Zakkaya Weekly No.296

Ryo Onishi             1/15/2002

雑貨屋のひとり言

L.A. 観光スポット

さくらの独り言

川 柳 & コ ン ト

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マキちゃんの健康のお話  

一口コラム

あっこのおいしいロサンゼルス

 

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雑貨屋のひとり言

暖かいと体が楽ですねー。ちょっと前の寒さがうそのようです。もうちょっと続いてほしいのですが、今週末からはまた寒い冬に戻るとか・・トホホ。

3日連休はいかがでしたか?日本はアメリカに比べると休日が多いです。でも何の日かわからずに休んでいることもたまにあり、ニュースで”今日、・・・の日は…・で”と聞いてはじめて何の日かわかったりすることもあります。(R.O.)

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あまり 知られていないL.A. 観光スポット(111)

Historical Glass Museum

 ロサンゼルス・カウンティの東、San Bernardinoカウンティの Redlands 市にある「ガラスの博物館」です。

 住宅街の一角にある、こじんまりとした“ビクトリア朝”スタイルの建物です。この建物は

この街の開拓者であったJerome E. と Martha Seymour の娘の家で、歴史的な建造物の一つとされているものです。

 博物館は9年間の募金、及びボランティア・メンバーの奉仕により1985年7月にオープンしました。カリフォルニアを中心としたガラス作品の収集家達による非営利団体の“Historical Glass Museum Foundation”によって運営されています。

 館内には1800年代の初めから現代に至る各種ガラスの作品が所狭しと展示されています。

 これらの展示品は主に一般から寄贈された貴重なものが多く、嘗て日常生活で使用されたもの(ロウソク立て、菓子皿、ミルクカップ、皿、ランプなど)から、芸術性の高いカットグラスやステンドグラスまであり、私達の目を楽しませてくれます。

 一般公開日は週末(土曜日及び日曜日)だけですが、開館日は常時ボランティアの人が常駐し、訪問者に対し親切に応対、説明をしてくれます。

 ギフトショップではグラス、磁器、および博物館メンバーなどによって寄贈された各種ガラス器を展示即売しています。

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  • 住 所 : 1157 Orange Street, Redlands, CA 92373
  • 開館日 : 土曜日、日曜日のみ(祝日は休み)

  • 時 間 : 12:00(noon) 〜 4:00PM

  • 入場料 : 無  料
  • 電 話 : (909) 798- 0868
  • Web Site: http://www.rth.org/lookingglass/

行き方は次の通り(Torrance方面よりの場合)

  1. FWY#110(またはFWY#710、 FWY#605)を北上してFWY#10(東)へ。
  2. FWY#10を東へ進み、San Bernardino Countyへ入って、FWY#15、FWY#215を通過し、さらにFWY#10を東へ。
  3. FWY#215を通過してから約6マイル進み、Orange St.出口でFWYを降りる。
  4. FWY を降りたら N. Eureka St.を通過し、Orange St.を左折(北へ)。
  5. 今来た FWY の下をくぐって4ブロック目の左側、Orange St. と Western Ave. の角 にMuseum がある。
  6. 全行程 ;(Torrance方面からの場合)約80マイル、ドライブ約1時間30分。

河合将介( skawai@earthlink.net )

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さくらの独り言 「小宇宙」

江戸時代や近代の女性は、多くの束縛の中で生きざるを得なかった。しかしその閉ざされた行動半径の中で、むしろ躍動し潤いに満ちた心と魂への探求を感じるものがある。櫛かんざし等の小さな装飾品である。この芸術品に凝縮されたものは、まるで「小宇宙」の様だと言っても過言ではない。大胆で緻密な息づかいさえある小さな空間の無限の広がり(櫛かんざし)は、貴重な文化遺産だと思う。日本女性が生んだ芸術品に時を超えて酔いしれたさくらである。

知人で澤乃井櫛かんざし美術館長である小澤さんのお招きで、「櫛かんざし展」(澤乃井櫛かんざし美術館主催/読売新聞後援/日本橋三越於)へ行ってきた。澤乃井櫛かんざし美術館収蔵の江戸時代から昭和に至る櫛かんざし、矢立、印籠、帯とめ、はこ迫等三千点のなかから一千点が展示されていた。中には光琳や抱一など、著名な美術家による逸品もあり、その独創的な美しさはなんともいえない。職人の「芸術」もさることながら、そこに宿される女の生命を感ぜずにいられない。過去の女性の生き様がかすかな重みとともに伝わり、女と櫛の深い関わりあいや情念が、私の中で空間を越えて「小宇宙」化するのである。

女性の髪を飾る櫛・かんざしは、石器時代から存在していた。また、古代の神話や習俗のなかに、櫛かんざしが一種の霊力を宿すという信仰も存在した。その後、長い垂れ髪の時代から女性が髪を結い上げる江戸、そして明治・大正・昭和前半まで、日本髪とともに櫛かんざしは変化し、発展した。もともと髪を梳く櫛や束ねた髪をとめるかんざしが、その実用性を超えて装飾性を高めていったのである。しかし次第に日本髪を結う女性たちも減り、パーマネント・ウエーブの盛期を迎え、櫛に対する愛着が自然に薄れる時代へと変化した。実用本位の櫛観は使い捨てをも生み出した。遠き祖先が抱いた櫛に対する心も習俗も、神話となってしまった。

