Zakkaya Weekly No.189 Ryo Onishi 12/26/99 バックナンバー HOME
あーっ、ついに1999年から2000年になるんですねー。なんだか変な気持ちですねー。2000年はいろんな問題が起こるかもしれませんが、それ以上に面白いことがたくさん起こるような気がしています。是非そうあってほしいですし、みんなで面白くなるようにしたいものですね。1999年12月は雑貨屋にとっても、長年の北米生活から日本での生活へと、大きな変化がありましたが、こうして今までと同じように日本から雑貨屋を発行でき、ありがたいことだと思っています。この雑貨屋をこよなく愛し、支えていただいている河合さん、さくらさん、マキちゃん、成近さんのレギュラーメンバーのご努力と、情熱には頭が下がります。ほんとうにありがとうございます。投稿していただいたみなさん、読者のみなさん、来年も雑貨屋をよろしくお願いします。よいお年をお迎えください。(R.O.)
1 9 9 9 年
数回前のこの欄(「マジックの効用」)でご紹介した「サウスベイ経営セミナー」では今年最後の勉強会(セミナー)で、講師に当地在住のジャーナリストである北岡和義氏( Japan America Television Inc.社長)を招いて「革命の世紀の送葬 --- 1999年を見つめるジャーナリストの視線」というテーマで話をうかがいました。北岡氏の研ぎ澄まされたジャーナリストの視線と見識に今更ながら感銘したセミナーでした。
1999年とはどんな年だったのだろうか。北岡氏によると、今年の日本を総括すると、経済大変革という未曾有の嵐が吹き荒れた年であったと言えるだろうとの事でした。
振りかえってみれば、確かに今年は北岡氏のおっしゃる通りの一年だったと私も実感し、納得します。今年の日本の経済・金融界は過去の常識でははかりきれない出来事の連続であったと言い切っても過言ではないでしょう。
大手都市銀行をはじめ、旧財閥系列が入り乱れての合従連衡(がっしょうれんこう)、自動車始め主要大手企業の相次ぐ外国企業との提携、資本導入、実質傘下入り等々、今や「生き残りのためなら何でもアリ(北岡氏のセリフ)」と言った感であり、経済・金融ビックバンもまさに待ったなしの時代に突入している様子が良く見えた年でした。
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先日、日本からのニュースを聞いていたら、ニュースキャスターが日本の経済・金融の現状について盛んに「異常事態」という表現を使い、解説しているのを聞きました。
これまで経験しなかった事なのだから確かに「異常事態」です。でも、アメリカという外から祖国を眺めていた私には「異常事態」という表現こそ「異常」ではないかと思えてなりません。
第二次世界大戦後、日本は強力な官僚主導のもと、「官・財・民」がそれこそ一体となり、経済復興に努め、世界の歴史上にも例を見ないほどの急速な経済発展を遂げ、経済大国の仲間入りを果たしました。それは日本にとって誇るべき偉業であったと言えるでしょう。
しかし他方、いわゆる護送船団に守られ、世界の荒波に身をさらすことも少なく、成長してきた日本の金融・経済界はいつのまにか国際競争原理から取り残されてしまったことも事実でしょう。
つい最近まで日本には自動車メーカーが11社存在し(アメリカは主要3社)、財閥系列が厳然と存在し、そして縦割り行政のもと、親方日の丸企業がぬくぬくと恩恵をこうむっていた(または“いる”)のです。
国際化と世界の荒波という観点からすれば、日本は現在のような『異常事態』は10年も20年も前に経験すべきであった筈です。
別の言い方をすれば、現在の状態は決して『異常事態』でも何でもなく、むしろここで、ようやく『正常な状態になりつつある』と考えた方がそれこそ『正常』なのではないか、とさえ思えてなりません。
現在の日本を『異常』と見るか『正常』と見るか、今後の日本の方向付けにとって、大変重要な事だと思います。
私は、今の日本の厳しい状況を日本人全員が『正常』と理解した時、はじめて日本がこれまでの日本から脱皮し、国際社会の中で新しく「名誉ある地位」を確保できる日本になる時だと思っています。
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話は再び私達の「セミナー」での北岡氏の話に戻りますが、北岡氏はこのセミナーの数日前にパナマ取材から戻られたばかりで、アメリカ合衆国からパナマへ返還される「パナマ運河」についての話もされました。
