Zakkaya Weekly No.152

Ryo Onishi 4/11/99 バックナンバー ホームページ

雑貨屋のひとり言

  もう四月半ばだというのによく雨が降りますね。従来、年末から年始にかけて雨季だったのが、昨年のエルニーニョ以来ずれてきているようですね。このぶんだと来年くらい日本と同じように6月が雨季になったりするんではないでしょうか?でも雨がやむと遠くに雪化粧した山が姿をあらわすのでそれをたのしみにしましょう。 (R.O.)

あまり 知られていないL.A. 観光スポット(45)

Descanso Gardens(植物園)

ロサンゼルス・ダウンタウンの北、San Rafael Hills の一角にある 160エーカーにわたる広く美しいオアシス(植物園)です。

入り口を入ってすぐに広がる色とりどりの草花はカリフォルニアの明るさを象徴し、訪れる人々を楽しい気分にしてくれます。カメラ持参の人は殆ど例外なく、お花畑を背景に記念写真を撮っています。またそのお花畑の横から出発する「ミニ鉄道」は子供たちにとって“おとぎの列車”であり充分楽しませてくれます。($1.50 / 人)

春は花の季節です。チューリップ、ヒヤシンス、ラッパスイセン等が主役で訪問客を迎えます。

 夏にはアイリス、アガパンサス(agapanthus)、ベゴニア、アマランサス(amaranth)その他、そして秋には菊が咲き、椿(つばき)が咲き始め、イチョウや下草が色付き始めます。

 また5エーカーにわたる「国際ばら園」には5,000を越えるアンティークと現代双方の薔薇の木が植えられています。

  更に、ここは世界でも有数の量を誇る椿の木があることで有名であり、23エーカーのCarifornia oak(樫) forestの中に10万本を超える椿は秋から春にかけて赤、ピンク、白、他の花をつけます。椿のほかにも多くの樹木、潅木が植えられ目を楽しませ、心を和らげてくれます。

ここに集まる鳥たちを観察する小屋(Bird Observation Station)まで設けられています。

  この広い植物園をくまなく観て歩くのはたいへんですが、敷地の中をガイド付きで周遊してくれる“トラムカー”がありますので、先ずはこのトラムカーで一回りしてから、お目当てのところへ行くのがお勧めコースかも知れません。($1.50/人)

敷地の中に日本庭園と茶室の建物もあります。

***********************

● 開館日 : 毎 日、(但し12月25日は休み)

       シニア(62才以上):$3.00

学  生 :$3.00

       子供(5〜12才)  :$1.00

5才未満     :無  料、

行き方は次の通り(Torrance方面よりの場合)

(1)FWY #110を北へ。L.A. ダウンタウンを通り越し、FWY #5(北)へ入り、次にFWY #2(東または北、Glendale方面)へ入る。

(2)FWY #2(Glendale方面)を約10マイル進み、FWY #210、2(Pasadena方面)へ入り、すぐの出口であるVerdugo Blvd.で降りる。

(3)Verdugo Blvd.へ出たら、右折(東へ)。2つ目の信号機のある道路(Descanso Drive)を再び右折(南へ)。道路に沿ってすぐ(0.2マイル)右側に“Descanso Garden”  の入り口がある。

(4)全行程 ;(Torrance方面からの場合)約30マイル、ドライブ約45分。

河合 将介 ( skawai@wakao.com

さくらの独り言  「貴方」への手紙

今は亡き女流作家 向田邦子が少女だった頃、下宿先に届いた父親からの初めての手紙が「向田邦子 殿」と始まり、娘に「殿」をつけた父に戸惑ったと読んだことがある。そして同様に、今は亡き父から初めてもらった手紙(1988年9月9日受信)が「さくら 殿」と記されていたことを懐かしく思うことがある。さくら、来米2カ月後のことだった。

 インフォメーション・テクノロジーが秒読みで発達する今、用件は電話のみならずファックスやイーメイルで素早く処理できる時代となり、手紙を書くということも、そして頂くということも随分減ったような気がする。そして達筆な母や姉に比べて、字がうまくない上ワープロで文を書くことに慣れてしまった私は、筆を走らせることが億劫になってきた。ワープロは自筆に比べスピードが幾分も速く、忘れてしまった漢字もパッと出してくれ、そして間違った文字は跡形もなく片づけてくれる。しかし昔から「電話で済むことでもなるべく文(ふみ)で伝えなさい」と言い聞かせた母の教えを守り、心を伝えたい時は筆無精に鞭打って筆を走らせるよう務めてきた。また「ワープロの手紙は読み易いけど味気ないから嬉しくない。」と姉の贅沢な注文を受け

、お礼状等はなるべく手書きで書くよう務めてきた。すると、こんな時代の中で頂く手書きのカードや手紙が、懐かしさと人柄が香りとなって漂う様で、貴重で大変ありがたものに感じる様になった。

 先日出張から帰った私を待っていたものは、懐かしさと同時に「時の流れ」を感じさせた一通の手紙だった。高校1年時の担任の先生からだった。20年前の生徒を「ちょっと堅苦しい言い方ですが」と前置きして「貴女」と呼ぶその手紙は、思い出と近況を綴っていた。同封されていた写真の中の「昔担任」は、その流れた年月を疑うほど、変わりがなかった。そして先生が大切にしまっていたという、登校拒否で先生を悩ませた時代の私から先生へ渡した2通の手紙も同封されていた。高校生にしてはませた字と文体で、多感な乙女が、挫折や絶望、人生、青春、学問、文学や作家等について綴ったものだった。この先生にとって私は、思い出深い生徒だったらしく、「今度帰郷した折は旧交を深めたい」と付け加えられていた。この先生が私を「貴女」と呼んでくれたことに、私の遠回りをしながら生きている人生という道を、それなりに認め尊び期待し励ましてくれていることを感じて、感謝した。私が登校拒否から脱出した鍵は、先生の私に対する信頼以外何もなかったことを改めて痛感した。

