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Zakkaya Weekly No.319

Ryo Onishi             6/24/2002

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雑貨屋のひとり言

新緑と自然の日本にて

さくらの独り言

川 柳 & コント

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一口コラム

あっこのおいしいロサンゼルス

マキちゃんの健康のお話

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dtmd2.gif (968 バイト) 雑貨屋のひとり言 dtmd2.gif (968 バイト)

私はタバコを吸わないのでロスのように事務所やレストランでの禁煙はありがたいものでした。しかし日本ではまだまだ喫煙率が高く、どこに行ってもタバコのにおいが漂ってきます。それから気になるのが歩きながらタバコを吸っている人が多いことです。あれは迷惑です。後ろを歩いている人のことをまったく考えず、公害をばら撒いているんですからね。おまけに火のついたタバコを持った手を振りながら歩くので危険です。千代田区議会で歩きタバコ禁止条例案が可決されたそうですね。ニュースを聞いてなんだかうれしくなりました。これにならって日本中に広まってほしいと願っています。(R.O.)

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dtmd14.gif (968 バイト)新緑と自然の日本にて ― 日本みやげ話(2)dtmd14.gif (968 バイト)

以下は、私の「日本みやげ話」として6月16日(日)の「ラジオ・パシフィック・ジャパン」の「さわやかサンデー」でしゃべった内容です。

私は5月中旬から約3週間ほど日本へ行ってきました。この「さわやかサンデー」も4回お休みをいただきましたので、今日は約一ヶ月ぶりの出演ということになるわけです。

私は、5年前に日本企業のアメリカ駐在員を終えて、ビジネスから引退してからは、毎年一回、いつも同じ時期に日本へ行くことにしていますので、今回も一年ぶりの日本訪問ということになりますネ。

で、今日はこの「一日一回ユーモアを」の時間はちょっと趣向を変えさせていただいて、私の一年ぶりの日本の「みやげ話」をさせていただきたいと思います。

私は毎年約3週間日本滞在をするのですが、前半の期間は、ビジネス現役時代の日本の職場だった長野県諏訪市、それから後半は、私の生まれ育った東京の2ヶ所を中心に行くことにしています。

そして、今回も私の兄弟とか、昔の仲間達とか、友人知人と一年ぶりの再会をして(あまりちょくちょく行くと、「またか」と嫌われるのですが、年一回と言うのがいいんですね。なんか七夕<たなばた>の牽牛と織女の再会みたいでネ)、どこへ行っても皆さん歓迎してくれるんで、ありがたいことです。

5月中旬、長野県の諏訪へ向うため新宿から J.R.特急「あずさ」に乗ってしばらく走ると、車窓からの眺めは木々の新緑一色で見事なんですね。私は春の花も、秋の紅葉(こうよう)も、もちろん好きですけれど、でもネ、自然界における最高の美は「新緑」じゃあないかと思うんですネ。

新宿から信州諏訪方面へ向う線路は「J.R.中央線」なんですが、まさに春を迎えて木々の枝から水々しく涌き出る若葉は新鮮であり、はつらつとして何物にも代えがたい生命の息吹(いぶき)を感じさせてくれて、キザな言い方ですが、感動さえ与えてくれる思いがするんですね。

特に、私のように比較的緑の少ない南カリフォルニアから行くからかも知れませんけどネ。

この「新緑と自然の日本」との再会という贅沢を味わえるのもこの季節ならではと言えるかも知れませんネ。

ところで、今回も日本では友人達がドライブ旅行に連れて行ってくれたり、千葉県松戸市のライオンズ・クラブとか、私の母校大学のゼミとかから招待されて講演(と言う名の漫談?)をしたり、また、このところ日本で盛んになってきた「海外ロングステイ」という発想から日本各地で生まれている「海外ロングステイ同好会」からも話をして欲しいと、これら同好会の例会やオフ会に招かれ、ロサンゼルスの話をさせてもらったりしましてきました。

これらの講演会で痛感したことは、どこへ行っても日本の皆さんがアメリカについての関心事は「アメリカで昨年発生した911(例の9月11日のテロ)とその後のアメリカの現状について」でしたね。

どこで話をしても、必ず質問の最初はこのことでしたね。911の衝撃の大きさと影響はやはりたいへんなことですね。

ところで、日本は目下、韓国と共催のワールド・サッカーでたいへんな盛り上がりようでした。

その熱狂ぶりというのはどう考えても、ありゃあ異常ですね。マスコミもサッカー一色、テレビなど、朝から晩まで一日中、どのチャンネルを回してもワールド・サッカー関連番組だけ、と言った感じでした。

