Zakkaya Weekly No.277

Ryo Onishi             9/2/2001

雑貨屋のひとり言

マイノリティ”が“マジョリティ

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雑貨屋のひとり言

■この夏の朝は空いている各駅停車に乗ってゆっくり本を読んで通勤していたのですが、今週から急に学生でいっぱいになってにぎやかになっています。そうです夏休みが終わり学校が始まったんですね―。それにしても座っている人のほとんどが寝ているのはなぜなんだろうか、いつも不思議です。

■3ヶ月くらい前に見つけたおいしいラーメン専門店に最近よく行きます。休みの日のランチもそうですがたまに夕食で行くこともあります。腰のある細目の麺に、みかけよりさっぱりしているスープ、そして分厚いチャーシューが入っているその店の定番ラーメンは餃子もビールも頼まずラーメンだけで十分満足できてしまいます。値段も600円でまずまず。その店は車でないと行けないのですが最近、歩いて行けるところにおいしそうなラーメン専門店ができました。近いうちに行こうと思っています。日本人は本当にラーメンが好きですね。でもたまにはサウスベイにいたときみたいにピザやメキシカン料理も食べてみたいと思っています。あれ、良ちゃんのおいしい日本になってる。(R.O.)

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マイノリティ”が“マジョリティ

 以下の文章は私が日本の長野県経営者協会々報「進取創造」の“海外点描”に連載している寄稿文のうち、2001年7月号用(一部修正)のものです。

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 アメリカでは10年毎に、国を挙げての人口動態調査(センサス)が行われます。昨年そのセンサスが実施されました。以下は最近当地で報道された内容をまとめて見ました。

 センサスの最終集計には、ほゞ2年間を要するため、今後若干の修正があると思われますが、その結果が今、徐々に発表されています。

 現時点での発表によると、2000年のアメリカ合衆国全体の人口は2億8142万人であり、前回(10年前)との比較で13.2%上昇し、また 100年前の約4倍に達していることが判りました。

  アメリカは言うまでもなく多民族社会であり、世界中からの移民を中心に創られた国ですが、今回のセンサスでの特徴は、90年代の移民ブームによって、特にラテン系とアジア系の少数民族が非常に増えてきたことです。

 ラテン系の人口は3,180万人から3,530万人の間で、1,990年の2,240万人から5割近い増加を示し、アジア系の伸びも顕著で前回のセンサスで730万人だった人口が今回は1,050万人から1,280万人の間となっています。

 また、アフリカ系のグループも3,460万人から3,640万人の間で、10年前の3,000万人から20%近くアップしています。

 白人の占める割合は約70%であり、この数字は1990年の76%から6%のダウンとなりました。

マイノリティ増加の理由は90年代に大幅に増加した海外からの移民と言えます。

 1990年代の移民の波は1996年にピークを迎えた後、移民法の強化により多少は抑制されましたが、それでも第二時大戦後最大の移民ブームだったことを統計が示しています。

 アメリカの歴史上、最も大量の移民が押しかけてきたのは今からおよそ100年前、第一次大戦前の頃で大量の移民が海を渡ってきましたが、当時の移民はヨーロッパから大西洋を渡って来た白人達であったのに対し、現代の移民はアジアや中南米からやってきます。

 90年代の移民の出身国籍で一番多いのがメキシコ、その次がフィリピン、中華人民共和国、ベトナム、インド、ドミニカとなっています。

 これら移民の移住先は、カリフォルニア州、ニューヨーク州、フロリダ州、テキサス州、ニュージャージ州、イリノイ州など大都市を抱える州に多いことは当然ですが、最近は南部や中西部の州にも及ぶようになっています。

 U.C.L.A.政策研究所がアジア系移民をケーススタディとした調査結果によると、1990年から98年の9年間でアジアからアメリカへ移民した人口は220万人に達し、国籍別ではフィリピン、中国、ベトナム、インド、韓国、パキスタン、台湾がトップ7を占めています。

 こうしたアジアからの移民の増加は特にカリフォルニアでは顕著であり、1990年にはカリフォルニアへ移住した合法移民の実に50%がアジア系という高い数字を記録しています。