欧米からの侵略と植民地化の中心であり、アメリカ合衆国の戦略に左右されてきたパナマについてのホットで斬新な情報は大変興味を引かれるものがありました。
今世紀の世界を理解するための「キーワード」を「戦争と平和」、「植民地化とその解放」、「アメリカの世紀」とするならば、パナマこそ、その好例であり、また今年末の運河地域の返還にともなう厳しい国造りと不透明な今後の方向など、パナマをめぐる環境はまさに一つの時代が終わる不安と期待に満ちた今世紀の世界と相重なるものを感じたのは私一人ではなかったと思います。
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1900年代最後の年である1999年ももうすぐ終わります。なぜか感慨無量です。
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(注):合従連衡(がっしょうれんこう):「合従」は横に連合する意味。古代中国の六国(りっこく)が同盟して大国の秦に対抗したこと。「連衡」は横につらねる意味。六国がそろって秦につかえたこと。権力などをめぐる、各派のいろいろの連合。【三省堂、国語辞典(第2版)】
河合 将介 (
skawai@wakao.com)さくらの独り言 「1999年」
「1990年、娘は21?」と、娘の成長を歌ったダーックダックス。彼等のファンでない私は題名も歌詞もすっかり忘れてしまったが、年末、そして1900年代の終わり近づく今、この曲を鼻歌しているさくらである。何年前の歌なのだろう。テクノロジーも歌われる詩(うた)もめまぐるしく変わるこの時代に、何年経てどいい歌は人の心に残るものだ、と知らされる。
かぐや姫、井上陽水、吉田たくろう、そして中島みゆきからオフコース等のジャンルに青春期を過ごした私である。テレビ出演を頑なに拒んだ彼等の若い(青い)時代が懐かしい。一方NHKで故郷や美しい日本の四季を歌うことが多かったダークダックスは、時にアマチュアが創った歌をしみじみと聴かせてくれた。子供だった私には、彼等の歌も彼等自身も随分「おとな」だと映ったものだ。こんな事を年末に考えるのも「紅白歌合戦」で大晦日を過ごし育った私には、その年の出来事が結び付く歌々を懐かしむ年の瀬の迎え方がどこかに残っているのかもしれない。紅白歌合戦なんて、もうこの12年も縁がない。ならば自分で歌合戦なのだ。
年の終わりにその年の出来事を回想するのは、人間誰しも同じこと。また逆に歌を聴いたり歌ったりすることでその歌が流れた時を回想させられるのも私だけではあるまい。そんな意味からいうと、テレビの前にそろった家族だんらんの時が懐かしい。そしてまた「なつメロ」番組を聞きほれていた叔父や叔母の気持ちが少しだけ解る気もする。そんなテレビ番組と日本の生活があったのだと思うと、今さら紅白歌合戦を見たところで、聴く歌も歌手も何も解らない浦島太郎の自分だろうと推測する。そして今年も紅白歌合戦は見なくても、生きる人間としての歌に、生と死の喜びにも悲しみにも沢山出会った一年だったと、だから幸せだったと感謝しつつの鼻歌である。
ダークダックスの活動をインターネットで開いて見ると、そこには今年一般市民から採用され、レコーディングされた歌、「北のふるさと」と「少年期」が披露されていた。曲は聴こえないが「ありのままに ありのままに生きていけ」(出典:北のふるさと/早坂幸子作詞l)、「いつだって夢は たえることなく 望みは未来へ続いていた」(出典:少年期/月野欄作詞)の歌詞(一部)が胸に届く。来年はいよいよ20世紀最後の年、いい歌(詩)にまた触れたいものだ。 1999年、今年自分もいい詩(うた/生きる物語)が創れたことを心から感謝しつつ薄くなった日めくりを眺めている、さくらの独り言。
Sakuratsubomi@earthlink.net川 柳 & コ ン ト (東京・成近)
( 川 柳 )
亡き母に羽子板市でしばし逢い
初孫のサンタ信じている寝顔
嫁(い)った娘(こ)の分も搗いてる餅つき機
ダルマの目小さめに入れ年終わる
百八つ鐘撞いてなお人の業
( コ ン ト )
「大阪府知事選」
ー出ようかな ーやめとき、女難の相が出ている
「今年覚えた日本語」
バケツ ー外国人
「紅白歌合戦」
片目で見ています −棚のダルマ
(東京・成近) E-mail
kawaiai@mx2.ttcn.ne.jpマキちゃんの健康のお話
−1999年最後のお話し−
雑貨屋をご愛読の皆さんの中で、いつかやってくんないかなぁー..
