雑貨屋ニュースレター No.36

大西良衛 1/19/97 バックナンバー Homepage

先週後半から雨が上がり、久しぶりにロサンゼルスらしい天気になりました。この雨のお陰で、雪化粧した山々がとてもきれいに見えますね。ずーとこういう景色が見れたらいいのになぁと、皆さんも思っていることでしょう。もう少し環境について考え、少しでも空気を汚さないよう気をつけたいものです。

ユーモアを楽しもう―笑いは人間の特権だ(1)

河合流へりくつ・こじつけ偏

アメリカ人にとって「ユーモアのセンス」 はその人の人格の高さを表す重要な要因の一つと言われ、会話やスピーチの中でいかにセンスに富んだジョークを披露するか、お互い競い合っている光景をよく見かけます。アメリカといえば、私など 「個人主義」、「合理主義」 などといった言葉がすぐ浮かんできます。通常の場合、 脇道であり、対人関係の潤滑油に過ぎない「ユーモアセンスやジョーク」 は一見、「個人主義」や「合理主義」とは 相反するもの、といった感じがしますが、実は多数の中で個人の存在を認めさせ、他と差を付けるという意味では、まさに 「個人主義」の象徴とも言えるかもしれません。レーガン元大統領はたいへんユーモアセンスのあった人だったそうで、暴漢に撃たれ 病院で弾丸の摘出手術を受けた時でさえ 手術担当の医師に 「君は 共和党支持者だろうね」 とジョークを飛ばしたと、いわれています。 以前、日本のあるコメディアンが「笑いは文化です。おおいにこの文化を楽しみましょう」 とテレビで語っていたのを覚えていますが、私も全く同感で、我々はもっとユーモア・ジョーク・笑い(駄じゃれも含めてネ)などの地位を向上させるべきだと主張している一人です。尤も、また ユーモアやジョークほどT P O(使うタイミング、場所など)の難しいものはなく、むやみに振りまけば良いというものでもなく、だからこそ 「笑いは文化(または、少なくとも 文化のバロメーター)」 だと言えるのだと思います。

作家の井上ひさし氏の随筆によると、人間に関する学問で最も遅れているのは、大脳生理学でありその中でも特に遅れているのが 「笑いのメカニズム」 の解明なのだそうで、これは興味ある話です。(日本の名随筆 #22 「笑」 )

なぜ大脳生理学者たちにも 「笑いのメカニズム」を正確に捉える事が出来ないのかと言えば、それは人間しか笑わないので、動物実験が一切出来ないからだそうです。動物実験が出来ないとなると、笑う人間を観察するぐらいしか方法がなくなるが、各人が 何を何故笑うかは、各人の教養や知性や趣味によって千差万別で、主観的にならざるをえない。――科学は主観に対して、手も足も出ない代物であるから、全くのお手上げ、無策となる、と言う事なのだそうです。(同上を参考)

我々の 「笑い」 とは、そんなに不可解で未解明な代物だとは驚きです。普段、何ということなく可笑しければ 笑っていますが、「笑い事じゃない」 と考え込んでしまいそうな気分になってしまいます。

しかし不可解であろうが 未解明であろうが、少なくとも 「笑い」とは我々人間のみが神から授かった特権であり、そしてそれは大変な特権です。折角授かった、ありがたいそんな特権を無駄にするなんて罰(バチ)当たりもいいところ、神への冒涜(ボウトク)です。だから――何が 「だから」なのか よくわかんないけど、まあ あまり堅い事いわないで――もっと おおいに その特権を享受して、「笑い」 を 楽しみたいものです。でも 面白くもないのに ただ笑えと 言われたって困るけど、かといって 世の中、ただ待っていても、向こうから 面白おかしい事なんか、まず殆どやって来たためしはありません。だからこちらから積極的に 「出向いて行く」 のです。「ユーモアのセンスを持つ」 とは、自分から積極的に「人間だけに授かった、この特権にアプローチしようとする心」 だと、私は勝手に解釈しています。

ユーモア精神を持とう、という主旨なのに、まるでユーモアのない堅苦しい文章になり、笑う気にもならない(別の意味で「笑ッチャウ」 内容だね)ものになってしまいました。せめての名誉挽回のため、上品な ジョークをいくつか と思いましたが、私も今日からセンスを磨こうと思い立った所ですので、そう簡単には出てきません。しかしこれまで私が 折りにふれ集めたり、かびの生えた脳味噌から絞り出し、書き留めた「ジョーク・ボックス」を 整理しながらまとめた、私流の哲学(大きく出たね!)と実例による「ジョークの法則」などを次回以降、あと2回、「河合流 へりくつ・こじつけ編(2, 3)」としてご披露いたします。 乞う、御奇態――ア!ちがった、――乞う、ご期待。

