Zakkaya Weekly No.247

Ryo Onishi         2/5/2001

雑貨屋のひとり言

L.A. 観光スポット

さくらの独り言

川 柳 & コ ン ト

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健康の方程式

一口コラム

 

新作「いろは歌」

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雑貨屋のひとり言

  • 先週紹介しましたがサウスベイで放送されているラジオパシフィックジャパンのホームページで雑貨屋のレギュラー投稿者である羅府の庄助さんこと河合将介さん、あっこのおいしいロスアンゼルスの目(さっか)さんをはじめ、サウスベイで活躍されている方々の生の声が聞きました。久々に河合さんの張りのある声を聞き懐かしく思いました。これもインターネットの発達のお陰ですね、感謝!。みなさんトライされましたか?
  • 隔週の月曜日、私が勤務している会社で17時半より一部社員の方のために、英会話ウォーミングアップクラスを開いています。休日に公民館で開いているクラスとはまた違った面白さがあり、楽しみにしています。(R.O.)

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あまり 知られていないL.A. 観光スポット(91)

Antelope Valley Indian Museum

 広大なロサンゼルス・カウンティの北東の端近く、モハベ(Mojave)砂漠の中の岩山に貼りついているように建てられているのが Antelope Valley Indian Museum です。

 建物の内部は自然の巨岩をそのまま巧みに利用したデザインであり、洞窟の中に入りこんだ感じです。

 この建物は1900年代の初めにHoward Arden Edwardという独学の芸術家が建てたもので、このユニークな建物はその後 Grace Wilcox Oliver という人類学者の手に渡り、彼女によって1940年代の初めに “ Antelope Valley Indian Museum”としてオープンされたものです。

 その後 1979年にカリフォルニア州が建物を購入し、Grace Oliverが収蔵物を州に寄贈し、現在に至っています。1980年代に入って、カリフォルニア州はこのミュージアムを“Regional Indian Museum”の一つに指定し、また“The National Register of Historic Places”としても登録されています。

 建物の中の狭い岩の隙間を這い上がると2階もあり、5つの展示室にはこの地域に定住していたアメリカ原住民に関する資料が展示されています。

この地域全体を“Californias Great Western Basin”とも言いますが、そこは嘗て Kawaiisu、Yanyume、Kitanemuk、Vanyume、Panamint Shoshone、Serrano などの種族が住んでいた土地であり、彼等の使用した

籠、壷、矢尻、編物、装飾品などの実物や模型・写真等を見ることが出来、これら原住民たちの生活や交易の様子を学べます。

 ギフト・ショップ(売店)にはアメリカ原住民に関する書籍・資料・みやげなど興味ある商品が並んでいます。このミュージアムは比較的こじんまりとした建物で、決して大きくはありませんが充実した内容であり、その上、砂漠の岩山にマッチした建物は一見の価値が充分あると思います。

 ミュジアムの建物のすぐ裏はモハベ砂漠特有の岩山になっており、周囲を歩くためのトレイルもあります。

 但し、まったく日陰のない広漠とした砂漠の岩山で、しかも夏期の暑さは尋常ではありません。

(このミュージアムは6月中旬から9月中旬までの期間は休館となりますが、その理由は暑すぎるからだそうです)

 その上、マウンテン・ライオン注意の立て札までありますので、あまり周囲の散策はお勧め出来ません。ミュージアムの周囲からの写真撮影程度が無難といえるでしょう。

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  • 住 所 : 15701, E. Avenue M, Lancaster, CA 93584
  • 電 話 : (661) 946- 3055
  • 開館日 : 毎年9 月中旬 〜 6月中旬の土曜日、日曜日のみ。
  • 時 間 : 11:00am〜 4:00pm(土曜日、日曜日)      
  • 駐車料 : $1(人)、16才以下は無料。
  • Web Site:http://www.avim.av.org

