Zakkaya Weekly
No.170 Ryo Onishi 8/15/99 バックナンバー Homepage 雑貨屋のひとり言夏休みでどこへ行っても人が多いですね。先週日曜日、ワイフとロングビーチの水族館に行こうと出かけたまではいいのですが、私が寝坊したこともあって到着したのがお昼前になってしまいました。すごい人で、チケットを買うだけでもそうとう待たなければならない状態でした。もともと気まぐれに出かけて行ったのですが、あまりにも時間がかかりすぎるので、また次の機会に来ようということであきらめました。パーキングの出口でお金を払おうとしたら、係りの人が「どうでしたか」と聞いてくれたので、「今日は人がいっぱいで入るのを断念しました。」といったら「Have a nice day!」といって無料にしてくれました。うーん、なんというか、さすがアメリカですね。期待していなかったこの対応に嬉しい気分になりました。そのあとロングビーチの海岸に行き、持っていった弁当を食べて、さわやかな風の吹く海岸沿いを散歩してきました。(R.O.)
あまり 知られていないL.A. 観光スポット(53)
The Huntington Library, Art Collections, And Botanical Gardens
8月はじめ、世界最大の花“ラフレシア”の仲間である“Titan Arum”という“化け物のような花”が遂にカリフォルニアで初めて咲きました。(ただしアメリカ全体では歴史上11回目だそうです)
この花が咲いたのが、ハンティントン図書館(The Huntington Library, Art Collections, And Botanical Gardens)敷地内の「植物園」でした。
花の満開日にあたった8月2日(月)(休園日に特別開園しました)はこの“化け物のような花”を見るため、一万人以上の人々が押しかけ、植物園側は混乱回避の為、午後早々には入場ゲートを閉鎖する始末でした。
実は私達夫婦もこの日、午後2時半には植物園に着いたのですが、その時点でもう入園させてもらえず、見学を終えて出てきた人から話だけ聞いて帰らざるをえない始末でした。
翌、8月3日(火)は私達も朝早くから駆け付け、ようやく“化け物”と対面してきました。残念ながら、“化け物”は満開時期を過ぎ、花びらは殆ど閉じていました。(添付写真がそれです)
説明書によると、この花は19世紀末にインドネシアのスマトラ島で最初に発見され、その後アメリカにも種が持ち込まれたようですが、めったに花は咲かないようです。
この花からは強烈な臭いが発散されるという事で、鼻当て用ハンカチまで用意して行ったのに、集まった人々の鼻息の方が余程強烈だったのか、花の匂いは遠慮気味で、あまり感じませんでした。
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19世紀末から20世紀初頭にかけてのアメリカの「鉄道王」であり、同時に大実業家でもあったHenry E. Huntingtonが、彼の所有する敷地・邸宅と、彼の収集した蔵書、美術品、植物などを提供し、設立されたのがハンティントン図書館(The Huntington Library, Art Collections, And Botanical Gardens)です。1919年に私的な、そして非営利目的の施設として設立されました。
ここの見どころは大きく分けて3つあり、(1)図書館、(2)美術コレクション、(3)植物園です。
(1)、図書館(The Library):欧米を中心とした貴重で珍しい書物や写本が豊富に収集されているのだそうです。 研究者にとってはかけがえのない施設といえるでしょう。
ただし、一般に公開している展示品はあまり多くはありません。でも羊皮紙に印刷された「グーテンベルグの聖書」など何点かの貴重な資料は展示され、一般に公開されています。
(2)、美術コレクション:敷地内の3箇所の建物に分散して展示してありますが、中でも Henry Huntington の邸宅だった“Huntington Gallery”は全米でも最大規模を誇る18,19世紀のイギリスとフランス美術のコレクションを収めているのだそうです。
“The Blue Boy(Gainsborough作)”や“Pinkie(Lawrence作)と言った有名な絵画をはじめ、色々なコレクションが展示されています。
(3)、植物園(Botanical Gardens):広大な敷地の中に色々な特徴を持つ植物園が点在しています。デザート(砂漠)園では大小・多種多様なサボテンの仲間が見られ、日本庭園、ばら園、ハーブ園、椿園、椰子園など見どころが多く、一日かけても飽きない程の植物群や景観です。
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(1)、FWY #110を北へ。L.A. ダウンタウンを通り越し、パサデナでFWY#110は終わり、 道はArroyo Pkwy. と名前を変える。
(2)、Arroyo Pkwy.になってから、そのまま北へ 0。6マイル進み、California Blvd. を右折(東へ)、
(3)、California Blvd.を2マイル進み、Allen Ave.を右折(南へ)、正面突き当りが入り口ゲートになっている。
(4)、ここまでの行程 ;(Torrance方面からの場合)約28マイル、ドライブ約50分。
河合 将介 ( skawai@wakao.com )
さくらの独り言 「恋に落ちて」
