Zakkaya Weekly No.139

Ryo Onishi 1/10/99  バックナンバー  Homepage

雑貨屋のひとり言

sakura.jpg (25852 バイト)「さくら」さんがロスに来られたので、土曜日の夕方、ご対面〜ということになりました。 さくらさんは記事を読めばわかるようにとてもさわやかな方です。それにジョークがお好きなようで、面白い話で盛り上がりました。ついでに(予定通り)カラオケで楽しみました。歌もとってもお上手でした。今度、機会をつくってさくらさんのいるケンタッキーに遊びに行こう!なんて話も飛び出しました。さくらさん楽しいひとときをありがとうございました。

雑貨屋のおかげでたくさんの素晴らしい仲間にめぐり会えてとてもハッピーです。 (R.O.)

“うさぎ” を弁護する

  「 ♪ もしもし亀よ かめさんよ / 世界のうちにお前ほど / あゆみののろいものはない / どうしてそんなにのろいのか ♪ 」

有名な童謡の “うさぎとかめ”( 石原和三郎作詞・納所弁次郎作曲 )です。

こやまの麓まで競争することになった俊足の “うさぎ” が遅速の “かめ” を小馬鹿にして、途中で “一休みして眠った” ため、“かめ” に負けてしまったと言う話です。

相手より優れているからと安心し、怠けて全力を尽くさないと自分より劣っている者にも負けてしまうのだ、油断は大敵なのだ という教訓の話であると言われています。

でも、今年の干支(えと)は “卯(うさぎ)” ですから、今年くらいは “うさぎ君” のために弁護をしてあげようと思います。

ご承知のように “うさぎ” とは非常におとなしく慎重でかわいい動物です。また “月のうさぎ” の話( 注:後述 )からもわかる通り心根の優しい動物なのです。なんでそんな “うさぎ君”が “かめ君” を小馬鹿にしたりからかったりするでしょうか。また “うさぎ” とは非常にか弱い動物で、野原の真ん中でゆっくりと眠るほどの余裕はない筈です。そんな “うさぎ君” が競争の途中で怠けたり、油断したりするでしょうか。私の知る限り、“卯年” 生まれの人は皆さんとても几帳面で注意深い人格者です。( 私の知る “卯年” 生まれの人とは、まず私の妻、それから ・・・)きっと “うさぎ” はわざと “かめ” に負けてあげたのだと思います。

では なぜ “うさぎ” は “かめ” に上記童謡にあるような挑発的なことを言って、その上わざと負けてあげたのでしょうか。それは遅速の “かめ” でも 不断の努力を重ねればいつかは報われる時がある事を身を以って教え、励ましてあげようと思った 親心のような “善意の行動” だったのではないでしょうか。 “うさぎ” は “かめ” が自信を持てるように引き立て役をしてあげたのです。

本当は “うさぎの心、かめ知らず” で、“かめ” こそ この時、競争に勝ち、得意になって “うさぎ” を馬鹿にした非を恥ずべきだと思います。

今回は “卯年” にちなんで “うさぎ君” の弁護をしました。 “亀年” になったら “かめ君” のため、書くことにしましょう。えっ、 “亀年” なんて無い? あっ、そうだっけ!

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注)「月のうさぎ」の話の概略(インドのジャータカ神話から):

昔「うさぎ」と「きつね」と「さる」の三匹が仲良く暮らしておりました。三匹は前世の行いが悪いから今は動物の姿になっているので、世のための人にためになるような良いことをしとうといつも話し合っておりました。

帝釈天はこの話を聞いていて何か良いことをさせてあげようと、老人の姿になって三匹の前に現れました。三匹は老人のために色々世話をしてあげました。さるは木に登って果物や木の実を採ってきてあげました。きつねは川の魚を採ってきてあげました。しかしうさぎにはこれといった特技がありませんでした。

うさぎは老人にたき火をしてもらい「私には何の特技もありませんので、せめて私の身を焼いてその肉を召し上がってください」と言うや、火の中に飛び込んでしましました。

これを見た老人は帝釈天の姿に戻り「お前たち三匹はとても感心なもの達だ。きっとこの次に生まれ変わったときには人間として生まれてくるようにしてあげよう。とくにうさぎの心がけは立派なものだ。この黒こげになった姿は永遠に月の中に置いてあげることにしよう」といったそうです。こうして月にはうさぎの姿が見えるようになったそうです。

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「月にうさぎがいる」なんて言っても、今時の子供達は誰も信じないでしょうね。 夢のない時代になったもんです。 河合 将介 ( skawai@wakao.com

さくらの独り言 「集まる木」

『この木何の木気になる木、見たこともない木ですから、見たこともない花が咲くでしょう。この木何の木気になる木、誰も知らない木ですから、誰も知らない実がなるでしょう。この木何の木気になる木、みんなが集まる木ですから、みんなが集まる木になるでしょう。』日本のどこかの会社のコマーシャルソングだったこの歌、会社名は勿論、順番や歌詞は定かに覚えていない。誰も居ない大草原にそびえ栄えるニレの木に似た大木と、この歌を覚えている。