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  • 行き方は次の通り(Torrance方面よりの場合)
  1. FWY#405(北)→ San Fernando で FWY#405 は FWY#5 と合流し、FWY#5 となる。
  2. FWY#5 になってからすぐ(1マイル)FWY#14 へ入る。
  3. FWY#14 に入ってから約40マイル進み、20th St. West(Ave. J)出口で FWYを降りる。
  4. 20th St. West出口で降りたらそこは Ave. J であるので、その Ave. J を右折(東へ)。
  5. Ave. J を約17マイル直進し、150th St. East を右折(南へ)。
  6. 150th St. East を約3マイル南下し、Ave. M を左折(東へ)し、0.7マイル進むと、左側にミュージアムの入口ゲートがあるので、そこを左折し、中へ入る。
  7. ここまでの行程 ;(Torrance方面からの場合)約110マイル、ドライブ約2時間30分。

河合将介( skawai@earthlink.net )

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さくらの独り言 「響 き」

「命は力なり、力は声なり、声は言葉なり、新しい言葉はすなわち新しい生涯なり」と、島崎藤村は「若菜集」で述べている。学生だった頃、「日本人の『言葉』は明治維新を期に変化した」、と聞いたことがある。それは言葉の意味ではなく、言葉の「響き」を大切にした時代の終わりだったとも言えると。ふと思い出した島崎藤村の言葉に、「響き」について思い巡らす今日この頃だ。響き、、、人は言葉の響きで心理を受容できると思う。受容することを求めるから、言葉の意味を探る。相手の響きを受けていくことから受容がはじまる、つまり響きあうということが「愛する」ことの基盤なのだと、切に想うのである。明治維新から134年、私達は本当に「響き」を失ったのだろうか。

英語で言うサウンド「響き」とは、その人自身の命が響き、また響き合うという意味がある。またギリシャ語で人格という意味のペルソナは、貫いて響くと同時に仮面という意味も持つ。人が社会で生きる中で負う役割によって、仮面を必要とされ、それを貫きつつ命あるものに触れるということである。ここでは、響き合うということの二面性を知ることができる。人が社会で役割を全うする一方で、それを貫き支える「響き」が人格や人生を形成する。日本に来てアイディンティティを揺さぶられている今の私は、人間がその生きる時代や年齢によってアイディンティティが揺さぶられ、その時こそ「響き・響き合う」ことを切に求めるのではないかと体験している。

死は、理解するものではなく、受容するものだと覚悟している。だから理解できるかどうかではなく、受容できるかどうかが重要だと思う。ダーウィンの進化論は自然科学の原理であって、それはつまり因果律/原因と結果である。しかし私達のライフサイクル、つまり自然法則の世界は、発生と消滅の世界(成長と衰退)である。また同時に人生には、人の人生の意味も価値も発生と消滅でははかれないもの、誕生と死がある。これが私達のソウルサイクル。動物にはそれがない。なぜなら動物は、死を受容できないからだと思う。偉そうなことを言っている今の自分が死の宣告を受けた時、その現実を受容できるか甚だ疑問だ。だがただ一つ、その時がきた時、自分の命に「響き」、そしてまた「響き合う」ものがあればと、切に願う。それは原因と結果や成長と衰退のみを重要とする条件付現象ではなく、人として「響き合える」ことの奇跡だと信じている。

最近、徒然草を読み直している。受験勉強で読んだ若い頃と違う詠み方ができることは興味深い。人間みな平等に与えられている「時間」の違い、そのひと固有の時間が生じる流れの変化を詠むことができる。目に見える時と見えない時、外なる時間と内なる時間、計測時間と計測できない時間、日常的と非日常的といった時計時間と心の時間。青年期にはとうてい理解できなかったものだ。結果だけが問われるビジネス界の中でアクセク働きながら、「響き・響きあう」ことを基盤にする生活や生き方がいかに深みと力のあることかと、明治維新よりも遥か昔に語られた書から知らされている。日本のウイスキー「響」は飲まないが、「響き」に酔っているさくらの、つれづれなる独り言。

sakuratsubomi@earthlink.net)    

