Zakkaya Weekly No.157

Ryo Onishi       5/16/99  バックナンバー ホームページ

雑貨屋のひとり言

 最近、毎週のようにゴルフをしているのですが、カートに乗ってプレイしているのでどうも運動しているという感じがしません。できるだけ機会をつくり歩くようにしたいと思っています。会社でのお昼休み、意外と短いのですが、昼食を弁当ですませると残った時間を有効に利用できます。会社の周りを散歩するという手があります。いつも車で通りすぎるだけなので、歩くと違う景色が見えます。試してみたらいかがでしょうか?休みの日は近くの公園(ウィルソンパーク)の中にある散歩道を歩きます。たくさんの人が公園に来ています。散歩する人、ジョギングする人、ソフトボール、バスケットボール、バレーボール、ローラーホッケーで楽しんでいる人、バースデーのパーティをしている家族などなど、とてもにぎやかです。土曜日は朝から約1時間歩き、午後からハーバーパークのゴルフ場へ行き、歩いて9ホールプレイ、夕食後、今度はドミンゲスの打ちっぱなし場へ行き、練習。ちょっと疲れましたが、気持ちのいい一日でした。花粉症のほうもそんなにひどくなくなってきたようでハッピーな週末でした。(R.O.)

あまり 知られていないL.A. 観光スポット(48)

 The Bowers Museum of Cultural Art

オレンジ・カウンティのサンタ・アナ市にある“The Bowers Museum of Cultural Art”は1936年に開設されて以来60年以上の歴史を持つ博物館であり、アフリカのマスク(面)のコレクションをはじめ、植民地以前の東南アジア、オセアニア、メキシコやアメリカ原住民の文化を反映した豊富で貴重なコレクションを持ち、地元の人々だけでなく広く世界に知られ、多くの人が訪れる一流の文化遺産博物館です。

清楚なたたずまいのミッション・スタイルのゲートと建物は貴重な歴史遺産という宝の展示場としての趣があり、一度は訪れてみる価値のあるところです。

建物の中はいくつかの展示室に分かれ、それぞれの部屋には“African Art”“Oceanic Art”“Native American Art”などと言った名前が付いています。

 2階の展示場には開発時代のカリフォルニアに関する展示、その隣はアジアの文化遺産も展示され、日本の浮世絵、武士の甲冑なども見る事が出来ます。また特別展示室は数ヶ月毎に異なったテーマで世界的に貴重な文化遺産の展示をしています。

この博物館は1993年には“U.S. News and World Report”によりアメリカの“must-see”博物館のひとつにも選ばれました。

この博物館の駐車場を挟んだ南側には子供の為の“Kidseum”という建物があり、ここでは単なる文化遺産の展示だけでなく、これらを実際に手で触れ、楽器を鳴らし、太鼓を叩き、マスクをかぶって体験できるようになっており、まさに子供達にとっては天国でしょう。

この博物館についての情報はインターネットでも知る事が出来ます。サイトのURLは次の通りです。 http://www.bowers.org/

● 開館日 :火曜日 〜 日曜日(月曜日および X'mas Day, Thanksgiving Day, New Years Dayは休館)

行き方は次の通り(Torrance方面よりの場合)

  1. FWY#91を東へ。
  2. FWY#710、#605、を通過し、更に東へ行き、FWY #5 を南(Santa Ana)方面へ。
  3. FWY #5をディズニーランドを右にしながら更に南下し、FWY #22も通過して最初の出口であるMain Street出口で一般道路へ。
  4. Main Street を右折、約2マイル進むと道路の右側に Bowers Museum の建物が見える。
  5. 全行程 ;(Torrance方面からの場合)約32マイル、ドライブ約50分。

河合 将介 ( skawai@wakao.com  

さくらの独り言     「家出」

結婚8年目を過ぎた春、私は家出した。片道13〜4時間を一人で黙々と運転し、野を越え山を越え、家出した。一日に達しない数時間の中で、晴天、曇、霧雨、雨、大雨そして氷(ヒョウ)を体験する。まるで人生の様だと悟る家出の始まり。

アパラチア山脈を越えた時の気象だった。この山脈をもう一度越えて帰る時、私は大きな決断をしている(実際にはしていたい)自分を期待していた。自分が変化を求め

る時、人が作った社会を離れ、人の知恵や力の及ばない世界に心静かに自分を据える、そんな旅は一人であれ二人であれ、時に人は必要な事(旅)だと思っている。

喜太郎作「シルクロード」を聴きながら野を越え山を越え進むその旅は、 心を自由へと解き放していった。アパラチア山脈の裾が日本の山々に似ているせいかもしれなかった。給油の為に立ち寄る谷間には、昔、炭鉱町として活気にあふれたであろう村や町、豊かな資材を使用した調度品製造で栄えた村や町、そして今は錆びた使

用済引込線が残る村や町があった。陽の当たる昼が短いこの谷間の村々は、歴史の重さより暗さを感じた。しかし給油後の勢いついた車でかけ昇る山峰ハイウェイは、今居た現実から一挙に神秘的世界へ突入する銀河鉄道の様だった。澄み渡る青き空、深き緑、流れが聞こえてきそうな渓谷、獣狩りに円を画く鷲、私の手の届かない世界。

