あまり 知られていないL.A. 観光スポット(49)

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ロシア潜水艦“Scorpion”

RussSub1.jpg (31671 バイト) ロサンゼルス港の隣のロングビーチ港には1936年から30年余りにわたって海の女王として七つの海に君臨したイギリスの超豪華客船“クイン・メリー号”が係留され、ホテルを兼ねた観光名所となっています。

 “クイン・メリー号”は有名過ぎて「あまり知られていない観光スポット」として取り上げる必要もないので、今回は“クイン・メリー号”の脇にひっそりと身を寄せている「すごい」スポットをご紹介します。

 それは冷戦“cold war”時代の“hottest”な国家機密兵器であったロシアの潜水艦で、ロングビーチ市によって買い取られ、今は一般公開されています。この潜水艦は旧ソ連の641号計画にもとづき建造された、ソ連海軍型“Foxtrot Class”で、コード・ネームを“Scorpion(さそり)”と呼ばれた潜水艦です。

 見学者は、乗船前に陸上の建物の中で5分間ほど潜水艦に関する映画を見てから、いよいよ乗船です。広い所でも幅がせいぜい2メートル程度のRussSub2.jpg (35529 バイト)狭く黒い艦上デッキを歩き、これまた一人がようやく下れる狭く急な鉄梯子を降りると、そこは潜水艦の中となります。

 ただでさえ狭苦しい艦内には所狭しと諸装備が入り乱れ、こんなところに閉じ込められて海の中を長期間、しかも常に生命と敵を意識しながら耐え抜かねばならない乗組員の精神状態を想像するとゾッとする思いです。

 艦の中はそれぞれ“Torpedo(水雷)室”“士官室”“コントロール・ルーム”“モーター・ルーム”“エンジン・ルーム”等、いくつかのコンパートメントに分かれ、に各コンパートメントは直径が1メートルにも満たない丸い穴で区切られています。RussSub3.jpg (45706 バイト)

 この潜水艦には通常75名の乗組員が乗船し、彼らの年齢は19〜23才だったのだそうです。

 水雷は16本搭載できるようです。アメリカにいて旧ソ連潜水艦を目の当たりにし、しかもそれに乗船できるなんて、冷戦時代には考えられなかった事です。

 平和のありがたさをしみじみ感じさせられる一見の価値があるスポットです。

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  1. FWY#110(Harbor Freeway)の南終点の一つ手前の出口(Vincent Thomas Bridge/ Terminal Island)を降り、そのまま 0.8マイル、ロサンゼルス港をまたぐ大きな吊橋を渡り、直進する。
  2. さらに約3マイル直進し、次の大きな橋を渡ると ロングビーチの市街に入る。
  3. Queens Way.を右折、“Queen Mary”号への案内標識に従って道を進み、海の方へ。
  4. “Queen Mary”号の駐車場で車を駐車。“Queen Mary”号の船首の所に潜水艦が係留されている。
  5. 全行程(FWY #110出口から) ;約8マイル 約15分

  河合 将介 ( skawai@wakao.com