 中でも台湾系、フィリピン系、ベトナム系の移民の多くはカリフォルニアを目指しています。

 移民の増加に伴い90年代の半ばから移民問題、中でも不法移民の取り締まりがアメリカ中をゆるがす大問題となりました。

 カリフォルニア州では移民に厳しい住民提案が次々にだされ、そのため移民局は国境警備隊人員を倍増させて警備にあたり、また他方、移民擁護団体がこれに激しい抗議行動を繰り返す事態になったりしました。

 しかし、不法移民の数はさまざまな法的措置にもかかわらず、1990年代を通じて増え続けていったことがどうやら明らかになったようです。

 今回のセンサスの結果、予想される不法移民の数はアメリカ全土で1.100万人という膨大な数になるそうで、この割合で行くとアメリカ市民の25人に一人が不法滞在者となる計算になり、アメリカにとって頭の痛い問題です。 

 1990年代の好景気により、移民バッシング(合法・不法移民叩き)は、これまではそれほど激しくはありませんが、ここにきて、アメリカも景気にかげりが出始め、合法移民ですらスケープゴートにされる時が来ないとも限りません。

 アジア系の移民の多くが企業家として活躍し、アメリカに貢献していると言っても、先に来た人達は後から来る人達に対し、常にもろ手を広げて歓迎してきた訳ではありません。

 しかし、アメリカの活力の源は移民による新しい血の導入であることは事実です。アジア系移民の今後の活躍が期待されるところです。

 2010年頃にはアジア系がラテン系を抜いてアメリカにおける最大少数民族なるだろうと言う予測もあり、また2050年くらいになるとアメリカもどうやら白人の国ではなくて、白人とその他が半々になるという予測もあります。

 現にカリフォルニア州は、ここで白人人口が過半数を割り、白人がマジョリティの座を有色人種に明け渡しました。

 また、全米の100大都市の人口全部を合わせた人種別統計で白人の人口が44%と半数を割っており、そしてその半数の都市では中南米系、黒人、アジア系を合わせた人口が白人を上回ったことも判明しました。

 “自由と夢”を求めて海を渡ってくる移民をニューヨーク港外で迎えてくれる「自由の女神」も最近の移民の傾向に少々戸惑い気味のようです。 

河合将介( skawai@earthlink.net )

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さくらの独り言 明日に向かって

隅田川に架かる佃大橋と勝鬨橋の見える川沿いに、今私は住んでいる。ブルーライトともる日暮の勝鬨橋は、なかなかいい。この隅田川最下流に位置する勝鬨橋をくぐり大海へ向かう船が、時々汽笛を鳴らす。時にそれは、わびしい響きであったり、または希望に満ちた船出のご挨拶でもある。散歩にでかけた浜離宮から水上バスに乗って、浅草橋までの12の橋をくぐってみた。川下から川上へと橋をくぐりながら、大好きな二つの歌を想いだした。それは、また新しい季節の始まりを感じさせてくれた。

その二つの歌は、自分が岐路に立ったり元気印のかすれを感じる時、何度も繰り返し聴く。ひとつは、サイモン&ガーファンクルの歌うBridge Over Troubled Waterであり、もうひとつは、ハリソンフォード主演映画Working Girlのサウンドトラックのひとつで、キャリーサイモンの歌うLet The River Runである。前者は、私が義務教育の英語に触れた時代に、幅広い年齢層に親しまれたと記憶する。人生の壁に直面した自分が切実に会いたい友人に会えない時、彼からのメッセージだと信じこれを聴くことにしている。後者は、映画内容には全く関係なく、働く女性として元気印の朱肉補充が必要な朝、コーヒーを飲みながら聴く。すると家を出る頃には何の根拠もなく「さあ〜やるぞー!」というおまじないにかかってしまう。英語は大の苦手な私だが、以下に二つの歌の日本語(意訳)概要に挑戦してみた。

