Zakkaya Weekly No.163

Ryo Onishi       6/27/99  バックナンバー ホームページ

雑貨屋のひとり言

◆日本は梅雨で、毎日うっとおしいんでしょうね。ロスは最近、雨が降らず、安定した天気が続いていますが、アメリカは広いですから、地域によっては大きな雷とともにスコールのような雨が降っていることと思います。トロントにいたとき、ハムをするために48フィートのアンテナタワーを建てましたが、買い物に出かけていて雷をともなう雨が降ってきたときは、そのタワーと無線機に雷が落ちないかと、心配したことを思い出します。 (R.O.)

あまり 知られていないL.A. 観光スポット(49)

ロシア潜水艦“Scorpion”

 ロサンゼルス港の隣のロングビーチ港には1936年から30年余りにわたって海の女王として七つの海に君臨したイギリスの超豪華客船“クイン・メリー号”が係留され、ホテルを兼ねた観光名所となっています。

 “クイン・メリー号”は有名過ぎて「あまり知られていない観光スポット」として取り上げる必要もないので、今回は“クイン・メリー号”の脇にひっそりと身を寄せている「すごい」スポットをご紹介します。

 それは冷戦“cold war”時代の“hottest”な国家機密兵器であったロシアの潜水艦で、ロングビーチ市によって買い取られ、今は一般公開されています。この潜水艦は旧ソ連の641号計画にもとづき建造された、ソ連海軍型“Foxtrot Class”で、コード・ネームを“Scorpion(さそり)”と呼ばれた潜水艦です。

 見学者は、乗船前に陸上の建物の中で5分間ほど潜水艦に関する映画を見てから、いよいよ乗船です。広い所でも幅がせいぜい2メートル程度の狭く黒い艦上デッキを歩き、これまた一人がようやく下れる狭く急な鉄梯子を降りると、そこは潜水艦の中となります。

 ただでさえ狭苦しい艦内には所狭しと諸装備が入り乱れ、こんなところに閉じ込められて海の中を長期間、しかも常に生命と敵を意識しながら耐え抜かねばならない乗組員の精神状態を想像するとゾッとする思いです。

 艦の中はそれぞれ“Torpedo(水雷)室”“士官室”“コントロール・ルーム”“モーター・ルーム”“エンジン・ルーム”等、いくつかのコンパートメントに分かれ、に各コンパートメントは直径が1メートルにも満たない丸い穴で区切られています。

 この潜水艦には通常75名の乗組員が乗船し、彼らの年齢は19〜23才だったのだそうです。

 水雷は16本搭載できるようです。アメリカにいて旧ソ連潜水艦を目の当たりにし、しかもそれに乗船できるなんて、冷戦時代には考えられなかった事です。

 平和のありがたさをしみじみ感じさせられる一見の価値があるスポットです。

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● 開館日 : 毎 日

  1. FWY#110(Harbor Freeway)の南終点の一つ手前の出口(Vincent Thomas Bridge/ Terminal Island)を降り、そのまま 0.8マイル、ロサンゼルス港をまたぐ大きな吊橋を渡り、直進する。
  2. さらに約3マイル直進し、次の大きな橋を渡ると ロングビーチの市街に入る。
  3. Queens Way.を右折、“Queen Mary”号への案内標識に従って道を進み、海の方へ。
  4. “Queen Mary”号の駐車場で車を駐車。“Queen Mary”号の船首の所に潜水艦が係留されている。
  5. 全行程(FWY #110出口から) ;約8マイル 約15分

  河合 将介 ( skawai@wakao.com

さくらの独り言     「トイレの蓋」

 「トイレの蓋はちゃんと閉めてよね!」、犬も食わない夫婦喧嘩の始まりはこれだった。「トイレの蓋を閉めること」は私にとって常識だった。正しく云うと私の習慣だった。そしてそれは昔の私にとって、大層重要なことだった様だ。そして今、何故「トイレの蓋を閉めること」がそんなに重要だったのか、思い出せない自分をおかしく思う。

結婚式当日、私はアメリカ人ホストファミリーの家を出て、彼らと一緒に式場へ向かった。家族として住んだ約2年の最後の日だった。そして式後、その日から旦那と一緒に住むアパートへ行き、私たちの生活は始まった。新婚旅行から戻ってからの日常生活の中で、「トイレの蓋」事件は夫婦の危機さえ創出した。朝起きてすぐ、仕事から戻ってすぐ、就寝前にまたまた噛み付いて「お願いだからトイレの蓋はちゃんと閉めてって言ったでしょう!」("I told you ! 〜 ")と始まったものだ。その度に旦那は、大きな音をたてて「トイレの蓋」を閉めたものだった。

