Zakkaya Weekly No.291

Ryo Onishi             12/9/2001

雑貨屋のひとり言

再び “論より実行”について

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雑貨屋のひとり言

週末になると、レギュラー投稿者から原稿が送られてきます。送られてくる原稿を読むたびになんてすごいんだろう、よく次から次へと原稿が書けるものだといつも感心しています。私なんかニュースレター発行直前にちょこちょこっと何か書こうとして困ることがあるのに、あれだけの記事を書かれるんですから、こりゃーもうすごいとしか言いようがありません。書くことに困ってこんなことを書いている雑貨屋でした。(R.O.)

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再び “論より実行”について

 前々々回、このコラム(Zakkaya Weekly #288)に「論より実行」というテーマで小文を書きました。

 その中で、日本経済立て直しのため、即効性ある施策の一つとして『国家による株式差損保障宣言』と言う“裏ワザ”をご紹介しました。

 これは、貯蓄率が高い日本国民にもっと株式投資を奨励しようという“裏ワザ”でした。 

 日本は個人金融資産総額が約1,400兆円とも言われている国です。(尤も個人金融負債も約400兆円近くあるのだそうで、それを差し引けばネットで約1,000兆円になります)  

 【注】個人金融資産とは:預貯金、有価証券(株式、債券、投資信託など)、生命保険、年金などの合計額をいいます。

  日本の場合、この膨大な個人金融資産のうち、株式投資はせいぜい5%程度しかないので、『国家による株式差損保障宣言』によって株式投資部分を高めれば、株価が上昇、景気が回復し、結果として「差損保障」をした国家(政府)は何の補填もする必要がなくなるというシナリオでした。

   このシナリオの実行には、解決すべき問題も多く簡単にはゆきませんが、要は国民の株式投資志向を高め、景気を刺激しようという発想です。

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11月29日、日本の首相官邸発信の『小泉内閣メールマガジン 第24号』を受信しました。この中で小泉総理が次のようなメッセージを寄せています。

 『(前略)・・昔は、日本経済発展のために貯蓄が奨励され、貯蓄優遇の制度も整備された。今の日本経済にとって、個人の預貯金がもっと株式市場に向かうことが大事だ。今月末から新しい証券税制が適用になる。購入額1000万円までの株式は、3 - 5年保有した後に売却するとき、仮に大きく値上がりしても、売却益に一切税金はかからない。貯蓄優遇から投資優遇へ。株式市場活性化に向けた小泉構造改革の一つだ。今の日本のいろいろな構造。日本の将来のために見直し、改革を断行していくなかで、新しい日本の「型」を創っていきたい。』

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小泉首相も、個人の預貯金がもっと株式市場に向かうことを改革の一つとして位置付けておられるようです。

 それならば小泉さんも「投資優遇税制」だけでなく、“もっと即効性ある画期的”な“裏ワザ施策”へ一歩も二歩も、踏み込んでいただきたいものです。

 世界同時不況が心配される今日このごろ、日本経済が世界の景気回復の先導役を果たすことが出来れば、それこそ「名誉ある地位」を占めることになれるでしょう。

 小泉首相の「論より実行力」を大いに期待したいと思っています。

河合将介( skawai@earthlink.net )

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さくらの独り言 「明日があるさ」

「『明日があるさ』が僕の18番なんだ」といいながら、長〜い歌を披露してくれた人がいた。仕事で知り合った人だった。彼の歌を聴きながら、私は深く頷いてしまった。「明日があるさ」という言葉は、まるで彼の仕事のやり方進め方そのものズバリだったから。ミーティングで期限付きアクションを依頼しても再三プッシュしなければ動かず、依頼事項もその度ごとに再確認を要し、そんな危機感のない仕事ぶりにうんざりさせられた。その人が弊社社員でないことだけは救いと思っていた。時に私は、そんな彼の楽天的な性格が羨ましいと悲観的な自分に悩みもした。しかし「楽天的」の本来の意味を全く履き違えている結果だとの結論に至り、彼には仕事における信頼も期待も全くしないことにした。「今があるから明日がある」という私の持論は厳しすぎるだろうか。