平野より早く訪れる夕暮れ、夕陽と伴に浮かぶ月、光輝くよいの明星、家へ帰る烏の子、闇を見張る梟の声、何も告げずに家を出たその心細さが拍車をかけて、万物の活

きた時と休す時の仕組を諭される。息さえしそうなアパラチア山脈の生が闇夜に迫り、その昔「山の神」と人はよく云ったものだと感じ入る。

胃癌を告知され、全胃及び十二指腸の摘出手術を終え、元気に再渡米した友人M子に電話した。術後2年が経っていた。私は何故か元気な彼女とその家族(特に子供たち)に会いたいと思い、電話した。しかし健康を取り戻したM子は電話の向こうで悲しく告げた、今度は日本に住む彼女の母の癌、その戦い、、、彼女は海を超え

た悲しみの中にあった。人生の皮肉を感ぜずにはいられなかった。そして私は無償に、友人M子に会いたいと思った。彼女を抱きしめたいと思った。一緒に居たいと思った。一人旅を必要としていた自分の時と相まって、旦那に黙って出かける「家出」先は、故に彼女の処と決定。「家出大歓迎!」と迎えてくれた彼女やその家族との日々は、「家出」ではなく、親戚を訪ねた日々の様だった。

特別な事は何もしない、ただただ自然に気楽に過ごす日々だった。泣き笑いながらのトランプゲーム、子供抜きのゴルフ、賑やかな夕食。愉快な「家出」となった。子供たちは「家出」してきた私を楽しみに学校からトンで帰り、M子の旦那は「家出」してきた私に何も聴かず普通に語り、「家出」してきた私に「家出」を激励する変わらぬM子が居た。10年来の友情はM子を超えて家族のものとなっていた。

岐路に就く自分にもたせてくれたM子の弁当は、アパラチア山脈の頂きで、山の神と語り合いながらの夕食となった。海を越えた、その小さき国日本に住む気丈な母の病に悲しむ彼女を、この手で抱きしめたいと思っていた私だったが、実際癒されたのは私の方だった。「さくらさんは、どこ?」と大きな声で云いながら帰宅した彼女の息子、隠れる私。何だか私の「家出」の理由も行き先も知らない旦那の声に聞こえた。

あれから丁度1年、旦那は、私の「家出」なんてとーっくに忘れている。そして友人M子家族と私たちの交友は何も変わらず、今がある。ただひとつ、彼女の母親がもう居なくなったという事を除けば、、、。野を越え、山を越え出かけた「家出」は、自分が友人に支えられていることを、そして疲れた心を癒してくれる友人がいることを、いずれにしても小さき自分というものを、そして偉大なるアパラチア山脈の息づかいを知らされた旅だった。あれから丁度一年、今思う、「家出」は時々するものかもしれない、、、と、さくらの独り言。

マキちゃんの健康のお話  「お風呂のお話し」  

我々日本人の大抵の方はお風呂が好きですよね。

リラックスして1日の疲れを癒すのにはもってこいで、毎日の楽しみにしている方も多いようです。

ここ最近は余りお見掛けしなくなりましたが、熱湯好きの方、どうやら心臓発作や脳卒中発作と熱湯は、関係が有りそうなんですよーっ!って事で今回は、『お風呂』のお話し。

熱〜いお湯にザブッと入ってすぐ出ちゃう、いわゆる”カラスの行水“は、血圧を高める可能性が有るのは勿論、突然の熱さの刺激で、血管が収縮してしまって、血液の流れをかえって減らす事になっちゃいます。

じゃぁ、どれ位の温度が健康の為に良いの?って事ですが、大体、摂氏40度位以下の比較的ぬるま湯に、ゆっくり10分以上つかっているのが理想的なのだそう。

お風呂に入ると、体に水圧が加わり、皮膚の表面の静脈が圧迫されてきます。

この水圧、皆さんも、もうお解りでしょうが、浅い浴槽より、深い浴槽の方が加わりかたが大きくなります。

水圧が加わり皮膚の静脈が圧迫されると、動脈への血液の戻りが促進されて、酸素の多い動脈血が送りこまれてくるので、筋肉に蓄積している疲労物質などがとれて、疲れや筋肉の痛み等が入浴によってとれてくる。っとなるわけです。ハイッ。

ところがーっ、この事は逆に、高血圧、肥満、心臓病の方には水圧が加わる事で血圧を上げ、かえって心臓に負担をかけてしまう事になります。

ってことは、こういった方はなるべく体に水圧がかからない、浅い浴槽が理想的。

もし、深い浴槽に入浴せざるを得ない方は、胸元までの高さにお湯をおさえて、肩や胸は手のひらでお湯をかけるような入りかたが良いのだそうです。

某生命保険会社が1897人に対し、脳出血のきっかけについて調査した所、入浴時における事故が151人(7,9%)もあったそうで、入浴後の事故も加えるとかなりの高率になるので、馬鹿に出来ません。

また、肥満の方や、肥満のうえに糖尿病の方が、サウナに入って体重を減らそうとガンバッテいるのを時々耳にしますが、そういう方がサウナで狭心症や心臓発作、脳卒中発作を起こした例もかなり有るそうなのでよ〜く注意して行動した方が良いのでは?