 先日、結婚50年目にして離婚したという70を超した老婆の記事を読んだ。離婚の理由は「旦那の卵の食べ方にどうしても耐えられない」というものだった。これは結婚当初からだったと付加されてあり、改めて驚いた。この婆さんは若かりし頃良妻賢母で、愚妻の私の様に" I told you !" と旦那に噛み付かなかったに違いない。思えばそれに似た小さな(今だから"小さな"と言える)事を、「はいはいおっかさん、わかりやーした!」と旦那に皮肉を言われながらも修正してもらった習慣がある。テーマメドレーで云えば、開いたままのイエローページ、使用後に閉めないシャワーカーテン、そこらへんにある読みかけの本、脱ぎっぱなしの洋服、御茶碗に大盛りのご飯、お箸の上げ下げエトセトラってな具合だった。「だった」と過去形で云えるのは、ある程度修正が終了したこともあるが、実はよほどの事でない限り、そんな事どうでもよくなってしまったというのが正直なところ。歳をとったのかもしれない。  

 最近「トイレの蓋」を閉め忘れるのは私の方だと気がついた。バタバタと出かける朝は決まってそうだ。ほぼ旦那しか使用しないバスルームの「トイレの蓋」はいつもちゃ〜んと閉められている。「ねえ、今は私の方がトイレの蓋を閉めないね」と旦那に告白。旦那は軽くこう云った。「うん、知ってる」。旦那は一度も " You told me ! 〜"と云ったことがない。噛み付かれる痛さを知っている彼は、その痛み以上に何が重要な事なのかを私よりも熟知している。この発見は、70を過ぎて未だ生きていたとしたら、離婚願いを叩き渡されるのは私かもしれないな〜と思わせた。今のうち自分の数多き罪・過ちが許されている生活に感謝しよっ〜っと、、、さくらの独り言

マキちゃんの健康のお話 

 「カメ、のお話し」  

 皆さんは食事中、一回口に入れたものを、何回位噛んで飲み込みますか?

大抵の方は、意識していないので分からない。という筈。

しかし、子供の頃から、「良く噛んで食べなさい。」と言われてきていますが、じゃぁ良く噛んで食べると、どんな効果があるの?については、漠然としか知らない方も多いのでは?っという事で今回は、『噛む』お話し。

皆さんも、良く『噛む』ことによって、消化を助け、栄養を吸収しやすくするという事はご存じでしょう。

しかし、それだけではなく、大切なことが、『噛む』ことによって引き出されるのです。

まず、『噛む』ことは、脳の発達に重大な影響を持っているという事。

脳で使われた血液は、静脈を通って心臓に戻る前に、”海綿静脈洞“という中継所へいったん溜まります。

『噛む』ことによって、この動作が、この部分を刺激して、いわばポンプの機能を果たし、脳の血液を心臓に戻すのに重大な働きをしているのだそう。

『噛む』と動く下アゴの関接部にある翼突筋静脈ソウという部分が引っ張られ、それによって海綿静脈洞に溜まった使用済みの血液を下に引き寄せて、心臓に送るのを助けているいるのです。ハイッ。

ですから柔らかいものばかり食べて、『噛む』という動作をあまりしないと、脳の血液循環が悪くなっちゃいます。

逆によく噛むと、脳の血液循環が良くなって、脳の新陳代謝を助けるので、心身の健康に大きなプラスになる、って事ですねぇ。

次に、良く『噛む』と、ガンの予防にもなるという事。

これはごく最近の研究成果らしいのですが、唾液を取り出して試験管の中に入れ、そこに発ガン性物質を約30秒浸けると、弱い発ガン性物質の場合は、驚くべき事に100%発ガン性を失うことが判明したのだそう。

又、かなり強い発ガン性物質でも、80%位、発ガン性が低下するんですってー。驚きです。

でもしかし、こんなにすばらしい唾液の能力を私達は充分に使いこなしているかというと、一回30秒も口の中に食べ物をとどめている事は、よっぽどの物を口にしない限り有りえず、結局活かしきっていないのではないのでしょうか。

30秒ということはー、50回位『噛む』ことをしなければならない。

皆さん、50回『噛む』ことしてますー?

僕はせいぜい5回〜10回、義理で『噛む』だけですねぇ..最近は義理で『噛む』だけで飲み込める食べ物が周りにあるほとんどです。

これも文化なんですかねー。

結構巷では、ガンに対して色々な薬を今も尚、研究し続け、我々一般人も結構ナーバスになっていますが、先に述べた様な能力を持っておきながら、地道に毎回行動できない矛盾を感じます。

お話しは戻って、もうひとつ、良く『噛む』と、老化を送らせる事が出来る事。

物を『噛む』と、その刺激によって、パロチンというホルモンが分泌されるそうで、このホルモン、筋肉の老化を防ぎ、肌のつやを良くする効果があるんですってー。

っということはー、日頃あーでもない、こーでもない、あれが肌に良いのこれが肌に良いの、って神経をとがらせている奥方、まず良く『噛む』食事をしていれば、お肌の老化のスピードを遅らす事ができるんでよぉ。

色々な物に頼る前に、普段自分で出来るちょっとした事の積み重ねが一番重要なのでは?