12月3日に発表された2001年新語流行語大賞のトップテン語部門に、この「明日があるさ」が入賞した。この新語流行語大賞(大賞・語録集・トップテン語)は、「1年の間に発生した様々な『ことば』の中で、軽妙に世相を衝いた表現とニュアンスをもって、広く大衆の目・口・耳を賑わせた新語・流行語を選ぶと共に、その『ことば』に深く関わった人物・団体を毎年顕彰するもの」で、1984年にスタートした。入賞した「明日があるさ」は、青島幸男作詞、中村八大作曲、坂本九の歌った題名で、清潔純真な恋する青年の歌だった。その替え歌(詞:福里真一)がCMソングとして復活、サラリーマンの哀愁があるといわれ、中年層にも流行した。「明日があるさ」もいいけれど、「明日の前に今日があることを忘れちゃいけないお父さん!」っと言いたい私は、傲慢だろうか?

楽天的な人や楽観的な人を大辞林で調べてみると、「人生に対して明るい見通しや考え方を持つ人」、「物事を全てよいように考え、将来の成り行きについて明るい見通しを持つ人」と定義づけている。英語ではいずれもOptimist といい、インドヨーロッパ語の「op-富:仕事をして富を作る」に発生し、英語本来の意味は「一番いい結果を期待する人」である。もっと詳しくいうと、「富」から「仕事」へ派生した言葉は、ラテン語の「一番豊富な、一番よい」、「義理、職業」、「仕事」、そして「豊富」へと変化した。更にそれぞれは英語の「optimal最適、optimist楽天主義者」、「office事務所、official公務上の」、「operaオペラ、operate働く、cooperate協同する」、そして「copious豊富な、copyコピーする」へと発展した。こうしてみてみると「明日があるさ」18番精神は、楽天的・楽観的の本来意味する位置から甚だ違った、むしろ全く逆の意味存在を証明している様にさえ思う。

こんな批判をえらそうに展開している私だが、「明日があるさ」18番精神持ち主との関係やそこから起こる事態において、「前向き」に取り組む努力も強いられる。それは自分の背後に神を置きざりにしないこと、つまり自分を神化せず、自分よりはるかに大きな何かを意識し感謝すること、いわば方向転換することだ。前を向くということは、「明日」へ逃げるのではなく、「今」の位置を確認し、感謝することだ。その時初めて「明日」の存在に意味がある。今がなければ明日はなく、その人がいなければ事もない。それを知ることやそれらへの感謝こそが、前向きなことであり、明日の意味だと思う。楽観的な人や前向きな人のところにはおのずと人や事柄が集まり、成果物も豊かだというが、「仕事をして富をつくる」という語源を考えると、何事も勤労と感謝だろうと、独りつぶやくさくらの独り言。

 sakuratsubomi@earthlink.net

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健康の方程式

脳を健康に守ってくれるイチョウの葉エキス

 父が弟のすすめでイチョウの葉エキスを通常の人の倍の量(朝晩4錠づつ)を摂りだして2ヶ月近くになります。88歳の父は最近では自分の名前を言うのがやっとで、朝もなかなか起きないし、日中も椅子に座って大半の時間をボーっと過ごしていました。ところがイチョウの葉エキスを取り始めてしばらくすると、顔の表情がずっと生き生きしてきました。以前は意味不明の文がほとんど文の形をなさなかったのですが、最近はずっとおしゃべりになり、しかも時々皆を笑わすようなあいずちを打ちます。

 よく名前を聞かれる息子が逆に「あなたの名前はなんですか」と聞き返すと「西尾正一」「え、西尾豊治ではないんですか」「それは若い時の名前だよ」。これには皆で大笑いでした。そして父の口癖は「わしはうそは言わん」です。

