Zakkaya Weekly No.64

Ryo Onishi 8/3/97 バックナンバー Homepage

気がついたらもう8月なんですね。今度、気がついたらクリスマスの話をしているんでしょうね? (R.O)

憲法のなかの自由という言葉(2)――前号より続く――

アメリカ合衆国と日本国の成文憲法を読み比べ、「自由」 という単語がそれぞれ 何回出てくるか、などと 単純に比較してみたところで たいして意味ある作業とも思われないかも知れませんが、私には 「眠れない夜のヒマつぶし」 以外にも、いくつかの収穫ある発見がありました。

アメリカの憲法には なぜ「自由」 と訳される単語が少ないのか。それは多分、アメリカ国民にとって「自由」 とは、既に自分たちの意識の中に定着しているものであり、わざわざ 「自由」・「自由」 と騒がなくても 認識済みという事だからだと思います。この辺が 第二次大戦後あわてて「自由」 を 取り込んだ日本国憲法とは 基本的に違がっている、と言えそうな気がします。

現に アメリカの憲法に出てくる 前記7つの「自由」 のうち、この憲法で改めて保障しているのは、「信教の自由」、「言論・出版の自由」 ぐらいのもので、その他の「自由」は どちらかというと既に存在する「自由」を改めて確認した一種の修飾語みたいな使い方です。ところが一方、我が日本の憲法ではどうか と言うと 、

「思想及び良心の自由」

「信教の自由」

「集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由」

「居住、移転及び職業選択の自由」

「外国に移住し、又は国籍を離脱する自由」

「学問の自由」

と、いろいろ保証してくれアメリカに比べ実に親切・丁寧です。 私もつい最近まで「外国移住」や「国籍離脱」が 憲法で保障された自由だったとは 知りませんでした。(こんな事まで保障してくれているんですね)

次に、アメリカ合衆国憲法の対訳に登場する「自由」 は 英語の原文にあたると “liberty”という単語と “free/ freedom”という単語の二種類に明確に使い分けられており(前記参照)、ただ「自由」 とのみ表現する 日本国憲法とは「自由」 という言葉の 奥の深さに 差が有りそうです。“ liberty”と“freedom”の違いについては、正直の所 よくわからないのですが、私は “liberty”とは 一般的に 人権・政治等を含む広い意味の「自由」 を指し、その上 この言葉には 抑圧・圧政などからの「解放」 といったような意味合いも含まれていると勝手に理解しています。「自由の女神」 や「フィラデルフィアの自由の鐘」 が “The Statue of Liberty”、“Liberty Bell”と呼ばれるのも こんな理由からだと思っています。(“liberty”と“freedom”の区別について、本当のところは 私はよく分かっていません。どなたかご存知の方、教えてください)

いずれにしても 一つ言える事は、日本の「自由」 は、少なくともアメリカに比べ まだまだ底の浅いものであり、民主主義とか自由などと 言っても しょせんはまだ他人様からの借り物を纏っているに過ぎないという事ではないでしょうか。

本来の意味をはきちがえた無責任な 「自由(放任)」 から 責任ある 「自由」 への道のりをいかに進むか、おおげさにいえば 日本の未来を決める一つの要素だと思います。日本国憲法にいろんな「自由」 が書き並べられ、国民に保障してくれているのは、とりもなおさず 日本には もともと本当の「自由」がない(少なくとも過去にはなかった)ということです。憲法のお世話にならなくとも、本当の「自由」をきちんと定着させ、享受できる日本にするため、我々日本人も本気で努力をする必要があるようです。河合 将介 skawai@wakao.com

健康の方程式 「酵素タンパクもすてきな働きも知っておこう 」 西尾誠一郎

還暦に白内障をお患ったのを機に、医学・栄養学の分野まで研究を広げ、分子生物学に基づいた独自の「分子栄養学」を創設し、90歳を過ぎても精力的に執筆・講演活動を行ってきた三石巌先生が今年96歳で亡くなりました。先生の「ガンは予防できる」(大平出版社)をはじめ、たくさんの件こうに関する本がどれほど私を励ましてくれたか知れません。今回は先生の最近出版された「腎脳食」(三笠書房)より、酵素の話をもう少し紹介してみましょう。

先生は鉛中毒からくる重度の糖尿病(空腹時の血糖値276)でした。ではきっときびしい食事制限をしていたかというと、そうではなく、年をとるにつれ、グルメ志向になっていったそうです。フランス料理のフルコースや会席料理も大好きでお腹一杯食べることも珍しくなかったそうです。先生が重度の糖尿病でありながら、悠々と食事も楽しめたのは、何よりも健康に関して科学的根拠に基づく正しい知識を持っていたからです。先生は病気も楽しみながら、自分の理論の正しさを食生活の中で試しました。先生が最も重視したのは@タンパク質・アミノ酸Aスカベンジャー(活性酸素除去物質=体内の掃除屋)Bビタミン・ミネラルでした。