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健康の方程式  − 神道のこころ −

西尾 誠一郎

今年の一月中旬、岐阜県に住む友人の奥村先生から「神道のこころ」という本を送っていただきました。 まだ一度しか読んでいませんが、何度も読み返したいと思う素晴らしい本です。 著者の葉室頼昭さんは公家の家に生まれ、学習院時代に当時は不治の病とも言われた肺結核が突然「消え失せる」という神秘的な体験をしました。 そして、「死ぬところを神様に救われたのだから、何とか人の役に立つ人生を送ろう」と決意します。 

阪大医学部時代、顔の変形で生まれてくる赤ちゃんがたくさん大学病院に来るのに、何の治療もしてもらえない。 当時は昭和20年か30年代、形成外科は日本にはありませんでした。 赤ちゃんの立場にたった無我の手術を求めて、日本では初めて全身麻酔で手術をしたり、傷口が腫れないように術後に鍼を使ったりしました。 赤ちゃんのために、西洋医学の医者である彼が東洋医学も学ぶのです。

彼が医学部に入って驚いたのは、なんと治らない病気が多いのかということです。 しかし、彼自身は肺結核が突然消え失せた経験があります。 そのことを突き詰めていくと、まず、生かされていることに感謝することが基本だということが分かってきました。

それは、「自分で生きている生物は一匹もいない。 生かされているという本当のことを知れば感謝の心が生まれてくる」ということなのです。

彼は感謝を宇宙の構造から説明しています。 例えば、お日様は明るくて暖かいと皆さんは思っているでしょう。 でもこれは間違いです。 もしそうなら、宇宙空間は明るくて暖かいものになるはずなのに、実際は真っ暗で冷たいのです。 では何故、太陽の光は宇宙空間では明るくも暖かくもないのに、地球では明るく暖かいのでしょうか。 そのわけは地球にある空気のおかげなのです。 空気の反射のおかげで光と熱が出てくる。

感謝もこれと同じことですよと彼は言います。

神のお恵みはみんな平等にいただいている。 でも、ある人は不幸になり、ある人は幸せになるのは何故なのか。 それは簡単なことなのです。 神の波長は感謝しなければお恵みとなって出てこない。 だから、手術したら勝手に治るものではなく、全てのものの根本となる感謝の気持ちによって、宇宙からそして祖先からもらっているエネルギーを出さなければ本当には治りません。

では、祖先からもらっているエネルギーとは一体なんでしょうか。 生物の体には35億年間の記憶が遺伝子に入っていて、怪我をするとその35億年前の昔の記憶が甦るのです。 出血すると瞬間的に血管が収縮します。 そうすると血液が行かなくなり、酸素が行かなくなり、本当なら細胞や組織は死んでしまいます。 ところがそう簡単に死ぬことはありません。 ではどうやって傷を治すのでしょう。

最初、地球上には酸素はありませんでした。 その後現れた生物は25億年ぐらいの間、酸素なしで生活していました。  酸素を使わずに発酵によってエネルギーをだしていました。 その時の記憶が出血の際に甦ります。 傷口が開いて酸素が来なくなると瞬時に仕組みが変わるのです。 酸素を使わずにグリコーゲンという物質をエネルギーに変える。

そのおかげで酸素なしでも細胞や組織は死なないのです。 このような35億年前の記憶が甦らない限り傷は治りません。

彼は4年間顕微鏡でその仕組みを研究し博士号を取りました。 そして60歳を過ぎて春日大社の宮司になりました。 そこで神道の根本は生かされていること、本来日本人の生活や知恵をさして神道というのだということを知るのです。 その特色の一つに日本人は全てのものと共生するという、「共に生きる」という見事な考えをもっています。 今こそ世界に向かってこの素晴らしい知恵をアピールする時なのです。

私は全ページ、深い共感を持って読みました。 自分もできることからやっていこうと思います。 皆様今年もどうぞ宜しくお願いいたします。       西尾 誠一郎

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川 柳 & コ ン ト (東京・成近)

 

( 川 柳 )

楽屋内ここにも天狗1・2匹

目の上の瘤が天狗の鼻に邪魔

酸性雨河童ますます人嫌い

メロンの味知った河童が沼を出る

皿に酒注ぎ亡国の河童達

( コ ン ト )