尤も、ここロサンゼルスでも、ここ数日、N.B.A.でしたっけ?、バスケット・ボールで優勝した「レーカーズ」で盛り上げっていましたし、一昨日(おととい)など、ロサンゼルスのダウンタウンは「レーカースの優勝パレード」で交通大渋滞だったそうですね。

でも、こちらの場合は、別にロサンゼルス市民全部が騒いでいるわけでもないし、すべてのテレビ・チャンネルがこの話題を取り上げているわけでもないですよね。

ところが、日本の場合は、ワールド・サッカーが近づいたら、とたんに日本国民は一億総“トルシエ監督”化ネ。すごかったですね。そうなったらもう、日本は政治(腐敗)も経済(不況)も国際緊張もすっかり影がうすくなっちゃうんですね。

国を挙げてスポーツに熱中できるんですから、日本は「平和で幸せな国」なんですネ。

確かに「ワールドカップ・サッカー」を主催するとその経済効果としてネ、何兆円とか何十兆円いう単位で国民経済にプラス効果があるそうなので、不況下の日本にとっては「ワールドカップ・サッカー様々」なのかも知れませんけれどね。(38年前、東京オリンピックのお陰で日本は大きく変貌しましたね)

それにしても、もう緊迫するインド・パキスタン関係も中東問題も、そしてまた国内で審議中の、国家と国民の命運を左右する法律である「有事立法」とか「個人情報保護法案」とかの重要法案への関心などすべて一時棚上げといった感じなんですね。

たった1ヶ月ほど前に中国瀋陽の日本国総領事館での難民連れ去り事件がありましたよね。あれももう過去の出来事ネ。あれほど日本中が騒いだ「日本の主権の問題」もどこかへ消し飛んだ感じなんですね。本当に日本というところは平和で結構な国ですよね。

今回、日本で私が最初に滞在した長野県諏訪市で一晩、友人が連れていってくれたスナック・バーのママさんが歌ってくれたカラオケ曲が演歌歌手の坂本冬美の「凛として」という歌だったんですね。

そしてそのスナックのママさん曰く、「今の日本に必要なのはこの“凛とした”精神です。日本人は、もっと“凛としろ”と私は言いたいね!」

 スナックのママさんのほうが、よほど問題意識を持ってたので私は感動しましたネ。「ママさん、よくぞ言ってくれました」と言うのが私のみやげ話でした。

河合将介( skawai@earthlink.net )but_up.gif (232 バイト)

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dtmd11.gif (968 バイト) さくらの独り言 泣く 」 dtmd11.gif (968 バイト)

爆笑だった。ある会合の席だった。「さくらさん、顔色が悪くなんとなく元気もない感じだけど、室内灯のせい?、僕の気のせい?」とある人が言った。私は心情を正直に一言、「惚れた男の胸で、シクシク泣きたい気分」と言った。爆笑、皆の笑いは暫し止まず、質問さえ飛び出し場は沸いた。爆笑の中、皆の力風に乗りたいと、私も一緒に笑った。いつもの会合に戻っていた。しかしその夜、私は本当に泣いた。人の死以外の「自分自身」のことで久しぶりに泣いた。「空の空」と空虚さに耐えきれず、女々しく泣いた。胸を貸してくれる「惚れた男」も居ない部屋での独り泣きだった。かなりの時が経った頃、「同質原理」を思い出し、乱れた呼吸を整えた。隅田川の流れが聴こえてくるほどに自分が静まった。乾かぬ瞳ではあったが、泣き止んだ自分に気がついた。時に、「泣く」ということは、いいものかもしれない。もっと素直に泣ける自分になれたら、忘れていた何か「貴重な原理」を想い出せるかもしれない…「涙とは海に戻ると誰かが言ったなぁ」と、独り呟いた。

「同質原理」は、米国大学時代、ミュージックセラピーの講義で知った。「18、36、72、144、288」の数字の持つ意味である。この数字を見て何に気づくだろう。「数字が倍になっていく」こと位かもしれない。隠された意味がより生かされるために、筆算形式に数字を縦書きで置いてみる。いずれも「正常な」、「健康な」、「平均的な」、「一般の」を文頭に短文の定義文を読んで欲しい(注:受講したのは遠き昔のことで、数字は確実だが定義文は概略程度)。

