Zakkaya Weekly No.74

Ryo Onishi 10/12/97 バックナンバー Homepage

土曜日の強烈な風が、ロスのスモッグを吹き飛ばして久しぶりに空気がきれいになり、日曜日はLAダウンタウンとバックの山々がくっきりと見ることができましたね。でもあのスモッグは一体どこへ行ったんでしょうね?

それから最近アリが多くないですか?我が家でもアリがたくさん家の中に入ってきて困っています。なにかいい撃退法はありませんでしょうか?どなたか教えてください。(R.O)

『兄の随筆集(1)』

昨年9月発行の「Zakkaya Weekly(第19号)」でご紹介しましたが、私のすぐ上の兄は東京の足立区で小さな製菓工場を営むかたわら、仲間と集い川柳やコントを作ったりして楽しんでいます。弟の私が言うのも変ですが、兄の作品には思わずはっとする出来栄えのものもあり(かって読売新聞の『USO放送』全国板の月間最優秀賞を受賞した事もあり)この兄の作品群は 私の楽しみの一つです。先月、私の日本滞在中、この兄から今度は随筆集をもらいました。以下そのうちの2編を2回に分けて、この欄でご紹介させていただきます。

私 の 直 木 賞(河合 成近)

同じ夢 語りし友の 直木賞 (成近)

いつものように仕事を終え、やれやれと新聞に目を通していますと、直木賞に半村良氏(本名、清野平太郎)の記事が目に止まりました。写真に目をやりますと、あの独特のおでこ、そう、中学、高校と同期で、家が同方向だったこともあり、終戦直後の焼野原の中を、よく一緒に歩いて学校に通いました。あの清野君でした。昭和四十九年のことです。

当時の私は、製菓業を始めてちょうど十年目、寝る間も惜しんで、という言葉がオーバーでないくらい、夢中で仕事をしていた頃でした。とはいえ、一方で、夢と現実のギャップにあせりを感じていた頃でもあり、彼の受賞を素直に祝う気持ちにはなれず、かえってショックを感じたものでした。

それから数年、気にしながらも彼の小説に目を通すことはしませんでした。そして、やっと家も建ち、私の気持ちにもいくらか余裕が出来て、彼の本を手にしました。

最初に読んだ小説の舞台が我が東京下町、読み進んでいくうちに、私が子供の頃によく遊んだ近所の柳島妙見様までが、登場するに及んで、以来、彼の小説の愛読者になりました。SF、伝奇、時代、現代小説、それに随筆と幅広い作品の中でも、私は特に人情の機微に触れた彼の現代風俗小説が好きです。

話は変わりますが、それから数年後、今の陛下が銀婚式の記者会見のテレビで、「美智子妃殿下に何点を差し上げられますか」 という記者の質問に、「点ではなく、努力賞を上げたい」と答えられました。そのテレビを見ていた我がかみさんが、私に言いました。「あなたは努力賞ではなくて、どりよくしょうね」 私「?」 つまり、あなたは家の手伝いはあまりしてくれないので努力商ということでした。

高校の頃、彼はもう当時あった“赤線”に出入りしていました。あの頃一緒に赤線に行っていたら、私も今頃直木賞! いえいえ、私には五家宝(注:製造している菓子の名前)作りが一番性に合っているようで、今は努力商で満足しています。

実力の 差も極まれば 小気味よし (正敏)

私の川柳の師、佐藤正敏先生の句集「ひとりの道」の中から、こんな句を見付けました。読売新聞夕刊の連載小説、半村良作「かかし長屋」を毎日楽しみにしている今日この頃の私です。(平成4年6月)

河合将介 skawai@wakao.com

健康の方程式「尿こそ万人のための最高の薬草」

西尾誠一郎

Oリングテストのもう一つのすばらしい働きは共鳴現象(共振現象)の測定です。たとえば、手のひらに胃がんのプレパラート(病理組織をガラス板にはさんだもの)をのせてOリングテストをすると、被験者がもし胃がんだと共鳴現象を示し、やはり手指の抵抗力に変化がでるのです。さらに病者にとってある薬が、ある食物が、一つひとつの細胞に必要なものかどうかもすぐに判断できます。大村先生はこのOリングテストを近代西洋医学が認可するようにいろんな方面に働きかけています。大村先生は専門医しかOリングを使えないという道を目指しているため瓜生先生はLife Emergy Test(LET)と名付けてこの原理を誰でも使えるように指導しているそうです。私は瓜生先生の医は万人のためのものという考え方はすばらしいと思います。快医学ではLETを使って、病者の病めるところをチェックし、西洋医学の検査結果も参考にしながら、治療法、食事、薬草などを病者に指導します。後はその人の内なる力が病気を治していくのです。薬草の代表はなんといっても自分の尿です。瓜生先生は9年前、飲み始めました。来年の8月にはドイツで尿療法国際会議が開かれ、先生も参加する予定です。健康に関心のある人で尿療法を知らない人はいないというほど、日本でも広がりを見せ、中尾良一先生の話では日本で尿を飲んでいる人は200万、いやそれ以上だろうということです。

尿はぼうこうガンができることでもわかるように、体の中にあるだけでは効き目はありません。口からいれてはじめて効くのです。林原生物化学研究所の分析では尿は1000種以上の各種のミネラル、微量元素、栄養素の充満した健康飲料です。また鼻腔の奥のBスポットというセンサー、胸線のセンサーなどが尿の波動を受けると、体の免疫力が高まるとも推測されます。1930年代にイギリスで活動したアームストロング医師は「生命の水」(角川書店)の中で、尿は飲むだけでなく、体にすり込むといい、飲尿とすり込みだけで50日以上断食をして難病を克服させた患者の例をたくさん報告しています。

先生がこれから訪れるニカラグアは世界で下から数えて何番目という極めて貧しい国です。快医学の考え方をすんなり受け入れてくれる医師も多く、現在500ヶ所以上で快医学の治療が行われています。前回ニカラグアを訪れた時、ある医師からこんな話を聞いたそうです。ニカラグアのある落雷の多い地方で6名が落雷事故に遭い、二人が即死、あとの4人もとりあえず健康な人の尿を飲ませ、黒こげの部分にはどろに尿をまぜて湿布し、あとの半分の部分には尿をすり込んだそうです。

瓜生先生の治療室で働く医師や助手の方は全員石けんやシャンプーを使わないで、自分の尿とあら塩で頭体を洗っています。私も3年ほど前“生命の水”を読んでからは、自分の尿を顔、首、手、足に少しすり込んで朝の散歩に出かけました。先生の話を聞いてからは、ほとんど毎朝そうしています。宮沢賢治の「雨にも負けず」の詩を言いながら朝散歩すると、自然に笑みがこぼれてきます。活かされているすばらしさが少しずつ分かりかけてきた気がします。

編集後記

3週間の一人暮らしも今日で終わりです。久しぶりの一人暮らしのお陰で学んだことがたくさんあります。洗濯、掃除、芝生への水まき、ゴミの処理、買い物そして食事の支度など、毎日大変ですね。主婦は大変な仕事なんだと思いました。奥さん毎日、ありがとうございます。

ファックス用紙が切れていたために、西尾さんから折角送ってくれた原稿が届かず、編集が遅れてしまいました。

雑貨屋店主 大西良衛 ronishi@earthlink.net