Zakkaya Weekly No.211 Ryo Onishi 5/28/2000
■先週は久しぶりに高島さんに大阪で会いました。サウスベイ大阪支部も元気に飲ってます。(チョッと飲みすぎましたが…)
そして新しい出会いがありました。新しい出会いがあるたびにエネルギーをもらって元気になれます。高島さん、いつも新しい出会いを創っていただき、ありがとうございます。
■日本は日中少し暑くなってきましたがいい季節ですね。帰国してから、まだ歩くことは苦にならず、むしろ楽しみながら歩いています。でもなが〜い間、ハンカチを持つ習慣が無かったので、ハンカチを忘れます。定期よしっ!、財布よしっ!、時計よしっ!、ハンカチ…と確認しながら今日も行ってきま〜す。(R.O.)
昨年の11月18日付Asahi.com(朝日新聞インターネット・ニュース版)の中に、思わず目を引きつけられた記事がありました。ニュースのタイトルは『幸せに値札を。英米の経済学者が“幸福度”調査』というものでした。
その内容はおおよそ次のようなものでした。
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人にとって“幸福”とはそれぞれ違うものだが、それをどこまで客観的にとらえられものかを研究するため、英米の経済学者2人が5年がかりで、両国の計10万人について幸福の度合いを尋ねた調査結果を分析し、できる限り数値化する共同研究をした。
卒業、就労、失業、結婚、別居、離婚、自宅購入など一生の間に経験する主なできごとが、それぞれ幸福感をどの程度増減させるかを統計的に調べ、コンピューターを使って数量化した。
その結果、円満な結婚がもたらす幸福感をあえて金額に換算すると、少なくとも年間10万ドル(約1,050万円)と算出された。失業に伴う不安感や自信喪失によって減る幸福度は年6万ドル(約630万円)相当と出た。
数値化とは別に、相対比較もした。男性より女性、独身者より既婚者の方が、より幸せと答えやすいことが判明。再婚で得られる幸福感は1度目の結婚生活より低く、中途半端な別居は正式の離婚よりもはるかに人を不幸にしがちということもわかった。
また、18歳のころ最も高かった幸福実感度が、年とともに低下。最もつらい思いを抱えて生きる時期が、統計上は、男性で43歳、女性では40歳であることが確認された。その後、幸せ度は男女ともに上昇していくという。
そして、結婚は年収に換算して1,000万円相当の幸せをもたらし、失業すれば年間600万円分不幸になる――。
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人の幸福感、不幸感といった心の領域の問題を数量化(即ち客観化)すること、更に金額に換算する事にどれほどの意義があるのか、このニュースを一見した時、私には何とも理解できず、こんな研究こそまさに現代の“モノ”と“カネ”偏重時代の象徴とも言えそうで嫌悪感すら感じましたが、しかし、もっと素直にこのニュースを吟味してみると、この研究は決して“幸せ”は“お金”で買う事が出来ると言っている訳ではなく、むしろ幸福感という心の領域をもっと重視し、研究しようという意図がある事に気がつきました。
「結婚は年収に換算して1,000万円、失業はマイナス600万円・・」という発想も“幸福度”、“不幸度”を客観的に計る「モノサシ」として「オカネの単位」を借用しているに過ぎず、欧米人によくある発想だと理解すれば納得出来、私もこの種の研究に一定の評価は与えても良いと気がつきました。
しかし、やはり私は本質的に人の“幸福度”や“不幸度”を単純に数量化するには抵抗を感じます。
一切れのパンを入手する“喜び”も自分で汗を流して必死に稼いだお金で買う場合と安易に入手したお金で買うのでは天と地ほどの差があるでしょう。一家を支える立場での失業と大資産家のお坊ちゃまの失業では“不幸度”は違う筈です。
また、私達は「成し遂げた成果はその道のりが苦しい程、感じる喜びは大きい」という事も体験から知っています。ある成果の価値は決して常に同じではありません。