288・・・人間が母の胎内にいる日数

144・・・人間の血圧

 72・・・人間の脈拍数

 36・・・人間の体温

 18・・・人間の呼吸数(吸う息、吐く息)

人間が疲労感や空しさに辛苦する時、その原因は呼吸の乱れや浅さにあるということだ。さらに遠藤周作の言葉を借りれば、「自然な呼吸は聴祷、潮の音に向かいそして聴くという祈りであり、それは心の波音、つまり生命感を知る祈りである」という。人間が聴祷するに最も適している呼吸数、それは18という。禅や黙想の深い状態の呼吸数も18だという。呼吸を整えた時、「生かされている責任に応えられる自分」により近づくということかもしれない。

ところで、日本語で「なく」といえば、「泣く」か「鳴く」であり、普通この場合英語ではどちらもcryを使う。日本語で「泣く」様をより詳しく表現する場合は、「擬態語・擬声語」を活用する。しかし英語では「泣く」様によってその語彙は明確に違い、多種多様である。最も興味深いことは、それら多くの「泣く」語源を遡っていくと、「息」、「気・霊」、「風」や「涙(水)」が、「泣く」という動作にどの様に関連しているかによって、その表現に相違や差異があることだ。例えば、sob(ヒステリックに泣く/ALC辞書)の本来は「大きく息をしながら泣く」であり、weep(シクシク泣く/ ALC辞書)は「呼吸を乱さず涙を流し泣く」、squall(ギャアギャア赤ん坊が泣く/ ALC辞書)は「突風の止まらぬ風のごとく泣く」等である。多くの言語においてこれら「息・気・風」は信仰的関連が強く、それらが神との呼応に多く根ざしている点も面白い。ちなみに「息をする」(respire)の語源は、ラテン語の「息をするspirare/息spiritus」から発生し、現代英語の「息をするrespire」、「吹き込む・呼吸する inspire」、「死ぬ・最後の息を吐くexpire」、「共謀する・一緒に息をする conspire」そして「霊・精神spirit」と変化し定着している。

「泣き虫」だった自分は渡米した時から、「人前では絶対泣かない」と拘った。異国の地で生活する(学び働く)知恵の1つだったかもしれない。仮に泣きたい想いの時は、人との交わりを意識的に避け、「孤独を楽」しむフリをしてきた。愚痴やいい訳を人に話しても何も創出されず、逆に説教されても心閉ざすだけだと想ってきた。しかし、今回の様に「泣く」ことで「自分の呼吸(呼応)の乱れ」を知らされ、もっと自分に「素直に向かい合い聴く」ことを学ぶ。昨日受信した友人のメールには「鬼の目にも涙もたまにはよし。乾燥した目はよくないので、1年に1度位は濡らすほうがよい」とあった。泣くことも恥じない自分になりたいものだ、、、っと、ちょっと弱気なさくらの独り言。

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dtmd2.gif (968 バイト) マキちゃんの健康のお話  dtmd2.gif (968 バイト)

蒔田 龍人

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dtmd8.gif (968 バイト) 川 柳 & コント(東京・成近) dtmd8.gif (968 バイト)

 

( 川 柳 )

カラットが団地に噂撒き散らし

女三人そこへお喋りもう一人

サバ読んだ歳それなりに熟女です

髪型の変化気付いてない亭主

暗証番号越える数字のない暮らし



( ニュースやぶにらみ )

「護送車似に消える」

ドン底   −昨日のドン

 

「道路公団民営化推進委員任命」

我が道(迷路)を行く   −小泉首相

 

「人間国宝指定の知らせ」

見てきたような嘘かと思った  −一竜斎貞水

(東京・成近) E-mail nakawai@adachi.ne.jpbut_up.gif (232 バイト)

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dtmd8.gif (968 バイト) あっこのおいしいロサンゼルス dtmd8.gif (968 バイト)

満足したら食休み(35)

「とある寿司屋で」

友人Aからお寿司を食べに行こうと、誘いのメールがきた。そして数日後、レストラン取材で知り合った女性Bから、「〇〇というお寿司屋さんご存知ですか」というメールが来た。その2人が言う寿司屋が偶然にも同じ店なのだ。

