Zakkaya Weekly No.280

Ryo Onishi             9/23/2001

雑貨屋のひとり言

元 気 に 笑 お う

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雑貨屋のひとり言

読者のみなさん、レギュラーで投稿していただいている河合さん、さくらさん、蒔田さん、あっこさん、成近さんからのメール、記事の内容から11日の事件で受けたこころの傷の大きさが感じ取れます。先週は私も滅入った気分で雑貨屋を発行するのをちょっとためらいました。ただでさえつまらない私のひとり言なんかに何を書いたらいいものやら困ってしまいました。でも私にできることは雑貨屋を毎週発行し、情報をシェアーすることだと言い聞かせました。

今週はレギュラー投稿者の記事が全部出揃い、新たな気持ちで発行させていただいています。雑貨屋を支えてくださっているレギュラー投稿者に深く感謝申し上げます。読者の皆様、これからも雑貨屋をごひいきにお願いします。とにかく発行だけはずーっと続けますので…。(R.O.)

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元 気 に 笑 お う

 9月11日(火)の朝(現地時間)、アメリカで繰り広げられたテロ事件による傷は、そう簡単には拭い去れないものがあります。

 そんな時に『元気に笑おう』というタイトルでアメリカから原稿を発信するのは不謹慎に過ぎるかも知れません。しかし、私は敢えて今回のテーマを『元気に笑おう』としました。

 テロ事件発生から3日過ぎた9月14日(金)、私は主として日本の友人に向け、次のようなメールを発信しました。

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E-メール 友人各位;

アメリカのテロ事件発生から4日が経ちました。まだ数千人といわれる行方不明者の安否が不明ですが、今日はアメリカ全土での「祈りと追憶の日」です。

 各家庭ではアメリカ国旗(星条旗)を半旗に掲げています。(我が家は恥ずかしながらアメリカ国旗はないので掲げていませんが)

先程まで、ブッシュ大統領も教会で祈りを捧げている様子がテレビに映っていました。

私は毎週金曜日の午前は地元日系ラジオ放送(Radio Pacific Japan)で「ロサンゼルスの観光案内」を担当していますが、今日は、とてもそんな雰囲気でないので、観光案内は取りやめテロ事件に関するコメントや地元日系企業の対応状況、危機管理などについて話をしてきました。

日曜日は同じくラジオで「ユーモア、ジョーク」の話をしていますが、こちらの方も次回は取りやめ、別の話題にする予定です。

行方不明者リストの中に、私の知っている氏名を見付け、また同じような話を仲間から聞かされると、とても「ユーモア、ジョーク」という雰囲気にはなりません。

私の生涯テーマの一つである「ユーモア、ジョークのセンス」について、今、何か“限界”を感じてしまいます。(河合 将介)

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 私の発信したこのメールに対し、何人もの方々から返事、コメントが届きました。こんなことを書いて送ってくれた方がいました。

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 河合さん、山本周五郎の小説に、江戸時代の話ですが、「何であの人達はあんなに信じられないほど貧しく、親兄弟も失って悲惨な人生なのに冗談ばっかり言ったり、陽気に笑ってばっかりいるのかね?」と云う問いに或る武士が「人間は余りに惨めで、不幸なめにあうと笑ってでしか生きていけないものなんだよ」と答えています。

 敬虔な祈りのもっとその奥にはただ笑ってでしか生きていけない、解決出来ない事柄があるのではないでしょうか?(ロスの友人、中屋 喬夫氏)

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 また、こんなコメントをくれた方もいました。

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 正確ではないと思いますが、チエホフに関し「彼は哄笑するには冷たく、冷笑するには暖かかったので微笑んだ」という言葉があったのを覚えております。

 又、これは誰が言ったか分からないし、多くの機会に言われる言葉と思いますが、「楽観主義は意志に基づく」といった趣旨の言葉を思い出します。

米国を始め多くの方々が、祈りの中から希望と微笑みを見出していかれる事を祈っております。(日本の友人、八巻俊道氏)

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 また、ある人は『ユーモア、ジョークのない世界は真暗で哀しいです。こんな時こそ明るくしなくてはね。することは沢山あると思います。頑張ってください。』と書いてくれました。

 これらのコメントに共通していることは、「不幸があっても、それを乗り越える“勇気”と“前向きの姿勢”こそ、残された人間、周囲の人間がとるべき道であり、義務である」ということだと理解できます。