 今度田舎に帰ったら、必ず会いに行くつもりだ。そしてビールを飲みながら、今は進路指導部長として定年間近な先生に、間違っていなかった進路指導をした先生の話と、それゆえに今ある「さくら」の花と実について、話を交わしたいと思っている。その時先生は私を「君」とは呼んでも、きっと「貴女」とは呼ばないだろう。しかし「貴女」への手紙は、忘れた多感な乙女の頃の、その鋭い洞察力と故に自己嫌悪に陥る頃の、忘れた遠い昔の自分を懐かしく思わせた。それはまた違った「生」の段階を迎え、確実に前には進んでいる「自分の時」を認めることになった。そしてまた「貴女」への手紙は、日本から独特な温かさを運んでくれ、ふと気がつくと、ここにもあそこも、春うらら、、、であった、、、さくら。 

マキちゃんの健康のお話 

「酢 のお話し」    

 今でも関西や九州地方では”お医者殺すにゃ刃物はいらぬ、朝、昼、夕に梅を食え“というコトワザが残っている位、梅干しや梅酢が体に良い。っということは皆さん既にご存知のことでしょう。

  今回は梅干しではなく、たまーにしかお摂りになっていないかもしれない、『酢』のお話し。

仕事をやりすぎても、ごはんを食べ過ぎても、お酒を飲み過ぎても疲れますね。

つまり、自分の体力以上の事をするから、体内で使われた物質に後始末が完全に出来ない為に、有害な燃えカスが発生して、体が重く、頭がボーっとし、食欲がないってことになるのです。

その燃えカスっていうのは、焦性ブドウ酸(神経を麻痺させる)と乳酸(血液を酸性に傾けるとともに筋肉を固くする)が主で、疲れがたまれば肩が凝るっていうのも、肩に乳酸が発生して筋肉が固くなる為に起こる現象のひとつなのですねーこれがっ。

疲れを長くためておくと、体の細胞が固くなり、血がよどんだ状態になる為、血の巡りも悪くなるので病気にもかかり易くなります。

っで、ここで登場するのが『酢』。

『酢』は、この疲れの元である焦性ブドウ酸と乳酸の発生を抑え、疲れをすみやかに取り除いてくれるのです。

人間の体液を弱アルカリ性に保つことが大切である。っという事は皆さんもご存知でしょうが、『酢』は、血液をアルカリ性にしてくれる強い味方で、酸性食品である、肉、魚、卵などを食べても、『酢』を十分に摂れば体液が酸性になることもないのです。

コレステロールがたまっても、『酢』を飲んで体の大掃除をしていれば、あまり心配しなくても良い。っという事です。ハイッ。

『酢』の不足は血液の酸性化を招き易くなり、様々なストレスに負けたり、少々の事でもすぐ怒ったりしてしまうので、この機会にもう一度『酢』をたくさん摂るよう意識してみるのも良いかもしれません。

これを書いている僕はというと、『酢』を一日コップ5分の1程度の量で、朝、夜2回飲んでいますが、これがナカナカ辛い。ムセますヨー。 だけど、飲んだ後はスッキリ爽快です。

僕は独身なので(誰か良い人いたら雑貨屋までメール下さい。)こんなアラワザを使いますが、『酢』の入った料理(例えばドレッシングや酢の物等)を必ず一品加えれば苦労はありませんよねっ!

子供の頃は、オヤツに【酢コンブ】なるものをかじっていましたが、皆さんご存知ですか?今も有るのかな?

あれは変なオヤツ(なんだそりゃ)なんかより、よっぽど体に良いのにねぇ。

そういえば話しは変って、僕は鍋物なんかはポン酢で食べるのが好きなんですが、鍋の時はドンドンお酒がすすむ気がします。

これも『酢』のおかげ?っというのは大きな勘違いで、これは単なる酒好きなだけかな?(そういえば、どんな料理でもお酒がすすんでるなぁ。)

一口コラム:「逆転発想もまた楽し」 (その17)

ワ イ ン の 効 用

先日、インターネット・ニュースに次のような記事が載っていました。

“ワイン飲むと脳が活性化、イタリアの研究チームが発表”

 毎日グラス1杯半のワインを飲み続けると、記憶力の回復や、アルツハイマー病、パーキンソン病など神経細胞の変性が原因とされる病気にかかりにくくなる可能性があることを、イタリアのミラノ大学の研究チームが7日発売の英科学誌ニューサイエンティストに発表した。

 それによると、神経細胞を刺激・再生させる酵素の働きを7倍も高める化学物質が、ブドウとワインに多く含まれている。

 それは「リザーバトロル」と呼ばれる物質で、人の神経細胞に与えたところ、細胞同士を結びつける触手状のものが伸びるのを確認した。ワインを毎日1杯半飲むことでこのような効果が期待できるという。

 研究チームは「リザーバトロルには脳の細胞同士を結びつける作用がある。これは老人の記憶力を再び高めることになる。」としている。

 アルコールは脳細胞の働きを弱めるものだと思っていましたが、必ずしもそうとは限らないようです。

――― 羅府の庄助さん ―――

編集後記

久しぶりにゴルフをやりました。朝早いスタートだったので朝起きるのがちょっとつらかったのですが、天気もよく気持ちよくプレイできました。日曜日でなくて良かったです。

 雑貨屋のバックナンバーは下記でご覧いただけます。

http://home.earthlink.net/~ronishi/zwback.htm/

Zakkaya Weekly No.152

雑貨屋 店主 大西良衛 ronishi@earthlink.net