Zakkaya Weekly No.156

Ryo Onishi   3周年記念              5/9/99  バックナンバー ホームページ

雑貨屋のひとり言

 3年前、サウスベイの仲間(いっしょにインターネットを始めた方々)とのEメール通信ができるようになってきたころ、Eメールでの情報交換を活発にしようと、メールでニュースレターを送ることを思いつきました。ニュースレターの名前はなんでもありということで「雑貨屋」にしました。みなさんから集めた情報を、定期的に読者のみなさんに発信すれば役に立つし、わたしも勉強になるだろうと考えました。

ニュースレター創刊号を発行したのが、1996年5月12日でした。毎週発行できるかどうか自信はなかったのですが、次から次に素晴らしい投稿者が現れ、毎週記事を書いて送っていただいているお陰で、この3年間、一週も欠かさず発行することが出来ています。レギュラー投稿していただいている河合さん、さくらさん、蒔田さん、これまでに投稿していただいた方、雑貨屋を応援してくださっている読者の皆様に厚くお礼申し上げます。

今後とも雑貨屋をごひいきの程、よろしくお願いします。読者参加型の雑貨屋にしていこうと思いますので読者のみなさんからのアイデアを募集します。どんどんお寄せください。 (R.O.)

読者からのお便り  稲葉さん

 雑貨屋三周年おめでとうございます。 いつも楽しく読んでいます。たまにはわたしを思い出していただけるように、今日は我が社のちょっとおもしろかった事を書きたいと思います。

 日本で男女雇用均等法が制定されて、10年以上が経過しました。社会の中で本当に男女が平等か・・・・?と問われると、わたしは素直にYESとは言えないのが日本の現状ではないでしょうか?

 この4月、男女雇用均等法の改定が行われたことで、男女差別の禁止でメデイアを騒がせています。

 我が社は・・・。というと、雇用均等法改定の一部として、セクシュアルハラスメントの相談窓口を開設し、場合によっては、制裁をするという内容で、その事例が書かれていました。

(レッドカード)絶対に避けるべき言動

1.性的要求への服従や拒否によって雇用上の扱いを変える。  

4.抱きついたり、腰や胸を触る。

5.職場にホルノ写真やカレンダーを掲示する。

6.接待において、お酒のお酌やデュエットを強要する。

(イエローカード)できる限り避けるべき言動

1.女性のみ’ちゃん’’女の子’と呼ぶ

2.個人的な性的体験談を話したり、聞いたりする。

3.肩、髪、手などに不要に触れる。

4.任意参加の会合で上司の隣に座ることやお酌を要求する。

5.顔をあわせるたびに’結婚はまだか’’子供はまだか’と尋ねる。

と、かなり具体的に書かれていました。これを読んでみなさんはどう思われますか?

 会社の中でそんなことするなんて非常識だよなー。っていう感想をお持ちになって頂けたらうれしいんですが、大の大人でもなかなかそう思っていないことが多かったりします。

 実際わたしの周りでは、いやらしい話をすることで職場のコミュニケーションを円滑にする。女の子は体を触られてうれしいものだ。インターネットから裸の女の人の写真をパソコンの壁紙にしている人。等、人事からの通達関係を読んだ途端、上記のようなまったく見当違いの発言をして自分のしている行為を正当化している年配者が数多くいます。(もちろんわたしの会社ですが・・・)

 一人一人はとってもいい田舎のおじさまたちなのですが、年代の差、意識のずれが嫌がられていることがわからなくなってしまっているような、そんな気がします。

 いくらわたしたちが、’それってセクハラですよー’といったところで、’みかちゃん、そんなこといってるとだれも相手にしてくれなくなるよ’と簡単に言い包めれれ、ため息をついている今日この頃だったためこの通達はわたしにとっては歓迎なのですが、おじさんパワーは手強い。

 中高年者が集まると、通達などどこ吹く風、恐ろしいくらいみんな均一にセクハラを繰り返す。悪気もなく。

 完全に認識のずれなのはわかっているし、わたしも年齢が上がれば適当に相手できるようになるのでしょうけど、なんだか割り切れない。

声を大にして、中高年の意識改革の教育をしてほしい!!

