Zakkaya Weekly No.70

Ryo Onishi 9/14/97 バックナンバー Homepage

先月の19日から息子が日本から来て、4人暮らしになり、9月2日からは彼の友達が来て、5人暮らしで大変にぎやかになっています。でも今月16日には、一転してワイフと私の2人になってしまいます。そしてその次の週には一時的にではありますが私一人になってしまいます。ちょっとさみしいですねー。(R.O)

定年って何だ(4)−Happy Retirement−

親会社の規定にもとずく定年退職を2ヶ月後に控えた 或る日、アメリカ現地法人(子会社)に出向している私は 今の勤務先であるこの現地法人の人事部長(女性)のところへ出かけ、私が2ヶ月後に 会社をリタイヤ(引退)する旨を告げた時、人事部長である彼女が示した態度には 自称アメリカ慣れした私も びっくりしました。

私が彼女に、自分はあと2ヶ月で リタイヤすると告げたとたん、さっと立ち上がった彼女は 体格の良い身体からすべての力を右の腕と手に込め、力任せに私の左肩をバシッツと叩くのです。私なんか 一瞬なんのことやら理解出来ず彼女を見つめました。そしたら彼女が叫びました。“コ・ン・グ・ラッ・チュ・レー・ション!!(おめでとう!!)”。

アメリカでは、“リタイヤメント”とは それ程めでたいものなのだと言う事を まさに身をもって痛いほど感じました。(尤も彼女にしてみると「ああ、これでまた うるさい奴が一人減って オメデトウ!」 だったのかもしれませんけど)

アメリカでは 「引退」のことを一般に“リタイヤメント(Retirement)”と 言っています。一口に「引退」といっても 当然その当事者の置かれた状況・条件によって千差万別で、明るいもの、暗いもの、楽しいもの、つらいもの等々 まちまちでしょう。今後の生活の見通しもたたず、又は健康を害して やむをえず「引退」に追い込まれてしまったというような気の毒なケースもあるでしょうが、通常はRetirementには“Happy”を冠し、“Happy Retirement”と称しています。日本の場合、仕事から身をひくということは なにか後ろめたい感じに取られがちです。もう稼がない、即ち 生産性ゼロの役立たずといったネガティブ発想です。もともと日本には「働く事、稼ぐ事が善であり、これこそ仏の道に適うもの」といった日本的仏教思想が日本人の根底にあり、おかげで寸暇を惜しみ 勤勉に働く民族が出来上がったのだという話をきいたことがあります。

私のみる所、一般的に言ってアメリカ人には 死にもの狂いで必死に働く一部の人々と、自分と家族の、人間としての生きがいを重視する大部分の人々とに 別れているようです。(尤も、必死に働く人々だって 働く事が生きがいでしょうし、自分や家族が大切であることに変わり無い筈で、こんな分類は不適切かも知れません)そして大半の人々は、一日でも早いリタイヤメントを望み、 リタイヤ後はボランティアや趣味に精を出し、第二の人生を享受しようとします。キリスト教の発想では「労働」とは 人が神から科せられた罰であり、従って 人はその罰からは一日も早く免れたいのだという説明を聞いた事がありますが 本当でしょうか。

今回の私の定年引退にあたり、多くの人々から 心のこもったメッセージをいただき 感激でした。それらのメッセージのうち アメリカ人からいただいたものは、ほぼ例外なく「お祝い」 の言葉で、“Congratulations on the news of your retirement!”なんて表現もあり、どこにも 後暗い感じがありません。

いずれにしてもアメリカのリタイヤメントは明るく前向きに感じられます。どうせなら暗いネガティブよりは 明るいポジティブの方が私は好きなので、「引退(リタイヤメント)」に関しては、私は アメリカ・スタイルを採る事に決めました。神の罰から開放され、刑期満了・執行猶予なしで、どうにかシャバに出てこられたので、これからはもう少し人の心の豊かさについて考え、見付けられたらと思っています。――以下次号へ続く―― 河合 将介 skawai@wakao.com

健康の方程式 「節骨道で血のめぐりを良くしよう」

病気の原因は血の濁りにあり、その濁りは@血の質が下がることとA血のめぐりが悪くなることによって起こると繰り返し述べてきました。血の質は呼吸法と食事で良くすることもすでに話しました。血のめぐりは皮膚を鍛える方法と節骨による道があるのです。300万部も読まれたという「脳内革命」(サンマーク出版)でも強調されていましたが、節肉の運動は血の質、血循の両方からとても大切です。しかし飯島先生は、皮膚の刺激が血循のためにどんなに大切かを知る人が少ないと嘆いていましたので、まず皮膚道を紹介しました。今日紹介する節骨道とは筋肉を整えることが中心の「指掌法と揺振法」と骨格を整える事が中心となる「体位法と姿勢法」です。指掌法は指圧や手当のことで皆さんもよくご存知ですので、揺振法という聞きなれない運動を紹介しましょう。私は毎日この運動をしています。揺振法は次の4つから成り、自律神経を整えます。