アイリッシュウイスキーが嫌いな私は今、"Song of the Irish Whistle"(CD /Toanie Modden) に夢中だ。一日中聴いていても飽きない。むしろ遠い自分の故郷のまたその故郷の、それはまるで私の見知らぬ祖先のまたその祖先へまでも私を連れ戻してくれる様な、まるで私のアイディンティティに、深く、強く、悲しく、嬉しく、空しく、しかし平安に響き渡る音楽である。エバーグリーンの地ワシントン州で、仕事の合間に”ボーッ”と聴き続けたこのCD、私はこの音楽と恋に落ちてしまった。
過酷な風土と歴史的背景の抑圧の中で生まれ、今も発展し続けているアイルランド音楽は、この数年日本でもちょっとしたブームと聞く。アイルランド人シンガーのエンヤや、映画「タイタニック」のバックグランドを作成したロン・コーブの影響らしい。タイタニックを観たことのない私は、その曲を聞いたこともない。ただ、そのブームを引き起こしたロン・コーブが、日系カナダ人の母とドイツ人の父の間に生まれ、その日系の母から受けた影響は大きかったということ、また彼が彼のルーツを探る旅として91年から93年に渡って日本に住み、日本の伝統的文化と歴史を学び、雅楽と尺八に親しんだということは知っている。またその結果、私の故郷である九州という島が彼の祖父母の故郷であり、更に彼の発見によれば藤原鎌足の子孫であるという事を何かの雑誌で興味深く読んだことがある。
私の無知は、今に始まったことではないが、アメリカに来てからの私にとってアイルランド人というものは「昼間からもお酒を飲むような大酒飲みで、大きな声で笑い、喜怒哀楽が明確で激しく、踊りや歌が好きな人、もしくはまる反対に、詩や瞑想めいたことが大好きで忍耐強い静かな人、そして決まって息子という意味をもつ"O"で始まるラストネームを持っている人」だというイメージが大きかった。これはホストファミリーやローカルの定義に影響を受け過ぎた偏った見方だったかもしれないと、今になって思う。6ー7年位前からアイルランド人歌手エンヤの曲に聞き惚れながらも、その曲や歌にアイディンティティを揺すぶられることはなかった。しかし今、私は、この曲(Song of the Irish Whistle)にアイディンティティを揺すぶられている様な、そんな不思議な不安と、同時に静かな平安も感じている。
アイルランド(ケント)音楽に活かされるイルンパイプスやドラム、フルートやバイオリンといったものは、言い換えれば日本の町や村祭りの、その主要をなす楽器の音色に似てイル(ン)のかもしれい。しかしまた、人間ならば誰しも持っている喜怒哀楽の世界、生と死、動と静、欲望と悔、明日と昨日、太陽と月、愛と憎、座ると踊る様な相反する生活や生き方の、その希望と空しさを、緑と、氷河と、海の潮や空と、その全てに映し出そうとしている様な、そんな曲に聴こえて、自分の小ささと、しかしその意味の大きさを知らされる、そんな芸術(音楽)だと思う、、、今、恋に落ちている、一人焼酎を飲んでいる酔っぱらいさくらの独り言、、、。
マキちゃんの健康のお話
「分かっちゃいるけど..のお話し」
皆さんが普段してらっしゃる事で、『物を食べる。』っという、日常なくてはならない行事がありますねぇ。
さて、この『物を食べる。』時にかけている奥歯一平方センチメートル当たりの最大の力、これご存知ですか?
約20キログラム。
これは、一平方メートル当たりに換算すると、なんと600トン。600トンってあなた、2〜3階建てのビルを支える土台にかかる力に相当するんですってー、スゴイッ。
しかし、我々現代人はこの能力を充分に活かしていないので、さまざまな障害を起こしているのだそうです。身体的条件が似ている人で、歯が揃っている人と、歯が殆ど抜けてしまっている人の頭蓋骨の重さを比べた研究があって、歯が揃っている頭蓋骨の重さは650グラム、歯が抜けてしまっている頭蓋骨の重さは280グラムだったそうで、両頭蓋骨の重さは2倍以上の差。
これは何を意味しているのか、っというとー、歯の重さの違いではないですよねぇ。歯だけでそんなに差はでません。実は歯のない方の頭蓋骨は、骨がスカスカでもろく、縫合部分もガタガタで、噛み合わせが緩んでいた、っという事で、これが倍以上の重さの違いに現れたんですねぇ。
歯の状態と頭蓋骨の状態だけでもこれほど密接な関係があるのですから、身体の一部の状態は、全身の状態の変化を左右するくらいの密接な関係をもっているのです。っという事は、一部の異常は、必ず他の部分の異常につながって行くんですねぇ。
以前にもチョット述べましたが、歯の噛み合わせがごくわずか狂っただけで、頭痛、腰痛、高血圧と、様々な症状を起こしちゃいます。
じゃぁ、歯が無くなったら?そう、入れ歯をしますねぇ。
その時に、今迄の歯医者さんが、どういった発想で入れ歯を入れていたかというと、物が良く噛めれば良い、
という事だけ..。
これはようするに物を噛む仕事をする為だけとしか考えていないのと、動かない状態の口の中の構造を元に入れ歯を作っている訳ですが、いかんせん私達は話しをしたり、物を食べる時に舌を絶え間無く使っています。
したがって舌、歯、歯茎は三位一体とならなければいけない筈。
最近の一部の歯医者さんは、患者が話しをする時の舌の動きを丹念に調べて入れ歯を作りはじめているそうで、舌の動きに対して邪魔にならないような面を、入れ歯の内側にするように気を配っているそうです。
そういった気配りひとつで、患者の健康状態まで影響を与えるですってー。
これだけ科学が進歩しているのだから、こういったチョットした事もドンドン進歩しなければおかしいですよね。
“これだけ科学が進歩して”で思い出しましたが、最近、日本では『買ってはいけない。』っていう本が話題になっているそうで、さてこの内容、余り体に良くない色んな商品を実名入りで紹介しているのだそうです。
中でもヤッパリというか、化学調味料の代表である“〇の素”は、結構書かれているらしいですねぇ。(もし雑貨屋ご愛読者の中でこちらにお勤めの方、スイマセン..)