って思っていた方、結構いらっしゃるでしょう、『痔』のお話し。
今年1999年、まさか年を越せると思いませんでしたので、その記念に、ミレニアムな『痔』のお話しで締めくくりたいと思いまーす!
そもそも人類が2本足で直立するようなった時点から、宿命的につきまとわれるようになったといわれている『痔』。
肛門部の血管は、静脈に血管の循環を促進する〔逆流防止弁〕がありません。
四つん這いで生活していれば、心臓と肛門はほぼ同じ高さになるので、この弁は必要無くて良いのです。
要するにー、『痔』ってーのは、肛門の周囲に沢山集まっている細い血管が何らかの理由でうっ血し、広がる事をいうのでーす。
よく『痔』はガンコ、って言われてますが、治らない『痔』なんて絶対ありません。
世間一般のそうした考えの方がよっぽどガンコ。
お酒を飲んだから『痔』になった、タバコを沢山吸ったから『痔』になった、ということは無いのだそうですが、それらが確かに『痔』を悪化させる事は有ります。
また、ワサビ、コショウ、唐辛子、カレーなんかの刺激物についても同様。
不規則な生活も誘因。
食事時間が不特定→排便の時間も不特定→便秘がち→ウエルカム『痔』ワールド..。
もっとも気をつけなければならないのが、「..ハズカシイ..。」っという理由でズブの素人が自分で治そうとすること。
『痔』は温めれば良いと聞いて、入浴してるとします。
これ、実は痔ろうの場合には、全くの逆効果なんですねぇー。
かえって痛みやハレ、化膿がひどくなります。
肛門が地道に黙々と働いているからこそ、我々は生きていけるのです。
対策としては、何よりも、トイレ行きを優先する。
我慢して一旦戻ってしまった便は、かたーくなって栓の役目をしてしまいます。
この事によって便秘になっちゃうケースも少なくない、ウンッ。
食事については、繊維質の多いものを意識しましょう。
それから大切な事は、朝食を必ずとーる。
その際に牛乳か塩水(コップ一杯に塩こさじ一杯)を飲むと効果大。
朝食後はトイレに行く習慣をつけましょう。
最後は、お尻だって洗ってほしいー、っていう事を忘れずに..(肛門粘膜にはヒダが多いので、入浴の際は、ていねいに洗ってあげる方が大切です。)
っという事で、今回で1999年度の健康のお話しはおしまいデース。
この一年、皆様に可愛がっていただき、誠に有難うございました。
又来年、2000年も、是非ご愛読宜しくお願いいたします。
でもってー、来たる2000年の1月第一週の雑貨屋は、なんと西尾さんの【健康の方程式】がカムバックしまーす!
想えば今年1月17日の雑貨屋140号から投稿させていただいて約一年間、雑貨屋の品位を落とし続けておりましたので、2000年の最初を飾るにふさわしい方の復活に、僕も感激しております。
..いえいえ決して「お正月なのだからサボってゆっくり酒飲んでゴロゴロ寝てよぅー。」などど思っておりません、ケッシテッ!
それでは皆様、飲み過ぎには注意して、良いお年をーっ!
..それにしても今年は何故、『おならのお話し』で始まって、『痔のお話し』で終ってしまったのだろう..、縁かな..?
makita@ginga.net一口コラム
一口コラム:「コント、読み違い??」
(その23)さ ら ば 1900年 代
1999年もあと数日で終わりです。今年が「一先級飛躍急充級(1999)年」であった人も、「壱賎窮悲疫苦渋苦(1999)年」であった人も、さあ新しい希望の新年を信じて年越しをしよう。
さようなら1900年代!! ウェルカム2000年代!!
―― 羅府の庄助さん ――
編集後記
会社が25日から休みに入り、引越し荷物の整理をしています。なかなか片付きません。ロスで荷造りしていたとき「これは思いでの品だから」とか「これはまだ使えるから」という気持ちで持ってきたものが結局、家に入りきらず、処分しなければならないものも出てきています。こんなことだったらアメリカにいる時にサルベーションに寄付してくれば良かったと思っています。
雑貨屋のバックナンバーは下記でご覧いただけますのでどうぞ。
http://home.earthlink.net/~ronishi/zwback.htmZakkaya Weekly No.189
雑貨屋 店主 大西良衛
ronishi@earthlink.net