 テロ行為は理由の如何にかかわらず、断じて許されるものではありません。徹底解明と断固たる対応が必要です。(ただし、このような問題は根が深く、単純なものではないので、短絡的決め付けだけでは解決にはならないと思いますが・・)

 テロという犯罪行為を憎むことは当然として、しかし私達は生きている以上、前向きに生きなければなりません。

 そのための調味料、香辛料としての「ユーモアセンス」はやはり必需品と言えそうです。つらく悲しい時ほど明るく生きることが大切でしょう。

 「笑い」は我々人間のみが神から授かった特権であるので、この特権に積極的にアプローチしようとする心を持てば、人生をより豊かにすることが出来そうです。

 私も「ユーモア、ジョークのセンスについて“限界”を感じる」などと言わず、これからもユーモアセンスを磨き、笑いに積極的にアプローチしようと思い直すことにしました。

河合将介( skawai@earthlink.net )

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さくらの独り言女神の涙」

「愛、喜び、平和、寛容、慈愛、善意、忠実、柔和、自制」は、愛の実を結ぶ。しかし、「不品行、汚れ、好色、偶像礼拝、まじない、敵意争い嫉み怒り党派心分裂分派、ねたみ、泥酔、宴楽」は、決して実を結ばない。いやむしろ崩壊しかないといっても過言ではない。この真実を否定できない個々の生活そして国々の昨日今日ではないだろうか。いち人間の微力さと同時にまた逆の、いち人間の凶器(狂気)の破壊に、流されている「自由の女神」の涙が、観える気がするのは私だけだろうか。

「バッテリーパークからスタッティンアイランド行き無料サウスフェリーに乗って往復するのが大好き。マンハッタンがだんだん遠くなる時、自由の女神が目の前に現れ、その向こうにニューワークから世界へ向け飛び発つ小さい飛行機が見える。またスタッティンアイランドからマンハッタンへ引き返す時、あのツウィンビルディングス(ワールドトレードセンタービル)が刻々と迫ってくる何とも不思議なその刺激に『よし、やるぞ!』と奮起させられる。それは『富の象徴』と呼ばれるあのビルの持つ魔力かもしれない。『自由の女神』に登るために一日を費やすより、これ(サウスフェリー往復)はお勧め」と私が力説していたまさにその時刻に、あの悲劇は起きていた。「生を受けるとは、『大海の針』だ」と教えてくれた先輩浜野好春さんが、私の快気祝いをしてくれていた、その最中のことだった。浜野さんと別れて家へ帰るタクシーの運転手からテロ事件を知らされた私は、「嘘だ、嘘だ」と気が狂った様に繰り返した。その夜から約3日間、day timeは仕事、夜はUSとの連絡で徹夜が続いた。その頃時を同じくし、私自身を内面から崩壊する出来事にも直面した。この大きなそして小さな出来事二つは、「さくらの独り言」をつぶやき続けた自分の傲慢さと空しさをつきつけられた様で、語ることより内なる声に耳を傾けるために「黙して祈る」ことだと、「独り言」を辞める決心をした。断腸の想いだった。冷静になsれた今の自分にとって先週の「おやすみ」は、「祈り」の記念だったと悟っている。

スタッティンアイランドへのフェリーから見える風景は、変わった。もし変わらない物があるとすれば、「自由の女神」かもしれない。記すまでもないが、アメリカ建国100年から10年後の1886年10月28日に完成した「自由の女神」は、アメリカ建国100周年を記念してフランスから贈られた。右手にたいまつ、左手に独立宣言書を持つ彼女は「自由と民主主義の世界的シンボル」として親しまれてきた。彼女の左足は、両足の繋がれた鎖をちぎり、既に一歩を踏み出している。そのため右足と腹部に力を入れる半身はよじれた形になっている。そんな動けない(静なる)彼女は今、目前で起こったこの悲惨な事件とこれから起きようとしている激動(静なき戦い)に、涙を流しているに違いないと私は思う。