もうお読みの方も多くいらっしゃる事でしょうが、僕はまだ読んでいないので、参考のために是非読んでみたいと思っております、ハイッ。
さて、前回でも雑貨屋店主の大西さんに述べて頂きましたが、そろそろ皆さんからの日常でのちょっとした疑問なんかを募集したいナァ、っと思っております。
皆さんのご意見、ご感想は、恐ろしくてとてもじゃないけど触れられませんが、質問ならばお答えできる事での範囲内で、僕なりの意見を述べさせて頂こうと考えております、ハイッ。
あくまでも僕はお医者ではないので、医学的な事はお答えできません、その世界の事はご勘弁ください。
お待ちしてまーす。<makita@ginga.net>
川 柳 & コ ン ト (東京・成近)
15日( 川 柳 )
原爆忌われもレジャーの人の中
飢え偲ぶスイトンに具もだしも入れ
年号が変われど8月
平成の子に風化する終戦日
土壇場で飢え体験が物をいう
( コ ン ト )
「首相支持率上昇」
すぐ落ちますって −阪神タイガース
「不良債権」
ゴハサンでねがいましては −なみはや銀行
「崩れる年功序列」
昭和元禄から平成戦国 −サラリーマン
東京・成近
一口コラム
「逆転発想もまた楽し」
(その33)日 本 流 資 本 主 義 へ
今月5日から始まった日経連の「経営トップ・セミナー」で奥田 碩(ひろし)会長(トヨタ自動車社長)が講演の中で「雇用削減を伴うリストラ計画を打ち出せば、株価が上がる現象が起きている。国民のマインドが委縮しているのは、市場重視が行き過ぎ、人間が市場の『しもべ』になってしまうことへの拒絶反応があるからではないか」などと述べ、欧米流資本主義を日本社会にそのまま取り込むことに警鐘を鳴らしたと新聞に出ていました。
奥田会長はさらに「それぞれの国には、それぞれの価値観や国民性がある。『グローバルスタンダード』というおかしな和製英語に振り回され、すべてを他国と同じにしてしまったのでは、国際競争に勝てるわけがない」とも語ったそうです。
日本には日本の歴史と文化と価値観があり、欧米の歴史・文化や価値観とは違うのだから、思慮なく何でも欧米に盲従することが必ずしも正しいとは限らない、という発想は大いに結構だと思います。
欧米の発想がすべて「正常」な発想であり、日本のそれは「逆」だというのなら「逆転の発想」も大いに大切にしたいものです。自国を理解しないで何で「国際化」などありえましょうか。
「コント、読み違い??」
(その4)多 恋 人(タレント)
先日、芸能新聞を眺めていたら、元アイドル歌手が故郷に戻って、コーヒー・ハウスを開業しており、店の名前が『多恋人』と書き、『タレント』と読むのだそうです。いいネーミングだと感心しました。
この話を私の悪友の一人に話したら、「じゃあ『愛$』と書いて『アイドル』というのはどうかね」と言いました。とんでもない!ぜんぜんいただけないね!!。
――― 羅府の庄助さん ―――
「こぼれ話」
題名どおり
“お金のことでくよくよするな!”という本を発見。 だが、1600円という値段にくよくよして−−−−−買わなかった
武蔵宮玉仁親王殿下より
編集後記
雑貨屋のバックナンバーは下記でご覧いただけますのでどうぞ。
http://home.earthlink.net/~ronishi/zwback.htm
Zakkaya Weekly No.170
雑貨屋 店主 大西良衛 ronishi@earthlink.net