 『はじめまして、私、雑貨屋の店主をやってます、大西といいます。 雑貨屋ニュースレターを毎週発行するようになってからもう2年以上経ちます。 なんで雑貨屋ニュースレターを始めたかというと・・・云々』(8月24日、ジョーク原稿の件で初めてe-mailにて雑貨屋の店主が私を訪ねた。) 「雑貨屋の店主って伺いましたが、お宅では何を扱ってらっしゃるのですか? 亀の子たわしとか、ナイロンタオルとか、炊飯器とか、ほうきとか、便利な小物とか台所用品とかをおいてらっしゃるのですか?どんな物をおいてらっしゃるか教えてください。」愚かな私は、このように雑貨屋を訪ねた。そして今、亀の子たわしは売っていない雑貨屋が気になった私は、雑貨屋に集まる常連の仲間入りをさせてもらっている。 時に爺放談トリオが鉛筆なめなめ碁を打ち、近所のおばさんは通りすがりにちょっと立ち寄り油を売り、”オタク”紛いの青年が技術革新をシェアーし、元校長先生だったおじいさんは三面記事を読み読み解説し、病院を抜け出しては自分に与えられた”命の処方箋”を証しする武士がおり、伝道目的で送られてきた目の青い宣教師は、電動掃除機よりも”ほうき”がいいとこの店に通い、虫歯を抜くこどもを待つ待合室でふとこの店に寄ることを考え、がき大将で鼻を垂らした太郎はここでおやつをもらい、よっぱらった会社員はマイク代わりのたまじゃくし片手に止らぬ歌を唄い、遠い異国へ旅に出たからゆきさんは雑貨屋を懐かしみながら文を書き、雑貨屋を訪ねたふうてんのトラさんがロスにいたりして、、、それぞれ目が覚めた朝、雑貨屋が気になる毎日を過ごしている。雑貨屋の店主は、一日に何人客が来てもこなくても、何が売れても売れなくても、”幸せな”実のなる、木なのである。

昔々、そのむかし、ある国の木こりたちは交代で大木を切る前に木の根元に立ち「お前を倒す、お前を切るぞ」と数週間木に向かって叫び続け、そして木を切るのだそうだ。そうするとその大木は少ない力で見事に倒れてしまうらしい。 「木には気」があるのである。またその木に集まる鳥や獣がおり、その木になる実があり、そしてその木を通りすぎる風がある。生きている。

『この木何の木気にな木』を真似るわけではないけれど、「この店何の店気になる店、見たこともない店だから見たこともない花が咲くでしょう、この店何の店気になる店、見たこともないない店だから、見たこともない実がなるでしょう、この店なんの店気になる店、みんなが集まる店ですから、みんなが集まる、店になるでしょう。」と唄ってしまう。私も雑貨屋の常連になりそうだ、、、集まる木。  さくら

「クッキーの怠慢・自慢・味自慢 ー 残り物工夫」

にくじゃが煮物オムレット

材料: 残り物にくじゃが

   卵数個

作り方:残り物にくじゃがをオムレツの具の代わりにして、卵で包む。もしくはオープンオムレツ(フライパンの上に卵を流し、その上に具をのせるだけ)にしたり、またはそれをどんぶりに入れたご飯の上にのせ、にくじゃが丼にする。

のいこりものニクジャガをちょっと違った形で、無駄なくいただける。是非トライしてください。

 一口コラム:「逆転発想もまた楽し(その4)」

お客様は神様ではない

今から30年以上も前、当時日本で 「国民歌手」 として一世を風靡した三波春夫さんは舞台に立つと、「お客様は神様です!」 と一段と声を張り上げて観客を喜ばせました。

このセリフはその後、日本ではビジネスを成功させるための合い言葉になりました。お客様あっての商売であり、社長も従業員も給料がいただけるのはお客様がいるからだ。お客様は絶対に正しい、白いものでも お客様が黒いと言えばそれは黒いのだ。だからお客様は神様なのだ。――― 特に営業関係の仕事を担当したら、上司から何度も聞かされる言葉です。

でも本当にお客様は神様でしょうか。 私の理解では神様とは 「絶対善」 であり、(尤も時には悪魔神や貧乏神なんてのもいますが) 人間に対し間違いのない絶対の存在である筈です。第一、神様なら神棚に祭り上げて 柏手(かしわで)でも打って拝んでいれば御利益(ごりやく)がある筈です。

ところがお客様はどうでしょう。前記の通り 白を黒にしてしまうのです。昨日言った事と今日言う事が違っていても平気だし、追へば逃げる、飽きたらポイ・・・・ なんて具合で 気まぐれもいいところ、私はとてもお客様は神様とは思えません。

それならばお客様は何でしょう。――― 私が思うに お客様は 「恋人」 と思えばよいのではないでしょうか。

恋人なら気まぐれであっても こちらの 「惚れた弱み」 でしようがないし、我が身を捧げて尽くすのは当たり前、「あなたのしあわせ、私のよろこび」 になる訳です。

「触らぬ神に祟り(たたり)なし」 という格言がありますが、お客様は 恋人です。だから 「触りまくって 仕合わせにしよう」 なんてのはいかがでしょう。 ―― 羅府の庄助さん ―― 

この言葉はいいですねー。座布団一枚!(雑貨屋)

編集後記

おしらせ

雑貨屋ホームページがLadys NTT Directory「うらら」に登録されました。

URLは http://navi.ntt.co.jp/ulala/です。

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その他“地域情報:海外:アメリカ” 及び“個人の日記:あ行”のコーナーにも登録されています。(合計3つのコーナー) 詳細というボタンを押すとこのサイトの関心度とMYブックマークへの登録数が★印で示されます。みなさんぜひクリックしてみてください。

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Zakkaya Weekly No.139

雑貨屋 店主 大西良衛 ronishi@earthlink.net