タンパク質の生理的役割について、先生はこう述べています。タンパク質が不足すると「髪の毛は細く、色がぬけて白くなった部分ができる。体の正常な発育ができない。浮腫が起きる。肝硬変が起きる。湿疹ができる。胃腸が悪くて習慣性の下痢になる。いらいらする。無感動である。筋肉が発達しない。運動神経が鈍い。行動が敏捷性を欠く。…・」略

タンパク質と一言でいっても、その役割はいろいろだ。しかし何といってももっとも重要な役割は酵素(酵素タンパク)としての働きだろう。酵素は生触媒といわれる。」つまり人間の体温37度という場所で、食物をエネルギーに変える化学反応を起こすためには、触媒が必要なのです。その触媒が、酵素であり、補酵素といわれるビタミンなのです。そして一つの酵素は、ある特定の物質分子をつかまえて、それを分解するとか、別の分子に結合させる働きをするのですが、その時、決まったビタミン・ミネラルの助けがないと、分解も結合させることもできないのです。

もう少し具体的に述べてみましょう。私は以前、発ガンはたった一つの細胞や遺伝子の電子が引き抜かれるところから起きると言いました。そしてその電子を相手かまわずに引き抜くものを活性酸素といいました。活性酸素にもいろいろありますが、最も強力な活性酸素が4つあり、その一つが過酸化水素です。もちろん私達がすぐガンにならないのは私達の体内には過酸化水素を除去する物質(スカベンジャーという)があるからです。そのスカベンジャーは「カタラーゼ」と「グルタチオンペルオキシダーゼ」でどちらも「酵素」です。人体にはこういう酵素が3000種から4000種あると言われます。そしてカタラーゼは「鉄酵素」のなかまで、後者は「セレン酵素」の仲間です。体の中に鉄やセレンが欠乏していると、こういうものはつくれません。これらの酵素の働きで過酸化水素は水になってしまいます。でもその時酵素もほかのものになるのです。

しかしビタミンB2があると、グルタチオンペルオキシターゼはまたよみがえって酵素の働きができるのです。

発ガンを防ぐにはタンパク質やビタミン・ミネラルといった栄養上の問題ということが酵素の研究が進むなかで、ますます明らかになってきたのです。

比嘉照夫農学博士 講演会のお知らせ

「地球を救う大変革」(ベストセラー)の著者

「EM技術」を17年前に開発し紹介したことにより世界的に知られ、日本国内はもとより 海外各国に農業、畜産、環境浄化等技術指導に駆け巡る現代日本の「時の人」です。今回4回目のアメリカ講演で、世界の新産業革命EM最新動向の情報をここに報告していただきます。今地球が抱える食糧問題、環境汚染、かぎられた資源とエネルギー、医療と健康問題等緊急課題をEM技術普及にて解決すべく、大きな使命感をもって、一年間に約5ヶ月世界を駆け回り精力的に「EM技術」普及と執筆活動に取り組んでおられます。微生物製造の法律が一番厳しいカルフォルニア州でも1995年1月EMの使用が許可されアメリカでもEM技術で問題山積の環境、農業、畜産、医療の分野での解決を期待されています。 EMが私達にどんな生活の変化や希望を与えているか、世界海外の事例を交えて比嘉教授に講演してもらいます。是非、皆様のご来場ご出席をお誘い致します。

日時:8月17日午後二時から五時まで

会場:Holiday Inn Torrance Gateway (二階 Ball Room)

19800 S. Vermont Ave. Torrance, CA. 90502

Tel: 310-781-9100

お問い合わせは:西尾 310-370-3535又は 田村 213-666-8168 竹内 714-964-9373又は 高島 310-767-4211

主催:LA EM 普及会( ボランテア グループ) & EM Marketing Co.

後援:EM Technologies, Inc.(1-800-461-5296) Holiday Inn Gateway

入場料:1家族 $5ドル 当日受付けにて(全額EM普及のため寄付されます) 席に限りがありますのでお早めにお出かけください)

編集後記

雑貨屋ホームページが記事でいっぱいになってきました。容量に限りがあるので古い雑貨屋Weeklyを削除することにします。

http://home.earthlink.net/~ronishi

雑貨屋店主 大西良衛 ronishi@earthlink.net