河合 将介 skawai@wakao.com

健康の方程式「逸見さんの死に学ぼう」

1993年12月25日テレビの司会などで人気者だった逸見政孝さんがガンで亡くなりました。私の親友の死が私に健康について勉強しなさいと教えてくれたように逸見さんの死が私に私の気づいたことを一人でも多くの人に伝えようと決心させたのです。私は当時、ゲートウェイUSAに「続・子育ての歌」と題して教育の問題について連載していました。その連載に「医者まかせから自分で予防するガンへ」と言う副題をつけて10回にわたって健康の問題を取り上げました。もっと続けたかったのですが私の連載は事情があって10回で打ち切りになったのです。「自分で予防するガン」と言う副題は、朝日新聞社の朝日ワンテーマ・マガジンの「自分で治すガン」(93年7月号)からアイデアをいただきました。ガンは治すより予防するほうがずっと簡単だし、大切だと思ったからです。予防医学に関する本がその後どんどん出版されました。日本で300万部売れたという“脳内革命”もそのうちの一冊です。私は次第に私の歩いていこうとする、すなわち自分の健康を自分で守ると言う道に確信を深めていきました。あれから3年経ちました。私はあの連載のおかげでたくさんの人と知り合いました。懐かしさを込めてその最初の健康の記事の一部を紹介します。

健康の方程式 早期発見では手遅れ 西尾誠一郎

ガンで死なないためには早期発見・早期治療しかないと言われています。そして、その早期発見をするには、人間ドックで定期検診を受けるほかないのです。「40歳を超えたら、最低でも一年に一回の定期検診は絶対必要です。人間ドックに入らなければ、どんなガンも見つからないと肝に銘じなければいけない。」(国立ガンセンター名誉委員長・市川平三郎氏)

私も半年ほど前までこう信じてきましたし、定期検診も受けてきました。そこでガンが発見され、医者がっ手術を勧めたら、私は99%それに従っていたでしょう。多くの日本人は私と同じように定期検診を受け、医者の勧めに従っています。それだけに12月25日の逸美さんのあまりに早すぎる死は、多くの人に驚きと悲しみとガンに対する言いようのない不安を引き起こしたに違いありません。逸見さんは模範的な患者でした。弟さんを膵臓ガンでなくしている逸見さんはガンに非常に気を配り、毎年検診を受けてきたのです。ゴルフと仕事が趣味というまじめ人間で、酒もたばこもやらず、食事にも気を付けてきました。昨年1月の検診で胃にガンが発見され、2月、8月、9月と手術、しかも9月はゴッドハンドと異名を持つ名医の執刀でした。11月の2度にわたる抗ガン剤の副作用が激しく、吐き気が止まらず食事をとれずに衰弱、12月24日昏睡状態となり翌25日亡くなりました。「病は気から」と言われますが、病気に打ち勝つためにも気力はとても大切です。逸見さんはどうしても職場復帰したいという強い意志を持っていました。それがあのガンと闘う宣言になったのです。食事に気を付け、酒・たばこをやらず、定期検診を受け、名医の意志に従い、自ら闘う意志旺盛な逸見さんが、ガンが発見されてわずか一年足らずでなくなったのは何故か。私は今、言いようのない悲しみと静かな怒りを覚えています。それはガンに対して全く違ったアプローチがあったからです。もし早期発見以外の道――ガンに対する従来の治療以外の道があることを知って、ご自身で選んだのなら、それは天命というべきでしょう。私は逸見さんがもう一つの道をご存知ないまま、ガンに打ち勝てなかったのではないかと恐れています。私はこの4ヶ月数十冊のガンや健康に関する本を読み、今までと全く違う考えを持って人生を歩んでいます。早期発見と違うアプローチとは何か、従来の手術・抗がん剤・放射線以外に科学に裏付けられた治療法があるのか、皆さんにお伝えしていきます。

EM−Xの入手について

EM-Xがあなたの身近なところで入手できます。サウスベイ地区の方は下記に連絡して見てください。

310-370-3535 Mrs.Akiko Nishio

310-420-7581 Mrs.Hiroko Kozawa

310-533-0128 Mr.Yukihiro Takada

500mlで$70です。

お知らせ

今月、1月31日にアニヤさんのショーが行なわれます!魅惑のジャズシンガーアニヤさんのショーを前回見逃してしまった人は今回は必見です。日時、場所等は下記の通りです。

*場所:LUNARIA Restaurant and jazz club

10351 Santa Monica Blvd. (at Beverly Glen)

Los Angeles, CA 90025

(310)282-8870 Valet Parking Available

*日時: January 31 Show Time: 9:30, 11:00, 12:30

*Featuring:

Piano: Lohn Rangel

Bass: Tony Dumas

Drums: Ralph Penlaer

                 三本松 誠  

編集後記

週もぎっしり詰まったニュースレターになりました。雑貨屋らしく何でも載せますからご遠慮なく、ご連絡ください。電話、FAX、Eメールどんな方法でもOKですから連絡ください。

雑貨屋店主 大西良衛ronishi@earthlink.net