 私の名前はもう5年くらい言ったことがなかったのですが、先日は「誠一郎はどこにいる」と、聞いたとの事。それだけでも幸せな気分になりました。

 『西尾豊治様、私は習字教室に行って来ます。三時までには帰ります。梅子』 毎週火曜日に習字教室に出かける母は、マジックで大きく書いたこのメッセージを父に残していきます。2、3年前までは、私達が昼食をとるために家に帰ると、父は繰り返し繰り返しこのメッセージを読んでくれたものでした。もっとも読めても意味はわかっていませんでした。(でもこの事からも幼児は意味がわからなくても、まず読めるようになる事が大切です。最近の脳の研究では音読が脳を一番活性化するとの事です。) ところが最近はそれも全く読もうとしませh徐ぢ ジーン・パーカーの『奇跡の食品』(角川文庫 丸元淑生訳)にはイチョウの葉エキスは「イチョウの若木の葉の抽出物で、主体となっている活性を持った物質はギンコライド。ギンコライドはイチョウの若木の葉や根にしか多量には存在せず、この自然界でイチョウ以外からは見つかっていない」と述べられています。

 このエキスが痴呆に効く証拠は「1950年から今日まで400を越える研究論文が医学雑誌に発表」されていること。ドイツのある研究では2年以上脳血行障害を患っている99名の高齢の患者に3ヶ月このエキスを摂らせると、72%に改善が見られた。また平均年齢67歳の200名の記憶力減退で4年以上困っている方々に3ヶ月摂らせると71%に改善が見られたそうです。

 ジーン・パーカー自身、脳を健康に守る為、50歳から摂っているとのこと。この記事を読まれているあなたも、もし50歳を越えていれば摂ってみてはいかがですか。Gynkyoという名前で、健康食品店で入手できるようです。 副作用はほとんどないそうですが、心配な方は『奇跡の食品』をお読みください。父母は弟の薦めるレクソール社のもの、妻は近くのWhole Foods Marketのものを摂っています。さあ私も始めよう!

西尾 誠一郎

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川 柳 & コ ン ト (東京・成近)

 

( 川 柳 )

スキャンダルさえバネにするしたたかさ

ツースリーもう くせ球は許されぬ

バランスの荷が重すぎたヤジロベエ

チャレンジをしたがやっぱり痩せ蛙

ハッピーエンド信じ悲喜劇繰り返す

( 時事コント )

 

「流行語大賞」

小泉首相−聖域なき構造改革

族議員  −やだねったらやだね

 

「忘年会」

−やけに盛り上がってるね

−全国の愛子さんの集まりだって

 

「竜虎相討つ」

阪神も悪くないか  −星野前中日監督

−今年の十大ニュース


(東京・成近) E-mail kawaiai@mx2.ttcn.ne.jp

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あっこのおいしいロサンゼルス――満腹したら食休み(21)

「スローフード」と「ファーストフード」A

質の良い伝統的な食事の復権と普及を目指す「スローフード」運動。イタリアから始まったこの運動はファースト・ライフというウイルスに犯された現代人へ警鐘を鳴らし、「ファーストフード」はそれを最も象徴するものとして位置付けています。

 今や日常に存在するファーストフード。世界中の大きな都市の道路沿いには、誇らしげなあの看板が必ずあるようです。旅行先などで、安くて早く食べられるものを探すなら、迷わずファーストを選んでいませんか?味やメニューも良く知っているし、値段も知れているという、安心感がそこにはあるはずです。今や、ファーストフードも立派な食文化の一翼を担っています。

ファーストフード成功のキーワードは「良いサービス」「待たせない速さ」「バリュー(量と安さ)」と言われています。これに「うまさ」を付け加えればもう完璧。そして、お客の回転が良ければ言うことなし。例えば良く見かけるハンバーガーチェーン店の多くが「赤」を主体に使っています。これは目立つからという理由以外に、短時間でも長く居たような気にさせる「赤」が持つ心理的効果を巧みに利用し、お客の回転速度を上げているのです。

