組の叔父夫婦が元気であったことも嬉しかった。

前回、今回といずれも参加して良かったと思う。叔父や叔母たちと旅行するなんてこんな機会でもなければできないし、身内で過ごす時間はやはり心地よく楽しかった。その心地よさの原因はやはり血というか、叔父や叔母たちとの自分との共通する遺伝子のなせる技のような気がした。ひょんな共通点を滞在中に発見したりして、大げさに言えば、自分が受け継いだ遺伝子を再確認できたような気がした。共通する遺伝子を持つ者の集まりはこんなに心地良いものかと思ったくらいだ。

ハワイと言う場所は移民が多い所だ。遺伝子的には共通点の無い民族が集まって作り出したのがハワイ文化というような気がする。伝統的なポリネシア文化を軸に、海を渡ってきた人たちの異文化が見事に融合してハワイ文化となっているように見える。私がそれを一番感じるのは、はやり料理だ。以前にロサンゼルスにあるハワイ料理の店を2件紹介したが、今回は本場の味を試すのも旅行の目的の一つでもあった。

ハワイにもいろいろな各国料理はある。ホノルルは観光客が多いせいか(特に日本人)、はたまた食材が海を渡って来るせいか食べ物の値段は高い。しかもワイキキでは私が望むハワイ料理の店は見つからなかった。私が望むハワイ料理にはハワイ島のヒロで巡り会った。仕組みはファーストフード店のようだが、味は非常に家庭的、量と値段も申し分ない。

私が試したのはもちろん大好きな「ロコモコ」。ご飯の上にハンバーグ、ハンバーグの上に目玉焼き、そしてその上にグレービーソースがかかっているもので、ハンバーガーをハンバーグ定食風にしたものという感じ。あと、ここならではの「ハパ」というプレートを見つけた。一つのお皿にご飯、韓国風焼肉、スパム、ポルトガルソーセージ、サーモンフライ、キムチ、マカロニポテトサラダの盛り合わせ。

「ハパ」とは確かアジア人間の混血をそしてその血を引く者を指す言葉だったと思う。この料理はまさにそれを象徴するものだと思った。そしてそれはハワイそのもの。こうやって新しい食文化も作られ、新しい遺伝子が生まれていく。何世代も重なるうちにそれはやがてそこに住む人たちに心地よいものとなっていく。一つのお皿に見る見事な文化の融合。ハワイという場所が楽園といわれる心地よさの理由の一つがここにあるような気がする。

さっか あきこ akikosk@webjapan.combut_up.gif (232 バイト)

dl1-3.gif (2049 バイト)

編集後記

台風6号が東日本に大きな被害を与え過ぎ去ったと思ったらまた強い台風7号が来ますね。ことしは台風の当たり年なのですかね。今まで考えたことがなかったのですが、ゴルフ場は台風の時はクローズですよね。

雑貨屋ニュースレターのバックナンバーは下記のURLでご覧になれます。

http://www.ne.jp/asahi/zakkaya/weekly/zwback.htm

Zakkaya Weekly No.322

雑貨屋 店主 大西良衛  gp-bmail.gif (1852 バイト) zakkaya@news.email.ne.jp

but_up.gif (232 バイト)