『君が疲れ傷心し涙に濡れる時、僕は君を癒してあげよう。君の傍(心)に僕は居るよ。君が辛く、しかし心を明かせる友人が傍にいない時、僕は横たわり橋になろう、荒れ狂う流れに架けられた橋の様に、ほら荒波を渡れるだろう。君が消沈し途方に迷い、夜霧に濡れる時、僕は君を癒そう。苦悩や痛みの暗黒に沈む時、君の傍(心)に僕は居るよ。さあ船出するんだ、航海の準備だよ。時は来た、君の夢はあの向こうにあるよ。ほら、どんなにそれが輝いているか見えるだろう。友が必要なら僕が居るじゃないか、君の後ろにね。荒れ狂う流れに架けた橋の様に、僕は君の心を慰めるよ、荒れ狂う流れに架けた橋の様に』(Bridge Over Troubled Water)。『私たちは霧を抜けて水上を走って、もう端まで着いている。川を流れる様に夢をもっている人々よ、ほら目覚めなさいよ。さあいらっしゃい新しい天国へ。暁の光が道を導き照らすわ。ああ、胸が痛むくらい興奮する。普通の人も偉大な人も同じこの星の上に居るのよ。さあ私と一緒にいらっしゃい。空は、恋人の瞳に見た青より美しいのよ。さあ、もうここまで来ているわ、水の上を走って霧を通り抜けるのよ』(Let The River Run)。言及するまでもなく、いずれも意訳であり英語版が完璧ではあるが、時々この様に日本語意訳に挑戦してみると、改めて様々なチャレンジやそれを支える友人の貴重さを知らされる。

墨田川に架かる橋の中で最新は、1993年に完成した中央大橋という。そのモダンな橋は私の部屋の反対方位に位置する為、私の窓から臨めない。だから時々散歩にでかけ、橋を渡ることにしている。中央大橋(永代橋側中央)には、隅田川とセーヌ河の「姉妹川」記念としてパリから送られたザッキン作のブロンズ像「メッセンジャー」もある。これは希少木材を求めて海外に船を派遣するフランスの守護神を表しているという。帰る港がある船もない船も、この守護神の下をくぐって、大海へと旅に出る、派遣である、雨の日も霧の日も。二つの歌を口ずさみながら、橋を渡ることもくぐることも楽しんでいる。そしていつか私も、友人の荒波にとって横たわれる橋の様な強さと慰め(Bridge Over Troubled Water)を求め、川が流れる様に夢を追いかけ、暁の光に照らされ(Let The River Run)てみたいものだと、独り歌を歌っているさくらである。

sakuratsubomi@earthlink.net

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マキちゃんの健康のお話

原稿待ちです。

蒔田 龍人

office MAKITA

mail@makita1.com

www.makita1.com

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川 柳 & コ ン ト (東京・成近)

 

( 川 柳 )

こんなことだけは人並み五十肩

見栄を着てみたがやっぱり肩が凝り

王冠に肩が凝ってるシンデレラ

リストラとロボットに肩叩かれる

娘が嫁ぎ淋しく肩の荷をおろし

 

( 時事コント )

 

「改革ロケット」

第二段エンジン点火でもたついている −小泉内閣

 

「同時株安」

確固たる絆で結ばれている   −日本、アメリカ

 

「官邸工事で仮住居探し」

兜町が鬼門から外れている所    −小泉内閣

(東京・成近) E-mail kawaiai@mx2.ttcn.ne.jp

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あっこのおいしいロサンゼルス――満腹したら食休みN

「肥満は遺伝?」 

「ここはアメリカだなぁ」といつも実感する場所があります。今年の夏は甥っ子達といろいろなアミューズメントパークに行きました。ディズニーランドやユニバーサルスタジオ、「さっすが本場アメリカ、やっぱり楽しいな」単純な私にぴったり……ということではなく、「ここはアメリカ人の見本市みたいな所だな」という実感です。そしてその中でも一番の実感はアメリカ人には超のつく肥満が多いという事です。

悲しいかな私も肥満の仲間の一人です。その私がディズニー・ランドでは普通に見えてしまうのですから嬉しくなってしまいました。ちょうど夏休みとあって、米国内からだけではなく世界中から遊びに来ている人は多いはずですが、やはり太りすぎと思われる多くの人はアメリカ人でした。南カリフォルニアでは健康に対する志向が高いのか、超肥満という人は普段それほど見かけないような気がしますが、ディズニーランドへ行くといるわ、いるわ。