 男性・女性問わず、年齢が上がると行動範囲、交際範囲が特に日本人の場合狭くなりがちで、感受性も鈍ってくるので話題性が乏しく、人のプライベートや悪口に比重が傾きすぎるように思えるのです。

 もしかしたらそんなおじさまたちも、家では奥さん・子供たちからも疎外され、粗大ゴミ扱いされ、会社でわたしたちとコミュニケーションをとりたいけど、共通の話題がないから、プライベートのこと聞き出したり、セクハラ行動をとるのかなあーと最近ちょっと天使のようなことを思ったりします。

MIKA Inaba.Mika@exc.epson.co.jp

あまり 知られていないL.A. 観光スポット(47)

The Arboretum of L.A. Co.(L.A.カウンティ・植物園)

“The Arboretum of L.A. County”はロサンゼルス・カウンティの運営による植物園です。

  パサディナ市の東側に位置するアルカディア市にあり、植物園の東側は“サンタ・アニタ競馬場です。

  127エーカーという広い敷地には、原産地毎の植物が植えられており、オーストラリア、アフリカ、地中海地域、南アメリカ、アジア/北アメリカなどの植物がセクション毎に繁殖しています。

 また数多くの動物も敷地のあちらこちらに放たれており、中でも孔雀の数が多く、優雅な姿と独特な鳴き声で訪れた人々を楽しませてくれます。

  敷地の中には“wickiup”と呼ぶアメリカ原住民の“枝編み小屋”など、いくつかの歴史的に貴重な建物も存在します。中でも、1880年代に建てられたビクトリア様式の“Queen Anne cottage”と“Coach Barn”は“National Register of Historic Place”として登録されている建物です。

  この広い植物園をくまなく観て歩くのはたいへんですが、敷地の中をガイド付きで周遊してくれる“トラムカー”が20〜30分毎に出ています ($1.50/人)ので、先ずはこのトラムカーで一回りしてから、お目当てのところへ行くのがお勧めコースかも知れません。

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住 所 : 301, N. Baldwin Avenue, Arcadia, CA 91007

時 間 : 9:00AM〜 5:00PM

入場料 : 大人$5.00   シニア(62才以上)$3.00 学生$3.00 子供(5〜12才)$1.00    5才未満は無料、

Web Site:http://www.cwire.com/orgs/Arboretum/

行き方は次の通り(Torrance方面よりの場合)

(1)、FWY #110を北へ。L.A. ダウンタウンを通り越し、パサデナでFWY#110は終わり、 道はArroyo Pky. と名前を変える。

(2)、Arroyo Pky.になってから、そのまま北へ 0。6マイルCalifornia Blv. を左折(西へ)、3っつ目の信号機のあるPasadena Av. を右折(北へ)、すぐ道路を左に寄り、FWY#210へ入る。

(3)、FWY #210 Eastを選び、FWY #210に入る。

(4)、FWY #210を約6マイル、Baldwin Ave.で降りる。

(5)、Baldwin Ave.を右折(南へ)、すぐ(0.5マイル)右側にArboretumの駐車場、入口がある。

(6)、全行程 ;(Torrance方面からの場合)約40マイル、ドライブ約1時間。  

河合 将介 ( skawai@wakao.com  

さくらの独り言     「勝利への処方箋」

「勝つと思うな、思えば負けよ〜、負けてもともと〜」と唄ったのは、今は亡き歌界の女王、美空ひばり。「あ〜あ、川の流れの様に〜」は歌えるのに、何故か「柔の道」を唄うこの曲はあまりにも難しく、私には歌えない。私は未だ人生の勝利について戦うべく戦いの術を知らない故、柔の歌は歌えないのかもしれない、、、人生に勝負はあるのだろうか?。もし、あるとすれば、それには必ず秘訣がある、と、思うさくらなのである。

先日、LAへ旅をした。期待を裏切られるかなり肌寒い日々だった。しかし思いもかけない人々との出会いに恵まれ、アッという間の休暇だった。この旅では、癌と戦う人、日本人の権利と戦う人、独立経営と戦う人、日本不況と戦う人、仕事や会社と戦う人、家族の問題と戦う人、そして母親や自分の老後生活と戦うという人々との出会いがあった。

「戦い」というと何だか悲哀な響を受けるが、真に戦っている人もしくは戦いを知っている人の多くは、年齢や性別を問わず、明るくて味がある様に思われた。

それは単に云う人なつっこさや受け等に表現されるマイルドな人間関係ではなく、その人自身の「その人の生き味や戦い」が薫る様な、と云う意味である。

その人々から受けた事語(香)を、帰りの機内で思い返し、「勝利への秘訣ー処方箋」を頂いた気持ちになった、さくらなのだ。それを独り占めするのはもったいなく、簡単にまとめてみた。