ところで、僕の部屋のお風呂は浴槽がかなり浅く、お湯に浸かろうとすると、寝そべる事になってしまい、余計な筋肉を使ってかえって疲れます。

ア〜、のんびりお風呂に浸かっていたいな〜。

..みんなで温泉も良いですね〜!

..誰ですか、日本の温泉で芸者を呼んでドンチャン騒ぎの方が、よっぽどストレス発散になって疲れが吹っ飛ぶって考えてるヒトーッ! 

一口コラム:「逆転発想もまた楽し」 (その22)

急 が ば 回 れ

 ある場所へ行きたい場合、そこへ向かって最短道路を一直線に進むのが最も早く到達できる筈ですが、時と場合によっては回り道でも安全・確実な道順で進む方が結果的には早かったと言うことは、世の中にはあるものです。

 「急がば回れ」という諺(ことわざ)の通りです。これも一種の「逆転の発想」と言えるかも知れません。

 「諺・格言」の類にはこの種のものが結構あることに気が付きます。例えば、「安物買いの銭(ぜに)失ない」、「損して得とれ」、「負けるが勝ち」、「タダほど高いものはない」、などなどです。

 と言うことは、この種の「逆転の発想」は私達の日常生活の中に「当然の発想」として根付いていることになります。

 「人間万事塞翁が馬」(*注)なんて言うのも、見方によってはこれも「逆転の発想」の側面を持っていると言えるかもしれません。

 去年の敬老の日特集の新聞に、「アイドルの歌を覚えて得意がり」という川柳を見つけ、私の事を言われたかと一瞬ドキッとしましたが、オジンが若者の歌を歌ってもこれは「異常」でも「逆転」でもありませんので、念の為。

 (*注):人間万事塞翁が馬:〔塞翁という老人の持ち馬がにげ、それがもとで わざわいと幸福が たがいちがいに続いたという、中国の故事から〕人間世界の幸不幸や運命の定まらないこと【三省堂、国語辞典】

――― 羅府の庄助さん ―――

読者からのたより 三島さん

皆様お元気でしょうか?

帰国してからはやひと月がばたばたと過ぎていきました。

頂いている雑貨屋はかかさず読んでますが 返事を出す余裕がまだないのが現状です。

日本の日々の忙しさに流されてしまっている感じです。

さて、帰国してからの感想でも書きましょうか。

僕は83年5月にアメリカに渡って以来 ノースカロライナ、ジョージア、そしてカリフォルニアとそれぞれ約5年間ずつ住みました。

先月4月1日に帰国したわけで約16年間アメリカで生活していました。(全て同じ会社の転勤なんですけどね)

帰国前は、日本に帰ったらさぞかしとまどうのではないか、と思っていましたが 案外とそうではなく、スムーズに日本の生活に溶け込んでいます。やっぱり日本人なんですね。

かなりの違和感があるかな、と心配していましたが 会社の仕事にも問題なく多忙な毎日を過ごしています。

ただ、今は振り返る余裕もなく過ごしていますが そのうちに余裕がでてきたら ”ホームシック”にかかるのでしょうか?(笑)

日本へのお土産とか何にしようか迷っていろいろ買ってきましたが お菓子なんかが結構喜ばれています。

電子レンジでつくるポップコーンですとか クッキーとかジェローとか ”チープ”なものがわりと人気です。

特に子供の近所の友達には ”アメリカのお菓子”っていうのがいいみたいですね。

同じものがこちらでも売っていますけどね。

ワインも何本か買って送りましたが もっぱら自分のオナカにおさまっています。(笑)

どんな銘柄がいいか知らなくていろいろ買ってきましたが、昨夜飲んだ$3.99のワインは少し口にしただけで”調理用”になりました。(^_^;)

やはり僕みたいな ”素人”には$10前後のものを選ぶのが無難かもしれません。

安くても高くてもかかる税金は同じですからね。

いろいろ買うよりも 味を知ってるものを何本か買うのがいいでしょう。

岐阜県に住んで愛知県にある会社に通勤してますがまだこちらでは スターバックスはなく、みんな知りませんでした。

コーヒー豆をチョコでコーティングしたのをお土産にしましたが こんな事ならもっと買ってくるのでした。

(でも 今は生産中止?帰国直前になくなっていました)

さてそろそろ仕事の時間です。アメリカだと周りには日本人がいなかったので 仕事中でも平気でこういったメールをしてましたがやはりこちらではちょっと気が引けます。(笑)

皆様お体に気をつけて頑張ってください。またヒマを見つけて書きます。では

編集後記

高島さんは日本で安いプロバイダーを見つけたようで、時間無制限で年間6000円という信じられない料金だそうです。うまいこと探しましたね。

雑貨屋もそろそろ容量がいっぱいになってきたので、どうしたものか思案しているところです。

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Zakkaya Weekly No.157

雑貨屋 店主 大西良衛 ronishi@earthlink.net