USに関わりの深い私には、NYに住むもしくは働いている友人知人が多い。未だ安否不明の友人も居る。事件当日の彼らは国籍を問わず「怒りと不安」の極地に達し、テロ指導者在住地(国)への爆撃襲撃(復讐)を切望していた。しかしその翌日、消防署に飾られた慰霊の花束やパニック状態の街を歩き、絶望のあまり、ただただ号泣したという。そして「何を信じればいいのか皆無だ」と口々に言った。東京に住み、勝手気ままに「独り言」を書き続けていた私は、ただただ祈り、そして自らを恥じた。そんな時、シアトルマリナーズ監督ルー・ピネラがこの様な事態の中でのゲーム再開を機に、「やらないのではなく、やる、俺たちは野球をやるために、彼ら(被害者)のためにも野球を続けるために生きているのだ」と悔やみの言葉に続けて語っていた。そしてまた、先日書した私のmentor達の支援によって小さきさくらはもう一度、駄文でも「独り言」を続けてみたいと背を押された。「自由の女神」の涙を自らの心に描きつつ、そして「God Bless America」を祈りに代えながら、、、この駄文を書いているさくらの独り言。

(参照:世界中の「祈り」の写真集http://torrence.stonekitty.net/index.html

sakuratsubomi@earthlink.net

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マキちゃんの健康のお話

― りんごのお話し ―

最近は輸送手段の発達で、私達も色々な果物を口にする事が出来ますねぇ。

特にアメリカのスーパーでは、いろんな果物を目にします。

つい先日、バナナを買ったんですが、皮が固くてちっちゃいのを見つけて、好奇心で買ってみたら、なんと中がオレンジ色だったんですよー。

味の方も、バナナというよりメロンのようなアマーイものでした。

この様に、まだまだ我々の知らない果物が沢山あるんですが、今回のお話しは、誰もがご存知、そして誰もが最低一度は口にしたでしょう、果物の登竜門『リンゴ』のお話しです。

最近、つくば市にある果樹研究所の調査で、1日2個の『リンゴ』を食べる事で、高脂血症の原因である血液中の中性脂肪を減らせる事がわかりました。

研究グループが実際に男女14人に、3週間、毎日『リンゴ』を1,5個〜2個食べてもらい、血液成分を調べたところ、中性脂肪値が平均21%低下したそうです。

もともと中性脂肪値が高い人ほど下がり方が大きく、基準値を上回っていた人は正常の範囲になったんですってー、驚きです。

また同時に、血中のビタミンCの量が34%も増加、そしてそして、腸内細菌のうち、ビフィズス菌などの善玉菌とよばれる菌が増え、逆に悪玉菌が減少、っというスバラシイ結果を得られたそうなのでーす。

そう言えばその昔、戦後の日本は『リンゴの唄』の流行で元気を取り戻したと聞いた事が有ります。

こんな時代だから、この機会にもう一度『リンゴ』を見直しましょうーっ。

P.S.

先週はNYのテロ事件で事情が起こり、お休みさせてもらいました。

テロ行為は確かに許せませんが、アメリカ大統領が「戦争だぁー戦争だぁー!」

とやっている姿は、どうかなぁ?と感じています。

アメリカ国民の多くは、そんな事を口にしなくても報復心が湧き起こっているのですから、大統領自身は、いっそう愛と平和を訴えなければならない存在であるべきではないでしょうか。

先日アリゾナでガソリンスタンド勤務のインド人がアラブ人と間違われ、一般市民に射殺された事は皆さんも既にご存知でしょう。

たとえ犠牲者がアラブ人だったとしても、決してあってはならない事です。

なぜ大統領は「戦争だぁー戦争だぁー!」と声を張り上げるより前に、こういった間違った行為が起こらないように、国民に呼びかけないのでしょう?

アメリカのV.I.Pだからでしょうが、当の本人は雲隠れして、会見の時だけ現れたかと思ったら「戦争だぁー戦争だぁー!」なんだから、どっかのちっちゃなヤクザの組長を見ているみたいでチョット呆れています。

皆さんは、どう思われますか?

この場をお借りして、今回のテロ事件で犠牲になられた方々に心からご冥福お祈りいたします。

蒔田 龍人

office MAKITA

mail@makita1.com

www.makita1.com

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川 柳 & コ ン ト (東京・成近)

 

( 川 柳 )

耳寄りな話に欲をくすぐられ

遭難の耳に生きろと母の声

遠花火耳で見ている白い杖

挫折した耳潮騒に励まされ

( 時事コント )