アメリカ発の世界的規模のファーストフード店も、初めは一軒からスタートしています。マクドナルドはレイ・ロックが1955年にシカゴ郊外に開いたのが第一号店といわれていますが、高い生産性を可能にした、全く新しいハンバーガー店を考案したのはカリフォルニアに住むマクドナルド兄弟でした。彼らが店を開いたのは1950年。その後、買い取ったのがレイ・ロックです。また、ケンタッキー・フライドチキンは、モーテル経営者だったカーネル・サンダースの食堂、サンダース・カフェ(1940年)がその前身です。

やがて、彼らの店がチェーン店化していくのに、そう時間はかかりませんでした。当事の急速な高速道路の建設と自動車化と共に広がっていったからです。時間と移動空間が広がった人々にとって、簡単で安いファーストフードは、まさに時代が求めた食だったのでしょう。ましてや、ますますスピード化した現代、その流れは誰がとめることが出来るでしょうか。

ファーストフードを便利さの手段として利用するのは大いに結構。恐いのはそれが日々の食生活そのものになってしまうことです。一部の人にとって、その量と値段は、食材を買って家で料理をするより、レストランで高いお金を払って食事をするより、ずっと安易に満足感をもたらすのです。「スローフード運動」とは全く無縁、栄養とか、時間を掛けて豊な食事を楽しむということに余裕が無い人がファーストフードを支えているのも現実でしょう。食においてもその選択が広がった分、個人の意識がますます重要になっているようです。

さっか あきこ akikosk@webjapan.com

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一口コラム

今週の時事ジョーク(26)

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  • ☆ 皇太子妃雅子さま、女の子をご出産

 皇太子ご夫妻にようやく待望のお子様が誕生いたしました。ご夫妻にとって待望の第1子の内親王様ということですね。

 最近の日本は、暗いニュースが多く、沈みがちでしたが、年末12月に入ってようやく、おめでたい明るいニュースに恵まれた、といった感じで結構なことです。

 皇太子ご夫妻と言えば、今から8年前、ご婚約発表時の記者会見で、「(子供のことは)コウノトリのご機嫌にまかせて、というふうに申し上げておきましょう」とか、また一年目の記者会見では、お子様はまだですかといった質問に対し「あまり周りで波風が立つと、コウノトリのご機嫌を損ねるのでは」などと、お答えになってたのが印象的でしたね。

 ――― さて、これからがジョークです(皇室問題をジョークのネタにして不謹慎ですが)

 皇太子妃雅子さま(37)が12月1日午後、宮内庁病院で待望のお子様を出産されました。宮内庁によると、母子ともに健康ということで、おめでたいことです。

 このような国家・国民的慶事(喜ばしいこと)を招いていただいたことに対し、早速、日本の小泉内閣は“国民栄誉賞”を贈呈することにいたしました。

 しかし、このような表彰状(国民栄誉賞)を、まさか皇太子様や雅子様に差し上げるわけにゆかず、そこで、政府は、―― 国民栄誉賞の贈呈先を“コウノトリ”とすることにしたそうです。

【注】:“コウノトリ”という鳥は、かつて日本でもよく見られた鳥で、江戸時代には神社仏閣の屋根に営巣していたという記録が残っているそうです。

  明治に入って狩猟の禁制が解かれると、急激に数を減らし、1971年に傷ついた1羽が捕獲されたのを最後に、日本では野生のコウノトリはいなくなったとのことです。

  今、日本各地で人工飼育によりコウノトリの数を増やし、野生に復帰させようとしているのだそうです。

 ――― 皇太子ご夫妻がご結婚後8年間も、お子様に恵まれなかったのは、もしかしたら、コウノトリ自体がいなかったためだったのかも知れませんね?

  いずれにしても、おめでとうございました。

羅府の庄助

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編集後記

また一段と寒くなりました。忘年会などでお酒を飲む機会が増えますので飲みすぎには注意しましょうね。

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http://www.ne.jp/asahi/zakkaya/weekly/zwback.htm

Zakkaya Weekly No.291

雑貨屋 店主 大西良衛 zakkaya@news.email.ne.jp

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