Zakkaya Weekly No.67

Ryo Onishi 8/24/97 バックナンバー Homepage

すでに雑貨屋の読者のみなさんには河合さんから連絡があったかもしれませんが、河合さんがハッピーリタイアメントで、会社を退職されます。読者のなかには定年など関係無い方もおられるでしょうし、私を含め、これから何年、何十年先に迎える人もいると思います。(もちろんそれまで会社があればですが)

今回から5回にわたって河合さんの定年についての思いや、考え方を紹介しますので、お楽しみに。ご意見、ご感想などもお寄せくださいね。(R.O)

定年って何だ(1)−サラリーマンの宿命−

日本の多くの会社には、役員・従業員に対する「定年退職」という制度があります。この「定年退職」とはサラリーマンが 一定の年齢に達すると 社内規則により その企業から引退するという制度です。これは日本の親会社から出向している海外駐在員や赴任者にも当然あてはまる訳で、その例外ではありません。

実は、この私がここでその「定年退職年齢」に達しました。私の勤務する会社は 満60歳の誕生日をもって「定年」と定めており、私はこの8月25日がその満60歳 の誕生日にあたります。

「定年」なんて まだまだ 先の事と思っていたのに、気が付いたらいつのまにか目の前に現れ、そして今 私の中に強引に割り込んで来たので、びっくりした というのが偽らざる現在の心境です。

他人様の事で 自分には縁のないものだと 思っていた「定年」というものが、自分の事だと実感させられたのを 機会に私はこの「定年」について少し考えてみました。

 先ず、改めて「定年」の定義を知るため、手元の国語辞典でこの字句の意味を調べてみましたら次の通りでした。

(1)「定年」:退官・退職することになっている、一定のとし。[もと、停年と書いた]

(三省堂、国語辞典 第二版)

(2)「停年・定年」:法規・規則によって退官・退職すべく定められた年齢。(岩波書 店、広辞苑 第二版)

国語辞典として 上記の解釈は至極当然なのでしょうが、当事者となった私にはこの表現はまことに不満です。これでは「定年とは 人生の一つの終点である」と言われているようで、「ハイ、ゴ苦労サン、ソレマデヨ」という事になってしまい、まことに暗いネガティブな解釈です。(最近は 『停年』と書くより『定年』のほうが多くなっているのがせめてもの慰めですが)

サラリーマンにとって「定年」とはそんなに後ろ向きなものなのでしょうか。その昔 人生わずか50年、「初老」が40歳の異称であった時代ならいざ知らず、現代の日本人にとって多くの企業が採用している60歳定年では、まだまだ先は長く、しかも心身の衰えも少ないので、そろそろ「定年」と言うものの認識について もっと前向きに捉え、考え直してもよい時期ではないでしょうか。

改めて考えてみるに、およそ「定年」という制度が存在するのは、サラリーマンの世界ぐらいのものでそれも日本など、ごく限られた国にしかない制度のようです。現に、ここアメリカには そんな制度はなく、(そんな制度をアメリカで企業が作ったら、“Age Discrimination−年齢差別−”で訴えられかねません)因みに 手許の 和英辞典で「定年」 と ひいてみたら「the age limit; (mandatory) retirement age」 と記載されていました。そこで 身近なアメリカ人にこの単語を使ってみたら、「ナンダ、ソレ?」てな顔をされてしまいました。――次号へ続く――

河合 将介 skawai@wakao.com

健康の方程式 「正しい呼吸法は長寿への道」

西尾誠一郎

病気の原因は大きくいって2つあり、一つは血の質が下がること、もう一つは血の巡りが悪くなることでした。そして血の質について食事に気を配る人は増えて来たけれど、呼吸法に注意する人は少ないという飯島氏の指摘は我が身を振り返ってもその通りだと思いました。

とはいえ私は昨年アンドレ・ワイル博士の「癒す心・治る力」(角川書店)を読み、腹式呼吸で4秒で吸い、7秒止め、7秒ではききるという呼吸法を時々行ってきました。または94歳でゴルフのエイジシューターになり、ギネスブックに載った塩谷先生の正心調息法についての本を読み、まねをしたこともありました。

