Zakkaya Weekly No.188

Ryo Onishi       12/19/99  バックナンバー HOME

雑貨屋のひとり言

いやーっ、本当に日本は寒いですねー。外も寒いけど、家の中も寒いですから電気ストーブを横に置いて雑貨屋の編集をしています。

冷たい風の吹く中、ワイフとスーパーマーケットに買い物に行きます。私達にとって珍しい物ばかりで、ついつい立ち止まって「これ、なんだろう?」と見入ってしまいます。そして「これ、ぜーんぶ日本食だ!」と感激しています。こんな寒い夜は、コタツで鍋物…、日本を感じますねー。

 神戸では“ルミナリエ”という光の祭典が開催されていて、毎日にぎわっています。街は忘年会でちょっと酔っ払った人が歩いています(私の事?)、クリスマスソングがきこえてきます。年末はこんな感じだったかなあと思い出しています。(R.O.)

東 光 和 尚 の 毒 舌

 30歳以上ぐらいの人ならご存知だと思いますが、直木賞作家で、後に天台宗大僧正・中尊寺貫主まで務めた、今東光(こん・とうこう)と言う人がいました。

 彼は若い頃、川端康成、菊池寛などと共に若手作家として活躍していましたが、故あって出家、20年も筆を絶った後、再び小説を書き始め、文壇に復帰活躍し、小説「お吟さま」で第36回直木賞も受賞しました。(1956〔昭和31〕年度下期)

 彼は世間からは「毒舌和尚」、「喧嘩和尚」、「生臭坊主」などと言われたくらい言動はいつも常軌を逸し常識離れした人でした。彼の毒舌は厳しく、ある時、日教組(教職員の労働組合)の大会に招かれて挨拶に立った彼は「テメエラのようなヤロウがいるから日本の教育がダメになるンだ!」と演説をした話は有名です。

 そんな毒舌のきつい人でしたが、その割には憎まれる事も少なく、なぜか世間一般の人気もありました。

 それは彼自身が出家までして人間の極限に挑み、その上で権力におもねることなく、一貫した信念に基づいて歯切れ良く物事の本質を突いていたからでしょう。私も東京の下町に生まれ育ったせいか、こんな辛辣(しんらつ)な毒舌にある種の爽快さを感じ、東光和尚の「人間愛」すら感じたものでした。

 先日、日本のテレビ番組「知ってるつもり」のレンタル・ビデオを観ていたらこの今東光氏の毒舌振りを話題にしていました。

 だんだん少なくなったこの種の人間像を懐かしく思い、ビデオの画面から流れる彼の毒舌説法をメモしましたので、以下いくつかをご紹介します。

(これらのコメントは「週刊プレイボーイ誌」に連載された「人生相談・東光の極道辻説法」からの引用だそうです)

*******************

(相談者)「親友はどのようにしたら出来ますか?」

(回答)「そういうことを質問するテメエぐらいバカはいねえんだよ。なぜテメエがだよ、テメエ自身がいい友達になってやるっていう覚悟をしないんだよ。

*******************

(相談者)「男の生きがいとはなんですか?」

(回答)「男の生きがいってもんはな、生きてて満足だっていうのが生きがいだよ。なにとぼけたこと言ってんだコノヤロウ」

*******************

(相談者)「人間はなぜ人を好きになるんですか?」

(回答)「じゃあ、なぜ嫌いになるんだい? オレなんかやっぱり人間好きだもんな。人間が好きだからこう文学も絵も書けるんで、嫌いだったら出来ないよ。しかし、人間には欠点がある。逆にこの欠点があるからこそ愛せるんだよ。欠点がなかったら神様や仏様みたいなもんで、これは彼岸の人だ」

*******************

(相談者)「人生とは何ですか?」

(回答)「いい言葉を教えてやろう。それは「遊戯三昧(ゆげざんまい)」という言葉だ。遊んで遊んで遊び尽くせば何かに突き当たって掴むものがある。何もやらない戯無よりも、たとえ失敗しても傷心の方がはるかに貴いものなんだ。空々寂々たる人生なんて糞食らえと思うべし」