『髪は烏の濡れ羽いろ』と云い、黒くまっすぐな女性の髪が美しいとされていたことは誰しも知るところである。生まれつき赤毛でちぢれ毛の私は、そんな黒く直毛の美しさに憧れた。染めていないと言えど信じてもらえなかった若き頃は、DNAさえ恨んだものだ。そんな私も奥多摩の渓谷にある澤乃井櫛かんざし美術館を訪ねた2000年秋から、遠き時代の日本女性が求め創った櫛かんざし文化は、日本女性の「小宇宙」ではなかったかと考え始めた。そして今回の展示会にてそれを再確認できた。「髪は女性の命」と云った時代も、展示されている櫛かんざしを髪に飾る日ももうこない。今はかつての必需品が美術品として鑑賞される時代となってしまった。しかしそんな櫛かんざしが青梅に安住の地を得、また展示会などを通して現代女性の目に触れられることは、遠き時代の女性たちや職人にとっても大きな喜びであるに違いない。時代も流れも超えた形で、女性の躍動と潤いを満喫できた展示会であった。春の奥多摩に行くのが楽しみだ、櫛との再会が楽しみだ、日本女性が頭にのせた「小宇宙」が楽しみだ、、、とつぶやいている日本女性に憧れる縮れ毛さくらの独り言。

 sakuratsubomi@earthlink.net

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マキちゃんの健康のお話

 

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川 柳 & コ ン ト (東京・成近)

 

( 川 柳 )

ハッピーと言えぬ不況のニューイヤー

印刷の門松ほどのおめでたさ

翔んでいる妻に賀状の数で負け

趣味多彩妻の賀状の賑やかさ

三日坊主が4日続いている日記

( 時事コント )

「球団売却の危機」

守りの野球に徹したい  −王ダイエー監督

「元国税局長が巨額の脱税」

あんたもやるねえ   −野村沙知代

「両国」

アメリカとモンゴル  ー国技館


(東京・成近) E-mail kawaiai@mx2.ttcn.ne.jp

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あっこのおいしいロサンゼルス――満腹したら食休み(23)

「平和な黒豆」

あけましておめでとうございます。

2002年の皆さまのご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。

2002年第1回目のあっこのおいしいロサンゼルスは、レストラン案内から幕を開けましたので、ここに改めて新年のご挨拶を致します。

昨年もよく食べました。数えてみると原稿にしたレストラン取材だけで26回。その他にもボツにしたお店や、取材抜きで行ったお店もあまたですから、その数いったい何軒になることやら。どれだけのご馳走が私の胃袋を満たしてくれたのでしょうか。

趣味と特技を生かしたこの仕事。これが幸せに出来る間は、世の中、平和ということでしょうか。新しく開いた2002年のドア。いつまでもおいしいものが、おいしいと感動できる世の中であって欲しいですね。

おいしいものに感動……今年のお正月はそのささやかな感動で幕を開けました。そして平凡なしあわせを味わうことができました。「黒豆」がとっても上手に炊けたのです。

たった二人の家族です。豪華なおせちなど用意しませんが、なぜか黒豆を炊くのは、自宅でお正月を迎えるかぎり必ず挑戦しています。しかも毎年炊き方を変えて挑戦しているのです。

お正月が近づくと、何人かの主婦の先輩からアイデアをもらいます。また、料理の本やその他のレシピも参考にします。釘が良いと聞けば入れて炊いてみたり、一晩ポットでふやかしてみるとか、ただひたすらコトコト煮てみたり、いろいろやりました。でも一回も満足に炊けたことがありませんでした。味は良いけどお豆が硬かったり、その逆だったり。

なにも皮も剥けず、皺のないふっくらツヤツヤしたプロ級の出来栄えをもとめているわけではなく、私の合格ラインは、皮は剥けて、少々ハゲちょろりんでもいいけど、絶対に柔らかくて味付けが良いこと。その二つだけなのです。

しかし挑戦すること十数年、私は一生上手く炊けないのかしらん?と思った大晦日の晩、皺は寄り、ハゲもあったけど、柔らかくて、お味もバッチリの黒豆が遂に炊けたのです。

今年のレシピは黒豆の袋。方法も至極簡単明快。釘もポットも要りません。バリバリっと破いた袋をスコッチテープで修理して、次回もこれで炊いてみようと、冷蔵庫にマグネットで留めて迎えたお正月でした。こうして私の2002年は、ささやかで平和な黒豆のしあわせから幕を開けました。

さっか あきこ akikosk@webjapan.com

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一口コラム

馬にかんする諺

今年は午(馬)年です。そこで馬に関する諺(ことわざ)を拾い集めてみました。 

  • 馬の耳に念仏・・・いくら注意しても相手が気に留めずききめのないこと。  
  • 生馬の目を抜く・・・他人のすきに乗じ、すばやく行動する。     
  • 馬脚を現す・・・隠していたことや、うわべを飾っていた本性があらわれる。     
  • 人間万事塞翁が馬・・・人生の幸・不幸は予測できない。  
  • 馬子にも衣装・・・粗末な衣装を着る職業の人でも身なりを飾れば立派に見える。
  • 良馬は常にあれど伯楽は常にあらず・・・人の長所・才能は姿や形だけで判断できない。

(注):伯楽:(1)中国、周時代にいた馬の良否を見分ける名人の名。

(2)人の資質・能力などを見抜く力のある人。また、その資質・能力を引き出すのに巧みな人。

羅府の庄助

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編集後記

連休でちょっと出遅れた発行になりました。

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http://www.ne.jp/asahi/zakkaya/weekly/zwback.htm

Zakkaya Weekly No.296

雑貨屋 店主 大西良衛 zakkaya@news.email.ne.jp

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