Zakkaya Weekly No.68

Ryo Onishi 8/31/97 バックナンバー Homepage

ダイアナ元英皇太子妃の事故死は大変ショックですね。とても残念なことです。ご冥福をお祈りします。

出張でデトロイトに行った夜、日本人5人で飲みにいこうということになり、あるバーに入りました。そこは何と、カラオケをやっているバーでした。日本人はもちろんわれわれだけでした。アメリカ人の方は、カラオケがとても上手でした。こんど行くまでに英語の歌を覚えていかなくては…。(R.O)

定年って何だ(2)−宿命から特権へ−

――前号より続く―

「定年」 とは 日本など 特定の国にのみ存在するサラリーマンを対象とした制度で、アメリカには サラリーマンの世界ですら そんなものは存在しません。

私のような日本企業のサラリーマンが 今 まさに「その年」 になり、「定年」 を自分のこととして考えざるを得なくなると、世の中すべてに「定年」 があるような錯覚におち入りがちですが、当然ながら 世界中の自営業主にも、家庭の主婦にも「定年」 はないし、人生そのものにも(恋愛にだって「定年」 はない!)そんなものはありません。

と いうことは、「定年」 とは それ程 特殊なものなのです。

だとするならば、ここで 私のような日本人サラリーマンにとって、この 「特殊なもの」をどう理解し位置づけるかということは これからの人生に重大な意味を持つ事になりそうです。

そこで私は 折角のこの機会を前向きに捉え、「定年」 を「日本人サラリーマン(だけに)特に 授けられた天からの贈り物」と理解し、自分の「定年」 を次のように定義することにしました。即ち、

サラリーマンも かつては 気楽な稼業といわれた時代もあったようですが、今時のサラリーマンは、頭とカラダと神経をすり減らし、「過労とストレスと胃潰瘍が背広を着て、ネクタイを締めているようなもので、(女性の場合は 背広とネクタイでなく、何と言えばよいのでしょうか)」 命を削って生きています。勿論、サラリーマン以外の自営業主も家庭の主婦も大企業経営者も みんな同じか それ以上大変です。だから 私のような日本人サラリーマンだけが 「定年」 という人生の「コーヒー・ブレイク」を持ち、また新たな気持ちにさせてもらえる事は「特権」 以外の何物でもありません。

確かに以上の大前提として、その当事者がある程度安定した経済状態を確保出来ている事が必要不可欠なので、私も本音のところでは「定年制度」 にも 一定の例外措置を作るべきだと考えますが、人間の本質は 意外に保守的であり変化を好まないものなので、システム / ルールとして、このような制度を設定し、本人・家族・関係者がその気になって これまでとは違う第二の人生を始めるのも、これまた まさに「絶好のチャンス」 以外のなにものでもない筈です。

そして折角のチャンスなら、これを有効に活用しない手はなく、だから私は 第二の人生を、第一のそれとは 切り離し、全く新しい方向に開拓してみたいと思っています。

「定年」 とは、何かが終わるのではなく、新しい第二の人生の何かが始まる、ということなのです。日本の国語辞典には この点を配慮した「定年」 の意味付けをしていただくよう切望したいと思います。

――以下 次号へ続く――

河合 将介 skawai@wakao.com

健康の方程式 「ヨーガの皮膚道を理解しよう」

西尾誠一郎

ヨーガとは「結び」という意味で神を自分が結ばれること、キリスト教の祈りに通じるものだそうです。ヨーガというと体操とか座禅をイメージする人も多いでしょうが、それらはあくまでヨーガの一部なのです。さて今回は皮膚の働きについて理解を求め、もっと健康になろうではありませんか。皮膚は不眠不休で殺菌作用、体温調節作用、呼吸作用、排泄作用の4つの働きをしています。私たちは文明を発達させ、自然からますます遠ざかる生活を余儀なくされています。つまり、皮膚から見ると、皮膚の4つの働きをたえず妨げているのです。そうした文明社会の中でもちょっと機をつければ手軽に皮膚を鍛えることができ、もっと健康で幸せな生活を送ることができるのです。

皮膚を鍛えるために飯島氏は皮膚を探ること、日光浴と水浴と空気浴の4つをすすめています。

日光浴で骨まで強くする

骨がやわらかくなると、関節がくずれ、神経を圧迫し、血循が悪くなります。ですから自然の食品からカルシウムを摂ることは大事ですが、日光浴も大事です。でもフロンなどの影響でより大量の活性酸素を生じさせる危険のある日光を直接浴びる必要がありません。窓を開けた明るい部屋で輻射線で十分なのです。日光には殺菌力があり、体内の白血球をたくましくし、赤血球のヘモグロビンを増してくれます。でもくれぐれも直接日光を一日30分以上浴びないこと。皮膚ガンが増えている原因の一つは日光なのです。

A摩擦は体温調節力を高める

皮膚を擦ると汗腺が強化され、体温調節と毒素排泄作用を強めることができます。擦る時は静脈とリンパ管の流れが従い、心臓の方にこすります。病人は温湿布と冷湿布を交互にくり返す方がより効果的だそうです。

水浴と空気浴はグローマス(副毛細血管)を強くする皮膚が冷たい水や空気に触れると、毛細血管が急に絡んで閉じます。堰き止められた血液はグローマスを通って小静脈に流れます。グローマスは安全弁の働きをするのです。重い物を持ち上げたり、排便などでいきむ時や感情が高まったりした時もグローマスが働き、脳や内臓の器官を内出血から守るのです。ですから水浴も空気浴も全身に酸素を配るのを強化します。

皮膚の呼吸と排泄も大切な働きですが、着物によってそれらの働きが妨げられ、着物についた毒素を皮膚から再吸収することもあります。水浴は血循を良くし、汗腺を強化し、付着した毒素を洗い落とします。1分間以内の長さでシャワーで背、腹、胃、足の裏などに水射するのもいい方法です。

重症の肝臓疾患の方を除けば温かい風呂と水風呂に交互に入る温冷浴法をしていることを20年ほど前に本で読んで知っていましたが、こんなに大事とは知りませんでした。名前を忘れましたが早乙女氏の長男はこの温冷浴法のおかげで風邪一つひかず、冬でも水のプールで泳いでいました。でも私は今のところ、マリリンモンローのように、シャワーを浴びるとき、冷たい水を手と足にかける程度にしています。

くもん式のようにスモールステップで徐々に皮膚を鍛えることが大事だと思うからです。空気浴については次回お話しましょう。

雑貨屋からのおすすめの本『ニンジンから宇宙へ―いのちの循環を知り、土と人を生かす』

農薬も化学肥料も一切使わないでニンジンをつくろうと、長い年月、研究を重ねていた著者は、土やニンジンから「宇宙に存在するすべてのものは、循環している」ことを学び、人間は、宇宙の循環から大きくはみ出していることを訴えています。

「このまま行けば人類も地球も滅んでしまう」――この宇宙に存在するすべてのものは、さまざまに支え合い、お互いを生かし合っています。水も空気も光りも土も草も取りも虫も、そして人間も地球もです。何が欠けていてもいけません。何が秀でていてもいけません。宇宙にはすべてのものが、同じ重さで必要なのです。宇宙のすべてのものを一つにつなぐものが、循環の環です。私はそれを土まみれのニンジンから教えてもらいました。 本文より抜粋

著者:赤峰勝人 株式会社スパイク \1300

編集後記

絵を描くのって難しいですね。ちゃんと見れていますでしょうか?

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雑貨屋店主 大西良衛 ronishi@earthlink.net