*********************

 こういう破天荒な人は最近は少なくなりました。

 確かに「テメエ」「コノヤロウ」「糞食らえ」とは少々穏やかではありません。でもこれらの説法には何か心に響くスキッとするものを私は感じます。

 かの瀬戸内寂聴さんが出家するにあたり、師と仰いだのも東光和尚でした。

 今東光大僧正は1977(昭和52)年9月、79才で没しています。

河合 将介 (skawai@wakao.com

さくらの独り言 「待つがクリスマス-1999 年最終版」

アドベント(待降節)と同時に綴ってきた「クリスマス徒然さくらの独り言99」は、今回が最終となる。来年もまたアドベントの時期に駄文ながらも違ったクリスマス徒然物語が書けることを願っている。ところで、私が毎年クリスマスに待っているもの、それは心も身体も平安な気持ちになれる「静けさ」である。待つがクリスマス、私はただただ、静かなクリスマスを望み待っていたい、まるで乙女が戦場から帰る愛しの恋人を待つ様に、熱くしかし静かに。

「待つ」という行為は、時に苦痛である。それが目に見えない場合、その苦痛は一層つのるものである。しかしまた私たちが、本当の意味で「待つ」ということを強いられる場合、その多くは見えないものが多く、故に確信を持てなところだ。スマスには、ということで、静かな時をくは確信がなく、た い場合が多い。そんな時、不安と不信がここぞとばかり人の弱味を襲う。「待つ」という行為、それは消極的な行為に聞えるが、実は最も積極的な勇気のいる行為であり、そして時にそれはその人の生き様を表す時さえあることを忘れているからだ。

正直に打ち明けると、「静かに」と「待つ」ということは、私の最も苦手とするところだ。一度しかない人生、みんなでワイワイガヤガヤと楽しくやりたい。「静かに!」とはこども時代にさんざん言われ続けたからかアレルギーさせ感じ、また「静かな」事は何だか一見(聞)暗?いイメージさえ感じる。そして幸せは「待つ」よりは行く方が速い様な錯覚さえする。ほら歌にもあったではないか、『幸せは歩いて来ない、だから歩いて行くんだよ』って。全く我を恥じる事の多さよ。そう、だから私はサンタさんに頼むのだ、「静かに待てる」信頼と勇気を贈って欲しいと。

今年のアドベントに備え、「静かに待つ」ということを書いてきた。しかし実はこれは、年中、いつも、どこでも、私が自分自身に求め望んでいることである。クリスマス前のシャバも自分もせわしい毎日の中でこそ「静かに待つ」ことができる様にと。そしてまたそれは、365日の毎日がこのアドベントの時期と同じく、「静かに待つ」自分が存在する様にと。一日24時間のホンの一瞬でも、このアドベントの様に「静かに待つ」自分を存在させられる様にと、、、今年こそサンタは私の元に届けてくれるかしら、私の待っているもの、、、「この世で一番確かなこと、、、」さくら。

Sakuratsubomi@earthlink.net

川 柳 & コ ン ト (東京・成近)

( 川 柳 )

十大ニュースに飛び込んで来たコウノトリ

DAIMAZINになれるかハマの大魔神

三下り半 二行書いては破り捨て(小沢一郎)

トビの子のトビでお受験には無縁

ノック知事残る任期の人気切れ

( コ ン ト )