今、その2冊の本が手元にないのが残念ですが、塩谷先生の正心というのも「あらゆることに感謝し、我欲を捨て健康と幸福を念ずること」だったように思います。調息も腹式でまず体の中の悪いものをはく、そして宇宙エネルギーを吸い込み息を止めて、そしてはききる。その呼吸を毎日25回もすれば、健康で長生きできというような内容でした。塩谷先生は70代か80代でエベレストに登った時も、他の若い隊員が全員高山病にやられたのに、この呼吸法のお陰で一人元気だったこと、そしてこの呼吸法で92歳、94歳とエイジシューターになり世界記録を打ち立てたことも私の心に残りました。

でも毎日この呼吸法をきちんと実行しようという気にはなりませんでした。では今回の飯島氏の「ヨーガ革命」でなぜ毎日やろうという気になったのでしょうか。私が体調を崩していたという事情もありますが、それ以上にいいじましもの理論に説得力が会ったからです。酸素の貧しい所で火をたいても十分な火力は得られないように、浅い呼吸栄養ばかり摂り込んでもエネルギーを完全燃焼させることは難しいのです。まして触媒となる必須アミノ酸やビタミンが不十分だと完全燃焼できず血は濁ってしまいます。

朝晩5分ずつ、初心者は腹式呼吸で7秒吸い、7秒止め、7秒で吐きます。7億の細胞は空気が十分に達する事を待っています。あごと恥骨を引くという気持ちで姿勢を正し、宇宙エネルギーが脳天より下りて、せき髄を下って、丹田に満つというイメージで息を吸います。丹田とはへその下、5〜6センチを中心とする下腹部、心身の精気が集まるところです。腹式呼吸は「吸出、吐き、締め」と覚えましょう。つまり、吸うときは腹を突き出す気持ちです。その時、「血がきれいになる、血がきれいになる」と念ずるとよいでしょう。

次に息を止めて肺活力をつくり、支配力をつくります。自分の感情を支配し、内臓を支配し「健康になる、健康になる」と念じます。その時、肛門を締めておきます。大きい方を我慢する要領です。

最後の吐息はくつろぎの秘訣です。息を吐くと全身の筋肉が緩んで心がくつろぎます。下腹部を背の方へ持っていき、にこにこ笑いながら大きく吐きます。「頭がよくなる、頭がよくなる」と念じてもいいでしょう。飯島先生の本には書いてありませんでしたが念ずることは何でもよく、病気の人は具体的に病気の名をあげて、それが治りました。ありがとうございましたの過去形でもいいのです。

7秒、7秒、7秒は血液が循環するのと同じ長さだそうです。朝晩この呼吸法を5分間、あなたもやってみませんか。

読者からのたより 駒井さん

最近の運動不足で体力だけではなくなんとなく気力も落ちてきたのではと感じていた所へ友人からのサッカーのお誘い。でも、もうかれこれ20年以上も本格的にはプレーしていないのに今更出来るか! と友人を冷やかし程度にいざ見学へ行ったのです。

行って見ると、なんとなく 体の奥からムズムズ何かじっとしていられない そんな衝動にかられて気が付いたら汗だくになりながら走り回っていました。

毎週土曜日の朝9:00からチームもまだスタートしたばかりで、メンバーも35歳以上の中年を中心に東南アジア系、南米系、アフリカ系と雑多ではありますし まだまだ始まったばかり、この場を借りてむかしサッカーをした経験者は是非、私どもへご連絡下さい。

回を重ねるごとに ほんの少しずつ体力が向上していくのがなんとなく嬉しくってのめり込んでいます。

詳しい情報をご希望の方は下記までご一報ください。

駒井 Eメールアドレス : cozack@pacbell.net

もしくは、雑貨屋さんまでよろしく。

駒井さん、先週につづいて投稿ありがとうございました。

編集後記

ビーチやプールサイドでよく見掛ける、日光浴用のチェアー?を買いました。日光浴をするためではありません。庭で寝ながら本を読むためです。日陰でゆったりと本を読むというのはとても気持ちがいいものですね。いつのまにか寝てしまいました。

http://home.earthlink.net/~ronishi

雑貨屋店主 大西良衛 ronishi@earthlink.net