その店、それまで、私の周りで特に話題になった事がないし、行く予定もなかった。それが全く何のつながりもない友人二人が偶然とはいえ、同じ時期に話題にするとは、どうしたことか。その二人は食べることが大好きで、私の貴重なレストラン情報源でもある友人達だ。

友人Aによるとその店は、珍しいことに土、日は休み。予約は取らない。しかも必ず並ぶほど混むそうだ。順番が来たら黙ってカウンターに座って出されるものをそのまま食べる、いわゆる「おまかせ」。余計なものを注文すると怒られるらしい。ましてやカリフォルニアロールなどの新種の巻物は邪道な寿司、絶対に作らないし、注文をしてもいけない。デザートなどはとんでもない、という話。称して寿司ナチと言われているそうな。それを聞いた私は、寿司ナチ=保守極右=頑固オヤジとイメージした。

友人Bの話。“ザガット”というレストラン格付けのガイドブックで、いつも高得点をつけられている寿司屋。かの「レストラン松久」に次ぐ得点だが、彼女の周りではその寿司屋のことは誰も知らない。いったいどんな店だろうとずっと気になっていたと言う。

私も早速ザガットでチェックすると、確かに高得点。これは行ってみるしかないかと、友人Aと夫と、とある金曜日に出かけてみた。

店の前に行くと、確かに並んでいる。店もそんなに大きくはなない。寿司カウンターに座りたい私たちは、後ろにいるテーブル席でもOKと言う人にどんどん越されてしまう。先頭にいるのだが、なかなか順番が来ない。

待つ間の話題は、もっぱら頑固オヤジのイメージ作り。変な質問をして怒られたらどうしよう、とか、食べられないものがあったら「魚が食えねェなら寿司屋にくるんじゃねェ」って追い返されたらどうしよう、と創造ばかりがふくらむ。

30分も待った頃、いよいよ私たちの番が来た。さんざんふくらました想像のおかげで、やや緊張気味。座ったとたん、おしぼりが出てきた。ビールを注文して手を拭き終わった頃、お通しのもずく酢。これは私の好物、なかなかいいぞ。あとは黙っているだけで次々と寿司が出される。

お腹が空いていると、おつまみやお造りもいらない、とにかく食べたいというときがある。まさにそういう感じ。何も考えず、迷わなくていいからとても楽。件のオヤジは職人に用事を言いつける以外は無言。自然私たちの会話も小声になってしまう。

食べ終わるごとに次々に出てくる寿司。しばらく出される寿司をつまんでいるうち、何かに似ているぞ、と気が付いた。そうだ、回転すしだ。黙っていても次々に目の前に現れる寿司の皿。

そろそろ、お腹いっぱいというころようやくオヤジが「まだいけますか?」と聞いてくれた。オヤジとの初めての会話。さすがの私ももうお腹いっぱい。お勘定して帰ることにした。そのお勘定、思ったよりいいお値段。私の味のバローメータは普通をしているというのに。

寿司屋でカウンターに座った楽しみに、板さんと話しながら自分でネタを選ぶ、食べたいものを注文する、これはお客の特権だろう。たしかにお任せは楽だけど、そこに何の会話もなく事務的に出されるだけでは、回転寿司と同じとも言える。このシステム、何を食べたらいいかよく分からない人には楽だろうな。そういえば、お客のほとんどが白人だった。

そして、頑固オヤジというのはたぶん先行したイメージ。ただ、職人気質で生真面目な口下手なだけだと思う。余計な口を利かない分、黙々と寿司を握る姿も職人の一つの姿だろう。

どんな雰囲気の店をえらぶか。それはお客の好みでしかないが、何の飾り気もない店、出されるのは寿司のみ、客に迎合しない、これも寿司屋の一つの形。私は逆にそこに、寿司ナチと言われるオヤジの潔さを見た気がするのだが、まあ、この店、今後行く機会はもう無いだろうな。

さっか あきこ akikosk@webjapan.combut_up.gif (232 バイト)

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編集後記

ワールドサッカーは日本が敗れてシュンとなってしまいましたね。もし決勝戦で韓国対ブラジル戦だったら日本人はどちらを応援するのでしょうか?そりゃー…

雑貨屋ニュースレターのバックナンバーは下記のURLでご覧になれます。

http://www.ne.jp/asahi/zakkaya/weekly/zwback.htm

Zakkaya Weekly No.319

雑貨屋 店主 大西良衛  gp-bmail.gif (1852 バイト) zakkaya@news.email.ne.jp

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