「分数はだめ」

だって必要ないもん   ー 一人っ子中学生

「松坂、上原年棒5倍増」

えらい、よくやった!     −税務署

「車購入」

おやじ 資本提携してよ  −息子

(東京・成近) E-mail kawaiai@mx2.ttcn.ne.jp       

マキちゃんの健康のお話 

−肥満のお話し−

 私達人間の大抵の方は、一般に中年に近づくと、日常の運動量が低下してきます。

なのに、食事の量は若い頃と然程変わらない生活をしていると、食べ過ぎになって、太っちゃう。

そして一旦太ると、身体の中で脂肪が更に貯えられやすいように、代謝状態も変ってくるんですねぇ。

いわゆる、“水を飲んでも太る”とはこのためなのでーす。

しかーし、運動をすると、これらの代謝異常は徐々に元に戻っていくのでーす。

だから、なかなか痩せないっていう方こそ、日常の運動量を増やす努力を怠ってはいけないんですねぇー。

【肥満を招く3つのポイント】

・早食い− 満腹感を感じるのは、食物が胃から腸へ送られる栄養が吸収され、血液中の血糖が増加 して、食欲の中枢っが刺激されるためなのです。 がーっ、早食いをすると、満腹を感じる前に必要以上に多く食べちゃってる。 イコールーッ、肥満への道。

・美食家− 大脳皮質の前頭葉には、視覚、嗅覚、聴覚などの情報を伝える神経が張り巡らされてい て、盛り付けが美しい高級料理なんかは、視覚や嗅覚が刺激されて、生理物質がブレーキをかけているのに食欲が納まらない事となる。 よってーっ、肥満への道。

・ドカ食い−動物を使った実験では、同じ量を一度に食べた場合と、6回以上に分けて食べた場合、前者の方が多量の脂肪の蓄積(肥満)を招くという結果が出ているのだそう。 人間も同じで、朝食、昼食ともたいした物を食べず、夕方から夜中にかけてアルコールを摂りながらつまみをターップリ食べる習慣をつけていると、大食いしているつもりがなくても、結果ぅーっ、肥満への道。

じゃぁ、せめて食後の運動くらいしておきましょう。って事で、

【これだけ食べたら、これだけ動こうーっ!】

・グレープフルーツ200g(80カロリー)→早歩き(ジョギング位)15分。

・ハンバーガー1個 (224カロリー)   →バスケット15分。

・ソフトクリーム1個 (160カロリー)  →スキー、スケート60分。

・日本酒180ml (200カロリー) →野球7回裏。

・牛乳コップ1杯 (160カロリー)  →散歩60分。

・フランクフルト (170カロリー) →自転車30分。

【簡単で、何処でもできるシェイプアップ】

お腹の脂肪は“按腹(アンプク)”という、按摩擦療法で、早い話しがお腹を揉むととれまーす。

背中は、脊髄を正す体操でとれます。

その方法はというとー、

@ 正座、もしくは椅子に浅く、背もたれに掛からないよう背筋を伸ばして座ります。

A 一方の腕を上から肩越しに、他方の腕を下方から大きく背後に回し、背中の中央で両手をしっかり掴み合います。

B そのまま30数えて逆を行ないます。ただし、両手を掴めないようであれば、限界までで良いので、続けると、少しずつつくようになります。

この方法を左右交互に3回やると良いのですってーっ! カンタンです。

どうですー皆さん、今回はタメになったでしょう。

..だけど、日本酒をたった180ml飲む度に野球を7回裏までやってたら、1年中24時間続けたとしても、いつまでたっても追いつかないんじゃぁないのかなぁ..。 makita@ginga.net

一口コラム

一口コラム:「コント、読み違い??」

(その22)圧 巻 は 熱 燗 で な く

 親愛なる“C”さん、先日はお土産持参でおいでいただき、ありがとうございました。

 あなたの来訪を喜び、あなたと親しい仲間が集まりとても楽しい一夜を過ごす事が出来ました。その中でも何と言ってもその“熱燗(圧巻)”はあなたが持参してくれた“幻の日本銘酒”をみんなで味わった瞬間です。もっとも銘酒は“熱燗”ではなく、“冷や”でしたが。

―― 羅府の庄助さん ――

編集後記

ISDNの回線をつなぎました。雑貨屋のプロバイダーであるEarthlinkはそのままです。メールは息子のプロバイダーを経由して送信しています。日本でのいいプロバイダーを探しているところです。

雑貨屋のバックナンバーは下記でご覧いただけますのでどうぞ。

http://home.earthlink.net/~ronishi/zwback.htm

Zakkaya Weekly No.188

雑貨屋 店主 大西良衛 ronishi@earthlink.net