同じ人間でも心の持ち方次第で“幸福度”“不幸度”は大きくゆれます。常に己れを知り、前向き発想の出来る人と、そうでない人では同じ環境下でも当然差がでるでしょう。人の心は数字で表現するには無理があり、馴染む筈はありません。
心の“幸福度”や“不幸度”を数量化する研究には評価を与えつつも、結局、自分の“幸福度”は自分が決めるもので、学者先生のデータからはじき出されるものではない、という結論のほうがもっと自然でより正解ではないだろうかと私は思っています。
そして私達は自らの心は自らで養い、来るべき“豊かな心の時代”を迎える準備をしたいものです。
それにしても前記学者先生の研究によると、独身男性が相対的に最も“幸せ度”が低いだなんて・・ ホントカナー、ソウカナー、ソウカモネ・・・・。
河合将介( skawai@earthlink.net )
さくらの独り言 「教える事と、学ぶ事」
私が社内において一番好きだったAさん(雑貨屋164号/「初めて観たもの」に登場)が、今年6月30日を以て引退する。56歳である。昨年辺りから「僕はもうすぐリタイアーする」が口癖だったAさんの、その冗談が本当になってしまった。しかし今秋から彼は、日本の某大学専任教授として第2の人生をスタートする。ビジネス界から教育界へ行く彼と教育界からビジネス界に来た私との間には、何らかのゴールデン・ゲート・ブリッジがある様な気がする。
「さくらさん、教師だったんでしょ!、教えて下さいよ、良い講義をする為のポイントは何ですか?」、「さくらさん、先生だったんでしょ!、教えて下さいよ、笑ってないでさ」、「さくらさん、教えて下さいよ、エトセトラ〜エトセトラ〜」と、食事の最中でもゴルフの最中でも、この若輩の私に聴いてくれる。私はそんな時、ただケラケラと笑っている。彼がきっと素晴らしい「先生」になるだろうと、私には思えるからだ。ベテランの彼が16歳も歳の違う私にでも「聴く」(耳を傾ける)という姿勢を試みれる事、それは何よりも素晴らしい師の姿ではないだろうか。
確かに、「教師」はその字の如く教える事が商売だ。しかし、彼ら自身に学ぶ姿勢なくして何も教えられない。簡単な事だが、これは真実だと思う。しかし、それぞれの職業に「職業病」とある如く、一旦「教師」もしくは「先生」と呼ばれる職業に就いてしまうと、この簡単な事を忘れてしまうか、全く理解できない者に変身してしまうものなのだ。しかしその変身への誘惑や危機を知っている人は、向かい合った人や児童・生徒に、まるで神を見い出す様な毎日を送ることができる。ただ残念な事に、この喜びを知っている「先生」(もしくはそう呼ばれる職業に就いている人)は、本当に少ない。
プロフェッショナルとして日米両国で30年以上にわたり活躍したAさんは、これから日米半分ずつの生活を始める。侍の様なAさんの、その人生、仕事へのロマンや挑戦が、彼が初めて観たゴールデンブリッジのごとく日米に橋を架けることだろう。まるで一枚のコインの様な「学ぶ事と教える事」のゴールドを胸にいだきつつ。この様な素晴らしい先輩は、何を語らずとも生様そのもので、大切なものを後輩に教えてくれるのだとつぶやく、Aさんファンクラブ会長さくらの独り言。
川 柳 & コ ン ト (東京・成近)
( 川 柳 )
後継を誇示してみても薄い影
創業の亡父(ちち)がまだいる社長室
スキャンダル記者に裏門まで張られ
野次馬の目になりきれぬ元刑事
敗軍の将にマイクが突き刺さる
( コ ン ト )
「有珠噴火、終息の可能性」
このまま治まってくれるといいが − 不況風
「初心を忘れず」
出来たら偉い 雅山関へ − 政治家
「たなぼた総理」
賞味期限が心配になってきた − 国民
(東京・成近) E-mail
kawaiai@mx2.ttcn.ne.jpwww.makita1.com
−健康食品って、本当に健康のもと?のお話し−
皆さんも、現在も使っている、又は過去に一度は口にしたでしょう、「健康食品」。
健康に気を使うあまり、健康食品をも、薬的な扱いをしている方、多くいらっしゃいませんかー?