「支持率19.2%」

松井君に3割のこつを教わりたい ー森首相

「不況が続く」

せめて私ぐらいは景気よく  −杉花粉

「視界」

一瞬地獄を見た   −ニアミス機の機長

(東京・成近) E-mail kawaiai@mx2.ttcn.ne.jp

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一口コラム

「コント、読み違い??」

(その82)外務省高官による機密費流用疑惑

日本では外務省の元「要人外国訪問支援室長」による国家機密費流用疑惑が話題になっています。

  この日本国外務省の高官は在任中の1997年以降、急速に競走馬の買い付けを始め、その購入に1億3000万円以上を費やしていたそうで、彼が最初に購入した競走馬の名前にはこの高官が当時親しくしていた女性の名前をもじって命名され、外務省が確認しただけで現在計14頭の馬主ナンだそうです。あきれたとしか言いようがありません。

  (これからはジョークです)

  そこで、ある人が言いました。馬で悪事がバレるとは、まさに“馬脚をあらわしたナ”。今後の警察の取調べに対して“馬耳東風”とはいかないぞ!。でもこんな人間に何を言っても“馬の耳に念仏”かもしれないね!。

―― 羅府の庄助さん ――

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新作「いろは歌」

新作「いろは歌」(その18)

☆励まし(00.2月作)〈七五調〉 

 幸くる時を 胸に秘め 険し夏冬 乗り越えろ

 病癒へたら 雨天はれ 明日もそよ風 頬笑みぬ 

 (さちくるときを むねにひめ けわしなつふゆ のりこえろ

 やまいゐへたら うてんはれ あすもそよかせ ほおゑみぬ)

 【リウマチでゴルフがやれなくなった友人向けに作ったものですが、本人には渡してはいません。意味が通じますかね】            

 ――― T. H. ―――    

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お知らせ

さわやかサンデー(ラジオ番組)の放送がホームページで聞けます

ロサンゼルスの日本語ラジオ放送であるR.P.J.(ラジオ・パシフィック・ジャパン)の名物番組『さわやかサンデー』のホームページが出来ました。 

 R.P.J.はアメリカ・ロサンゼルスを中心に、南カリフォルニア地域を対象にサブキャリア電波を使い、24時間放送をしている日本語ラジオ局です。

『さわやかサンデー』は毎週曜日、11:15am 〜 12:00(正午)に、地元ロサンゼルスの話題や催し物などについて、メイン・パーソナリティの東 繁春さんを中心に、ゲストとの対話で紹介しています。

 レギュラー・ゲストとして佐藤祐司さん(コンピュータの話)、私(河合将介、一日一回ユーモアを)、準レギュラー・ゲストとして さっか・あきこさん(ロスのレストラン紹介)が声の出演をしています。ホームページの中では、放送済みのものをそのまま音声で聞くことが出来ます。(番組スケジュール表で赤色で『O.A.』の印のあるもの)

また、音声以外では、私の『一日一回ユーモアを(昨年放送した時事小話集)』、『ルート66(近日完成)』などのコーナーもあります。

 更に、『雑貨屋ウイークリー』、私の『あまり知られていないL.A.観光スポット』もリンクしています。

 サイトの U.R.L. は次の通りです。

  http://www.sawayakasunday.com

 ぜひ一度、アクセスして、見て、聞いてください。 河合将介( skawai@earthlink.net

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編集後記

近所の方に、「寒いですね−」って言ったら、「この時期あったかいと気持ち悪いでしょう?」という予想もしないこたえが返ってきました。一瞬戸惑いましたが「そうですよねー、この寒さがあるから春がきたとき、うれしんですよねー」とこたえてしまいました。知らない方との会話ですが面白かったです。

PDFを読むためのソフトは無料でダウンロードできます。トライしてみてください。

http://www.adobe.co.jp/products/acrobat/readstep2.html

バックナンバーは下記でご覧いただけますのでどうぞ。

http://www.ne.jp/asahi/zakkaya/weekly/zwback.htm

Zakkaya Weekly No.247

雑貨屋 店主 大西良衛 zakkaya@news.email.ne.jp

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