午後の楽しみの一つ、ディズニーパレードを見ようと座っていたところ、隙間が無いのに無理やり入り込んできた巨大なファミリーに私達の前は陣取られてしまいました。思わず後ずさりしなければならないほど目の前は暑苦しい壁になり、その3つ並んだ巨大な背中とお尻に甥っ子達は目をクルクルさせていました。そして小5の子が私に聞きました。「おばちゃん、写真に撮ってもいい?宿題で作る夏休み新聞に載せたいから」いつもだったら「失礼よ!」とたしなめる私も、壁を作られた腹立たしさもあって「面白いんじゃない“真実のアメリカ人”ってテーマにしたら?」などと冗談半分で答えてしまいました。

 その親子3人の太り方はとてもよく似おり、特に母親と息子はそっくり。俗に言う洋梨型です。体形は母親から息子へ遺伝し、父親は同じ食習慣という環境を持っているから母子と似た体形なのでしょうか。大野誠氏(昭和電工・健康管理室長)のデータによると、現在30種類以上の肥満関連遺伝子が発見されているようですが、肥満体という体形が遺伝子によって親から子へ遺伝することはないそうです。遺伝するのは肥満体形ではなく体脂肪を蓄えうる能力と考えられているようです。息子は母親から体脂肪を母親と同じ形で蓄える能力を受け継ぎ、父親とは同じ食習慣という環境を共有しているからと考えられます。

肥満は遺伝と環境の両方が要因となっているようです。私もきっと親から体脂肪を蓄える能力を受け継いだに違いありません。よく言われます。「お母さんは細いのに、あなたってお父さんにそっくりネ。」

さっか あきこ akikosk@webjapan.com

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一口コラム

「今週の時事ジョーク(15)」

  • 民法改正で夫婦別姓の動き

 日本では民法を改正して“夫婦別姓”を認めようとする動きがあります。この動きは既に数年前から法改正の答申案が出ており、ことさら時事問題として採りあげる程ではありません。

 しかし、最近の世論調査では、一般国民も“夫婦別姓”を抵抗なく受け入れる人の割合が過半数を超えたとのこと、そう言う意味では、時事問題といえると思います。

 ――― さて、これからがジョークです。

 「民法を改正して、早く“夫婦別姓”を認めよ!」と叫んでいる人を見付けたので、誰かと思ったら次の方々でした。

  • “小田さん”という男性と結婚した“真理さん”(“お黙り!”さん)
  • “押田さん”という男性と結婚した“真理さん”(“押し黙り”さん)
  • “草田さん”という男性と結婚した“珠子さん”(“腐った卵”さん)
  • “歌手の吉 幾三家”に嫁いだ“玉枝さん”(“よしたまえ”さん)
  • “原田さん”という女性の家に婿に入った“正(ただし)さん”(“原立たしい”さん)

 それに対し、「“夫婦別姓”など必要ない!」と言っている人を見付けたので、誰かと思ったら次の方々でした。

  • “深井さん”という男性と結婚した“愛さん”(“深い愛”さん)
  • “春野さん”という男性と結婚した“いづみさん”(春の泉さん)
  • “石井さん”という男性と結婚した“君子さん”(英語風にファースト・ネームを先にすると“キミコ・イシイ≪君恋しい≫”さん)

 もっとも、“石井さん”と結婚したのが“君子さん”ではなくて、“里子さん”だったら、“サトコ・イシイ≪郷恋しい≫”さんとなってしまい、少々困りますネ。

だいぶ以前、“美恵子さん”は“清水家”へは嫁入るするな(“シミーズ・見えコ”になってしまうから)と言われましたが、今は下着は見せる時代になり、“清水美恵子さん”は胸を張って歩ける時代です。

                          羅府の庄助

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編集後記

ホームページから雑貨屋ニュースレター今週号のPDFファイルをダウンロードできるようにしました。プリントを希望入する読者と、毎回送られてくるファイルは要らないという方がおられましたが。今後はファイルを添付しないで今週号の発行のお知らせ(URL)だけをし、ファイルが必要な読者にはそこからダウンロードしていただくことにしました。みなさまご理解のほどお願いします。

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Zakkaya Weekly No.277

雑貨屋 店主 大西良衛 zakkaya@news.email.ne.jp

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