例えば、にんにくにはスタミナがつくからって、空腹時ににんにくの醤油漬けなんかをイッパイ食べ過ぎて胃痛をおこしたり、玄米が身体に良いからといって赤ちゃんの離乳食に玄米粥を与えて消化不良をおこさせたり..。
あげくには、こんな話しもあるんです..リウマチに効くからと、健康食品を摂っていたら、むくんできました。
内容を調べてみたら副腎皮質ホルモンが入っていて大変な事になるところだったという具合。
..コワイコワイ..。
そもそもこの「健康食品」、一体どんなものをいうのでしょう?
法的には“健康食品”という言葉はありませんから、定義がはっきりしませんねぇ。
一応、薬品と食品の違いという事で区別しているようで、「薬効(薬による効果)が証明されているのが薬品、健康食品の方は食べられて害が証明されなければ良い。」との事。
..っということはー、
道端の草を加工して売り出しても、害が無く、買う人があれば立派に「健康食品」として通用しちゃうんですねぇー。
でっ、いろ〜んな形の健康食品が売り出されている事になーる。
「健康食品」としては、ビタミン類を初め、スピルリナ、クロレラ、食物油、海草、きのこ類、そして無農薬野菜なんかの自然食と、さまざま。
これをインパクトを与えて、らしく見せようと、薬品だか食品だか区別しにくいような加工をされ、薬局にて販売となります。
例えば、各種のビタミン・ミネラル類、にんにく、しいたけ、海草なんかが、なぜか、錠剤、カプセル、粉末、エキスといった形になって、タイヘンに美しい化粧箱におさめられて販売されていますねぇー。
それでは、効果は?っというとーっ、『..はっきりわかりません..。』が大半。
こういった事になっちゃうのは、肝心な食生活をおろそかにして、その結果起きてしまった体調を、この種の食品だけで補い、治そうとしているから。
健康づくりの基本は栄養のバランスにあるということをお忘れなく。
そして、それに加えての「健康食品」摂取であれば、それなりの効果が上がるはずなのです。
また、効果が保証されている薬をいくら飲んでも、食生活をないがしろにし、体力が落ちていれば、病気はなかなか良くならないのですよぉー!
そういえば、2〜3年前、風邪ひいて体力と食欲が落ちている時、体力つけようと、とろろを食べて、腹痛までも起こしてしまった事が有りました。
体が弱っている時はそんなことしちゃいけませんね。
..風邪ひいたときは“たまご酒”をキューっとひっかけるのが一番です。
あー、風邪ひくの、楽しみになってきたナァ..。
「コント、読み違い??」
(その45)夫婦円満の秘訣
先日、私達の“月例勉強会”では心理学者のドクターを講師を招いて「夫婦円満の秘訣」
というテーマで講演をしてもらった。この勉強会の案内を会員に発信した際、会員の対して「今のあなたにとって『夫婦えんまんのひけつ』と漢字で書いたらどんな字になるか書いて下さい」というアンケートを出したら次のような回答があった。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
- 夫婦円満の否決
- 夫婦円満の秘結
- 夫婦艶満の秘穴
- 夫婦炎満の火結
- 夫婦厭マンの避穴
- 夫婦円満の疲欠
- 夫婦円満の悲潔
- 夫婦¥マ運の費欠
- 夫婦演漫の卑傑
- フウフウ閻魔運の火ケツ
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さて、皆さんの『えんまんのひけつ』は?
―― 羅府の庄助さん ――
ホームページにカウンターをつけたので、毎回開くのが楽しみです。すこしずつ訪問者の数が増えるのですが、お便りを頂けたらもっとうれしいですね。
下記のURLで雑貨屋をご覧いただけます。
http://www.ne.jp/asahi/zakkaya/weekly/index.htm
バックナンバーは下記でご覧いただけますのでどうぞ。
http://www.ne.jp/asahi/zakkaya/weekly/zwback.htm
Zakkaya Weekly No.2
11雑貨屋 店主 大西良衛
zakkaya@news.email.ne.jp