「扇さん保守党の党首を辞任」

改革党党首になってもらいたい  −小泉首相

「セブンイレブンでG応援セール」

ヤクルトの叩き売りかな   −買い物客

「三番瀬(千葉)埋め立て撤回」

飛来水鳥さんよかったね  −諫早湾のムツゴロウ

(東京・成近) E-mail kawaiai@mx2.ttcn.ne.jp

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あっこのおいしいロサンゼルス――レストラン案内

「Alpine Inn」――ドイツ料理とビール祭り

833 W. Torrance Blvd., Torrance CA90502   Tel 310‐327‐4384

週7日営業。11:00am〜深夜 食事のラストオーダーは9:00pm。9時以降は軽食を用意。

ドイツの代表的なビール祭りオクトーバーフェストは1810年にドイツのバイエルン地方で国王の結婚を祝ったお祭りが起源。やがて秋の収穫を祝い、新しく仕込んだビールの味見をするようになった。それがミュンヘンを中心とした現在の盛大なビール祭りになったそうだ。

そのオクトーバーフェストを楽しめるのがトーレンスのアルパイン・ヴィレッジ。「ホーム オブ ザ・オクトーバーフェスト」――今年で34回目。週末のビヤガーデン、本場のブラスバンド演奏や数々のイベントを用意して9月8日から10月28日まで行われている。

アルパイン・ヴィレッジにある「アルパイン・イン」はヨーロッパ料理、中でもドイツ料理が中心のレストラン。山小屋風の高い天井の店内の中心にはダンス・フロアーがあり、それを取り囲むようにテーブルが配置されている。

午後8時時頃から日替わりの生バンド演奏が入り、待ちかねたようにダンスを楽しむ人で一気に盛り上がる。ダンスだけが目的の人もいるので、入り口で食事がしたいと告げた方が良い。

食事のメニューにはいくつかドイツ語も並ぶが、英語の説明があるので大丈夫。まず出されるレバーペーストはドイツ風にパンにつけて食べる。

ディナーの人気メニュー、ローストした「ブラートヴルスト」($9.95)は豚と子牛のソーセージ。付け合せは赤キャベツのザワークラウトとマッシュドポテト。オリジナルのソーセージはヴィレッジ内の店でも買える。

「ビーフ・ルーラーデン」($13.95)は玉ねぎ、ベーコン、ピクルスを薄切りの牛肉に巻き柔らかく煮込んだもの。「ザワーブラーテン」($13.95)は牛肉をワインで数日間マリネして両面を焼き、さらに熱したマリネソースで蒸すという手の込んだ自慢の一品。

「ヴィーナー・シュニッツェル」($13.95)はかの有名なウィーン風子牛のカツレツ。いずれも味はやや濃い目だが、パンやビールには良く合う。そのパンやビールはもちろん自家製。

好みの味を見つけて、ビールを片手にオクトーバーフェストに参加してみるのも楽しい。また手頃な値段でドイツワインも楽しめる。

さっか あきこ akikosk@webjapan.com

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一口コラム

今週の時事ジョーク(18)

道路公団の民営化案がクローズ・アップ

 日本では小泉内閣が重点として取り上げている、日本道路公団の民営化問題が目下改革の焦点としてクローズアップしています。

 石原行政改革担当大臣の私的諮問機関である「行革断行評議会」が8月末、試案を発表し、また民間のシンクタンクや民主党もプランをまとめています。

 これらがまとめている改革案は、どれも道路公団の即時民営化、また高速道路建設の一時凍結という方向で試案作りがなされています。

 これに対して担当官庁の「国土交通省」は猛反発をしており、今後の小泉首相の指導力が試されることになります。

 ――― さて、これからがジョークです。

 財政の改革、改善が達成されるまで、今後当分は「高速道路の建設は凍結」とする案に対し、担当官庁である「国土交通省」は扇大臣を先頭に猛反対をしています。

 国土省側が小泉首相に次のように詰め寄りました。

*国土省:「道路は国の命です。首相、あなたは本当に“道”を作るのをやめるつもりですか?」

それに対し、小泉首相は答えました。

首 相:「いや、私は“道”は作りますよ。でも、それは“改革の道作り”です」

                          羅府の庄助

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編集後記

急に涼しくなりました。朝夕、寒いくらいです。あの蒸し暑さがまるでウソのようです。風邪を引いている方も多いようです。みなさん気をつけてくださいね。

雑貨屋ニュースレターのバックナンバーは下記のURLでご覧になれます。

http://www.ne.jp/asahi/zakkaya/weekly/zwback.htm

Zakkaya Weekly No.280

雑貨屋 店主 大西良衛 zakkaya@news.email.ne.jp

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