1)可能性を信じる...私たちの人生は年齢や性別に関係なく、多くの可能性を持っている、この事実を信じることである。自分の体験や概念にこだわる可能性への否定的姿勢は、自分のもしくは向かい合っているその人の、一つしかない命、人生の方向を大きく変えてしまう。何であれ可能か不可能か、それは誰にもわからない。不可能にする理由は幾つもあるが、可能にする理由はただ一つ、要は信じるか信じないかだけである。

2)他の人と比較しない...一人ひとりの違いを非難したり攻めたりという否定的な姿勢ではなく、その違いを認め生かすことである。自分が認められているもしくは赦されるている真実を知っている人は、人を認め赦す事も上手だ。そこにはチェーンの様な「友達の輪(和)」ができ、目には見えねど繋ぐ”関係”が形成されていく。

3)不平不満からの脱出...感謝することができる。多くの人は人の悲しみを分け合う事(同情/哀れみ/心配)は上手だが、案外と人の”喜び”を自分の喜びとして伴に喜ぶことは下手である。その多くは妬み嫉妬のたぐいが邪魔をするからだ。完璧なものが何一つないこの人間または社会の中で、喜び感謝することは、業の一つかもしれない。欠けている事ではなく、持っているものやチャンスそして違う良さに目を向けられる姿勢は、小さな種が大きな枝葉をつける「辛子種」の様である。

LAで出会った人々の、一人を除く全ての人々は私より年輩であった(ホント!)。その人々から学んだことは、「勝利への処方箋」であった。私は薬剤師でもなく医者でもない、いつも患者である。だからこそ短いこのLA訪問は、色々な意味で自分の人生を勝利として生き抜く処方箋を渡された様であった。

究極的な言い方をすればその処方箋は、「自分との戦い」を勝利する術/業のヒントのを頂いたということでもある。最近処方箋を電話やe-mailで受け取る時代というが、今や時代は、人生の処方箋を「良いメイル」や出会いで発行するのかもれない。私は益々、地理的に遠いLAが近く感じた。処方箋を書く医者も受け取る薬局も、近くに居るにこしたことはない、、、と、つぶやくさくら。

マキちゃんの健康のお話  

「だいずなお話し」  

雑貨屋3周年おめでとうございます。「石の上にも3年。」って良くいわれていますよねぇ。

ひとつの区切りを通過、って事でメデタイナー。バンザーイ!、バンザーイ!

んっ?..バンザイといえば?..トーフ?

豆腐といえば?..大豆?

っと言う事で、バンザイと豆腐の関係は知る人ぞ知るでチョット苦しかったけど、今回は、『大豆』のお話し。

豆腐、納豆、味噌、醤油。

これらは、日本では家庭の台所で見掛ける食材の代表選手そのものですねぇ。

これらの共通点は、『大豆』が原料という事。

さてその『大豆』、京都大学大学院教授であり、WHO(世界保健機関)センター長の家森幸男氏によると、「私どもの基礎研究で、大豆のタンパクは脳卒中予防をするという事が随分前からわかっていたし、あるいはマグネシウムは血圧を押さえる為に良いと分かっていたのですが、更に最近わかったのは、大豆にはイソフラポンという女性にとっては大変良い物質が含まれているという事で、これが弱い女性ホルモンの作用をするのです。」っとの事。