金魚法… あおむけに寝て、組んだ指を後頭部に当てます。そして金魚が泳ぐように全身を背骨を中心にくねくねさせます。1回1分以上、1日何回やってもいいです。腎臓の悪い方は寝つく前にかたいベッドの上で伏せ金魚を1分以上やるのもいいそうです。背骨のゆがみを正します。

毛管法… あおむけに寝て、両手、両足を上げ、ブルブルと震わせます。朝晩2回、1回に1−2分です。血循を良くし、グローマス(副毛細血管)を鍛えます。この運動は私にはなかなかきついので、疲れると片足だけ上げてやっています。マンハッタンビーチのジャンセン博士はオフィスで運動する時、靴をはいたままで片足をあげ、ブルブル震わせるだけでも大変いいと言っていました。私は今ちょっと締め付けのきつい靴下をはくとすぐ足がむくむのでこの運動をよくやります。運動不足の我々は足に下りていった血液を心臓に返す時、心臓にどんなに負担をかけているかを知るべきです。

合爪(そう)法… 両手と両足の20の爪をきちんと合わせます。合掌の手は胸の上に合爪の足の踵は

につけるようにしてあおむけに寝ます。左右の筋肉と骨盤のバランスをよくし、自律神経を整えます。私は内股がきついので1−2分にしていますが、禅合爪は5分くらい続けるそうです。

背腹法… この運動は11の準備運動をして始めるのですが私は勝手に7つの準備運動うをして終わりにしています。もっとやってみようという方は、写真の説明がたくさんついた「ヨーガ革命」(飯島貫実)をお読みください。

ヨーガではよい言葉を繰り返すことを「マントラ」と言うそうです。私はこの準備運動をする時、軽く目を閉じて、「よくなる、よくなる、みんながよくなる、体がよくなる、仕事がよくなる、世界がよくなる」などと心の中でとなえます。あまり厳密にやっているわけではありませんが、合爪法の時もとなえます。7つの運動とは@肩の上げ下げ10回、Aあごの右曲げ10回以下全部あごです。B左曲げ10回、 C前まげ10回、 D後まげ10回、 E右回し10回、 F左回し10回です。お伝えしたいことがたくさんあるのでそのうち書こうと思っているエドガーケイシーの講座に出た時もこの運動をみんなでしました。3分間血液が配合されないと取り返しのつかないダメージを受ける頭脳も大切にしてあげましょうね。【西尾誠一郎】

河合さんは writer に変身?

いやあ、驚きました。河合さん writer に変身したのでしょうか?日本のサラリーマンの宿命で、この間、EPSON COを不本意ながら定年退職なされて、この ZAKKAYAには毎回、定年についての記事を載せておりましたので、あの元気一杯の河合さんのことを案じておりました。髪の毛の方はかなり薄くなっておられましたが、何事にも興味関心が強く、20代の人との話題には事欠けることなく、いつまでも青春時代のような人と感心しておりました。彼の紹介の観光 SPOTは彼の体力を物語るものながら、河合さんの論じる日本文化や、日本人の感性論にはとてもユニークで、また理解しやすいものでした。なるほどなるほどと、楽しみながら読んでいたのは、私一人ではなかったかと思います。そんな矢先、9月10日号の RAFU SHINNPO 新聞の「磁針」の欄の”自己主張と寡黙”を読んでいるうち、「日本はファジー文化なのだから意見がファジーでも構わないと、私は思っている。しかし、ファジーだという事を相手に伝える事は重要だ.....」という文のあたりで、なんとまあ、ZAKKAYAと似た考えの方がいるもんだと思ってたら、最後に文責のお名前が(河合)と出ていました。その記事は絶対 ZAKKAYAの河合さんですよね。今までファジー理論を呈した方はいないはず。16年もアメリカ住まいをしていた私が、アメリカ人になりきれない自分の中の日本人の特性を、河

合さんはずばり、34号の ZAKKAYAで「ファジーこそ日本の誇り」と分析してくれました。それ以来、私は河合さんの大ファンになったのです。

ですから、60才定年になった河合さんが、定年後の仕事を新聞社で見つけたのでしょうか。それとも WRITERにでも転じたのでしょうか。どちらにしても、定年がなく、2つも3つも仕事を持つのが当たり前のアメリカですから、私としましては、ZAKKAYAばかりでなく、河合さんのすばらしい記事を多くの方にシェアできたらもっと嬉しいことです。(この次、新聞に載せる時、ファジー理論のわからない多くの人のために

、さらに具体的に説明していただけると嬉しいです。)

とにかく河合さん、 ハッピーリタイアメント

おめでとう!次に何にでてくるか楽しみです。

小倉やすこ ogurafl@ix.netcom.com

編集後記

先週、JRCのインターネットクラスを一ヶ月ぶりに再開しました。そこで雑貨屋のことを話したら、是非、私も投稿したいという方に会いました。うれしいですねー、楽しみですねー。雑貨屋バンザーイ!!

雑貨屋店主 大西良衛 ronishi@earthlink.net