良く『噛む』と太りにくい、なんて言われてますが、あれって本当なんですかね?

そうやって言えば、皆んな頑張って『噛む』ようになるからそうさせる為に言われてきたのかもしれませんね。

昔は「仕事ができる奴は、飯を食うのが早い。」って教えられていましたけど、考え直した方が良さそう。

あとは、最近良く言われている事で、柔らかい食物ばかりで良く噛まずに生活していると、アゴから延びる、“そしゃく筋”の左右差が生まれ、姿勢までも歪めせてしまう結果を起こすそうです。..コワイデスネー。

今回のお話しで思い出しましたが、僕は以前、世田谷の砧に住んでいて、用賀という町に「正六」という焼鳥屋さんがあって、そこに良く通っていました。

宮崎出身のご夫婦がやっていて、鶏に関わるメニューは全て、綾地方の地鶏を使い、中でも「もも焼」という、地鶏のもも肉を串に刺さず、備長炭を使って金網で一本まるごと焼き、骨(とてもたくましく、ドラムに使うスティック位ある)と肉を切り分け、それを、ステーキ皿に一緒に盛って塩をふっただけだけで食べさせてくれるという、豪快な名物メニューがありました。

肉は勿論のこと、骨から切り離せなかった肉片や、軟骨などは、それこそ“骨までしゃぶって”食べる「もも焼」は、それはそれは非常に美味しく、お客さんは、それ目当てで並んで待つ事もありました。

..がっ、それがさすが地鶏だけあって、肉の硬いのなんの(弾力があるといった方が正解かな?)、噛めば噛むほど味が出て美味しいのですが、2〜3cm立方のキュービックひとつを、約1〜2分かけて噛まなければ飲み込めず、噛んでいる間は終始無言、そして毎回アゴが疲れ、しまいに筋肉痛にまでなってしまったほどでした。

しかし、あの美味しさに比べたら、そんな事、苦にならなかったナァ..。

まさに病み付きでした。

焼酎も、“霧島”っていう、ナカナカ無い焼酎を置いていて、それが最高に美味くて..。

皆さんも東京に行く機会があればお立ち寄りになってみては?

あれ?また話しが外れて、健康のお話しが、焼鳥屋のお話しになっちゃいました。

トリかえしがつかなくなる前に今回はこのへんで..。

一口コラム:「逆転発想もまた楽し」 (その28)

逆転ジョーク

 以前このコラムでも書きましたが(その8、「ギャグは逆なり」)ジョークとかギャグなどは、ある状況設定を逆に“ひっくり返し”てみると、意外な展開をすることが良くあるものです。

 先日、こんなジョークを耳にしました。

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 ある男が「一万円札を入れると新妻が飛び出してくる自動販売機」なるものを発明し、大儲けをしたと言う。

 それを見たもう一人の男がもっとすごい自動機を考え出し、もっと大儲けをしたそうだ。

それは何かと言うと、「自分の妻をいれると一万円札が飛び出してくる自動古物回収機」だったそうだ。

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このジョークに私は思わず“ククッ!”と吹き出しました。

しかし、次の瞬間、私はハツ!としました。この「古物回収機」に入れるのを“妻”でなく、“夫”

としたらどうだろう。出てくるのは一万円札ではなく、アルミの一円貨が2〜3枚程度だったりして・・!?。

 ――― 羅府の庄助さん ―――

編集後記

神戸にお住まいの雑貨屋の読者である、小谷さんがロスに来られたので、お会いしたいと思っていたのですが、お互いの都合で、残念ながら会えませんでした。(電話でお話しましたが。)今度、日本に帰ったときにでもお会いしようと思います。雑貨屋で知り合いになれるって嬉しいですね。

先週、プロバイダーから“あなたの使用しているサーバーの容量が6メガを超えています”という警告がありました。雑貨屋のホームページのファイルが増えて、無料で使用できる容量いっぱいになったようです。早速、不要なファイルや写真を削除しましたが、なんか良い方法を考えなければと思っています。

雑貨屋のバックナンバーは下記でご覧いただけますのでどうぞ。

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Zakkaya Weekly No.163

雑貨屋 店主 大西良衛 ronishi@earthlink.net