そもそも大体の女性は、更年期になるとコルステロールが上がり、血圧も上がる。その上、骨粗鬆症にもなるおそれが高いのだそう。

実際、世界中で調べていて、コレステロールや血圧が、女性の大体は更年期に上がっているという結果が出てるんですってー。

しかし、その中でも差があって、欧米諸国では、更年期になった途端にコルステロールが上がってきます。

ところが、日本や中国はあまり上がらなく、結局その差は、食文化の中で『大豆』をとっているか、いないかなのだそう。

っというのは、『大豆』の中の女性ホルモンが、更年期になった時、女性を守っているんですねぇーッこれが。

..これだから日本の女性は長生きなんですね..。

基本的に一般女性は女性ホルモンがある為、長生きするのだそうで、アメリカで問題になっている心臓死についても、女性には少ないそうです。ハイッ。

だったら女性ホルモンのように働いてくれるものが食べ物の中に本当にあるとしたら、利用しない手はないですよねぇ。

っで、『大豆』の中にこそそれがあって、日本人は何の気なしにそれを利用していたのです。

お豆腐の味噌汁は日本の食事には欠かせませんよね。ご飯と味噌汁はペアでひとつみたいな物です。

それがなんと、お豆腐100グラムで心臓死が予防できるのだそうです。

食事の度に、なにかしら豆腐類を摂る事は体にも良い事なんですねー。

長寿が多い事で有名な沖縄も、昔ながらの食生活を守って、お豆腐なんかを随分食べているそうで、ブラジルに移住し,現地の食生活をしている同じ沖縄の人は平均寿命が沖縄に住んでいる人よりも17年も短いそうです。

沖縄の人が長寿なのは、遺伝ではない事がこれでわかりますねー。

最近、若い人達の日本食ばなれが深刻化していますが、欧米の食事がすすむと、日本人は糖尿病や高脂血症がドンドン増えていく事になります。恐ろしいー。

ここで、雑貨屋が3周年っていう切りの良い所で?これをきっかけにもう一度食生活を考え直して、せめて朝食ぐらいは納豆に焼魚、豆腐の味噌汁っていう日本の旅館のメニューでいきましょうー!

..僕はその前にそれを作ってくれる奥さんを探そーッ! (僕にはこちらの方が、”だいずな事。“です..。)  

一口コラム:「逆転発想もまた楽し」 (その21)

おばあちゃんの投げキッス

 先日の夕方、私はウエスタン・アベニューのひとつ裏道をPCH(パシフィック・コースト・ハイウエイ)の方角へ向かってドライブしていました。

 とある信号機の無い交差点にさしかかった時、私の目の前で道路を横断しようとして立ち止まっている、かなりのお年寄りの女性が目に入りました。 歩行者は優先ですから私は交差点の手前で止まり、このおばあちゃんが前を横断するのを待つことにしました。

 目の前で自分のために止まってくれた車を確認したこのおばあちゃんはどうしたでしょう。

 皺だらけの顔をあげ、にこりと笑顔を見せたかと思うと、私に向かってなんと“投げキッス”をするではありませんか。

 運転席で私は思わず吹き出しました。相手はどうみても80〜90才位のお年寄りです。

でもとても上品な雰囲気の人でした。なんとも言えぬユーモアを感じました。

 仮に若い女性からこんなことをされたら、ちょっと生々しく、その上、その人の品位をも疑わしくなりましょう。私だって素直に笑えないでしょう。

 でも相手が皺だらけの“うめぼしお婆あちゃん”(差別的用語でした。ごめんなさい)なら、かえって微笑ましく、ユーモアさえ感じられるのです。

  “投げキッス”なんて若者同志のものかと思ったら、こんな楽しい使い方があったとは知りませんでした。楽しいおばあちゃんの“逆転の発想”に乾杯!!

 この場合、私からも“投げキッス”の返礼をするのが、ユーモア社会でのエチケットだったでしょう。

 ところが私にはとうとう、それが出来ませんでした。照れ、恥ずかしさ、ユーモア・センス不足、・・・未熟者の私でした。

――― 羅府の庄助さん ―――

編集後記

先週の水曜日に雑貨屋3周年を祝う会を仲間でさせていただきました。日本から中條さんご夫妻、浜野さんも参加していただき、とても楽しいひとときでした。集まってくださった皆さん、どうもありがとうございました。また集まる機会をつくりたいと思いますので、よろしくお願いします。(当日の写真)

情報雑誌「VOGA」に河合さんの観光スポット案内が特集で紹介されています。ごらんになりましたか?雑貨屋ホームページに連載中ということで紹介されていますので、また読者が増えるかも・・・・。

今日は母の日ですね。(日ごろの感謝の意味で)ワイフと外で食事をしました。そしたら偶然、西尾さんにお会いしました。とてもお元気そうでした。

西尾さんもEメールができるようになったとのことでした。そのうちメールで記事が届くことを期待しています。

雑貨屋のバックナンバーは下記でご覧いただけます。

http://home.earthlink.net/~ronishi/zwback.htm/

Zakkaya Weekly No.156

雑貨屋 店主 大西良衛 ronishi@earthlink.net